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進学と出会い
26話 松田兄妹
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マリはマツが自分のおばあちゃんの話をたくさんしてくれるのが
うれしくてたまらなかった。
「世界中に交渉に行ってたんなんて、やっぱりおばあちゃんはすごいな~でも昔ってそんなに簡単に世界のあちこちに移動できたんですか。
移動時間だって今みたいにすぐ行けないですよね」
マツは何を言っているのといった表情で
「マリさん、ユウキさんがいるから、問題ないじゃない」
マリは意味がわからないと思い
「ユウキくんと移動が関係あるんですか」
「あら、ユウキさんが協力してくれる数少ないものとして、瞬間移動があるじゃないの」
「瞬間移動?」
「そうよ、てっきり、もう知り合ってから1年近くなるから、よく使っていて知ってると思ったわ」
ユウキがまた隣で苦笑いをして
「ユウキくん、瞬間移動って何、今まで、急いでいる時や困った時があったのに、そんな話ぜんぜん教えてくれなかったよね」
「マリちゃん、友達との遊ぶ約束や学校に遅刻しそうとか、そういう、レベルの低いことでは使いたくありません。それに1日に2回までしか使えないし」
マリはふくれた顔で
「私が怒っているのは、そういう能力があるなら、最初に教えてほしかったと言っているのよ」
「わかったよ、ごめん、でもね、以前は機械の
入れ物の中からの移動で片道移動は時間制限がなく、往復機能は24時間後に自動で戻ってくるといった、ちょっと面倒くさいものだったけど、今は、機械の入れ物なしで、時間規制もなく、どこからでも移動できるようになったんだよ」
「それはすごいわね、
時間を気にしなくていい移動なんて、便利になったわね」
マツがそう話した時に応接室をノックする音が聞こえた。
「コンコン、会長よろしいですか」
執事の黒川が困った顔をして応接室に入ってきた。
「どうしたの?黒川さん。しばらく、誰も入ってこないでと言っておいたじゃない」
黒川は額の汗を拭きながら
「祥子お嬢様や大介様が1階に来られて、
会長と至急お話がしたいと、騒いでおられまして、何度もお取次ぎはできないと言ったのですが」
マツはマリとユウキとの大事な話をしているときに孫たちが私の指示で誰も通さないように言っているのを聞いてもさわいでいることを聞いて
「黒川さん、ほっときなさい。たぶん、負け犬の遠吠えというやつね、それでも、言うことをきかなければ、わたくしは本当に怒るわよ。そう言ってください」
「わかりました。お邪魔して申し訳ありません」
そう言って黒川は1階にいる祥子たちのところに降りていった。
マツは自分が知っていることをマリにに伝え、
飛島ヤエのすばらしさ、世界を救う喜びなど、
マリの心に響くように一生懸命話をした。
そして最後にマツは
「マリさん、明日から学校が終わったら、
迎えの車を回しますから、それに乗ってここまできてください。わたくしもあとどれだけ生きれるかわかりませんけど、時間の許す限り、さまざまなことを教えます。
能力向上がみられたら、わたくしが知る
経済界・政治・芸能・外国の高官などご紹介します。
学校生活も大事ですから、今後の予定はよく打ち合わせをしながら、決めて行きましょう」
「わかりました。おばあちゃんのようになれるかわかりませんが、一生懸命がんばります。これからよろしくお願いします」
マリは大きな声でマツに向かって挨拶をした。
その声はこれから大変な修行といばらな道を
歩んでいくスタートの合図になった。
「黒川さんどうだった?」
大介は大きな声で黒川に尋ねた。
黒川は冷静なおもむきで静かに
「無理でした。会長は誰も取り次ぐなと指示を
出したのに、お二人が従わなかったことに
かなり、ご立腹です。あとで、会長の説教などをお受けになってください」
大介は勢いで頼んでしまってしまったと思った。
