91 / 179
暗躍組織 〈中東編〉
87話 棺の秘密
しおりを挟む
そんな時に物音を立てずにベータがミーティングルームに立っていた。それを見てイブが
「ん、どうした、ベータ、ごはんの時間にはまだ早いだろ」
「第一執政官、お話があります。よろしいですか?」
「なんだ、お前から、話なんて、緊急なのか?」
「はい、緊急です」
「マリ、向こうでベータと話してきますね」
「だめよ。イブ、私達はあなたの仲間なのよ。一緒に話を聞かせて」
イブはうれしそうに
「ありがとう、マリ」
「いいぞ、ベータ、ここで話せ」
「はい、本日、11時23分、国立博物館にて、棺の入れ替え行為が判明、発見者モーリス博士から政府に問い合わせあり、現在17時25分、緊急対策チームが国立博物館の棺を調査中」
マリやユウキも驚いた様子で
「え~、ばれたの!」
「見た目、ぜんぜんわからないのに」
カミーユ大尉達はなんのことだかわからずに
「え~と、ごめんなさい、大尉達は知らなかったよね」
「1か月前に古代の棺の発見で大騒ぎだったのは知っていると思うけど、あれはイブの宇宙船なの、そして、あれは、イブの分身ともいうべきもので、見せ物にされていることに怒ったイブは、我々と一緒にベータの宇宙船と交換したの、展示の初日にね、でも、ばれちゃったみたい」
イブはしばら考えて
「マリ、どうせ、地球人にはあの宇宙船をどうすることもできないわ。ほっときましょう」
そこでユウキが
「でも、詳しく調べられたら、展示初日の停電や、葉子や如月やポーラ、クロードが入館したことなどから、最後には我々にたどりつくかもしれないな」
そんな中、歴史の専門家でもあるカミーユが
「あの棺、イブさんやベータの宇宙船なんですか、すごいです。すごすぎます。イブさんは
一万年以上前の地球の様子も知っているということですよね」
「なんだ~、カミーユ、いつも私のことを目の上のたんこぶみたいに嫌そうな目で見るのに
なにが、すごいだ」
「すみません。はあ~、やっぱり、イブさんに付いてきてよかったな。ぜひ、その当時のことをお聞きしたいです」
「フフフ、お前達が、私の望み以上の働きをした時に、話してやろう」
その途端、カミーユはいつもの顔に戻った。
マリは落ち着かない様子で、やっぱりこの件が気になるようで、
「ねえ、ベータ、なんで、入れ替えたことがばれたの?」
「はい、マリ、考古学者ミッシェルが文字の異常に気付き、このような事態になっています」
ユウキは
「やっぱり、まずいよ、交換したことがわかり、公になれば、政府の信用もがた落ち、今の棺も偽物のように扱われ、観光需要が上がるところか、大幅に下がる、そうすると我々にも、なんらかの罰則がくるかもしれない」
「じゃあ~どうするのよ、ユウキ」
「困ったな~」
また、カミーユがニコニコして、立ち上がり、威張った様子で
「フフフ、局長」
「どうしたの?大尉、イブみたいに変な笑い方して」
「私、ミッシェルを知っています。大学時代の講師で当時、とても親しくしていましたから、もう、あれから随分経ちましたけど、何度か、大学時代の集まりにも参加してくれてましたから、今の話を総合すると、ミッシェルを何とかすれば、いいということですよね」
「そうね、本当にそんなことができればだけど」
カミーユはしばらく考えて
「ミッシェルはものすごく研究熱心で、特に古代文字については自分のわからないことがあると、どんなことでもして、解明しようする性格です。彼を説得するには、イブさんやベータのことや古代文字などある程度、教えてあげなければ、たぶん協力してくれると思うんですが」
イブはさっぱりした顔で
「いいわよ、別に少しぐらいなら教えてあげても、あの、政府の誓約書にでもサインしてもらって、守秘義務をおわせればいいんじゃない」
マリも
「そうだね。それが一番手っ取り早いかもしれないね」
そこで、カミーユは
「ですが、この発見者のモーリス博士はあまり、良いうわさを聞かないので、我々のことは話さない方がいいかもしれませんね」
「わかったわ、じゃあ、大尉すぐに連絡を取ってくれる、トニー少尉のこともあるから、手短に話して、早くこの件は済ませてしまいましょう」
カミーユはすぐにミッシェルに連絡した。
「局長、ミッシェルと連絡が取れましたよ。今から30分後に博物館の待合室でアポとれました」
「わかったわ。みんなこんな時間だけど、人の命がかかっているわ。これから車で、博物館経由でムセビア国の安全地域に行くわ!」
