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手が届かないものだから、輝いて見える。

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女性がさっそうと歩いている。

普通の男が、女性を見る。
「ぎょぇ~。マジか~!うそやろ~!スゲ~!」
イケメンが、女性を見る。
「・・・・・・ふ~ん、それで? 何か?」
同じ女性を見て、この反応の違いは何なのだろうか?

かえる→へび おばさん→おにいさん おっさん→おねえさん 

これは、生物の自然の摂理の構図を端的に表した図式 (※1)である。これを見ても明らかだが、生態系の頂点に君臨するのは、おねえさんで、最下位はかえるだ。

最初の問いであるが、手に入らないものは、何倍にも価値があるように錯覚してしまう。逆に、簡単に手に入るものには、どれだけすごかろうが価値を安く見積もる。

人の目は、これだけ不確かなで不平等なものだ。

自分の目は、どうしても主観から、逃れることは出来ない。だが、他人の見方を想像して、考える事は出来る。出来るだけ多くの種類の人の見方を想定して、思考出来れば、主観から逃れられるのではないか?様々な、年齢、性別、年収、居住地など。

すると、神のように、冷静で公平な目を持つ事が出来る。見た目はどれほど整っているのか。表情はどうか。肌ツヤ、スタイル、喋り方、歩き方、考え方、ファッション、身のこなし、家族・友人関係、などを、総合的に判断できる。

これからの、最強の人物像とは、男女、年齢が、判断不能な、お面を被った姿になるという事だ。その証拠に、ソウやイカゲームなどの、指示を出す方のように、こちらが抵抗できないと思わせる、不気味な威圧感があるのだ。

マスクをしていない人はいなくなった。化粧も一種のコスプレだが今は男性も化粧をする時代になりつつある。そう遠くない未来にお面を被っていない人がいない時代も迫っているかもしれない。

※1
出典:直木俊 (2001)どすこい!我が故郷。
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