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eruption
The invader is in the night ⑤
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バッグを背負うのももどかしくタクシーを降りた俺───不夜城弦輝とレイラは、能う限りの速さで校門をくぐった。
「持ってゲンキ。なんだか私、嫌な気配を感じるわ」
そう言ってレイラは、急に立ち止まり俺を呼び止める。その瞳は校舎全体を眺めているようにも、校舎を通り過ぎて、どこか空の彼方を見ているようでもあった。
「どうしたんだ?」
尋ねつつも、俺も普段の校舎とは違う異様な空気を感じていた。
それは俺が普段夜闇に晒されている校舎を見ることがほとんどないから、ではないはずだ。
レイラは俺への返答の代わりにまたもや不思議な文言を唱えた。
ふわりと空気が動いた気がした。
目を閉じたレイラは、耳をそばだてる。
「そう……グールが二人。無事な女の子が一人。あとは……そう、残念だわ。そして……【魔術師】が一人」
レイラが何かを呟いている。誰かと……会話をしている?
訝しむ俺に、レイラが話しかける。
「ゲンキ。精霊たちに教えてもらって、今の状況が大体掴めたわ。夜だからちょっと時間がかかったけれど。緊急事態ってことで、眠っていた精霊たちも協力してもらえることになったわ」
「そ、そうか。それで、どうなってるんだ?」
未だ『精霊』という文言に慣れない俺だったが、ここはレイラを信用するしかない。
そしてレイラは、現在校舎が一人の魔法使いと手下二人によって、氷漬けされていること、そして氷漬けを免れた生徒の残りの一人が逃げ回っていることを俺に告げた。
「ゲンキ」
「なんだ?」
神妙な顔つきで、レイラ俺と向き合う。
「今やこの学校は、あなたの常識が通用しない魔の戦場になっている。私は確かに協力をお願いしたし、断れないような口実も作った。けれど、それはあくまで『調査』のためであり、『戦闘』は含めていないわ。あくまで貴方は一般人だもの。だから、決めて。私と共に戦場に足を踏み入れるかどうかを」
憂いを帯びた瞳。見た目十三歳くらいの少女にはおよそ似つかわしくない眼差しだ。
先ほどの呟きから察するに、校舎内は相当に悲惨な状況になっているのだろう。
しかしそこには聖───俺の友達がいるのだ。もしかしたらもう手遅れかもしれない。だが……。
「レイラ。君になら俺の友達を───いや、学校のみんなを救える手立てがあるんだろ?」
「ええ。貴方の助けがあれば、だけれどね」
お互い狡い訊き方だ。しかし俺の腹積りはとっくに決まっていた。
「それで俺は何をすればいいんだ?」
遠回しな俺の了解に、レイラは目を細めて微笑んだ。
「貴方はギタープレイヤーでしょう? だったら答えは一つ。ギターを弾くのよ! ……という訳でゲンキ、今すぐギターを持って。臨戦態勢よ‼︎」
俺は言われるままにギターだけ肩から提げ、レイラと共に昇降口へと急いだ。
「精霊たちが言うには、女の子が一人逃げ続けているそうよ。そして今、一階で追い詰められているみたい。急ぎましょう───と言いたいところだけれど、これは……」
昇降口の扉は閉ざされ、何故か凍りついて動かない。
「【氷結結界】の魔術。しかもこの学校の校舎全体を覆うほどの範囲と持続時間。これはかなりの大物かも……」
レイラは自分の言葉が弱気と思ったのか、振り払うようにポニーテールが左右に揺れた。
「どうやら全ての出入り口が閉ざされていると思った方がいいわね。ゲンキ、早速貴方の出番よ」
「え?」
思ったよりも早いご指名に返答に窮する俺だったが、レイラは気にすることなく俺に指示する。
「私と初めて会った衝撃的な夜を思い出して。あの時と同じよ。貴方はただ “想像“ してギターを弾いてくれるだけでいいわ。精霊たちにはもう協力をお願いしているわ。ただし───」
人差し指を口元に当てるジェスチャーをするレイラ。
「まだ誰にも気づかれたくないの。だから、元気が想像する音も、最小限でお願い」
俺は我知らず、ゴクリと生唾を飲み込んでいた。
レイラと初めて会った夜。
あの時は無我夢中でただ弾いていただけだ。身体中が熱くなり、ただ指の命ずるがままに。
だからこうやって改めて『想像』しろと言われると、随分と難題な気がしてきた。
言うまでもないことだが、エレキギター単体だけでは音は出ない。
実際には弦が振動し、ギターのボディも震わせているのだから鳴るには鳴る。しかしアコースティックギター(主に胴の中心に孔が空いた、瓢箪型のギター)とは違い、その素音の音量は人が喋る声に埋もれるほど小さい。
だから増幅器とスピーカーが必要なのだ
エレキギターを弾く時はギターをシールドケーブルでアンプにつなぎ、電源のスイッチをオンにする。
アンプには音量、音色、特殊効果に関するツマミが並んでいる。プレイヤーがそのツマミを操作して “音" を決める。基本的に自分好みの音、つまり各ツマミのセッティングは決まっているので、初めからそこに合わせてそこから音量を徐々に上げて行くのだ。
そこまで考えた時、俺はハッとした。
そう。もうすでに決まっているのだ。俺の中にある。
俺はいつも通りの手順を思い出す。
脳裡に思い浮かべたアンプのツマミを、いつも通りの位置に合わせる。ただし音量のツマミは0。
そこで俺は、ギターの一弦を鳴らした。当然、ピーンという素音しかならない。
そこから徐々に音量のツマミを回して行く。少しずつ。慎重に。
……ィィィイ……ン。
「そのくらいでいいわ」
“想像“ の中のボリューム・ノブが、南南西の方向から南西の方向に行くか行かないかのところ───1に行くか行かないか───のところでレイラがストップをかけた。
「やっぱり貴方、センスあるわね」
なんのセンスだ?
