10 / 76
コレって、女子会?
しおりを挟む
「なぁ、もう寝たか?」
「……今、夢の国の…扉が……閉まっちゃ…た?」
「起きてるわよ、何か?」
「起きてるよ。」
「いや、メイヤちゃんは寝てくれよ。」
ブリッド三人娘とメイヤちゃん、同じ部屋で布団を並べて就寝中のはずだけど、まだ目が冴えて眠れない?
「もう…一回温…泉入り直して…くる?」
「そうじゃねぇよ、ママさんの事だよ。」
「…やっぱり、アンタ達が騒いだからよ、気疲れかしら?」
「それ、お前もだろ?
色々余計な事、聞いたりしていただろ?
例えば、【魔法】の事とか、あの辺りからママさん具合が悪くなった様に思うんだが?」
「そ、それは私も、そうじゃないかな~とは思ってるのよ⁈
でも、異世界と言えば魔法って付きものでしょう!
特にエルフなら…」
「お母さんは魔法は使えないよ、だって【ハーフエルフ】だもん。」
「えっ? そ、そうなの?
ハーフエルフは魔法が使えないの?」
「うん、だからメイヤも使えないの。
でも、稀にハーフエルフでも強い魔力を持ったヒトとね、結婚したエルフからは普通のエルフよりも強力な魔法が使えるエルフが産まれる事が有るって、【カルナお姉ちゃん】が言ってたよ。」
「カルナお姉ちゃん?」
「えっとね、カルナお姉ちゃんは前の世界で少しの間だけ、一緒に旅をしていた【山エルフ】のお姉ちゃんなの!」
「…山?」
「ダークって呼ぶヒトもいるけど、お姉ちゃんは
「私は【闇堕ち】した覚えは無い!」
って、いつも言ってたよの。」
「そ、その辺詳しく!」
「コラ止めろ、バカ!」
「…エリリン…賢いけ…ど、馬鹿?」
この女子会では、恋バナとか出てこない様だ?
「…ならメイヤ…ちゃんは…クウォーターエルフ?」
「じゃあ、魔法は使えなかったんだ!
ごめんなさい、私二人にとんでもない失礼な事しちゃって‼︎」
「…ん、うん。」
「…ダメ…メイヤちゃん…傷ついた…から、明日朝…になったら、ココに来…る途中に…あった駄菓…子屋サンで、エリリン無限に…オゴリなさ…イ!」
ちなみに駄菓子以外にも歯磨き粉とか野菜の種も売っているよ。
山芋掘り用の【山刀】はステンレス製らしい?
「わ、分かったわ、きなこ飴でもヨーグルでも好きなだけオゴってあげるわよ!」
「…あげるだと?」
「…おごらさせていただきますわ。」
「…メイヤちゃん…コレで許してください。」
「…別に気にしてないよ。
その事じゃ、ないの、
本当はね、
メイヤ、魔法が使えるの。
お母さんたちにはナイショだけど、カルナお姉ちゃんは知ってるけど。
だから、お姉ちゃんたちもナイショにして!」
「わ、わかりましたわ!
内緒にしますわ、決してメイヤちゃんの信頼は裏切りませんから!」
「…って事は、メイヤちゃ…んはエルフで…魔法少女…!」
「そこかよ?
でも何でナイショなんだ?
スゲーじゃん!
魔法がつかえるんだゼ?」
「響の馬鹿、それは…」
「うん、カルナお姉ちゃんも言ってた。
お父さんは多分【本当のお父さん】じゃ無いって。
あのね、メイヤが産まれる前にお父さんのパーティーには元王子サマがいたんだって、カルナお姉ちゃんが言ってたの。
お姉ちゃん、昔から時々儲かるクエストには同行してたから、メイヤが産まれる前の事も知ってるの。」
「その人が【本当のお父さん】なのですか?」
「その人、魔法が使えたんだって。
でも、メイヤが産まれる前に一人でダンジョンに行って死んじゃったって… 」
「でも、何でその死んだ元王子がメイヤの本当のパパなんだよ?」
「響はホント、馬鹿ね!
さっきのメイヤちゃんの話し覚えてないの?
