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迫り来る!オジサンたち、オバサンたち⁈

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 ついに可愛い姪が誕生された!

 (いや、本当可愛いんだって!)

 命名 『愛』

 イイ名前だろ。

 なんと姫乃サンが名付け親になった。

 ルナさんがキラキラネームで「ダイヤ宝物」とか、
 咲さんの「薔薇子」、
 兄貴の「トワ永遠」はご遠慮した。


 シンプル イズ ベスト!

 「アイちゃん、可愛いよね!

 光里、としてお世話するね!」

 うんうん、叔母だけどね!


 子猫も居て、我が家はいきなりベビーラッシュだ!


 「ハーイ、おばあちゃんですよ~!」


 「…玲子さんは違いますよ、ウチの兄貴の子てますから。」


 「いいのよ、細かい事は!

 でも、よく見ると京多クンにも似てない?

 だったら、私の孫でも良くない?」

 すると、

 「お、お母さま、愛ちゃんは私がお世話します!

 私が「名付け親」ですから!」

 姫乃サン、顔赤いですよ?

 ソレにしても最近、玲子さん本当によく来るな?

 会社、大丈夫なん?


 「ああ、会社ね?

 もういいのよ、新体制になって私、会長になって、ヒマなの。」

 そんな事ないでしょ?


 い、いつの間に、初耳なんですけど?


 「しゃ、社長は誰なんですか?」


 普通なら斗真さんだろうな?


 「ソレなんだけど、私、兄さんが居たのよ。

 死んだ事になっていたけど、実は生きていたんですって。

 もっとも、父親は違うのだけど?」

 …?


 「えっ?」


 「ソレが櫻川の透兄さんだったのよ、従兄妹みたいな存在だったからお互い驚いてしまったわ!」


 櫻川家とは桜庭家のギリギリ分家で遠い親戚らしいのだけど、サクラバフーズの屋台骨を支えてくれてる縁の下の力持ち的存在で、過去に色々あったらしい?

 兄妹と分かる前から、玲子さんとその透さんとは良好の関係だそうで、渋々ながら社長職を引き受けてくれたとかで、

 桜庭家の顧問弁護士さんが、玲子さんのお母さんが残した「遺言状」を、このタイミングで公開したそうだ。

 どうやら、あのクソ爺さんから透さんを守る為とか色々複雑な事情があった様だ。

 「なので、いずれは斗真が継ぐのだけど、いまは透兄さんが社長代理ね。」
 

 まぁそちらがソレで良ければ、こちらねぇ?


 コレは斗真さんが行なっているサクラバフーズや桜庭一族のが上手く行っていると言う事なのかな?

 俺の義理のお兄ちゃん、もしかして、かなり出来る人?


 あと、義理のお父さんの事だけがやたら不安なんだが…

 奥さんである玲子さんが、もうあまり心配していない様なので、あえて危険なネタは触れない事にした。

 面倒事は先延ばしだ、でもソレで良いとも思ってない。

 以前聞いた時は、


 「孝作さんは今何をしてるのですかね?」


 「ん、ああ、あの人なら、牧場経営して、孫が産まれるのを待っているわよ?」


 何してんねん、嫁のおとんは?

 「あの、未成年者に変な圧をかけないで下さいよ。」

 「姫乃はもうすぐ18よ、大丈夫よ。」

 藪蛇だったよ?
 
 そんな感じだった。


 ソレにしても本当に最近、夕飯時は呼んでも無いのにやってくる玲子さんやヒトたち?


 「ちーす!

 ケイちゃ~ん、愛ちゃんに会いに来たよ~ん!」

 更にウザさが増した美海が愛ちゃんに会いに来た。

 「レロレロばぁ~、ミミお姉ちゃんですよ~ん!」

 「キャッ、キャッ!」


 「ホラホラ、うさちゃんのお人形だよ~ん!」

 「アウ、アウ!」

 愛ちゃん、大変お喜びの様である。

 

 「こんばんは、一真デス。」

 カズ兄さんもよく来る様になった。


 「アイちゃん、日に日に可愛く育ってますね?

 少し明日菜さんにも似てませんか、目元とか?」

 「どちらかで言えば、目元は那由多兄さん似だと思うな、明日菜は…」

 「そ、そうかな、僕は明日菜さん似だと思うよ、女の子だし?」

 「女の子なら普通母親タカ姉さん似では?」

 「そ、そうだね、ははは…」

 姉さん、カズ兄さんをいじめないであげてね?

 (何かあったの?)



 「こんばんは、斗真デス!」

 光里が出迎える?