俺の疑問は、果たして解消されなかった。レイラが次の指示を題したためだ。
「じゃあ次は、『障碍を打ち破る』。そんなイメージを持って弾いてちょうだい」
俺といえば、イメージ通りの音がアンプもなく出せた事に感動したのだが、レイラの言葉に顔を顰めた。
「漠然としすぎだろ。せめて何の曲とかないのか」
「この間は、あくまでイメージしやすいように、どちらかといえば攻撃的な曲を要求しただけよ。例外はあるけれど、曲によって術の効果が定義されている訳ではないわ」
つまり、同じ曲を弾いたとしても必ず同じ現象が起きるとは限らないということか。
「これから私が常に一緒にいられるという可能性は、絶対ではないわ。だから今のうちから慣れておいて欲しいの。自分の“想像"を"創造"に変えるということを。ある程度の即興演奏は出来るのでしょう?」
「わかった」
俺は首肯すると、改めてギターを構え、Aマイナー・スケールで弾くことにした。
五絃の開放弦(ローA音)を中心にして組み立てる。四小節ほどのそう長くもないフレーズ。
効果───つまり魔法は、一小節目を過ぎたところで顕れた。
淡い緋色の光の粒子が幾つも顕れ、凍りついた扉に貼りつくように動いた。扉は緋色の光に照らされて赫赫と輝き、光はその後に弾けて消えた───と同時に空気が燃焼する音を立て、一度だけ炎が舞い上がった。
そう、俺がイメージしたのは、炎。
俺が四小節弾き終わる内に、その現象は全て終わった。
「成功よゲンキ。さぁ、行きましょう」
言うが早いか、レイラは扉を開いて校舎内に滑り込むように這入った。
水溜まりをペチャっと踏んで、俺も遅れないように続いた。
生徒用の下駄箱を通り過ぎ、「こっちよ」と、レイラは俺を先導する。動きに迷いがないのは、精霊とやらに教えてもらっているからだろうか。
レイラはそのまま職員室の方へ走って行った。
突き当たりの角を曲がればもう職員室だ。
「ゲンキ、弾いて!」
先行しているレイラが角を曲がった瞬間、そう叫んだ。
少し送れて角を曲がった俺も、出し抜けにレイラが叫んだ意味が判った。
そこには二人の人物がいたのだ。
一人は外国人の壮年の外国人男性。
もう一人は対峙するようにこちらに背を向けている昂星高校の女子生徒。後ろ姿しか見えないが、俺が彼女を見間違えるはずがない。
聖だ。
しかし様子が怪訝しい。見れば聖の下半身が氷に覆われている。
考えるまでもなく非常に危険な状況にある。
聖を発見してここまで考えるのに一秒にも満たなかっただろう。しかし、それを上回る早さで俺の頭は沸騰しそうになった。
俺の友達に───聖に手を出したな!
状況はレイラにも、目の前の二人に確認するまでもなく、聖は外国人の男に襲われている。
聖を救ける!