「イエッサー」
「おい、あまり、大きな武器は携帯するなよ。それと、皆、軍服はぬいで、普段着に着替えろ、目立つからな、ダニエル通信装備はどうだ」
「はい、セドリックがユニークな装置を用意してくれました。これを耳に入れるだけで秘匿回線で我々だけ話ができます。セドリック!細かい説明してくれ」
時間がないので、皆、着替えながら話を聞いた。
「え~皆さん。この通信機器は耳に入れていただきますと上部から操作しない限り、絶対に耳からはずれません。そして、絶対に我々の通信が他にわからないようになっています。耳にいれた通信機に1回手をかざすと、近くにいる人にだけ、つながり、こうやって2回かざすと全員に共通通話できるようになっています。3回かざすと、通信機ははずれます。電池は熱電池なので、耳に付けていれば、電池が切れることはありません。もちろん防水です。これは、1年前に作ってあった、僕の自信作です。
それと、このウォッチは最近開発したものですが、皆さんの健康状態もすぐにわかるようになっています。例えば、アンナが重症になれば、すぐさま、皆さんに通知がいきますし、言葉でフランス諜報員情報と言えば、自動で顔写真などの特徴がでてきます。
メールなどはこのウォッチにメールすると言って相手先を言って、あとは話すだけで、文字は自動変換されます。電話をしたいときも例えば、電話、マリと言えば、自動で電話します。そのときはこの耳に入れた通信機と連動していますので、音は全く外に聞かれません。
皆さん、お急ぎのようなので、あとで、このウォッチに使用簡単説明と言っていただければ、90秒間で簡単説明機能も搭載しています」
「ヒュ~、すごいんじゃない、セドリック、こんなもの軍にもまだないよ」
補給物資担当のベルナール1等兵が感心した。
「あ~と、マリ昨日頼まれていた靴ですけど、まだ製作中なので、完璧なものではないですけど、代替えで、この靴を使ってください。通常の10倍の耐久強度があり、どんな場所でも使うことができます。これは、パリの街で親しくしているスポーツ用品店の友達から買ってきました。25cmでよかったですよね。それと、ピンク色がお好きでしたよね」
セドリックはニコニコしながら、マリに靴を渡した。
「ありがとう!セドリック、これで、少しは本気の動きができそう。本当に、あなたは仕事が早いわね」
「喜んでいただき、感謝します」
マリは嬉しそうに笑った。
「それじゃあ、大尉達と私達で2台で博物館に行こう。セドリック、ベータ、行ってくるね」
「気を付けてマリ」
「いくぞ!」
治安情報局は危険な任務に出発した。
「ん、どうした、ベータ、ごはんの時間にはまだ早いだろ」
「第一執政官、お話があります。よろしいですか?」
「なんだ、お前から、話なんて、緊急なのか?」
「はい、緊急です」
「マリ、向こうでベータと話してきますね」
「だめよ。イブ、私達はあなたの仲間なのよ。一緒に話を聞かせて」
イブはうれしそうに
「ありがとう、マリ」
「いいぞ、ベータ、ここで話せ」
「はい、本日、11時23分、国立博物館にて、棺の入れ替え行為が判明、発見者モーリス博士から政府に問い合わせあり、現在17時25分、緊急対策チームが国立博物館の棺を調査中」
マリやユウキも驚いた様子で
「え~、ばれたの!」
「見た目、ぜんぜんわからないのに」
カミーユ大尉達はなんのことだかわからずに
「え~と、ごめんなさい、大尉達は知らなかったよね」
「1か月前に古代の棺の発見で大騒ぎだったのは知っていると思うけど、あれはイブの宇宙船なの、そして、あれは、イブの分身ともいうべきもので、見せ物にされていることに怒ったイブは、我々と一緒にベータの宇宙船と交換したの、展示の初日にね、でも、ばれちゃったみたい」
イブはしばら考えて
「マリ、どうせ、地球人にはあの宇宙船をどうすることもできないわ。ほっときましょう」
そこでユウキが
「でも、詳しく調べられたら、展示初日の停電や、葉子や如月やポーラ、クロードが入館したことなどから、最後には我々にたどりつくかもしれないな」
そんな中、歴史の専門家でもあるカミーユが
「あの棺、イブさんやベータの宇宙船なんですか、すごいです。すごすぎます。イブさんは
一万年以上前の地球の様子も知っているということですよね」
「なんだ~、カミーユ、いつも私のことを目の上のたんこぶみたいに嫌そうな目で見るのに
