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chapter※06※※※※※※※※※※※※※※
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家について聞いてくる美鳥の表情は、それまでと違ってとても事務的なものに見える。
そこで父から聞いた話を思い出した。
自分が蜷川の血縁でないことを気にしているのなら全く必要ない心配だ。
「…ダメってことではないかな…」
「いいってことだね?良かった」
やっとシートベルトを引っ張りながらエンジンをかけると、そのカチャッというベルトの音に反応して美鳥もカチャカチャと音を立てる。
「昼はとっくに過ぎたな。食べたいものある?」
「…ファミレス」
「了解、何でもあるもんな。この近くはどこにある…」
意外な返事ではあったが‘何でもいい’と言わないのが好ましい。
一番近くのファミレスをナビで探してから車を動かして聞く。
「ファミレス、好き?よく行くの?」
「二度しか行ったことなくって…また行きたいって思ってたの」
「そうか、その二度で気に入ってるんだな」
「あのメニューは独特じゃない?写真があれだけたくさんあってわくわくするでしょ?あんなの日本のファミレス以外で見たことない」
そう言った彼女はファミレスで本当にメニューに釘付けだ。
「美鳥、注文は決められる?」
「…ぅぅううっ…ミックスグリル…」
「ははっ…また何度も来て制覇すればいいんじゃない?」
「このメニュー制覇…」
店員に注文して持って行かれそうになったメニューを置いておいてもらうと
「ありがとう、龍」
美鳥が相好を崩した。
そしてそれはやっぱり愛くるしいものだった。
そこで父から聞いた話を思い出した。
自分が蜷川の血縁でないことを気にしているのなら全く必要ない心配だ。
「…ダメってことではないかな…」
「いいってことだね?良かった」
やっとシートベルトを引っ張りながらエンジンをかけると、そのカチャッというベルトの音に反応して美鳥もカチャカチャと音を立てる。
「昼はとっくに過ぎたな。食べたいものある?」
「…ファミレス」
「了解、何でもあるもんな。この近くはどこにある…」
意外な返事ではあったが‘何でもいい’と言わないのが好ましい。
一番近くのファミレスをナビで探してから車を動かして聞く。
「ファミレス、好き?よく行くの?」
「二度しか行ったことなくって…また行きたいって思ってたの」
「そうか、その二度で気に入ってるんだな」
「あのメニューは独特じゃない?写真があれだけたくさんあってわくわくするでしょ?あんなの日本のファミレス以外で見たことない」
そう言った彼女はファミレスで本当にメニューに釘付けだ。
「美鳥、注文は決められる?」
「…ぅぅううっ…ミックスグリル…」
「ははっ…また何度も来て制覇すればいいんじゃない?」
「このメニュー制覇…」
店員に注文して持って行かれそうになったメニューを置いておいてもらうと
「ありがとう、龍」
美鳥が相好を崩した。
そしてそれはやっぱり愛くるしいものだった。
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