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第1章 異世界転移と旅立ち
第24話 森の調査依頼1
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今日も宿で朝食を食べてから、冒険者ギルドへと向かう。
アリスは起きたときには普通に戻ってくれていて助かった。
ギルドに到着し、クエストボードを眺めて話をする。
《アリス、しばらくは討伐と採取を繰り返しながら冒険者ランクを上げていこうと思うんだが。》
(そうですね。 今はランクがFなので簡単な依頼しか受けれませんからランクアップは必要かと思います。)
《だよな。 何回くらい依頼を受ければランクアップするんだろう?》
(同じ依頼の中でも難易度によって違いますが、基本的にFランクからEランクは10個の依頼、EランクからDランクは討伐系依頼を15個、DランクからCランクは討伐系を30個達成するとランクアップです。 失敗が続いたり素行が悪ければ評価は落ちますし、逆にギルドに貢献したり難易度の高い依頼を受ければ上がりやすくなります。)
《そうか、じゃあ次のEランクへはあと6個の依頼でいいんだな。 今日と明日で3つずつ依頼を受けよう!》
(ええ、ヤストの実力は私から見てBランク冒険者並みなので大丈夫だと思います。 けど無茶は禁物ですよ。)
《分かってるよ。 いつもありがとうな。》
そう話しながらも選んだ依頼をいつものショートカットの受付嬢に持っていく。
今日は定番の「ゴブリン5匹の討伐」「薬草5束の採取」に加えて「北の森の調査」を選んだ。
「すいません、この3つをよろしくお願いいたします。」
「はいかしこまりました。 手続きは大丈夫ですよ。」
「あの、調査と言うのはどのようにすれば良いんでしょうか?」
「調査ですね、今回の北の森の調査は魔物の数が増えていないか、盗賊が住み込んでいないかの調査になりますので、そちらの調査票の事項を簡単に書いていただければ結構ですよ。 詳しく説明いたしましょうか?」
「お願いします。」
受付嬢はニッコリと微笑みながらカウンターの下から調査票を取り出して説明してくれる。
「かしこまりました。こちらが調査票になりますが、出来るだけ全部の項目を埋めていただけるとありがたいです。 調査内容で追加や減額等の報酬査定が行なわれますのでお気をつけ下さい。 調査は皆様めんどくさいとの事で受けていただける方が少ないので助かります。」
そう言いながら1つ1つ説明してくれた。
魔物の種類や総数、盗賊の有無、危険物の有無、薬草等の有益な情報、地形の把握
までがあった。
「皆さんどれくらい調べられるんですか?」
「魔物の種類と盗賊の有無は最低限です。 それ以上は追加報酬になります。」
「分かりました。 早速行ってみます、ありがとうございました。」
「お気をつけて行ってらっしゃいませ。」
受付嬢の見送りの言葉を受けて出発する。
北の森と言うのが昨日も行った森の事だというのはアリスに教えてもらったので、正門へと向かう。
《なぁアリス、地図が分かるようなスキルは無いのかな?》
(ありますよ。【地図】と言うスキルです。ただしスキル習得には時間がかかるようです。)
《そのまんまの名前のスキルだな。 習得方法はどうすればいいんだ? 時間がかかっても習得すればかなり便利だと思うしな。》
(あればかなり便利でしょうね。 【地図】の習得方法は地形や場所の把握、実際の地図を見て自分の場所の把握や行き先の把握をしていくことです。 自分で地図を書いて把握するのが近道ですね。)
《なるほど、今回のような調査系の依頼を受けて地図まで作っていけば、スキルの習得と同時に報酬ももらえるし一石二鳥じゃないか。》
(そうですね。 それでも通常は時間がかかるみたいですが、ヤストなら加護もありますし早く覚えれると思いますよ。)
そうと決まれば羊皮紙にペンで大体の町と道を書いていく。
キッチリとした計測を行なうわけではないが、大体でも製図は出来そうだ。
正門を出てからは周囲の警戒もしながら、地図を描いていく。
まずは前回も行った薬草の群生地へと向かう。
