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part 12-5
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「うん、大丈夫。ちょっと冷やすものがあったらもらおうかな?」
「いろいろと車に準備をしてます」
「じゃ、龍之介…頑張って来てね。私は車で待つよ」
「ん」
俺は一度ぎゅっと紗栄子を抱きしめると
「矢口、頼んだ」
紗栄子を矢口に任せて部屋に戻る。
シャツのみっつめのボタンと袖のボタンを外しながら部屋に入ると
「待たせた。始めようか」
坂戸組長と並んで立った。
「放せ」
俺がそう言うと、部屋の真ん中に4人を並べるように座らせ腕の拘束は解く。紗栄子に危害が加えられない今、コイツらがどう動いたって怖くもねぇ。
「丸腰は確認済みです」
「こちらも問題ありません」
「女も大丈夫です」
「こちらも同じく」
それぞれのポケットなどに武器となるような物がないかは確認済みだということだ。突然ぶっ放すような奴がいてはいけないからな。
「坂戸組長、お先にどうぞ」
「ありがとうございます。では」
半歩前に出た坂戸組長の制裁内容によって任せるか藤堂に持ち帰るか判断する。
「藤堂組組員の伊坂以外はうちで落とす」
坂戸組長の第一声はそれだった。
「アタシ…坂戸組って関係ないんだけどぉ」
モゴっとした言葉を女が音にすると
「うちのシマでこれだけ騒ぎを起こせば関係ないとは言わせない。しかも、その菅はうちの準構成員だ」
坂戸組長がビデオカメラの男を顎で指す。
「そんなの知らないしぃ、オバさんが連れて来た運転手だもん」
だろうな。
「いろいろと車に準備をしてます」
「じゃ、龍之介…頑張って来てね。私は車で待つよ」
「ん」
俺は一度ぎゅっと紗栄子を抱きしめると
「矢口、頼んだ」
紗栄子を矢口に任せて部屋に戻る。
シャツのみっつめのボタンと袖のボタンを外しながら部屋に入ると
「待たせた。始めようか」
坂戸組長と並んで立った。
「放せ」
俺がそう言うと、部屋の真ん中に4人を並べるように座らせ腕の拘束は解く。紗栄子に危害が加えられない今、コイツらがどう動いたって怖くもねぇ。
「丸腰は確認済みです」
「こちらも問題ありません」
「女も大丈夫です」
「こちらも同じく」
それぞれのポケットなどに武器となるような物がないかは確認済みだということだ。突然ぶっ放すような奴がいてはいけないからな。
「坂戸組長、お先にどうぞ」
「ありがとうございます。では」
半歩前に出た坂戸組長の制裁内容によって任せるか藤堂に持ち帰るか判断する。
「藤堂組組員の伊坂以外はうちで落とす」
坂戸組長の第一声はそれだった。
「アタシ…坂戸組って関係ないんだけどぉ」
モゴっとした言葉を女が音にすると
「うちのシマでこれだけ騒ぎを起こせば関係ないとは言わせない。しかも、その菅はうちの準構成員だ」
坂戸組長がビデオカメラの男を顎で指す。
「そんなの知らないしぃ、オバさんが連れて来た運転手だもん」
だろうな。
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