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古代の悪魔
38話 説得と理解
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学校が14時30分で終わり、美術部に行って、留学の挨拶をして、その後、自宅に帰った。
母に急だが、留学の話をしなければならない。
「ただいま」
「お帰りなさい。今日は早かったのね」
「うん、お母さん、話があるんだけど」
「留学の話かしら」
「え、そうだよ。なんで知ってるの?」
「マリが学校に行っている時に担任の板橋先生から連絡があってね。急に今日、お会いして、重要な話があるからと言われて、校長先生と来られてね。マリが武道で優秀なため特待生としてフランスの有名私立高校に留学できるようになったと言われたわ。最初はうれしかったけど、話を聞いたら、明日から行くというじゃない。びっくりしたわ」
「お母さん、急に決まった話でごめんなさい。私、どうしてもフランスに行きたいの。急な話でお母さんには心配かけるけど」
「私も先生たちと話したんだけど、こんな急な話、ちょっとおかしいんじゃないかと思ったの。でも特に、校長先生があまりにも、こんなチャンスは絶対にないとか、世界でも有数のすばらしい学校だとか、あまりにも熱心に進めてくださるので、だんだん、留学させた方がいいかなと思ったんだけど、やっぱり娘が心配だから、先生たちに条件を出したわ。明日の飛行機でフランスに行く予定をしているみたいだから、私も一緒に行って、マリが行く学校や住むところなど、確認させてくれなければ、留学させないと言ったわ」
「え・・・そうなの」
「そうよ。だいたい15歳の子供がフランスまで行って、どんなところで生活するかもわからないから心配じゃないの。すぐにお父さんにも仕事中だけど連絡したら、今度はお父さんが女性二人で行くのは危ないと言って、ちょうど、仕事も今は急ぎの案件もないし数日なら僕も一緒に行けると言ってたわ」
マリはなかなか、すんなりとはいかないものだなと思った。しかし、校長先生・板橋先生にしても、おそらく、マツさんが手配してくれたんだなと思い、さすがにおばあちゃんと一緒に世界を救った方、先を読んで動く能力がすさまじくすごいと感心した。
「それじゃあ、留学の話はOKでいいんだよね」
「OKじゃないわ。フランスに行って、生活環境を確認するまでは・・・」
「ありがとう。お母さん」
「マリが特待生として認められて、また、フランスの学校は優秀な進学校でありながら、芸術にも力を入れていて、とてもすばらしい施設があるというじゃない。絵が大好きなマリには最高の環境だからね」
「そうなんだ」
マリはまだ、アベル大臣から、どんな学校に行くか聞いてなかったので、お母さんの話を聞いたら、非常事態で不謹慎ではあるけれど、なんだかワクワクしてきた。
「明日の朝、9時30分に羽田空港から飛行機が出るみたいだから、急いで準備しなきゃね」
「お母さん達は、フランスにどれくらいいるつもりなの?」
「そうね。学校や住むところや周辺環境を確認したら、その日のうちにそこを離れるわ。
せっかくだから、お父さんとフランス観光を1日して、帰ろうと考えているわ、でもその話を校長先生にしたら、フランスへの飛行機の手配や向こうでの宿泊費や観光などすべて、向こうで費用を持ってくれると言っていたわ」
「そうなんだ、すごいね。それでねお母さん、ユウキくんと16時30分ぐらいになったら、必要な物の買い出しに行きたいから、ちょっと出てくるね」
「わかったわ。ユウキくんも一緒に留学するみたいだからね、じゃあ、私も買ってきてほしい物があるから、一緒にお願い、あとでメモを渡すわ、はあ~忙しくなってきたわね」
母は心配だとか言いながら、ずいぶん嬉しそうにしていたので、マリはホットした。マリもそれからフランスに行く準備をしていたが、時間になったため、家を出た。
「じゃあ、お母さん、ちょっと行ってくるね」
「マリ、このメモに書いてあるものを買ってきてちょうだい」
「うん。じゃあ、行ってきます。」
家を出た途端、ユウキが困った顔をして、そこに立っていた。
「あれ、ユウキくんどうしたの?丘の上で待ち合わせだったのに」
