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由美子の話
第8話 由美子の憂鬱2
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この作品はフィクションであり、現実とは一切の関係もないことをお断りさせていただきます。
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…….その時だった!!!!!!!
ガチャーンンンん!!
パリン!
由美子が洗っていた、お皿を落とし、大きな音をたて割れる。
ハッとなった由美子は、我に戻り辺りを見ると足元に落ちているのは、自分が割ってしまったお皿だと確信し急いで掃除しようと、膝を着こうとした。
テーブルで、新聞を読んでいた、匠が驚き、由美子にかけよる。
匠「おい大丈夫かい?どうしたい……」
そんな様子に気付いたのか、麗奈の幼稚園へ行く支度をしていた、美優が奥から出てくる。
美優「由美子、大丈夫?」心配げな表情をうかべ美優は言う。
由美子「ごめんなさい……手が滑っちゃって」
美優には悪いと思っていてもつい嘘を言ってしまう。
言って、由美子は床にある割れた破片を拾おうとする。
破片を触った瞬間、痛みが由美子の指先に走り、指を見ると血が出て来たのだ……。
由美子「つっ!」小さく呟き声をあげる。
美優「やっぱり、由美子には無理よ、ほら仕事が増えるから、部屋に行って!?」
美優は、朝から皿を割り仕事を増やした、由美子に嫌みを言った。
そして、美優は匠に優しく話かける。
美優「匠?あなたは麗奈の世話してくれる?」
匠「おう分かったわ。」言いつつ由美子から手をどけた匠は、立ち上がり麗奈の部屋に急ぐのだった。
美優「由美子、朝から仕事増やさないでよ!邪魔なのよ!早く部屋に上がって!!」
苛立ちを抑えきれないといったように由美子を怒鳴り付けた。
しかし、由美子だって好きでやった訳じゃないと言い返そうと口を開こうと思ったが、ここで喧嘩したらいづらく為ると我慢をした。
由美子「ごめん、美優……。」一言、謝った後仕方なくキッチンから出ると、の方に歩いて行ったのだ……。
そのまま二階の寝室に行き、自室に入ると部屋の扉をバタンと勢いよく閉めるのである。
締めた後、由美子はドアに持たれかけずるりと座ると涙が零れた。
自分のしてしまった事が悔やまれてならなかったからだ……。
私は……本当に駄目な女だと自己嫌悪に陥る由美子なのだ……。
指先からは、先程破片で切れ出血したせいか血が出ている。
由美子(どうして私、さっきあんな事……もう、いやにゃ!……なんにもしたくない……でも、匠さんには……)
頭の中ではグルグルと同じ様な事をずっと考えていたのだ。
由美子(匠さんに、なんて、相談すれば……、誠也さんは、借金を肩代わりするのと引き替えに、私に仕事を紹介して貰って仕事させてもらってるのよ。文句なんか……言えないよ……言えるわけ無いじゃん、誠也さんにレイプされたけど……助けてくれた人な訳だし……。それに麗奈だって、美優にだって迷惑がかかっているかもしれないんだもの……。)
私が20歳で、病院から退院後に美優は、私達と一緒に暮らして、麗奈を産んだ。
麗奈は、4歳で匠と美優の娘だ。
私と結婚した後、実は二人は不倫の関係にあった。
記憶の欠落があり、その事は知らないし聞いたことはないけれど、二人の態度を見てたら分かる気がしてしまう。
ただ私の妊娠中も二人だけの時間があったはずなのに子供ができてからも、まだ関係は継続されていたみたいだから妊娠していたときでさえ関係を持ったということよね……。
それを聞いたら余計辛くなった。
愛人と暮らすなんて、世間から見れば不愉快なことだと思うけど仕方がないことだった。
私が入院中に美優は、島では匠の本妻の様な存在になっていた。
ただ実際は、結婚をしてる訳ではないし、内縁の関係になるのだが……周囲の目もあり事実上そうなっていただけ。
なので本当は、美優は、籍も入っておらず私も匠とは離婚してもいないし、正式に夫婦と言う間柄にもない微妙な状況ではあったんだけど…。
ただ島の人は、暗黙の内に皆知っていたので口に出したりはしないだけだ……。
ただ子供が生まれた時も変わらずに続いて、匠もまんざらでは無さそうだったので複雑な心境だった。
最初は、私は戸惑いを隠しきれなかった。
美優と匠がそんな関係だったなんで、
まさかと思いもして、頭が追い付かなかった。
でも…受け入れるしかなかった、美優のお腹に子供麗奈がいたから…。
美優と匠を別れさせるにも、匠さんが悪者になるのが嫌でできなかった、だって匠さんは悪くないもの。
二人は、それは分別がつきはじめた4歳の麗奈の前でキスをするぐらい、ラブラブな雰囲気を出している。
4年前からそういう暮らしをしている。
でも私はそんな生活に慣れてしまっていた。
愛人と一緒に暮らすなんで、頭がおかしくなったのかと、両親にも怒られたし、島の人には思われてたりとか陰口を言われたこともあるので、とても恥ずかしくてたまらなかった。
こんなの普通じゃ無い。
いくら元幼馴染で親友同士仲良くしてると言っていてもそんなの絶対ダメなんだから。
と自分にいい聞かせていて、現在に至る。
確かに嫌だけど……美優の幸せを壊せなくて……一緒に暮すことにしたの…….。
美優子とも仲良ければそれで良い、って思っていたわ。
実際。
……それでも、妊娠している間や……あの二人が毎晩愛を交わす姿を見たりした時はやっぱり悲しかったかな……。
美優を見ているだけでも……やっぱり悲しい気持ちになってきた。
辛い思いをしながら美優との日々を耐え抜いてきて……。
匠さんの借金問題があって、誠也との問題をとてもじゃないけど……相談できっこないと一人で抱え込んでいた。
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…….その時だった!!!!!!!
