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sweet rulers*甘い支配者達

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 部屋を一周した紫乃は

「壱、ありがとう。今日いっぱいありがとうって言うことばかり…落ち着いてきちんとお礼が言えてないの」

 バッグを置いてパンプスを脱ぐ。

「うん?下で聞いたからちゃんと受け取ったぞ」
「そう?」
「疲れたか?」
「靴がね…」

 そう言う紫乃の足元に部屋のルームシューズを置いてやると

「ありがとう…着替えてもいい?シャワーしようかな?」
「腹は?ちゃんと食えたか?」
「うん」
「フルーツは来るぞ」
「フルーツが来るの?どこから?」

 相変わらず瞳を可愛らしく揺らして俺を見上げる。

「どこから…って…ルームサービス」
「壱は食事した?」
「ルームサービス。もう来る」
「じゃあ、着替えだけして一緒に座るね」
「ん、後ろ」

 彼女を後ろ向きにするとワンピースのファスナーをゆっくり下げると同時に、徐々に現れる肌を舐めた。

「壱…犬みたいなペロペロだっ…ん…くすぐったい…」

 体を少し捻った紫乃の背中を舌で追いながら

「ここで留守番してた犬だからな」
「ふふっ…婚約者じゃなかったんだ」
「婚約者は時々、犬…犬好きだろ?」
「好き…だけど…そんなとこ舐めないって…ふふっ…」
「犬は忠実だろ?俺も…紫乃に忠実で待ても出来る紫乃の犬だな…時々…」
「もお…犬以上のペロペロやん…んん…」

 屈んでウエスト辺りを舐めていると…ピンポーン…

「飯来た。紫乃こっち」

 彼女を広い洗面所に連れて行き

「あとは脱げる?」
「出来るよっ」

 ドレスがはだけた姿を鏡で見て赤くなった彼女の胸元にチュッとキスして…ペロッと一舐めするとドアを開けに向かった。

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