「マリ、あそこに僕たちを睨みつけている二人がいるの見える?」
「あ~なんだ、いつも警護をしてくれている、松田さんと如月さんじゃない、でもユウキくん今後の警護を断ってくれたんだよね」
「そうだよ、断ったよ。でも日本政府としては、ヤエさんとの誓約があり、絶対に警護をやめないと言っているんだ」
「なにそれ、向こうだって有能な警察官があけば、費用など助かるし、いいと思うけど」
「う~ん、そうなんだけどね、渡辺さんにも、念のため、話したんだけど、日本政府はヤエさんから、マリとは別にとんでもない情報や資金を以前、渡しているみたいで、絶対にヤエさんとの誓約を遂行するの一点ばりで言うことを聞いてくれないんだ」
「でも、なんで今日は二人いるのかな?」
そんな話をしていたら、松田と如月がマリに近づいてきた。
「こんにちは、マリさん」
「こんにちは・・・」
「マリさん、日本政府の指令により、国外においても、引き続き警護をするようになりました、
日本ではマリさんの指示により、比較的離れて、警護をしてましたが、フランスは国外のため学校の送迎や外で出歩く時は必ず、私たちが同行するようになりますのでよろしくお願いします」
「え~、それは困ります。だって、それの方が、目立つと思うんですけど・・・」
「マリさん、これはおばあさまからの指示ですよ。我々は遂行します」
マリは困った顔になったが、この人たちに、何を言っても無駄だと思い、
「わかりました。それじゃあ、ユウキくんと買い物に行くので、今日はお帰りください」
「帰りませんよ。今、言いましたよね。政府の指令で24時間体制で警護をすると」
マリもユウキもフ~とため息をついて
「松田さん、実はこれからフランスに行きます。国土監視局で重要な話があります。1時間くらいしたら、またここへ戻ってきますから、ここで待機していてください。」
「それなら、我々も着いていきます。」
「ダメです。フランス政府には二人で行くと言ってありますし、国土監視局の建物内からは一歩も出ないし、危険もありませんから」
「わかりました。1時間ぐらいですね。待機しています」
フランスとの時差は7時間のため、現在時刻が16時50分、フランスでの打ち合わせ時刻が10時のため、マリとユウキは光に包まれ、フランスに瞬間移動をした。
母に急だが、留学の話をしなければならない。
「ただいま」
「お帰りなさい。今日は早かったのね」
「うん、お母さん、話があるんだけど」
「留学の話かしら」
「え、そうだよ。なんで知ってるの?」
「マリが学校に行っている時に担任の板橋先生から連絡があってね。急に今日、お会いして、重要な話があるからと言われて、校長先生と来られてね。マリが武道で優秀なため特待生としてフランスの有名私立高校に留学できるようになったと言われたわ。最初はうれしかったけど、話を聞いたら、明日から行くというじゃない。びっくりしたわ」
「お母さん、急に決まった話でごめんなさい。私、どうしてもフランスに行きたいの。急な話でお母さんには心配かけるけど」
「私も先生たちと話したんだけど、こんな急な話、ちょっとおかしいんじゃないかと思ったの。でも特に、校長先生があまりにも、こんなチャンスは絶対にないとか、世界でも有数のすばらしい学校だとか、あまりにも熱心に進めてくださるので、だんだん、留学させた方がいいかなと思ったんだけど、やっぱり娘が心配だから、先生たちに条件を出したわ。明日の飛行機でフランスに行く予定をしているみたいだから、私も一緒に行って、マリが行く学校や住むところなど、確認させてくれなければ、留学させないと言ったわ」
「え・・・そうなの」
「そうよ。だいたい15歳の子供がフランスまで行って、どんなところで生活するかもわからないから心配じゃないの。すぐにお父さんにも仕事中だけど連絡したら、今度はお父さんが女性二人で行くのは危ないと言って、ちょうど、仕事も今は急ぎの案件もないし数日なら僕も一緒に行けると言ってたわ」
マリはなかなか、すんなりとはいかないものだなと思った。しかし、校長先生・板橋先生にしても、おそらく、マツさんが手配してくれたんだなと思い、さすがにおばあちゃんと一緒に世界を救った方、先を読んで動く能力がすさまじくすごいと感心した。
「それじゃあ、留学の話はOKでいいんだよね」