なにが、すごいだ」
「すみません。はあ~、やっぱり、イブさんに付いてきてよかったな。ぜひ、その当時のことをお聞きしたいです」
「フフフ、お前達が、私の望み以上の働きをした時に、話してやろう」
その途端、カミーユはいつもの顔に戻った。
マリは落ち着かない様子で、やっぱりこの件が気になるようで、
「ねえ、ベータ、なんで、入れ替えたことがばれたの?」
「はい、マリ、考古学者ミッシェルが文字の異常に気付き、このような事態になっています」
ユウキは
「やっぱり、まずいよ、交換したことがわかり、公になれば、政府の信用もがた落ち、今の棺も偽物のように扱われ、観光需要が上がるところか、大幅に下がる、そうすると我々にも、なんらかの罰則がくるかもしれない」
「じゃあ~どうするのよ、ユウキ」
「困ったな~」
また、カミーユがニコニコして、立ち上がり、威張った様子で
「フフフ、局長」
「どうしたの?大尉、イブみたいに変な笑い方して」
「私、ミッシェルを知っています。大学時代の講師で当時、とても親しくしていましたから、もう、あれから随分経ちましたけど、何度か、大学時代の集まりにも参加してくれてましたから、今の話を総合すると、ミッシェルを何とかすれば、いいということですよね」
「そうね、本当にそんなことができればだけど」
カミーユはしばらく考えて
「ミッシェルはものすごく研究熱心で、特に古代文字については自分のわからないことがあると、どんなことでもして、解明しようする性格です。彼を説得するには、イブさんやベータのことや古代文字などある程度、教えてあげなければ、たぶん協力してくれると思うんですが」
イブはさっぱりした顔で
「いいわよ、別に少しぐらいなら教えてあげても、あの、政府の誓約書にでもサインしてもらって、守秘義務をおわせればいいんじゃない」
マリも
「そうだね。それが一番手っ取り早いかもしれないね」
そこで、カミーユは
「ですが、この発見者のモーリス博士はあまり、良いうわさを聞かないので、我々のことは話さない方がいいかもしれませんね」
「わかったわ、じゃあ、大尉すぐに連絡を取ってくれる、トニー少尉のこともあるから、手短に話して、早くこの件は済ませてしまいましょう」
カミーユはすぐにミッシェルに連絡した。
「局長、ミッシェルと連絡が取れましたよ。今から30分後に博物館の待合室でアポとれました」
「わかったわ。みんなこんな時間だけど、人の命がかかっているわ。これから車で、博物館経由でムセビア国の安全地域に行くわ!」
「イエッサー」
「おい、あまり、大きな武器は携帯するなよ。それと、皆、軍服はぬいで、普段着に着替えろ、目立つからな、ダニエル通信装備はどうだ」
「はい、セドリックがユニークな装置を用意してくれました。これを耳に入れるだけで秘匿回線で我々だけ話ができます。セドリック!細かい説明してくれ」
時間がないので、皆、着替えながら話を聞いた。
「え~皆さん。この通信機器は耳に入れていただきますと上部から操作しない限り、絶対に耳からはずれません。そして、絶対に我々の通信が他にわからないようになっています。耳にいれた通信機に1回手をかざすと、近くにいる人にだけ、つながり、こうやって2回かざすと全員に共通通話できるようになっています。3回かざすと、通信機ははずれます。電池は熱電池なので、耳に付けていれば、電池が切れることはありません。もちろん防水です。これは、1年前に作ってあった、僕の自信作です。
それと、このウォッチは最近開発したものですが、皆さんの健康状態もすぐにわかるようになっています。例えば、アンナが重症になれば、すぐさま、皆さんに通知がいきますし、言葉でフランス諜報員情報と言えば、自動で顔写真などの特徴がでてきます。
メールなどはこのウォッチにメールすると言って相手先を言って、あとは話すだけで、文字は自動変換されます。電話をしたいときも例えば、電話、マリと言えば、自動で電話します。そのときはこの耳に入れた通信機と連動していますので、音は全く外に聞かれません。
皆さん、お急ぎのようなので、あとで、このウォッチに使用簡単説明と言っていただければ、90秒間で簡単説明機能も搭載しています」
「ヒュ~、すごいんじゃない、セドリック、こんなもの軍にもまだないよ」
補給物資担当のベルナール1等兵が感心した。
