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part 11-11

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「もっと…何?」

首筋から耳へ角度を変えた龍之介が私の耳たぶを唇で挟む。

しっとり湿ったバリトンは耳たぶからでも十分に鼓膜を揺らす。バスルームの湿度で湿っているのではなく、彼の熱によって湿度を上げた声…気持ちいい…

「ん?」
「……もっ…と…いっぱ…ぃ……」
「紗栄子って呼ぶ?」

彼は上はクニクニ、下はサイドするするを変えずに

「耳を舐める?」

と耳たぶを食む…ふぅ…ぅ…絶対に言わせるつもりだと分かるけど恥ずかしいんだよ…龍之介…

「紗栄子に求められると…紗栄子が乱れて見せると…紗栄子が俺にだけエロいとか…俺…コレが痛いくらい興奮すんだけど?させてくれよ…紗栄子」

彼はするするさせていた手を止めて私の恥骨に手のひらをグッと当てると、熱されて色濃くなっているであろうモノを私の肌にグリグリ、ゴリッ…グリグリ…と膝と腰を使って思い切り押し付ける…ぅ…ん…

「っ…紗栄子っ…」
「もっと…いっ…ぱい触れて…ここ…っん…」

彼の首から腕を放して下腹にある手首を両手で掴むと…少し押しながら…私は足を広げた。

「ん…俺の紗栄子を見てろよ」

何のことかと思ったけど…ぁあ…ぅ…彼の指を受け入れて膝を揺らした自分が目に入りミラーのことかと理解する。

恥ずかしい…でも龍之介が私の背中を舐め始めたことでミラーの中で視線が絡むことがないのは恥ずかしさが半減する…っ…っん…背中を舌が這い回り、指が大きく出入りすると自分の熱が溢れるのが分かる。

彼の長い指が出入りするのをミラーで見ながら少し腰をくねらせると…ぁ…あぅん…別の刺激が熱を誘う。

「ゃ…ぁ…りゅ…ぅう…」

背中を舐めていた龍之介は膝をついてお尻にキスを始め、きゅっとキツく吸いついた。そして彼が下に行ったことで指が大きく動き始める…はぁ…っ…ん…

膝が落ちそうで、腰が跳ねそうで…不安定さに私がミラーに両手をつくと…ひゃ…ぅあぅ…っうん…指が増やされすぐにバラバラと動く。
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