その隣にいる祥子も大介と一緒なら飛島マリよりも私達を優先してくれると思っていた。それなのに・・・
二人が落ち込んでいるところに松田葉子が心配そうな顔で歩いてきた。
「兄さん、祥子、大丈夫だった?」
「あー大丈夫だ。マリさんはだいぶ加減してくれたみたいだから、それよりも、お前も大丈夫か?」
「大丈夫です。私は前にも倒されてますから」
笑った顔を葉子は兄に見せたが急に祥子の方に
向かって思い切りにらみつけた。
「祥子!あなたはなんてことをしてくれたの。
全く相手のことも知らないで、本当にバカなんだから」
「ごめんなさい。姉さん。飛島マリがあんなに強いなんて、夢にも思わなかったの。学校で生意気なことを言うから、少しこらしめてやろうと思ったの」
「あなた、マリさんは絶対に自分から人に対して、悪口やバカにしたりはしないわ。間違いなく祥子から、マリさんの気に障ることを言ったんじゃないの?」
祥子はしばらく黙ってしまった。
「おいおい、祥子お前、まさか、自分から悪口を言ったのか?さっき僕に言ったことと違うじゃないか」
祥子は嘘をつくと小さい時からすぐ顔に出てしまうので、すぐに二人に見破られてしまった。
「ごめんなさい。でも、ささいなことなの。
それなのに大声を出して、私をクラスメイトの前でバカにしたの」
「祥子、あなた、すぐに謝らなかったでしょ。
マリさんは礼儀を重んじる人なの、間違いや非礼があったらすぐに謝罪すれば、ケロッとした顔ですぐに許してくれるわ」
「そうだよな。あれだけ強い人だ。並外れた精神力もそうだけど、松田松濤館流は礼に始まり礼に終わる。それを一番重んじているからな」
祥子は二人が自分でなく飛島マリのことばかり、誉めるのを聞いて顔を真っ赤にして膨れてしまった。
「まあ、しばらく、そこのイスにでも座って、
おばあさまとマリさんの話が終わるのを待とう」
大介は1階の秘書のカウンター横の待合用ソファに座るように二人に声をかけた。
「ふ~、でもビックリしたよなー。
マリさん、本当にめちゃくちゃだよな。
あの強さ、本当、今でもあの時のことを思い出すと震えがくるよ」
「そうですね。まさか、飛島マリが
松田松濤館流師範なんて驚きました」
「そうだよな~僕たち家族以外なのも驚いたけど、たしか、おばあさまは一子相伝とよくおっしゃってたよな。なんでだ?」
「前から知り合いだったんですかね。
でも、ちょっと教わったぐらいではあんなに強くなりませんし」
二人が悩んでいる姿を見て、松田祥子はどこまで話して良いものか、考えていた。警視庁からマリさんの警護を指示されてはいるが、
たしか、飛島マリさんのことを話すことは、重罪にあたると、厳しく教育を私は受けている。ここは、マリさんが来て、
許可が出てからにするべきだと松田葉子は考え、黙ってソファに座っていた。
「姉さん、姉さん、聞いてた。今の話」
葉子は考ごとから目が覚めたように
「ごめんなさい。聞いてなかったわ」
「姉さん、東京大学を卒業後、エリート官僚を目指して、たしか警視庁に入ったのに、なんで、政府高官の警護なんかしてるの?」
葉子は少し考えてから
「私から、希望したのよ。最初はどうしても現場に出たくて、それがなぜか政府高官の警護になってしまったのよ」
「ふ~ん」
「あれ、そういえば、お前、さっき仕事中だとか言ってたが、こんなところで油を売っていても大丈夫なのか?」
「う~ん・・・」
「う~んってどうした?」
「姉さん、さっきから、妙にマリのことをかばうよね。なんで?」
葉子は困ったな~といった顔で
「そうね、細かいことは話せないけど、私は今も仕事中なの、警護は交代制で、もう二人ほどいて、今は三人で順番に警護をしているわ」
「仕事中?」
「そうよ、さっきは、わたしの警護している方に失礼な態度を取った祥子に大声を出してしまったけど」
「うそでしょ。姉さん」
「本当よ」
「あははは、なんだ祥子さっきの話、本当だったのか」
「全く、兄さんは相変わらず人の話を聞いてくださらないですね」
「だって、お前高校1年生の女子高生が政府高官って、ギャクだと思うだろ普通」
「兄さん、あまり、失礼な態度や、危害を加えるような行動をした場合、現行犯で逮捕しますよ。祥子もよ」
祥子は飛島マリのことをもっと知りたいと思っていたが、次から次へと想像を超えた話に
いまだに信じられないと思うしかなかった。
「そういえば、1年ほど前に退官する上官のお祝いの席でその上官が酔いが進みおかしなことを言っていたのを、同期の連中と聞いたことがあるな。
その時は、酔った勢いで夢の中での話をしているんだろうと思って、みんなで笑っていたが」
大介はもしかしたら、マリさんと関係がある人ではと考え、話始めた。
「第二次世界大戦から戦後にかけて、
ある女性の英雄伝説があると言っていた。
僕たち防衛大学にいたころにもそんなうわさはあったんだけど、みんなマユツバだと言って笑っていたんだけど、なんでも、ある女性が世界大戦を終わらせ、戦後日本を含め、世界に平和と希望をもたらした一人の女性がいると、
その女性は体術や剣術を使い誰よりも強く、そして戦場を駆け抜け、日本帝国の秘密組織リーダーとして力を発揮して、
たくさんの有能な部下を世界各国に送り、瞬く間に戦争終結させ、特に日本人ということもあり、アメリカに日本が吸収されることも防いだと、でも、僕の同期の勝幡というやつが、
同時にいろいろな国に行けるはずはないから、
そんな話は嘘だと言ってたな、しかもその英雄は会った人の心を読むことができて、
さらにその人が今後どんな運勢なのかを百発百中で当ててしまうなんて言ってたんだよな、普通に考えて、神様でもあるまいし、ありえないよな」
葉子は話を聞くたびにビクビクしていたが、
祥子はそんな夢みたいな話、日本が負けて、
なにか少しでも花のある話を創ろうとした、
敗戦国の軍人が考えそうなことだと思った。
「兄さん、どうせ、夢の中のお話のようですけど、その英雄はお名前はなんと言うのですか?」
大介が笑いながら
「たしか 苗字はわからないが、たしか名前はえ~と、ヤエと言ってたな」
大介と祥子は笑いながら話をしていたところ、マツとマリ、そしてユウキがエレベーターからでてきた。
うれしくてたまらなかった。
「世界中に交渉に行ってたんなんて、やっぱりおばあちゃんはすごいな~でも昔ってそんなに簡単に世界のあちこちに移動できたんですか。
移動時間だって今みたいにすぐ行けないですよね」
マツは何を言っているのといった表情で
「マリさん、ユウキさんがいるから、問題ないじゃない」
マリは意味がわからないと思い
「ユウキくんと移動が関係あるんですか」
「あら、ユウキさんが協力してくれる数少ないものとして、瞬間移動があるじゃないの」
「瞬間移動?」
「そうよ、てっきり、もう知り合ってから1年近くなるから、よく使っていて知ってると思ったわ」
ユウキがまた隣で苦笑いをして
「ユウキくん、瞬間移動って何、今まで、急いでいる時や困った時があったのに、そんな話ぜんぜん教えてくれなかったよね」
「マリちゃん、友達との遊ぶ約束や学校に遅刻しそうとか、そういう、レベルの低いことでは使いたくありません。それに1日に2回までしか使えないし」
マリはふくれた顔で
「私が怒っているのは、そういう能力があるなら、最初に教えてほしかったと言っているのよ」
「わかったよ、ごめん、でもね、以前は機械の
入れ物の中からの移動で片道移動は時間制限がなく、往復機能は24時間後に自動で戻ってくるといった、ちょっと面倒くさいものだったけど、今は、機械の入れ物なしで、時間規制もなく、どこからでも移動できるようになったんだよ」
「それはすごいわね、
時間を気にしなくていい移動なんて、便利になったわね」
マツがそう話した時に応接室をノックする音が聞こえた。
「コンコン、会長よろしいですか」
執事の黒川が困った顔をして応接室に入ってきた。
「どうしたの?黒川さん。しばらく、誰も入ってこないでと言っておいたじゃない」
黒川は額の汗を拭きながら
「祥子お嬢様や大介様が1階に来られて、
会長と至急お話がしたいと、騒いでおられまして、何度もお取次ぎはできないと言ったのですが」
マツはマリとユウキとの大事な話をしているときに孫たちが私の指示で誰も通さないように言っているのを聞いてもさわいでいることを聞いて
「黒川さん、ほっときなさい。たぶん、負け犬の遠吠えというやつね、それでも、言うことをきかなければ、わたくしは本当に怒るわよ。そう言ってください」
「わかりました。お邪魔して申し訳ありません」
そう言って黒川は1階にいる祥子たちのところに降りていった。
マツは自分が知っていることをマリにに伝え、
飛島ヤエのすばらしさ、世界を救う喜びなど、
マリの心に響くように一生懸命話をした。
そして最後にマツは
「マリさん、明日から学校が終わったら、
迎えの車を回しますから、それに乗ってここまできてください。わたくしもあとどれだけ生きれるかわかりませんけど、時間の許す限り、さまざまなことを教えます。
能力向上がみられたら、わたくしが知る
経済界・政治・芸能・外国の高官などご紹介します。
学校生活も大事ですから、今後の予定はよく打ち合わせをしながら、決めて行きましょう」
「わかりました。おばあちゃんのようになれるかわかりませんが、一生懸命がんばります。これからよろしくお願いします」
マリは大きな声でマツに向かって挨拶をした。
その声はこれから大変な修行といばらな道を
歩んでいくスタートの合図になった。
「黒川さんどうだった?」
大介は大きな声で黒川に尋ねた。
黒川は冷静なおもむきで静かに
「無理でした。会長は誰も取り次ぐなと指示を
出したのに、お二人が従わなかったことに
かなり、ご立腹です。あとで、会長の説教などをお受けになってください」
大介は勢いで頼んでしまってしまったと思った。
その隣にいる祥子も大介と一緒なら飛島マリよりも私達を優先してくれると思っていた。それなのに・・・
二人が落ち込んでいるところに松田葉子が心配そうな顔で歩いてきた。
「兄さん、祥子、大丈夫だった?」
「あー大丈夫だ。マリさんはだいぶ加減してくれたみたいだから、それよりも、お前も大丈夫か?」
「大丈夫です。私は前にも倒されてますから」
笑った顔を葉子は兄に見せたが急に祥子の方に
向かって思い切りにらみつけた。
「祥子!あなたはなんてことをしてくれたの。
全く相手のことも知らないで、本当にバカなんだから」
「ごめんなさい。姉さん。飛島マリがあんなに強いなんて、夢にも思わなかったの。学校で生意気なことを言うから、少しこらしめてやろうと思ったの」
「あなた、マリさんは絶対に自分から人に対して、悪口やバカにしたりはしないわ。間違いなく祥子から、マリさんの気に障ることを言ったんじゃないの?」
祥子はしばらく黙ってしまった。
「おいおい、祥子お前、まさか、自分から悪口を言ったのか?さっき僕に言ったことと違うじゃないか」
祥子は嘘をつくと小さい時からすぐ顔に出てしまうので、すぐに二人に見破られてしまった。
「ごめんなさい。でも、ささいなことなの。
それなのに大声を出して、私をクラスメイトの前でバカにしたの」
「祥子、あなた、すぐに謝らなかったでしょ。
マリさんは礼儀を重んじる人なの、間違いや非礼があったらすぐに謝罪すれば、ケロッとした顔ですぐに許してくれるわ」
「そうだよな。あれだけ強い人だ。並外れた精神力もそうだけど、松田松濤館流は礼に始まり礼に終わる。それを一番重んじているからな」
祥子は二人が自分でなく飛島マリのことばかり、誉めるのを聞いて顔を真っ赤にして膨れてしまった。
「まあ、しばらく、そこのイスにでも座って、
おばあさまとマリさんの話が終わるのを待とう」
大介は1階の秘書のカウンター横の待合用ソファに座るように二人に声をかけた。
「ふ~、でもビックリしたよなー。
マリさん、本当にめちゃくちゃだよな。
あの強さ、本当、今でもあの時のことを思い出すと震えがくるよ」
「そうですね。まさか、飛島マリが
松田松濤館流師範なんて驚きました」
「そうだよな~僕たち家族以外なのも驚いたけど、たしか、おばあさまは一子相伝とよくおっしゃってたよな。なんでだ?」