「あ~と、マリ昨日頼まれていた靴ですけど、まだ製作中なので、完璧なものではないですけど、代替えで、この靴を使ってください。通常の10倍の耐久強度があり、どんな場所でも使うことができます。これは、パリの街で親しくしているスポーツ用品店の友達から買ってきました。25cmでよかったですよね。それと、ピンク色がお好きでしたよね」
セドリックはニコニコしながら、マリに靴を渡した。
「ありがとう!セドリック、これで、少しは本気の動きができそう。本当に、あなたは仕事が早いわね」
「喜んでいただき、感謝します」
マリは嬉しそうに笑った。
「それじゃあ、大尉達と私達で2台で博物館に行こう。セドリック、ベータ、行ってくるね」
「気を付けてマリ」
「いくぞ!」
治安情報局は危険な任務に出発した。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
君を愛す気はない?どうぞご自由に!あなたがいない場所へ行きます。
みみぢあん
恋愛
貧乏なタムワース男爵家令嬢のマリエルは、初恋の騎士セイン・ガルフェルト侯爵の部下、ギリス・モリダールと結婚し初夜を迎えようとするが… 夫ギリスの暴言に耐えられず、マリエルは神殿へ逃げこんだ。
マリエルは身分違いで告白をできなくても、セインを愛する自分が、他の男性と結婚するのは間違いだと、自立への道をあゆもうとする。
そんなマリエルをセインは心配し… マリエルは愛するセインの優しさに苦悩する。
※ざまぁ系メインのお話ではありません、ご注意を😓
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
いらないと言ったのはあなたの方なのに
水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。
セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。
エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。
ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。
しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。
◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬
◇いいね、エールありがとうございます!
隠れチート!異世界スローライフを謳歌する侯爵令嬢
(笑)
恋愛
侯爵家の令嬢として異世界に転生したアリシアは、静かなスローライフを夢見ている。しかし、彼女の中には秘められた強大な魔力が眠っており、その力が国の未来に深く関わる存在だと知らされる。彼女は自身の力に戸惑いながらも、平穏な日常を守るためにどう行動すべきかを模索していく。
王家や騎士団、そして謎の襲撃者たちに囲まれる中、アリシアはその力をどのように使うべきか、そして何を守るために戦うのかを選択しなければならない。彼女の静かな願いと、国の命運が交差する中で、アリシアは自分の道を切り開いていく。
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
転生した悪役令嬢は異世界でメイドカフェを開きます。あ、勇者様はスポンサーでお願いします!
高井うしお
ファンタジー
リリアンナは冷たい言葉と共に王子に婚約破棄された。しかしそれは彼女の目的の序章に過ぎなかったのだ。
「私、メイドカフェの妖精さん(運営する人)になれるなら鬼になります!」
「え?」
リリアンナは異世界転生したメイドフェチだったのである。
一方、高校生の時に異世界転移し、魔王討伐を終えた勇者ハルトは褒美に領地を与えられ、悠々自適の生活を送る予定だった。
だが、ついでに王からリリアンナを花嫁として押し付けられる。
こいつは、やばい!だが……。
「離婚? やだ、王の名前で鳴り物入りで結婚したのに出来るわけないじゃないですかー」
かくして、ハルトは魔王よりやっかいな嫁とともにメイドカフェを経営することに……?
━━━━━━━━━━━━━━━
お陰様でホットランキングにのれました。
ありがとうございます。
お気に入り登録をぜひお願いします!
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる