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番外編:吉宗&力哉
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「勝手に決めていいのかな…」
吉宗の着替えを準備しながら、今屋敷を出たばかりの正宗に電話する。
「ごめんね、今出たばかりなのに」
‘構わない、もう寂しくなったか?’
「うんって言うところよね、ふふっ。あのね、リッキーが仕事のあと吉宗に会ってくれたんだけど…今から吉宗だけ国府に行かせるのっていい?国府の道場は大人ばかりじゃないから楽しいぞって」
‘国府なら構わない。夜迎えに行っても泊まりでも国府ならいいぞ’
「わかった、ありがとう。どうなるかわからないけど行かせてみるね」
‘ああ、俺は綸をイカせてやる’
「あははっ、それはちょっとオジサンっぽい言い方じゃない?」
‘俺がオジサンかどうか、今夜見せてやる’
「…どっちにしても…だね」
‘ふっ…照れんなよ、綸’
「じゃあ、お仕事頑張ってね。吉宗の着替え渡してくる」
‘国府には俺からも連絡入れておく’
「ありがとう、お願いします」
なるほど、リッキーは連れて帰ってくれるけど国府に連絡…私も一美さんに連絡しておこう。
荷物を持って部屋を出ると伊東さんが来て
「吉宗はもう玄関です」
と教えてくれる。
「ありがとう。吉宗がね、リッキーに伊東さんが賢いってまた言ってたの」
「余程あのタオルが気に入ってくれたようで」
「道場でもいろいろ教えてくれてるでしょ?それもあるよね、きっと」
話ながら玄関に行くと、い草の草履を履いた吉宗が私を待ち構えていた。
「荷物、預ります」
「樋川さん、ありがとうございます。よろしくお願いします」
丁寧に頭を下げてから荷物を渡し、リッキーにも同じように挨拶をしたあと吉宗に言った。
「今から、リッキーと樋川さんの言うことちゃんと聞ける?」
「きける」
「約束だよ」
「やくそく」
「リッキーと樋川さんがダメって言ったらダメだよ」
「あい」
最後はちょっと幼児言葉になった吉宗の肩を撫でて
「いってらっしゃい」
と送り出した。迷惑掛けなければいいけど…
吉宗の着替えを準備しながら、今屋敷を出たばかりの正宗に電話する。
「ごめんね、今出たばかりなのに」
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「うんって言うところよね、ふふっ。あのね、リッキーが仕事のあと吉宗に会ってくれたんだけど…今から吉宗だけ国府に行かせるのっていい?国府の道場は大人ばかりじゃないから楽しいぞって」
‘国府なら構わない。夜迎えに行っても泊まりでも国府ならいいぞ’
「わかった、ありがとう。どうなるかわからないけど行かせてみるね」
‘ああ、俺は綸をイカせてやる’
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‘国府には俺からも連絡入れておく’
「ありがとう、お願いします」
なるほど、リッキーは連れて帰ってくれるけど国府に連絡…私も一美さんに連絡しておこう。
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「余程あのタオルが気に入ってくれたようで」
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話ながら玄関に行くと、い草の草履を履いた吉宗が私を待ち構えていた。
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「きける」
「約束だよ」
「やくそく」
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