295 / 340
続:special thanks
2
しおりを挟む
「明日何時なら来ていいんだ」
「午後にどうぞ。長時間は避けて下さい」
「チッ…」
「正宗、ありがとう。明日待ってるね」
「ああ…ゆっくり休め綸。今日は本当に頑張ったな」
そう言って彼は私の額にチュッと音を立て部屋を出る。
「「綸ちゃん、おやすみ」」
潤と駿の声が廊下から聞こえたので、横になったまま出来るだけの声を出した。
「潤、駿、1日中ありがとう」
先生も出て行かれたが、扉の前に2人の組員さんが交代で立つのは事前に了承済みだ。明日から吉宗と昼間は同室になる予定だから先生のおっしゃる通り寝なくちゃね…でも………
「もしもし正宗?」
‘ふっ、やっぱりダメか?’
「うーん大丈夫だと思うんだけど…少しだけ話してていい?」
‘ああ’
「吉宗…正宗に似てたね」
‘ん?まだわからないだろ?’
「わかる、ふふっ」
‘…俺…吉宗が出てくるより綸の腹が凹んだ瞬間を見てた…もちろん視界には入ってたが…ずっと綸の手を握っていて…最後は腹見てた’
「不思議なくらいよね…今こうして撫でたら‘ない’って感じよ…それに吉宗の顔を見たらね…あんなに痛かった陣痛も‘痛かった’って思うだけで過去の記憶になった…ちょっと今お腹痛いけど違う痛みだしね」
‘体が戻る痛みなんだろ?今日明日は痛いだろうな…もしかしたらもっと…’
「ふふっ…正宗、勉強してたね…ぅーん眠いかも」
‘このまま寝ていいぞ…眠れる痛みならいいが…代わってやれねぇからな’
「…正宗…今日…お父さんになった…ね…おめでと…」
‘綸も…おめでとう…ありがとう綸…愛してる…子どもが生まれようが俺の一番…俺の唯一無二は綸…ゆっくり休め、綸’
沈む意識の中で、大好きな声が大きな愛を囁いた。
「午後にどうぞ。長時間は避けて下さい」
「チッ…」
「正宗、ありがとう。明日待ってるね」
「ああ…ゆっくり休め綸。今日は本当に頑張ったな」
そう言って彼は私の額にチュッと音を立て部屋を出る。
「「綸ちゃん、おやすみ」」
潤と駿の声が廊下から聞こえたので、横になったまま出来るだけの声を出した。
「潤、駿、1日中ありがとう」
先生も出て行かれたが、扉の前に2人の組員さんが交代で立つのは事前に了承済みだ。明日から吉宗と昼間は同室になる予定だから先生のおっしゃる通り寝なくちゃね…でも………
「もしもし正宗?」
‘ふっ、やっぱりダメか?’
「うーん大丈夫だと思うんだけど…少しだけ話してていい?」
‘ああ’
「吉宗…正宗に似てたね」
‘ん?まだわからないだろ?’
「わかる、ふふっ」
‘…俺…吉宗が出てくるより綸の腹が凹んだ瞬間を見てた…もちろん視界には入ってたが…ずっと綸の手を握っていて…最後は腹見てた’
「不思議なくらいよね…今こうして撫でたら‘ない’って感じよ…それに吉宗の顔を見たらね…あんなに痛かった陣痛も‘痛かった’って思うだけで過去の記憶になった…ちょっと今お腹痛いけど違う痛みだしね」
‘体が戻る痛みなんだろ?今日明日は痛いだろうな…もしかしたらもっと…’
「ふふっ…正宗、勉強してたね…ぅーん眠いかも」
‘このまま寝ていいぞ…眠れる痛みならいいが…代わってやれねぇからな’
「…正宗…今日…お父さんになった…ね…おめでと…」
‘綸も…おめでとう…ありがとう綸…愛してる…子どもが生まれようが俺の一番…俺の唯一無二は綸…ゆっくり休め、綸’
沈む意識の中で、大好きな声が大きな愛を囁いた。
99
お気に入りに追加
248
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる