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第50話 お泊まり
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私と深海さんは社長室を辞した。
「ふー……」
思いっきりため息をついた深海さんがメガネを外す。
汗をずいぶんとかいていたようだ。
布で拭う。
「ひとまず、ほっとしました……」
深海さんは椅子に身を預けた。
「緊張、されてたんですね?」
「社長と議論を交わすときはいつも緊張します。真摯で頭がよくて……自分の思いがけないところから不備を突かれたりしますからね……」
「なるほど……」
「……赤井アルファさんがね、そういうの得意だったんですよ、社長の言いそうなことを指摘するの」
複雑な顔で深海さんは言った。
「ほら、娘さんですから。親父が言いそうなことなんて分かるわ、って……うん、僕、だいぶそれに甘えてました」
「……私、それは無理ですからね」
「はい、もちろんです。赤井さんと由香さんは違います」
深海さんはきっぱりと、凜々しい表情でそう言った。
「……うん、違う」
深海さんはなんだかしみじみと微笑んだ。
「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」
「は、はい」
私は荷物の中にある着替えセットのことを思い出す。
未だに緊張してしまう。
深海さんの運転で深海さんのお家に向かう。
エレベーターに乗ると、個々で着替えてしまった自分の痴態を思い出して恥ずかしくなる。
玄関を通れば、ここで深海さんと抱き合ったことを思い出して顔が赤くなってしまう。
「ソファに座っていてください。すぐ夕飯ご用意しますから」
「お、お手伝い……」
「一人の方が慣れていますから」
たぶん、赤井アルファさんは料理をしない人だったのだろう。
戦闘力の強そうなネイルをしていたし。
だから、慣れていない。
また彼女のことを考えてしまった。でも、今日は大丈夫。
ソファを見る。あそこで行為後にぐったりしたっけ。それを思い出すと下腹部が疼く。
「エプロン! 持ってきたんです!」
私はちょっと裏返った声で叫んだ。
「え……あ、そう、なんですか……」
「あとパジャマも持ってきました! 置いておいていいですか?」
「も、もちろんです!」
深海さんの顔がぱあっと輝く。
「歯ブラシも持ってきたし……えっと、あの、エプロン持ってきたから、せっかくだから使いたいなあって!」
「えっと……えっとじゃあ……」
深海さんはしばらく考え込んだ。
「レタス……洗って剥いてもらえます……?」
「はい!」
これならキッチンに二人並ばなくともテーブルでできる。そういうことだろう。
深海さんの広い自宅のキッチンは二人くらい余裕でいられる大きさだったけど、断られるってことは本当に近くに人がいて料理することに慣れていないのだろう。
私は流しでレタス一玉を一通り洗い流すと、テーブルに運んだ。
「サラダにする感じでいいですか?」
「はい。残った分は明日の朝ご飯の炒飯にします」
「わあい。レタス入り炒飯好きです」
「よかった……ホルモン以外に苦手な物は?」
「んーんー……パクチー?」
「なるほど」
深海さんはうんうん頷きながら何やら食材を刻み始めた。
深海さんは車の中で夕飯のメインディッシュはオムライスと言っていった。その具材か何かだろう。
レタスを剥き終わるのはとても早かった。
「深海さーん、他に何かやること……」
「もうないですね。手を洗って……ああ、テレビでもどうです?」
「あー……じゃあ、このトライアングルアルファのビデオ見ても?」
「ええ、もちろん」
私は手を洗い、レタスをキッチンに置き、テレビ棚を物色する。
そこはトライアングルアルファだけでなく、モラル藤原さんのお笑いやドラマの円盤が置いてあった。
きっと深海さんが担当してきた人たちのものなのだろう。
そこに深海さんの趣味は感じられなかった。あくまで仕事だ。
寝室にも何もなかったし……深海さんの趣味はカメラ以外にはないのだろうか?
「……深海さんって休日は何されてるんですか?」
「え? んーブイチェック?」
「仕事じゃないですか……」
「……溜まった洗濯物? 掃除?」
「家事じゃないですか……」
ちょっと呆れてしまった。
もしかしてこの人結構な無趣味なのか?
料理が出来て、家事全般ができる。そしてカメラという趣味は入社してから。
「……深海さん、ご趣味は?」
「カメラです」
「他は?」
「…………?」
深海さんはきょとんとした。
し、仕事人間……! この人を構成している物の多くが仕事だ……!