「OKじゃないわ。フランスに行って、生活環境を確認するまでは・・・」
「ありがとう。お母さん」
「マリが特待生として認められて、また、フランスの学校は優秀な進学校でありながら、芸術にも力を入れていて、とてもすばらしい施設があるというじゃない。絵が大好きなマリには最高の環境だからね」
「そうなんだ」
マリはまだ、アベル大臣から、どんな学校に行くか聞いてなかったので、お母さんの話を聞いたら、非常事態で不謹慎ではあるけれど、なんだかワクワクしてきた。
「明日の朝、9時30分に羽田空港から飛行機が出るみたいだから、急いで準備しなきゃね」
「お母さん達は、フランスにどれくらいいるつもりなの?」
「そうね。学校や住むところや周辺環境を確認したら、その日のうちにそこを離れるわ。
せっかくだから、お父さんとフランス観光を1日して、帰ろうと考えているわ、でもその話を校長先生にしたら、フランスへの飛行機の手配や向こうでの宿泊費や観光などすべて、向こうで費用を持ってくれると言っていたわ」
「そうなんだ、すごいね。それでねお母さん、ユウキくんと16時30分ぐらいになったら、必要な物の買い出しに行きたいから、ちょっと出てくるね」
「わかったわ。ユウキくんも一緒に留学するみたいだからね、じゃあ、私も買ってきてほしい物があるから、一緒にお願い、あとでメモを渡すわ、はあ~忙しくなってきたわね」
母は心配だとか言いながら、ずいぶん嬉しそうにしていたので、マリはホットした。マリもそれからフランスに行く準備をしていたが、時間になったため、家を出た。
「じゃあ、お母さん、ちょっと行ってくるね」
「マリ、このメモに書いてあるものを買ってきてちょうだい」
「うん。じゃあ、行ってきます。」
家を出た途端、ユウキが困った顔をして、そこに立っていた。
「あれ、ユウキくんどうしたの?丘の上で待ち合わせだったのに」
「マリ、あそこに僕たちを睨みつけている二人がいるの見える?」
「あ~なんだ、いつも警護をしてくれている、松田さんと如月さんじゃない、でもユウキくん今後の警護を断ってくれたんだよね」
「そうだよ、断ったよ。でも日本政府としては、ヤエさんとの誓約があり、絶対に警護をやめないと言っているんだ」
「なにそれ、向こうだって有能な警察官があけば、費用など助かるし、いいと思うけど」
「う~ん、そうなんだけどね、渡辺さんにも、念のため、話したんだけど、日本政府はヤエさんから、マリとは別にとんでもない情報や資金を以前、渡しているみたいで、絶対にヤエさんとの誓約を遂行するの一点ばりで言うことを聞いてくれないんだ」
「でも、なんで今日は二人いるのかな?」
そんな話をしていたら、松田と如月がマリに近づいてきた。
「こんにちは、マリさん」
「こんにちは・・・」
「マリさん、日本政府の指令により、国外においても、引き続き警護をするようになりました、
日本ではマリさんの指示により、比較的離れて、警護をしてましたが、フランスは国外のため学校の送迎や外で出歩く時は必ず、私たちが同行するようになりますのでよろしくお願いします」
「え~、それは困ります。だって、それの方が、目立つと思うんですけど・・・」
「マリさん、これはおばあさまからの指示ですよ。我々は遂行します」
マリは困った顔になったが、この人たちに、何を言っても無駄だと思い、
「わかりました。それじゃあ、ユウキくんと買い物に行くので、今日はお帰りください」
「帰りませんよ。今、言いましたよね。政府の指令で24時間体制で警護をすると」
マリもユウキもフ~とため息をついて
「松田さん、実はこれからフランスに行きます。国土監視局で重要な話があります。1時間くらいしたら、またここへ戻ってきますから、ここで待機していてください。」
「それなら、我々も着いていきます。」
「ダメです。フランス政府には二人で行くと言ってありますし、国土監視局の建物内からは一歩も出ないし、危険もありませんから」
「わかりました。1時間ぐらいですね。待機しています」
フランスとの時差は7時間のため、現在時刻が16時50分、フランスでの打ち合わせ時刻が10時のため、マリとユウキは光に包まれ、フランスに瞬間移動をした。
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