つまり強い魔力を持つ人間だったのよ、その王子様は!」
「…NTR? …異世界でも?」
「そうじゃねぇだろ、きっと死んだ友の為に、あのパパさんがメイヤちゃんのパパに成ったに違いない!」
「カルナお姉ちゃんもそう言ってたよ。
ただ、お姉ちゃんはその時は同行していないの、だからおそらくそうだろうって。」
「…メイヤちゃん…あまり、気にしてな…さそう?」
「へへへ、だって、あのね!」
「ふんふん?」
「それって、お兄ちゃんとは血が繋がってないって事でしょ?」
「その場合はね、
…ん、まさかメイヤちゃん?」
「うん、それならメイヤ、お兄ちゃんの【お嫁さん】になれるよね!」
「お、おう、そだな?
応援するぜ、その時は?」
「…血の…繋がらない兄妹、…ちょっとエッ…チね。」
乙女たちの夜はこうして盛り上がっていく、とんでもない爆弾を抱えながら⁈
「と、とにかくメイヤちゃんは、ぃ、妹としてしかみてないからな!」
「お、おい、アキト…
行っちまったか。」
おや、もう一つ大事な事を伝えていなかったな?
「ま、いいか。」
そのうち、わかる事だ。
こうして夜は更けていくのだった。
ん、大事な事ってなんですかね?
「……今、夢の国の…扉が……閉まっちゃ…た?」
「起きてるわよ、何か?」
「起きてるよ。」
「いや、メイヤちゃんは寝てくれよ。」
ブリッド三人娘とメイヤちゃん、同じ部屋で布団を並べて就寝中のはずだけど、まだ目が冴えて眠れない?
「もう…一回温…泉入り直して…くる?」
「そうじゃねぇよ、ママさんの事だよ。」
「…やっぱり、アンタ達が騒いだからよ、気疲れかしら?」
「それ、お前もだろ?
色々余計な事、聞いたりしていただろ?
例えば、【魔法】の事とか、あの辺りからママさん具合が悪くなった様に思うんだが?」
「そ、それは私も、そうじゃないかな~とは思ってるのよ⁈
でも、異世界と言えば魔法って付きものでしょう!
特にエルフなら…」
「お母さんは魔法は使えないよ、だって【ハーフエルフ】だもん。」
「えっ? そ、そうなの?
ハーフエルフは魔法が使えないの?」
「うん、だからメイヤも使えないの。
でも、稀にハーフエルフでも強い魔力を持ったヒトとね、結婚したエルフからは普通のエルフよりも強力な魔法が使えるエルフが産まれる事が有るって、【カルナお姉ちゃん】が言ってたよ。」
「カルナお姉ちゃん?」
「えっとね、カルナお姉ちゃんは前の世界で少しの間だけ、一緒に旅をしていた【山エルフ】のお姉ちゃんなの!」
「…山?」
「ダークって呼ぶヒトもいるけど、お姉ちゃんは
「私は【闇堕ち】した覚えは無い!」
って、いつも言ってたよの。」
「そ、その辺詳しく!」
「コラ止めろ、バカ!」
「…エリリン…賢いけ…ど、馬鹿?」
この女子会では、恋バナとか出てこない様だ?
「…ならメイヤ…ちゃんは…クウォーターエルフ?」
「じゃあ、魔法は使えなかったんだ!
ごめんなさい、私二人にとんでもない失礼な事しちゃって‼︎」
「…ん、うん。」
「…ダメ…メイヤちゃん…傷ついた…から、明日朝…になったら、ココに来…る途中に…あった駄菓…子屋サンで、エリリン無限に…オゴリなさ…イ!」
ちなみに駄菓子以外にも歯磨き粉とか野菜の種も売っているよ。
山芋掘り用の【山刀】はステンレス製らしい?
「わ、分かったわ、きなこ飴でもヨーグルでも好きなだけオゴってあげるわよ!」
「…あげるだと?」
「…おごらさせていただきますわ。」
「…メイヤちゃん…コレで許してください。」
「…別に気にしてないよ。
その事じゃ、ないの、
本当はね、
メイヤ、魔法が使えるの。
お母さんたちにはナイショだけど、カルナお姉ちゃんは知ってるけど。
だから、お姉ちゃんたちもナイショにして!」
「わ、わかりましたわ!