向かっている最中にホーンラビット1匹を討伐した。
《製図しながらだと、いつもより気を使うし大変だな。 楽しいから良いけど。》
(ヤストの良いところは、鍛冶や魔道具作成、今回の製図にしろ楽しんでしているところでしょうね。)
こっちを向いてニッコリしながらアリスが念話で話してくれる。
《あぁ、日本では仕事ばっかりだったから楽しいし、こっちの世界は技能を磨けばスキルを覚えてるし、自分自身も強くなれるから楽しいよ。 アリスもこうやって付き合ってくれるからな。》
(良かったです。 私はこれから先もずっとヤストに付き合いますからね。)
《ありがとう。》
薬草の群生地に到着し、薬草を5束採取する。
群生地とはいえ、採取すれば減っていくので他の群生地も探すようにがんばってみる。
昼休憩もとりながらも新しい薬草の群生地を見つける頃には、ゴブリンを5匹とボア1匹を討伐した。
《新しい群生地も見つけたし、今日はここまでにしよう。》
手書きの地図には薬草の群生地2箇所の他にも魔物と出会った場所や数も記載する、崖のような危険な箇所まで記載している。
(かなり精度のいい地図だと思いますよ。 明日も似たような討伐依頼を受けてもう少し地図を広げていけば良いかと思われます。)
《そうだな、焦らないでゆっくりがんばっていこう。》
その日は町に戻り、冒険者ギルドに、ゴブリンの討伐部位と薬草を渡してから報酬を受け取る。調査依頼についてはもう少し調べさせて欲しいので期間を延長してもらう。
宿に戻ってホーンラビットとボアを渡すと、エルダから昨日のサーベルディアの角と毛皮・魔石を受け取る。
角はそのままでも十分に武器に出来そうな鋭さがあるので、すぐにアイテムボックスに収納した。
夕食をしっかりと食べてから部屋でアリスと話をする。
《アイテムボックスは非常にありがたいんだが、収納物が多くなるにつれて何が入っているのか分からなくなってくるな。》
(中身が分からないほどの収納力があるアイテムボックスの方が珍しいのですが・・・)
《な・なるほど、 イベントリ一覧みたいに出来ればありがたいんだが、出来るかな?》
(この世界の魔法はイメージですから、ヤストが望むようにイメージしてアイテムボックスを作り変えれば出来るはずですよ。 魔道具付与スキルのレベルも上がりましたし、ヤストには【探知】もあります、なにより【魔眼】があるので【魔眼】と連動するようにすれば出来るかもです。)
《そうだな、やってみよう。》
ベットに腰を下ろし、腕時計に付与したアイテムボックスをイベントリ仕様になるようにイメージをする。 魔眼も発動させながら魔力を込めていく。
《ふ~、大丈夫かな?》
アイテムボックスを魔眼で確認すると、イメージ通りのイベントリが出てきた!!!
アイテムボックス(容量:125立方メートル、状態:時間停止)
●保存品
・スーツ一式(スーツ、Yシャツ、革靴)
・スマホ
・ボールペン
・財布
●日用品
・服 × 3
・下着 × 3
・肩掛けカバン
・フライパンや鍋の調理器具
●武器
・ナイフ
・ロングソード
●食料
・調味料一式
・保存の効く固いパン × 5個
・干し肉 × 3個
・ドライフルーツ × 4セット
・追加の水袋 × 3個
・柔らかいパン × 1個
・野菜(ジャガイモ・にんじん・玉ねぎ)それぞれ4キロ
・小麦粉 18キロ
●鉱石
・鉄のインゴット × 12本
・銅のインゴット × 18本
・金のインゴット × 2本
・銀のインゴット × 2本
・アメジストの原石
・水晶
・石英
●薬・植物
・薬草1束
・魔薬草7束
●魔物素材
○魔石
・スライム × 4個
・ホーンラビット × 6個
・ゴブリン × 16個
・ホブゴブリン × 1個
・ボア × 2個
・ロックバード × 3個
・サーベルディア × 1個
○素材
・ホーンラビットの毛皮 × 6個
・ボアの毛皮 × 2個
・サーベルディアの角 × 2本
・サーベルディアの毛皮 × 1個
イメージしたイベントリだが、一覧で分かるし、細かくも表示されるので非常に使い勝手が良さそうだ。
食料も少ないことが分かったので、明日には買出しをする事もアリスに伝える。
チートという言葉がアリスから聞こえたが、イベントリを見ながら聞こえなかった振りをする。
魔力もかなり消費し、さすがに疲れたので今日はこれでアリスと休むことにした。
アリスは起きたときには普通に戻ってくれていて助かった。
ギルドに到着し、クエストボードを眺めて話をする。
《アリス、しばらくは討伐と採取を繰り返しながら冒険者ランクを上げていこうと思うんだが。》
(そうですね。 今はランクがFなので簡単な依頼しか受けれませんからランクアップは必要かと思います。)
《だよな。 何回くらい依頼を受ければランクアップするんだろう?》
(同じ依頼の中でも難易度によって違いますが、基本的にFランクからEランクは10個の依頼、EランクからDランクは討伐系依頼を15個、DランクからCランクは討伐系を30個達成するとランクアップです。 失敗が続いたり素行が悪ければ評価は落ちますし、逆にギルドに貢献したり難易度の高い依頼を受ければ上がりやすくなります。)
《そうか、じゃあ次のEランクへはあと6個の依頼でいいんだな。 今日と明日で3つずつ依頼を受けよう!》
(ええ、ヤストの実力は私から見てBランク冒険者並みなので大丈夫だと思います。 けど無茶は禁物ですよ。)
《分かってるよ。 いつもありがとうな。》
そう話しながらも選んだ依頼をいつものショートカットの受付嬢に持っていく。
今日は定番の「ゴブリン5匹の討伐」「薬草5束の採取」に加えて「北の森の調査」を選んだ。
「すいません、この3つをよろしくお願いいたします。」
「はいかしこまりました。 手続きは大丈夫ですよ。」
「あの、調査と言うのはどのようにすれば良いんでしょうか?」
「調査ですね、今回の北の森の調査は魔物の数が増えていないか、盗賊が住み込んでいないかの調査になりますので、そちらの調査票の事項を簡単に書いていただければ結構ですよ。 詳しく説明いたしましょうか?」
「お願いします。」
受付嬢はニッコリと微笑みながらカウンターの下から調査票を取り出して説明してくれる。
「かしこまりました。こちらが調査票になりますが、出来るだけ全部の項目を埋めていただけるとありがたいです。 調査内容で追加や減額等の報酬査定が行なわれますのでお気をつけ下さい。 調査は皆様めんどくさいとの事で受けていただける方が少ないので助かります。」
そう言いながら1つ1つ説明してくれた。
魔物の種類や総数、盗賊の有無、危険物の有無、薬草等の有益な情報、地形の把握
までがあった。
「皆さんどれくらい調べられるんですか?」
「魔物の種類と盗賊の有無は最低限です。 それ以上は追加報酬になります。」
「分かりました。 早速行ってみます、ありがとうございました。」
「お気をつけて行ってらっしゃいませ。」
受付嬢の見送りの言葉を受けて出発する。
北の森と言うのが昨日も行った森の事だというのはアリスに教えてもらったので、正門へと向かう。
《なぁアリス、地図が分かるようなスキルは無いのかな?》
(ありますよ。【地図】と言うスキルです。ただしスキル習得には時間がかかるようです。)
《そのまんまの名前のスキルだな。 習得方法はどうすればいいんだ? 時間がかかっても習得すればかなり便利だと思うしな。》
(あればかなり便利でしょうね。 【地図】の習得方法は地形や場所の把握、実際の地図を見て自分の場所の把握や行き先の把握をしていくことです。 自分で地図を書いて把握するのが近道ですね。)
《なるほど、今回のような調査系の依頼を受けて地図まで作っていけば、スキルの習得と同時に報酬ももらえるし一石二鳥じゃないか。》
(そうですね。 それでも通常は時間がかかるみたいですが、ヤストなら加護もありますし早く覚えれると思いますよ。)
そうと決まれば羊皮紙にペンで大体の町と道を書いていく。
キッチリとした計測を行なうわけではないが、大体でも製図は出来そうだ。
正門を出てからは周囲の警戒もしながら、地図を描いていく。
まずは前回も行った薬草の群生地へと向かう。
向かっている最中にホーンラビット1匹を討伐した。
《製図しながらだと、いつもより気を使うし大変だな。 楽しいから良いけど。》
(ヤストの良いところは、鍛冶や魔道具作成、今回の製図にしろ楽しんでしているところでしょうね。)