ガチャーンンンん!!
パリン!
由美子が洗っていた、お皿を落とし、大きな音をたて割れる。
ハッとなった由美子は、我に戻り辺りを見ると足元に落ちているのは、自分が割ってしまったお皿だと確信し急いで掃除しようと、膝を着こうとした。
テーブルで、新聞を読んでいた、匠が驚き、由美子にかけよる。
匠「おい大丈夫かい?どうしたい……」
そんな様子に気付いたのか、麗奈の幼稚園へ行く支度をしていた、美優が奥から出てくる。
美優「由美子、大丈夫?」心配げな表情をうかべ美優は言う。
由美子「ごめんなさい……手が滑っちゃって」
美優には悪いと思っていてもつい嘘を言ってしまう。
言って、由美子は床にある割れた破片を拾おうとする。
破片を触った瞬間、痛みが由美子の指先に走り、指を見ると血が出て来たのだ……。
由美子「つっ!」小さく呟き声をあげる。
美優「やっぱり、由美子には無理よ、ほら仕事が増えるから、部屋に行って!?」
美優は、朝から皿を割り仕事を増やした、由美子に嫌みを言った。
そして、美優は匠に優しく話かける。
美優「匠?あなたは麗奈の世話してくれる?」
匠「おう分かったわ。」言いつつ由美子から手をどけた匠は、立ち上がり麗奈の部屋に急ぐのだった。
美優「由美子、朝から仕事増やさないでよ!邪魔なのよ!早く部屋に上がって!!」
苛立ちを抑えきれないといったように由美子を怒鳴り付けた。
しかし、由美子だって好きでやった訳じゃないと言い返そうと口を開こうと思ったが、ここで喧嘩したらいづらく為ると我慢をした。
由美子「ごめん、美優……。」一言、謝った後仕方なくキッチンから出ると、の方に歩いて行ったのだ……。
そのまま二階の寝室に行き、自室に入ると部屋の扉をバタンと勢いよく閉めるのである。
締めた後、由美子はドアに持たれかけずるりと座ると涙が零れた。
自分のしてしまった事が悔やまれてならなかったからだ……。
私は……本当に駄目な女だと自己嫌悪に陥る由美子なのだ……。
指先からは、先程破片で切れ出血したせいか血が出ている。
由美子(どうして私、さっきあんな事……もう、いやにゃ!……なんにもしたくない……でも、匠さんには……)
頭の中ではグルグルと同じ様な事をずっと考えていたのだ。
由美子(匠さんに、なんて、相談すれば……、誠也さんは、借金を肩代わりするのと引き替えに、私に仕事を紹介して貰って仕事させてもらってるのよ。文句なんか……言えないよ……言えるわけ無いじゃん、誠也さんにレイプされたけど……助けてくれた人な訳だし……。それに麗奈だって、美優にだって迷惑がかかっているかもしれないんだもの……。)
私が20歳で、病院から退院後に美優は、私達と一緒に暮らして、麗奈を産んだ。
麗奈は、4歳で匠と美優の娘だ。
私と結婚した後、実は二人は不倫の関係にあった。
記憶の欠落があり、その事は知らないし聞いたことはないけれど、二人の態度を見てたら分かる気がしてしまう。
ただ私の妊娠中も二人だけの時間があったはずなのに子供ができてからも、まだ関係は継続されていたみたいだから妊娠していたときでさえ関係を持ったということよね……。
それを聞いたら余計辛くなった。
愛人と暮らすなんて、世間から見れば不愉快なことだと思うけど仕方がないことだった。
私が入院中に美優は、島では匠の本妻の様な存在になっていた。
ただ実際は、結婚をしてる訳ではないし、内縁の関係になるのだが……周囲の目もあり事実上そうなっていただけ。
なので本当は、美優は、籍も入っておらず私も匠とは離婚してもいないし、正式に夫婦と言う間柄にもない微妙な状況ではあったんだけど…。
ただ島の人は、暗黙の内に皆知っていたので口に出したりはしないだけだ……。
ただ子供が生まれた時も変わらずに続いて、匠もまんざらでは無さそうだったので複雑な心境だった。
最初は、私は戸惑いを隠しきれなかった。
美優と匠がそんな関係だったなんで、
まさかと思いもして、頭が追い付かなかった。
でも…受け入れるしかなかった、美優のお腹に子供麗奈がいたから…。
美優と匠を別れさせるにも、匠さんが悪者になるのが嫌でできなかった、だって匠さんは悪くないもの。
二人は、それは分別がつきはじめた4歳の麗奈の前でキスをするぐらい、ラブラブな雰囲気を出している。
4年前からそういう暮らしをしている。
でも私はそんな生活に慣れてしまっていた。
愛人と一緒に暮らすなんで、頭がおかしくなったのかと、両親にも怒られたし、島の人には思われてたりとか陰口を言われたこともあるので、とても恥ずかしくてたまらなかった。
こんなの普通じゃ無い。
いくら元幼馴染で親友同士仲良くしてると言っていてもそんなの絶対ダメなんだから。
と自分にいい聞かせていて、現在に至る。
確かに嫌だけど……美優の幸せを壊せなくて……一緒に暮すことにしたの…….。
美優子とも仲良ければそれで良い、って思っていたわ。
実際。
……それでも、妊娠している間や……あの二人が毎晩愛を交わす姿を見たりした時はやっぱり悲しかったかな……。
美優を見ているだけでも……やっぱり悲しい気持ちになってきた。
辛い思いをしながら美優との日々を耐え抜いてきて……。
匠さんの借金問題があって、誠也との問題をとてもじゃないけど……相談できっこないと一人で抱え込んでいた。
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