 「斗真お兄ちゃん、愛ちゃんはもうおやすみの時間だから静かにね。」


 「そうか、でも会いに来たのは愛ちゃんだけでなく、光里ちゃんにもだよ。

 コレ、の新作なんだ、光里ちゃんの感想が聞きたいから試食してくれるかな?」

 「試食? 光里が?

 もう、仕方ないなぁ。

 ソレじゃあ、協力してあげようかな?」


 どいつもコイツも!


 ちなみにルナさんと咲さんは子猫に掛かり切りだ?

 「こんばんは♪、衛デス!」


 「あ、まもちゃん!

 頼んだ「チュルチュル人気キャットフード生後半年用」、買ってきてくれた?」

 「モチのロンだよ、マグロ風味とチキン風味、あと子猫用スキンミルクでしょ?

 ちゃんと買って来たよ!」


 「どうだ、ルナ!

 私のフィアンセは優秀であろう!」

 「咲ちゃんが大雑把なんよ⁈

 あれほど子猫用って言ったのに、大人猫用のササミスティックを買って来るから!」

 「な、何を?

 アレは店員が栄養たっぷりだと勧めてくれたのだ!

 子猫が食べられないなら、ヤマトたちに食べさせれば良いではないか!」

 「無駄にならなかったから、良かったね…じゃねーよ!

 大人猫用はたんまり有るニャ‼︎

 今必要なのは幼猫用だぁよ!

 子猫ちゃんがお腹をスかしてるんだよ!」

 「うむむ、ノブコのくせに正論を言いおって!

 生意気だぞ!」

 「まぁまぁ二人とも、喧嘩しないで!」

 


 何か何処も騒がしいよ!






 「フフフ、大変ですけど楽しいですね、京多サン。」

 「そうですね?
 ソレはそうと疲れませんか、姫乃サン?

 美海に聞きましたよ、しばらく部活を休んでるそうじゃないですか?」


 「芸能部なら大丈夫です。

黒須さんが、副部長としてしっかりと励んでくれてますから!」



 そうなんだ、あの黒須が副部長として芸能部を盛り立ててる?

 新部員が入ったそうだ?

 被服研でコスプレ衣装ばかり作っているとか、ゲーム研なのにゲームが下手だとハブられてるけど、キャラの声真似が上手いとか、ちょい濃いめの人材を加入させたそうだ?

 
 「ソレなんだけど、最近ゲーム研って「オタサーの女王」みたいなのが仕切っているみたいでさ?」

 「女王様デスか?」

 以前聞いたのと違う様な?

 ってお顔ですが乃サン、敢えてそう言い変えてみました。

 だって、君の事を貶める様なんで。

 「そ、でね、女王様に逆らった部員はシカトされて、退部してるみたいでさ、芸能部の新部員もそんな元ぼっちちゃんらしいよ?」

 「…「ぼっち」って何ですか、京多サン?」


 …又、説明に困ったが、なるべくマイルドに説明した。


 「な、仲間ハズレはいけないと思います!」

 「そだね、でも居づらい場所に居続ける必要はないよ。」


 「居づらい場所…ですか?

 …そうですね、なら芸能部が居やすい場所になれば良い話しデスね!

 明日、部室に行ってきますね!」

 「そだね、ソレが良いかも。」




 後の話しだけど、ゲーム研の廃部が決定した。

 理由はパトリシア生徒会長により、ゲーム研が部費を不正に使っている事を調べ上げたからだ⁈


 実は不当に部員がいる事を隠し、さも多くの部員がいると虚偽の申告をして、部費を水増し請求していたのだ⁈

 例えば、人数分のゲームコントローラーやキーボードなどの購入費とかね。

 多めにセシメた部費は何に使ったかなんて、もうバレバレだよね?

 勿論、不正に使われた部費は使った本人の親御さんに請求してるそうだ?

 怖っ!


 
 ソレとタカ姉さんのご実家に愛ちゃん誕生のご報告をしたが、お母上からお電話で「おめでとう」の一言だけだった。

 まぁ、ソチラは北海道だし、初孫って訳でも無いし…



 いや、その分充分に俺たちが祝ってあげるさ!


 「あ~!、愛ちゃんが光里の指、掴んだよ!」

 「ミャ?」

 「あれ、オウジの尻尾の先、濡れてね?」

 「愛ちゃん、オウジのシッポはおしゃぶりじゃないからね?」

 少女と赤ちゃんとネコのコンボ!

 癒されるル~!



 次回、子猫の譲渡会ですが何か?
 
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