「深海さん! このテレビネット通じてます?」
「ああ、はい。動画見放題も仕事の資料で入ってますよ」
「よし! 刑事ドラマを見ましょう!!」
「……それは由香さんの趣味ですね……」
深海さんは苦笑いした。
そうだ、刑事ドラマは私の趣味だ。仕事にも役に立つ日が来るだろう。実際、初対面の道城プロデューサーともそれでけっこう話が弾んだ。
しかしこれは仕事から派生した趣味ではない。趣味が仕事に応用できただけだ。
「せっかくだから三角アイドル事務所が関わっていないのを見ましょう! 仕事から離れるのです! ……くっ! 鉢山博さん刑事ドラマ出過ぎ!!」
キャストからドラマを探せるサイトを見ると、私の知っているタイトルのほとんどに、三角アイドル事務所のベテラン俳優鉢山博さんが出演されていた。
「あはは……」
深海さんは困ったように笑いながらタマゴを溶き始めた。
そろそろオムライスが火にかけられるようだ。
私はドラマや円盤をあさる手を止めてキッチンに向かう。
キッチンはカウンターがあって、そこから調理工程を見守ることができる。
「……うわ!?」
深海さんが作っていたのはオムライスはオムライスでもドレス・ド・オムライスだった。
タマゴを丸めるのではない。中心を箸でつまんでくるりと回し、まるでドレスのスカートのような形になるドレス・ド・オムライス。
絵里子さんの作ってくれたエッグベネディクトといい、この人たちは何だ? オシャレ村の住人か? SNSの勝利者なのか?
「あれ? 嫌いでしたか? ドレス・ド・オムライス」
「食べたことはないけど嫌いと言うことは多分ないです……」
いやとにかくオシャレすぎる……。
オムライスだけならなんとなく男の料理! って言われてもうなずけるけど、ドレス・ド・オムライスとくると、もう家庭料理ではない。
「……深海さんの趣味って料理では?」
「あはは、こんなのただの家庭料理ですよ」
どんな家庭にお育ちなのだ、瀬川深海。
……そういえばこのマンション一棟買い上げてしまうような人がお父様だったか。
……お金持ち、なのかな?
「コツさえ掴めば簡単ですよ~」
「そ、そうですか……」
これはいけない。非常にいけない。私だって一人暮らしだ。料理はある程度出来る……しかし、この人にはある程度では太刀打ちできない。
そもそもカップ麺とコンビニの唐揚げ弁当で済ませるような人間だ……。
手料理を振る舞う日が来てしまう前に、私は料理教室にでも通った方が良いのかもしれない。
「よし、完成です」
お皿にキレイに盛り付けられたドレス・ド・オムライスにデミグラスソースがかけられる。
オシャレすぎる。
生野菜のサラダとコンソメスープそしてチーズを生ハムで巻いたなんかおしゃれなおつまみ。
野菜室から赤ワインが取り出されて、ささやかながら豪華な、おしゃれな夕飯の食卓が完成した。
「ふー……」
思いっきりため息をついた深海さんがメガネを外す。
汗をずいぶんとかいていたようだ。
布で拭う。
「ひとまず、ほっとしました……」
深海さんは椅子に身を預けた。
「緊張、されてたんですね?」
「社長と議論を交わすときはいつも緊張します。真摯で頭がよくて……自分の思いがけないところから不備を突かれたりしますからね……」
「なるほど……」
「……赤井アルファさんがね、そういうの得意だったんですよ、社長の言いそうなことを指摘するの」
複雑な顔で深海さんは言った。
「ほら、娘さんですから。親父が言いそうなことなんて分かるわ、って……うん、僕、だいぶそれに甘えてました」
「……私、それは無理ですからね」
「はい、もちろんです。赤井さんと由香さんは違います」
深海さんはきっぱりと、凜々しい表情でそう言った。
「……うん、違う」
深海さんはなんだかしみじみと微笑んだ。
「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」
「は、はい」
私は荷物の中にある着替えセットのことを思い出す。
未だに緊張してしまう。
深海さんの運転で深海さんのお家に向かう。
エレベーターに乗ると、個々で着替えてしまった自分の痴態を思い出して恥ずかしくなる。
玄関を通れば、ここで深海さんと抱き合ったことを思い出して顔が赤くなってしまう。
「ソファに座っていてください。すぐ夕飯ご用意しますから」
「お、お手伝い……」
「一人の方が慣れていますから」
たぶん、赤井アルファさんは料理をしない人だったのだろう。
戦闘力の強そうなネイルをしていたし。
だから、慣れていない。
また彼女のことを考えてしまった。でも、今日は大丈夫。
ソファを見る。あそこで行為後にぐったりしたっけ。それを思い出すと下腹部が疼く。
「エプロン! 持ってきたんです!」
私はちょっと裏返った声で叫んだ。
「え……あ、そう、なんですか……」
「あとパジャマも持ってきました! 置いておいていいですか?」
「も、もちろんです!」
深海さんの顔がぱあっと輝く。
「歯ブラシも持ってきたし……えっと、あの、エプロン持ってきたから、せっかくだから使いたいなあって!」
「えっと……えっとじゃあ……」
深海さんはしばらく考え込んだ。
「レタス……洗って剥いてもらえます……?」
「はい!」
これならキッチンに二人並ばなくともテーブルでできる。そういうことだろう。
深海さんの広い自宅のキッチンは二人くらい余裕でいられる大きさだったけど、断られるってことは本当に近くに人がいて料理することに慣れていないのだろう。
私は流しでレタス一玉を一通り洗い流すと、テーブルに運んだ。
「サラダにする感じでいいですか?」
「はい。残った分は明日の朝ご飯の炒飯にします」
「わあい。レタス入り炒飯好きです」
「よかった……ホルモン以外に苦手な物は?」
「んーんー……パクチー?」
「なるほど」
深海さんはうんうん頷きながら何やら食材を刻み始めた。
深海さんは車の中で夕飯のメインディッシュはオムライスと言っていった。その具材か何かだろう。
レタスを剥き終わるのはとても早かった。
「深海さーん、他に何かやること……」
「もうないですね。手を洗って……ああ、テレビでもどうです?」
「あー……じゃあ、このトライアングルアルファのビデオ見ても?」
「ええ、もちろん」
私は手を洗い、レタスをキッチンに置き、テレビ棚を物色する。
そこはトライアングルアルファだけでなく、モラル藤原さんのお笑いやドラマの円盤が置いてあった。
きっと深海さんが担当してきた人たちのものなのだろう。
そこに深海さんの趣味は感じられなかった。あくまで仕事だ。
寝室にも何もなかったし……深海さんの趣味はカメラ以外にはないのだろうか?