内緒にしますわ、決してメイヤちゃんの信頼は裏切りませんから!」
「…って事は、メイヤちゃ…んはエルフで…魔法少女…!」
「そこかよ?
でも何でナイショなんだ?
スゲーじゃん!
魔法がつかえるんだゼ?」
「響の馬鹿、それは…」
「うん、カルナお姉ちゃんも言ってた。
お父さんは多分【本当のお父さん】じゃ無いって。
あのね、メイヤが産まれる前にお父さんのパーティーには元王子サマがいたんだって、カルナお姉ちゃんが言ってたの。
お姉ちゃん、昔から時々儲かるクエストには同行してたから、メイヤが産まれる前の事も知ってるの。」
「その人が【本当のお父さん】なのですか?」
「その人、魔法が使えたんだって。
でも、メイヤが産まれる前に一人でダンジョンに行って死んじゃったって… 」
「でも、何でその死んだ元王子がメイヤの本当のパパなんだよ?」
「響はホント、馬鹿ね!
さっきのメイヤちゃんの話し覚えてないの?
つまり強い魔力を持つ人間だったのよ、その王子様は!」
「…NTR? …異世界でも?」
「そうじゃねぇだろ、きっと死んだ友の為に、あのパパさんがメイヤちゃんのパパに成ったに違いない!」
「カルナお姉ちゃんもそう言ってたよ。
ただ、お姉ちゃんはその時は同行していないの、だからおそらくそうだろうって。」
「…メイヤちゃん…あまり、気にしてな…さそう?」
「へへへ、だって、あのね!」
「ふんふん?」
「それって、お兄ちゃんとは血が繋がってないって事でしょ?」
「その場合はね、
…ん、まさかメイヤちゃん?」
「うん、それならメイヤ、お兄ちゃんの【お嫁さん】になれるよね!」
「お、おう、そだな?
応援するぜ、その時は?」
「…血の…繋がらない兄妹、…ちょっとエッ…チね。」
乙女たちの夜はこうして盛り上がっていく、とんでもない爆弾を抱えながら⁈
「と、とにかくメイヤちゃんは、ぃ、妹としてしかみてないからな!」
「お、おい、アキト…
行っちまったか。」
おや、もう一つ大事な事を伝えていなかったな?
「ま、いいか。」
そのうち、わかる事だ。
こうして夜は更けていくのだった。
ん、大事な事ってなんですかね?
10
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
田舎生活 ~農業、海、山、そして異世界人!?~
蛍 伊織
ファンタジー
<第一部 完結しました。だけどこれからも続きます!>
(ようやくスローライフに入れる・・・)
「会社辞めます。」
30歳、雄太はサラリーマンをやめて祖母が農業をやっている田舎へとやって来た。
会社勤めはもうコリゴリだ。だけどお腹は空く。
食べるためには仕方がない。雄太はとある決心した。
『婆ちゃん、俺さ農業手伝うよ。』
・・・
それから1年、いつものように収穫から帰るとあるはずの自分の家がなくなっていた。
代わりに建っていたのは見覚えのない西洋風の屋敷。
中から現れたのは3人の女の子と1人の執事だった。
<異世界の住人が田舎にやって来ました!>
面白い物好きの姫様(16)、男嫌いの女騎士(21)、魔法使いの女の子(12)
が主人公・雄太(31)と現代世界を楽しく生きる物語。
たまに訪れる苦難にも力を合わせて立ち向かいます!
※カクヨムとなろうでも同時掲載中です。
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ドラゴンなのに飛べません!〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜
藤*鳳
ファンタジー
人間としての寿命を終えて、生まれ変わった先が...。
なんと異世界で、しかもドラゴンの子供だった。
しかしドラゴンの中でも小柄で、翼も小さいため空を飛ぶことができない。
しかも断片的にだが、前世の記憶もあったのだ。
人としての人生を終えて、次はドラゴンの子供として生まれた主人公。
色んなハンデを持ちつつも、今度はどんな人生を送る事ができるのでしょうか?
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる