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第13話 懊悩
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ベッドにベアトリクスがうつ伏せに寝転んでいる。
時折、足をばたつかせる以外、ピクリとも動かない。
「ぬあああああ!」
「姫様」
枕に押し殺された叫びは淑女のものとはほど遠く、部屋にサラがいなければ、他のメイドが慌てて飛び込んでくるだろう。
「ううう……」
「姫様、気を確かに」
「ランドルフが私に守るって……」
「はいはい。よろしかったですね」
「……というかアルフレッドあれ完全に私の気持ちに気付いているわね?」
「姫様が分かりやすすぎるから……」
11歳に恋心を知られる18歳。
それでいいのかベアトリクス。姫君としての威厳はどこへ行ったベアトリクス。
「……そういえばランドルフ殿はおいくつかしら?」
そんなことすら自分は知らない。
浴場での出来事が思い出される。
名前すら知らないと行為を拒んだランドルフ。
ベアトリクスはランドルフの何を知っているだろうか。
「お聞きになれば良いではないですか。いくらでもお誘いの機会はあるでしょう。明日から毎日のようにアルフレッド殿下に剣の稽古を付けるようですし」
「……ジョナスは何か言っていたかしら?」
ベアトリクスは話題を無理矢理変えた。
ジョナスのランドルフへの評価は気になっていた。
ジョナスはアルフレッドの筆頭騎士だ。
この離宮において軍事的なことの発言力は一番ある男だ。
ジョナスが見込みなしと思えば、ランドルフがアルフレッドから遠ざけられる可能性はある。
「話をした印象は好青年、だったようです。剣の腕前にも文句はなし。アルフレッド殿下が気に入っている間はジョナスも、ランドルフ殿がよほどの問題を起こさない限り、受け入れるかと」
「そう。ランドルフ殿が離宮で居場所を手に入れられそうでなによりだわ。宰相直々の推薦とは言えあらゆるものを飛び越え、騎士になるのは衛士からの反発もあるでしょうから」
「そうですね。今日も馬車の護衛ではだいぶ戸惑っていらっしゃいましたものね」
王宮の政治は複雑怪奇。離宮もそれは同じだ。
ねたみそねみに晒されて、ランドルフの足が引っ張られることは避けたかった。
「アルフレッド殿下の剣術指南役にして姫様の愛人……ふむ、かなりうまいこと王族に取り入った騎士という感じがしますね」
「まだ愛人じゃないわ……」
「まだ」
「……言葉の綾よ!」
ベアトリクスはぐったりとベッドに身を預けた。
「サラ……私これからどうしたらいいのかしら……」
「昨日も申し上げましたが、ランドルフ殿を落とすか、ランドルフ殿を忘れていつも通り衛士を誘う日々に戻るか、です」
「…………」
今やベアトリクスは想像が出来なかった。
ランドルフ以外の男に抱かれる自分に嫌気が差した。
「駄目……ランドルフ以外の男と関係を持つ自分が想像できない……想像するのが嫌……」
「そうですか」
ベアトリクスは首だけを動かしてサラの顔を見た。
その顔はいつも通り淡々としていた。
「……嫌なものね、恋って」
「そうですか?」
「……ねえ、サラは恋とかしたことあるの?」
「…………」
サラは珍しく黙り込んだ。
「あ、言いたくないなら言わなくて良いのよ」
「……私は、母の私生児です」
「ええ……」
サラの母親はベアトリクスの母のお付きだった。
よその国から嫁いできたベアトリクスの母が、母国にいたときからのお付きだったという。
年もほど近く、ベアトリクスとサラのような関係だったと、ベアトリクスの母は懐かしそうに語ってくれた。
そして魔女の術をサラに教えたのもサラの母であった。
サラの母が王宮の中で誰かと関係を持った。それは間違いないようだが、サラの母は死ぬまで父親の話をしなかった。
王族のお付きが私生児を産むことは顰蹙を買ったが、サラの母をベアトリクスの母親が庇い続け、ベアトリクスの父親・現国王の叔父がそれを汲んだ。
こうしてベアトリクスの両親に守られて、サラはベアトリクスとともに王宮で育ってきた。
成人した今でこそメイドとしてベアトリクスの傍に侍っているがベアトリクスにとってサラは姉のような存在だった。
「だからでしょうか、男というものにどうにも……不信感があります。それに……そうですね、私はベアトリクス様とアルフレッド殿下以上に大切なものを作ろうとは思えないのです」
「不信感はともかく、大切なものを作らないようにしよう、そんな思いで本当に作らずに済むの? 私は……出来てしまったわ。アルフレッドのためなら何でもしようと思っていたのに、それを阻む人ができてしまった……私、意思が弱いのかしら」
「それは違います」
サラは力強く言い切った。
「ベアトリクス様、人を好きになるのに、理由は要りません。あなたにとってランドルフ殿はそれに足る存在だったのです。どうか、それを拒み、厭わないでください。私とあなたでは……事情が違うだけです。私の例を自分を責める理由にしないでください」
「……ええ、分かったわ、サラ。ありがとう」
「どういたしまして」
サラは小さく微笑み、続けた。
「さて、どうします? こうなってはあなたにはランドルフ殿へのアプローチをかけるという方向性しかありません。呼びます?」
「……ランドルフ殿は今日はお疲れでしょうし、やめておくわ……そうね、まずは年齢を知るところから始めましょう。私……ちゃんとランドルフ殿のこと知るべきだと思うの」