俺はその思いだけを両手に込め、ギターを鳴らした。
緋色の光が聖の身体の周りをスパイラルを描きながら上昇し、廻る。
一際大きな光を放った時、聖の下半身にまとわりついていた氷が瞬く間に溶けた。
聖がこちらを向く。
「遅いよ、ゲン」
「悪いな。でも何とか間に合ったみたいだから赦してくれ」
右手で両目を軽く擦った聖は、急ぎ足で俺の背後に回った。途中で俺の隣にいるレイラに気付き一瞥したが、それだけで余計なことは言わなかった。
「キース……リーブス」
苦みばしった口調で、レイラはその名を口にした。
「持ってゲンキ。なんだか私、嫌な気配を感じるわ」
そう言ってレイラは、急に立ち止まり俺を呼び止める。その瞳は校舎全体を眺めているようにも、校舎を通り過ぎて、どこか空の彼方を見ているようでもあった。
「どうしたんだ?」
尋ねつつも、俺も普段の校舎とは違う異様な空気を感じていた。
それは俺が普段夜闇に晒されている校舎を見ることがほとんどないから、ではないはずだ。
レイラは俺への返答の代わりにまたもや不思議な文言を唱えた。
ふわりと空気が動いた気がした。
目を閉じたレイラは、耳をそばだてる。
「そう……グールが二人。無事な女の子が一人。あとは……そう、残念だわ。そして……【魔術師】が一人」
レイラが何かを呟いている。誰かと……会話をしている?
訝しむ俺に、レイラが話しかける。
「ゲンキ。精霊たちに教えてもらって、今の状況が大体掴めたわ。夜だからちょっと時間がかかったけれど。緊急事態ってことで、眠っていた精霊たちも協力してもらえることになったわ」
「そ、そうか。それで、どうなってるんだ?」
未だ『精霊』という文言に慣れない俺だったが、ここはレイラを信用するしかない。
そしてレイラは、現在校舎が一人の魔法使いと手下二人によって、氷漬けされていること、そして氷漬けを免れた生徒の残りの一人が逃げ回っていることを俺に告げた。
「ゲンキ」
「なんだ?」
神妙な顔つきで、レイラ俺と向き合う。
「今やこの学校は、あなたの常識が通用しない魔の戦場になっている。私は確かに協力をお願いしたし、断れないような口実も作った。けれど、それはあくまで『調査』のためであり、『戦闘』は含めていないわ。あくまで貴方は一般人だもの。だから、決めて。私と共に戦場に足を踏み入れるかどうかを」
憂いを帯びた瞳。見た目十三歳くらいの少女にはおよそ似つかわしくない眼差しだ。
先ほどの呟きから察するに、校舎内は相当に悲惨な状況になっているのだろう。
しかしそこには聖───俺の友達がいるのだ。もしかしたらもう手遅れかもしれない。だが……。
「レイラ。君になら俺の友達を───いや、学校のみんなを救える手立てがあるんだろ?」
「ええ。貴方の助けがあれば、だけれどね」
お互い狡い訊き方だ。しかし俺の腹積りはとっくに決まっていた。
「それで俺は何をすればいいんだ?」
遠回しな俺の了解に、レイラは目を細めて微笑んだ。
「貴方はギタープレイヤーでしょう? だったら答えは一つ。ギターを弾くのよ! ……という訳でゲンキ、今すぐギターを持って。臨戦態勢よ‼︎」
俺は言われるままにギターだけ肩から提げ、レイラと共に昇降口へと急いだ。
「精霊たちが言うには、女の子が一人逃げ続けているそうよ。そして今、一階で追い詰められているみたい。急ぎましょう───と言いたいところだけれど、これは……」
昇降口の扉は閉ざされ、何故か凍りついて動かない。
「【氷結結界】の魔術。しかもこの学校の校舎全体を覆うほどの範囲と持続時間。これはかなりの大物かも……」
レイラは自分の言葉が弱気と思ったのか、振り払うようにポニーテールが左右に揺れた。
「どうやら全ての出入り口が閉ざされていると思った方がいいわね。ゲンキ、早速貴方の出番よ」
「え?」
思ったよりも早いご指名に返答に窮する俺だったが、レイラは気にすることなく俺に指示する。
「私と初めて会った衝撃的な夜を思い出して。あの時と同じよ。貴方はただ “想像“ してギターを弾いてくれるだけでいいわ。精霊たちにはもう協力をお願いしているわ。ただし───」
人差し指を口元に当てるジェスチャーをするレイラ。
「まだ誰にも気づかれたくないの。だから、元気が想像する音も、最小限でお願い」
俺は我知らず、ゴクリと生唾を飲み込んでいた。
レイラと初めて会った夜。
あの時は無我夢中でただ弾いていただけだ。身体中が熱くなり、ただ指の命ずるがままに。
だからこうやって改めて『想像』しろと言われると、随分と難題な気がしてきた。
言うまでもないことだが、エレキギター単体だけでは音は出ない。
実際には弦が振動し、ギターのボディも震わせているのだから鳴るには鳴る。しかしアコースティックギター(主に胴の中心に孔が空いた、瓢箪型のギター)とは違い、その素音の音量は人が喋る声に埋もれるほど小さい。
だから増幅器とスピーカーが必要なのだ
エレキギターを弾く時はギターをシールドケーブルでアンプにつなぎ、電源のスイッチをオンにする。
アンプには音量、音色、特殊効果に関するツマミが並んでいる。プレイヤーがそのツマミを操作して “音" を決める。基本的に自分好みの音、つまり各ツマミのセッティングは決まっているので、初めからそこに合わせてそこから音量を徐々に上げて行くのだ。
そこまで考えた時、俺はハッとした。
そう。もうすでに決まっているのだ。俺の中にある。
俺はいつも通りの手順を思い出す。
脳裡に思い浮かべたアンプのツマミを、いつも通りの位置に合わせる。ただし音量のツマミは0。
そこで俺は、ギターの一弦を鳴らした。当然、ピーンという素音しかならない。
そこから徐々に音量のツマミを回して行く。少しずつ。慎重に。
……ィィィイ……ン。
「そのくらいでいいわ」
“想像“ の中のボリューム・ノブが、南南西の方向から南西の方向に行くか行かないかのところ───1に行くか行かないか───のところでレイラがストップをかけた。
「やっぱり貴方、センスあるわね」
なんのセンスだ?