「……深海さんって休日は何されてるんですか?」
「え? んーブイチェック?」
「仕事じゃないですか……」
「……溜まった洗濯物? 掃除?」
「家事じゃないですか……」
ちょっと呆れてしまった。
もしかしてこの人結構な無趣味なのか?
料理が出来て、家事全般ができる。そしてカメラという趣味は入社してから。
「……深海さん、ご趣味は?」
「カメラです」
「他は?」
「…………?」
深海さんはきょとんとした。
し、仕事人間……! この人を構成している物の多くが仕事だ……!
「深海さん! このテレビネット通じてます?」
「ああ、はい。動画見放題も仕事の資料で入ってますよ」
「よし! 刑事ドラマを見ましょう!!」
「……それは由香さんの趣味ですね……」
深海さんは苦笑いした。
そうだ、刑事ドラマは私の趣味だ。仕事にも役に立つ日が来るだろう。実際、初対面の道城プロデューサーともそれでけっこう話が弾んだ。
しかしこれは仕事から派生した趣味ではない。趣味が仕事に応用できただけだ。
「せっかくだから三角アイドル事務所が関わっていないのを見ましょう! 仕事から離れるのです! ……くっ! 鉢山博さん刑事ドラマ出過ぎ!!」
キャストからドラマを探せるサイトを見ると、私の知っているタイトルのほとんどに、三角アイドル事務所のベテラン俳優鉢山博さんが出演されていた。
「あはは……」
深海さんは困ったように笑いながらタマゴを溶き始めた。
そろそろオムライスが火にかけられるようだ。
私はドラマや円盤をあさる手を止めてキッチンに向かう。
キッチンはカウンターがあって、そこから調理工程を見守ることができる。
「……うわ!?」
深海さんが作っていたのはオムライスはオムライスでもドレス・ド・オムライスだった。
タマゴを丸めるのではない。中心を箸でつまんでくるりと回し、まるでドレスのスカートのような形になるドレス・ド・オムライス。
絵里子さんの作ってくれたエッグベネディクトといい、この人たちは何だ? オシャレ村の住人か? SNSの勝利者なのか?
「あれ? 嫌いでしたか? ドレス・ド・オムライス」
「食べたことはないけど嫌いと言うことは多分ないです……」
いやとにかくオシャレすぎる……。
オムライスだけならなんとなく男の料理! って言われてもうなずけるけど、ドレス・ド・オムライスとくると、もう家庭料理ではない。
「……深海さんの趣味って料理では?」
「あはは、こんなのただの家庭料理ですよ」
どんな家庭にお育ちなのだ、瀬川深海。
……そういえばこのマンション一棟買い上げてしまうような人がお父様だったか。
……お金持ち、なのかな?
「コツさえ掴めば簡単ですよ~」
「そ、そうですか……」
これはいけない。非常にいけない。私だって一人暮らしだ。料理はある程度出来る……しかし、この人にはある程度では太刀打ちできない。
そもそもカップ麺とコンビニの唐揚げ弁当で済ませるような人間だ……。
手料理を振る舞う日が来てしまう前に、私は料理教室にでも通った方が良いのかもしれない。
「よし、完成です」
お皿にキレイに盛り付けられたドレス・ド・オムライスにデミグラスソースがかけられる。
オシャレすぎる。
生野菜のサラダとコンソメスープそしてチーズを生ハムで巻いたなんかおしゃれなおつまみ。
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