こっちを向いてニッコリしながらアリスが念話で話してくれる。
《あぁ、日本では仕事ばっかりだったから楽しいし、こっちの世界は技能を磨けばスキルを覚えてるし、自分自身も強くなれるから楽しいよ。 アリスもこうやって付き合ってくれるからな。》
(良かったです。 私はこれから先もずっとヤストに付き合いますからね。)
《ありがとう。》
薬草の群生地に到着し、薬草を5束採取する。
群生地とはいえ、採取すれば減っていくので他の群生地も探すようにがんばってみる。
昼休憩もとりながらも新しい薬草の群生地を見つける頃には、ゴブリンを5匹とボア1匹を討伐した。
《新しい群生地も見つけたし、今日はここまでにしよう。》
手書きの地図には薬草の群生地2箇所の他にも魔物と出会った場所や数も記載する、崖のような危険な箇所まで記載している。
(かなり精度のいい地図だと思いますよ。 明日も似たような討伐依頼を受けてもう少し地図を広げていけば良いかと思われます。)
《そうだな、焦らないでゆっくりがんばっていこう。》
その日は町に戻り、冒険者ギルドに、ゴブリンの討伐部位と薬草を渡してから報酬を受け取る。調査依頼についてはもう少し調べさせて欲しいので期間を延長してもらう。
宿に戻ってホーンラビットとボアを渡すと、エルダから昨日のサーベルディアの角と毛皮・魔石を受け取る。
角はそのままでも十分に武器に出来そうな鋭さがあるので、すぐにアイテムボックスに収納した。
夕食をしっかりと食べてから部屋でアリスと話をする。
《アイテムボックスは非常にありがたいんだが、収納物が多くなるにつれて何が入っているのか分からなくなってくるな。》
(中身が分からないほどの収納力があるアイテムボックスの方が珍しいのですが・・・)
《な・なるほど、 イベントリ一覧みたいに出来ればありがたいんだが、出来るかな?》
(この世界の魔法はイメージですから、ヤストが望むようにイメージしてアイテムボックスを作り変えれば出来るはずですよ。 魔道具付与スキルのレベルも上がりましたし、ヤストには【探知】もあります、なにより【魔眼】があるので【魔眼】と連動するようにすれば出来るかもです。)
《そうだな、やってみよう。》
ベットに腰を下ろし、腕時計に付与したアイテムボックスをイベントリ仕様になるようにイメージをする。 魔眼も発動させながら魔力を込めていく。
《ふ~、大丈夫かな?》
アイテムボックスを魔眼で確認すると、イメージ通りのイベントリが出てきた!!!
アイテムボックス(容量:125立方メートル、状態:時間停止)
●保存品
・スーツ一式(スーツ、Yシャツ、革靴)
・スマホ
・ボールペン
・財布
●日用品
・服 × 3
・下着 × 3
・肩掛けカバン
・フライパンや鍋の調理器具
●武器
・ナイフ
・ロングソード
●食料
・調味料一式
・保存の効く固いパン × 5個
・干し肉 × 3個
・ドライフルーツ × 4セット
・追加の水袋 × 3個
・柔らかいパン × 1個
・野菜(ジャガイモ・にんじん・玉ねぎ)それぞれ4キロ
・小麦粉 18キロ
●鉱石
・鉄のインゴット × 12本
・銅のインゴット × 18本
・金のインゴット × 2本
・銀のインゴット × 2本
・アメジストの原石
・水晶
・石英
●薬・植物
・薬草1束
・魔薬草7束
●魔物素材
○魔石
・スライム × 4個
・ホーンラビット × 6個
・ゴブリン × 16個
・ホブゴブリン × 1個
・ボア × 2個
・ロックバード × 3個
・サーベルディア × 1個
○素材
・ホーンラビットの毛皮 × 6個
・ボアの毛皮 × 2個
・サーベルディアの角 × 2本
・サーベルディアの毛皮 × 1個
イメージしたイベントリだが、一覧で分かるし、細かくも表示されるので非常に使い勝手が良さそうだ。
食料も少ないことが分かったので、明日には買出しをする事もアリスに伝える。
チートという言葉がアリスから聞こえたが、イベントリを見ながら聞こえなかった振りをする。
魔力もかなり消費し、さすがに疲れたので今日はこれでアリスと休むことにした。
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