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chapter※06※※※※※※※※※※※※※※※※※※
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「今までにデートする相手がいなかったとは言わないよ。別に隠すようなことでもないし。でも上手って何?デートは二人でするんだろ?こうして俺と美鳥の二人のデート。違う?」
龍は大きな手で私の頬を撫でたまま優しく私を見つめ、握った手にキュッと力を入れた。
「…違わないと思う」
「うん。二人で楽しい時間を共有して、それがその人とでなきゃいけなくて、また会いたくなる…そういうデートをこれから美鳥と重ねたいと思う」
「ありがとう、龍」
「ありがとう?」
「うん…きちんと答えてくれて、教えてくれてありがとう」
龍が、ふっ…と頬を緩め、とても優しい目もとになったと思った瞬間…私は彼にすっぽりと包まれていた。
「わからないことをわからないと言える美鳥が好き…気持ちを自分の言葉で伝えてくれる美鳥が俺の気持ちを…くすぐったり熱くさせるんだよ…たまらなく魅力的だね、美鳥」
体にぐるりと巻き付けられた両腕とぴったり頬につく逞しい胸、そして彼の力強い鼓動が私の全身に伝わり、私の鼓動は彼のそれの倍速になる。
「俺…ずっとこうしていられそう…」
「…私…死んじゃう…かも…」
「はっ?」
龍は慌てて腕をほどくと
「何?どこか痛むのか?どうした?」
私の体をあちこち確かめるように撫でる。
「My heart rate is going up really high…」
「heart rate…心拍数?」
「…心拍数が…エラーを起こして…ダメだ…」
「はぁ…美鳥…それ俺だから…死んじゃうって使わないで…びっくりした」
そう言ってもう一度私を抱きしめた龍は私の耳に唇を触れさせながら囁いた。
「エラーじゃないよ、それは…好きの始まりだと思う」
好きの始まり…
「そうだよ。もう始まったね、その心拍数は絶対それ」
私の口から漏れたであろう言葉を拾って耳に囁く彼の声は優しく穏やかで心地よい。
龍は大きな手で私の頬を撫でたまま優しく私を見つめ、握った手にキュッと力を入れた。
「…違わないと思う」
「うん。二人で楽しい時間を共有して、それがその人とでなきゃいけなくて、また会いたくなる…そういうデートをこれから美鳥と重ねたいと思う」
「ありがとう、龍」
「ありがとう?」
「うん…きちんと答えてくれて、教えてくれてありがとう」
龍が、ふっ…と頬を緩め、とても優しい目もとになったと思った瞬間…私は彼にすっぽりと包まれていた。
「わからないことをわからないと言える美鳥が好き…気持ちを自分の言葉で伝えてくれる美鳥が俺の気持ちを…くすぐったり熱くさせるんだよ…たまらなく魅力的だね、美鳥」
体にぐるりと巻き付けられた両腕とぴったり頬につく逞しい胸、そして彼の力強い鼓動が私の全身に伝わり、私の鼓動は彼のそれの倍速になる。
「俺…ずっとこうしていられそう…」
「…私…死んじゃう…かも…」
「はっ?」
龍は慌てて腕をほどくと
「何?どこか痛むのか?どうした?」
私の体をあちこち確かめるように撫でる。
「My heart rate is going up really high…」
「heart rate…心拍数?」
「…心拍数が…エラーを起こして…ダメだ…」
「はぁ…美鳥…それ俺だから…死んじゃうって使わないで…びっくりした」
そう言ってもう一度私を抱きしめた龍は私の耳に唇を触れさせながら囁いた。
「エラーじゃないよ、それは…好きの始まりだと思う」
好きの始まり…
「そうだよ。もう始まったね、その心拍数は絶対それ」
私の口から漏れたであろう言葉を拾って耳に囁く彼の声は優しく穏やかで心地よい。
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