俺の疑問は、果たして解消されなかった。レイラが次の指示を題したためだ。
「じゃあ次は、『障碍を打ち破る』。そんなイメージを持って弾いてちょうだい」
俺といえば、イメージ通りの音がアンプもなく出せた事に感動したのだが、レイラの言葉に顔を顰めた。
「漠然としすぎだろ。せめて何の曲とかないのか」
「この間は、あくまでイメージしやすいように、どちらかといえば攻撃的な曲を要求しただけよ。例外はあるけれど、曲によって術の効果が定義されている訳ではないわ」
つまり、同じ曲を弾いたとしても必ず同じ現象が起きるとは限らないということか。
「これから私が常に一緒にいられるという可能性は、絶対ではないわ。だから今のうちから慣れておいて欲しいの。自分の“想像"を"創造"に変えるということを。ある程度の即興演奏は出来るのでしょう?」
「わかった」
俺は首肯すると、改めてギターを構え、Aマイナー・スケールで弾くことにした。
五絃の開放弦(ローA音)を中心にして組み立てる。四小節ほどのそう長くもないフレーズ。
効果───つまり魔法は、一小節目を過ぎたところで顕れた。
淡い緋色の光の粒子が幾つも顕れ、凍りついた扉に貼りつくように動いた。扉は緋色の光に照らされて赫赫と輝き、光はその後に弾けて消えた───と同時に空気が燃焼する音を立て、一度だけ炎が舞い上がった。
そう、俺がイメージしたのは、炎。
俺が四小節弾き終わる内に、その現象は全て終わった。
「成功よゲンキ。さぁ、行きましょう」
言うが早いか、レイラは扉を開いて校舎内に滑り込むように這入った。
水溜まりをペチャっと踏んで、俺も遅れないように続いた。
生徒用の下駄箱を通り過ぎ、「こっちよ」と、レイラは俺を先導する。動きに迷いがないのは、精霊とやらに教えてもらっているからだろうか。
レイラはそのまま職員室の方へ走って行った。
突き当たりの角を曲がればもう職員室だ。
「ゲンキ、弾いて!」
先行しているレイラが角を曲がった瞬間、そう叫んだ。
少し送れて角を曲がった俺も、出し抜けにレイラが叫んだ意味が判った。
そこには二人の人物がいたのだ。
一人は外国人の壮年の外国人男性。
もう一人は対峙するようにこちらに背を向けている昂星高校の女子生徒。後ろ姿しか見えないが、俺が彼女を見間違えるはずがない。
聖だ。
しかし様子が怪訝しい。見れば聖の下半身が氷に覆われている。
考えるまでもなく非常に危険な状況にある。
聖を発見してここまで考えるのに一秒にも満たなかっただろう。しかし、それを上回る早さで俺の頭は沸騰しそうになった。
俺の友達に───聖に手を出したな!
状況はレイラにも、目の前の二人に確認するまでもなく、聖は外国人の男に襲われている。
聖を救ける!
俺はその思いだけを両手に込め、ギターを鳴らした。
緋色の光が聖の身体の周りをスパイラルを描きながら上昇し、廻る。
一際大きな光を放った時、聖の下半身にまとわりついていた氷が瞬く間に溶けた。
聖がこちらを向く。
「遅いよ、ゲン」
「悪いな。でも何とか間に合ったみたいだから赦してくれ」
右手で両目を軽く擦った聖は、急ぎ足で俺の背後に回った。途中で俺の隣にいるレイラに気付き一瞥したが、それだけで余計なことは言わなかった。
「キース……リーブス」
苦みばしった口調で、レイラはその名を口にした。
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