「前から知り合いだったんですかね。
でも、ちょっと教わったぐらいではあんなに強くなりませんし」
二人が悩んでいる姿を見て、松田祥子はどこまで話して良いものか、考えていた。警視庁からマリさんの警護を指示されてはいるが、
たしか、飛島マリさんのことを話すことは、重罪にあたると、厳しく教育を私は受けている。ここは、マリさんが来て、
許可が出てからにするべきだと松田葉子は考え、黙ってソファに座っていた。
「姉さん、姉さん、聞いてた。今の話」
葉子は考ごとから目が覚めたように
「ごめんなさい。聞いてなかったわ」
「姉さん、東京大学を卒業後、エリート官僚を目指して、たしか警視庁に入ったのに、なんで、政府高官の警護なんかしてるの?」
葉子は少し考えてから
「私から、希望したのよ。最初はどうしても現場に出たくて、それがなぜか政府高官の警護になってしまったのよ」
「ふ~ん」
「あれ、そういえば、お前、さっき仕事中だとか言ってたが、こんなところで油を売っていても大丈夫なのか?」
「う~ん・・・」
「う~んってどうした?」
「姉さん、さっきから、妙にマリのことをかばうよね。なんで?」
葉子は困ったな~といった顔で
「そうね、細かいことは話せないけど、私は今も仕事中なの、警護は交代制で、もう二人ほどいて、今は三人で順番に警護をしているわ」
「仕事中?」
「そうよ、さっきは、わたしの警護している方に失礼な態度を取った祥子に大声を出してしまったけど」
「うそでしょ。姉さん」
「本当よ」
「あははは、なんだ祥子さっきの話、本当だったのか」
「全く、兄さんは相変わらず人の話を聞いてくださらないですね」
「だって、お前高校1年生の女子高生が政府高官って、ギャクだと思うだろ普通」
「兄さん、あまり、失礼な態度や、危害を加えるような行動をした場合、現行犯で逮捕しますよ。祥子もよ」
祥子は飛島マリのことをもっと知りたいと思っていたが、次から次へと想像を超えた話に
いまだに信じられないと思うしかなかった。
「そういえば、1年ほど前に退官する上官のお祝いの席でその上官が酔いが進みおかしなことを言っていたのを、同期の連中と聞いたことがあるな。
その時は、酔った勢いで夢の中での話をしているんだろうと思って、みんなで笑っていたが」
大介はもしかしたら、マリさんと関係がある人ではと考え、話始めた。
「第二次世界大戦から戦後にかけて、
ある女性の英雄伝説があると言っていた。
僕たち防衛大学にいたころにもそんなうわさはあったんだけど、みんなマユツバだと言って笑っていたんだけど、なんでも、ある女性が世界大戦を終わらせ、戦後日本を含め、世界に平和と希望をもたらした一人の女性がいると、
その女性は体術や剣術を使い誰よりも強く、そして戦場を駆け抜け、日本帝国の秘密組織リーダーとして力を発揮して、
たくさんの有能な部下を世界各国に送り、瞬く間に戦争終結させ、特に日本人ということもあり、アメリカに日本が吸収されることも防いだと、でも、僕の同期の勝幡というやつが、
同時にいろいろな国に行けるはずはないから、
そんな話は嘘だと言ってたな、しかもその英雄は会った人の心を読むことができて、
さらにその人が今後どんな運勢なのかを百発百中で当ててしまうなんて言ってたんだよな、普通に考えて、神様でもあるまいし、ありえないよな」
葉子は話を聞くたびにビクビクしていたが、
祥子はそんな夢みたいな話、日本が負けて、
なにか少しでも花のある話を創ろうとした、
敗戦国の軍人が考えそうなことだと思った。
「兄さん、どうせ、夢の中のお話のようですけど、その英雄はお名前はなんと言うのですか?」
大介が笑いながら
「たしか 苗字はわからないが、たしか名前はえ~と、ヤエと言ってたな」
大介と祥子は笑いながら話をしていたところ、マツとマリ、そしてユウキがエレベーターからでてきた。
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