「かしこまりました。すべては姫様のお心のままに」
時折、足をばたつかせる以外、ピクリとも動かない。
「ぬあああああ!」
「姫様」
枕に押し殺された叫びは淑女のものとはほど遠く、部屋にサラがいなければ、他のメイドが慌てて飛び込んでくるだろう。
「ううう……」
「姫様、気を確かに」
「ランドルフが私に守るって……」
「はいはい。よろしかったですね」
「……というかアルフレッドあれ完全に私の気持ちに気付いているわね?」
「姫様が分かりやすすぎるから……」
11歳に恋心を知られる18歳。
それでいいのかベアトリクス。姫君としての威厳はどこへ行ったベアトリクス。
「……そういえばランドルフ殿はおいくつかしら?」
そんなことすら自分は知らない。
浴場での出来事が思い出される。
名前すら知らないと行為を拒んだランドルフ。
ベアトリクスはランドルフの何を知っているだろうか。
「お聞きになれば良いではないですか。いくらでもお誘いの機会はあるでしょう。明日から毎日のようにアルフレッド殿下に剣の稽古を付けるようですし」
「……ジョナスは何か言っていたかしら?」
ベアトリクスは話題を無理矢理変えた。
ジョナスのランドルフへの評価は気になっていた。
ジョナスはアルフレッドの筆頭騎士だ。
この離宮において軍事的なことの発言力は一番ある男だ。
ジョナスが見込みなしと思えば、ランドルフがアルフレッドから遠ざけられる可能性はある。
「話をした印象は好青年、だったようです。剣の腕前にも文句はなし。アルフレッド殿下が気に入っている間はジョナスも、ランドルフ殿がよほどの問題を起こさない限り、受け入れるかと」
「そう。ランドルフ殿が離宮で居場所を手に入れられそうでなによりだわ。宰相直々の推薦とは言えあらゆるものを飛び越え、騎士になるのは衛士からの反発もあるでしょうから」
「そうですね。今日も馬車の護衛ではだいぶ戸惑っていらっしゃいましたものね」
王宮の政治は複雑怪奇。離宮もそれは同じだ。
ねたみそねみに晒されて、ランドルフの足が引っ張られることは避けたかった。
「アルフレッド殿下の剣術指南役にして姫様の愛人……ふむ、かなりうまいこと王族に取り入った騎士という感じがしますね」
「まだ愛人じゃないわ……」
「まだ」
「……言葉の綾よ!」
ベアトリクスはぐったりとベッドに身を預けた。
「サラ……私これからどうしたらいいのかしら……」
「昨日も申し上げましたが、ランドルフ殿を落とすか、ランドルフ殿を忘れていつも通り衛士を誘う日々に戻るか、です」
「…………」
今やベアトリクスは想像が出来なかった。
ランドルフ以外の男に抱かれる自分に嫌気が差した。
「駄目……ランドルフ以外の男と関係を持つ自分が想像できない……想像するのが嫌……」
「そうですか」
ベアトリクスは首だけを動かしてサラの顔を見た。
その顔はいつも通り淡々としていた。
「……嫌なものね、恋って」
「そうですか?」
「……ねえ、サラは恋とかしたことあるの?」
「…………」
サラは珍しく黙り込んだ。
「あ、言いたくないなら言わなくて良いのよ」
「……私は、母の私生児です」
「ええ……」
サラの母親はベアトリクスの母のお付きだった。
よその国から嫁いできたベアトリクスの母が、母国にいたときからのお付きだったという。
年もほど近く、ベアトリクスとサラのような関係だったと、ベアトリクスの母は懐かしそうに語ってくれた。
そして魔女の術をサラに教えたのもサラの母であった。
サラの母が王宮の中で誰かと関係を持った。それは間違いないようだが、サラの母は死ぬまで父親の話をしなかった。
王族のお付きが私生児を産むことは顰蹙を買ったが、サラの母をベアトリクスの母親が庇い続け、ベアトリクスの父親・現国王の叔父がそれを汲んだ。
こうしてベアトリクスの両親に守られて、サラはベアトリクスとともに王宮で育ってきた。
成人した今でこそメイドとしてベアトリクスの傍に侍っているがベアトリクスにとってサラは姉のような存在だった。
「だからでしょうか、男というものにどうにも……不信感があります。それに……そうですね、私はベアトリクス様とアルフレッド殿下以上に大切なものを作ろうとは思えないのです」
「不信感はともかく、大切なものを作らないようにしよう、そんな思いで本当に作らずに済むの? 私は……出来てしまったわ。アルフレッドのためなら何でもしようと思っていたのに、それを阻む人ができてしまった……私、意思が弱いのかしら」
「それは違います」
サラは力強く言い切った。
「ベアトリクス様、人を好きになるのに、理由は要りません。あなたにとってランドルフ殿はそれに足る存在だったのです。どうか、それを拒み、厭わないでください。私とあなたでは……事情が違うだけです。私の例を自分を責める理由にしないでください」
「……ええ、分かったわ、サラ。ありがとう」
「どういたしまして」
サラは小さく微笑み、続けた。
「さて、どうします? こうなってはあなたにはランドルフ殿へのアプローチをかけるという方向性しかありません。呼びます?」
「……ランドルフ殿は今日はお疲れでしょうし、やめておくわ……そうね、まずは年齢を知るところから始めましょう。私……ちゃんとランドルフ殿のこと知るべきだと思うの」
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