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part 3-10
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「坂戸組からペナルティを課せられた時に自分たちが痛い目を見ないようにっていうのがバレバレ。紗栄ちゃんを手元に置いておいて、ソープにでもデリヘルにでもどうぞって差し出す駒にしておきたいんだよね?ボクたちがこんなに大々的に車を前に整列させて道を塞いで、警察まで動かして一般車両を迂回させている。ボクたちとの接点は坂戸組に隠せなくなったものね、清水サン」
そういうことか…舞生さんの言葉に冷や汗が出る様子の夫と義父、そしてふらっと後退した義母。
「藤堂さん…母に会えますか?」
「ん。今日も明日も毎日会える」
もうそれだけで十分だった。
私が立ち上がろうとすると、紀村さんが一瞬腕を支えてくれるのと同時に藤堂さんに抱き上げられる。
「今日も明日も…そんなに会えるかどうかわからないわよっ。もういつ死んだっておかしくないんでしょ?それをホスピス、ホスピス、ホスピスって…」
「「空雅」」「くうちゃんっ」
空雅と言ったのは藤堂さんと福嶋さん、くうちゃんと言ったのはもちろん舞生さんで…義母に掴み掛かる寸前の紀村さんを舞生さんが体で止めていた。
「こいつ…いつ死んだってって…龍っ、殺っていいんじゃないのか?」
「空雅、簡単に殺るな。車に戻れ。離婚届は引き取りに来させろ」
「ハイハイ、くうちゃん戻るよ。紗栄ちゃん安心して、離婚届は取り立てのめちゃくちゃ上手な奴らに来てもらうから」
舞生さんと紀村さんが出て行くと、別の二人が藤堂さんの斜め前に立つ。すごいお約束事というのだろうか…マニュアル化されているのかな…
そういうことか…舞生さんの言葉に冷や汗が出る様子の夫と義父、そしてふらっと後退した義母。
「藤堂さん…母に会えますか?」
「ん。今日も明日も毎日会える」
もうそれだけで十分だった。
私が立ち上がろうとすると、紀村さんが一瞬腕を支えてくれるのと同時に藤堂さんに抱き上げられる。
「今日も明日も…そんなに会えるかどうかわからないわよっ。もういつ死んだっておかしくないんでしょ?それをホスピス、ホスピス、ホスピスって…」
「「空雅」」「くうちゃんっ」
空雅と言ったのは藤堂さんと福嶋さん、くうちゃんと言ったのはもちろん舞生さんで…義母に掴み掛かる寸前の紀村さんを舞生さんが体で止めていた。
「こいつ…いつ死んだってって…龍っ、殺っていいんじゃないのか?」
「空雅、簡単に殺るな。車に戻れ。離婚届は引き取りに来させろ」
「ハイハイ、くうちゃん戻るよ。紗栄ちゃん安心して、離婚届は取り立てのめちゃくちゃ上手な奴らに来てもらうから」
舞生さんと紀村さんが出て行くと、別の二人が藤堂さんの斜め前に立つ。すごいお約束事というのだろうか…マニュアル化されているのかな…
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