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第18話 朝っぱらから

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 瀬川さんは部屋にスポーツ紙を広げていた。 
 昨日、コンビニで買ったものだろうか。

「今朝の新聞は三角家に届いているはずですよ。昨日の告知がどれだけ取り上げられているか、見物みものです」
「なるほど……あの、何故、私、瀬川さんの部屋に……」
「高山さんの部屋いちばん遠いんですもん。ここで着替えて戻ってください。そのかっこうでうろうろされてはこちらの心臓が持ちませんし……未成年には刺激が強すぎます」
「あ、はい…………じゃあ、あっち向いてください」
「着替えるの手伝いましょうか」
「あっち向いてください」
「はーい」

 瀬川さんは背を向け、スポーツ紙にかがみ込んだ。
 私も視界に瀬川さんが入り込んでいる状態で着替えるのがどうにも恥ずかしくて背を向ける。
 着替えから下着を取り出す。
 まず下を脱ぐ。ショーツを履く。やっと落ち着いた。
 上も脱ぐ。ブラを着ける。

 さてタンクトップを、と手に取ったところで、後ろから抱きすくめられた。

「あ……」

 瀬川さんの香りが広がる。
 瀬川さんはまだ上半身裸のままで、メガネも外れたままだ。

「だ、だめ……」
「大丈夫、ここ防音しっかりしてるから」
「そ、そういう問題じゃ……」
「無防備なんですもん」

 耳元で囁かれると体中が熱くなる。

「こ、ここ……人の家……」
「大丈夫」

 もう一度言うと、瀬川さんは私をベッドに押し倒した。

 下着姿の私に上半身裸の瀬川さんが覆い被さる。

「目、閉じて」

 どうして従ってしまうのだろう。
 こんなの駄目だ。
 壁一枚隔てたところに、階下に、人がいるのに。
 バレちゃ駄目なのに。
 それなのに私は目を閉じていた。
 瀬川さんのキスが唇に降ってくる。

「ん……」
「好きです。ユカさん」

 また、名前。
 それに気を取られている隙に、私の体に瀬川さんが手を這わせてきて、私は、それを受け入れてしまった。

 胸にキスをされる。
 強く吸い上げられる。胸の谷間にキスマークがつく。

「あ、あんまり上はダメ……」

 服は首元がそこそこ空いている。見えてしまう。

「こんなエロいもの……他の誰にも見せません、見せたくありませんよ」

 そう言いながら瀬川さんはブラのホックを外しにかかる。
 ブラから胸がこぼれる。
 一昨日いじられまくったそこは外気に晒されただけで何かを感じた。
 たった一晩で性感帯として開発されてしまったのだろうか。

 私は思わず胸を隠した。

「恥じらう姿はより情欲を煽るってご存知でやってます?」

 瀬川さんは意地の悪いことを言う。

「し、知りません……」

 消え入りそうな声で私は答えた。

「そうですか。覚えておいてください」

 そういうと瀬川さんは下を脱がせにかかる。
 洗濯したばかりのショーツが脱がされる。
 幸いまだあんまり濡れていない。

「失礼」

 そう言って、瀬川さんは私の蜜口に口づけた。

「ん……」

 太ももが締まる。瀬川さんの顔を挟むようになってしまう。
 瀬川さんが太ももを握る。
 やんわりと広げられる。

「ひゃっ!?」

 広がったそのナカに、ぬるっとしたものが入ってきた。
 舌だ。舌を入れられている。

「だ、だめ……汚い……」
「じゅるっ」

 私の拒絶に、瀬川さんは蜜を吸い込むことで応える。
 汚い、なんてことを一切気にしていないようだ。

 膣の中のヒダヒダが舌に絡め取られていく。
 くすぐったい。気持ちいい。

「ひっ……んん……!」

 胸に回していた手を口に持っていく。
 防音と言われたけれど、不安があった。
 だいたい未成年にこう言うことがバレないようにって言ったのは瀬川さんじゃなかったか?
 なんでこんな危ない橋を渡っているんだ。

「んんー!」

 抗議したくなってきたけど、声を上げられない。
 そんなちぐはぐな状況に私の頭は混乱していく。
 そして私の膣はと言えば、瀬川さんの舌を受け入れ歓迎の愛液を垂らし続けている。

「ごくん」

 瀬川さんが何かを呑み込み口元を拭う。

「これだけ濡らせば……大丈夫かな?」

 そう言って、下半身のズボンを脱いだ。
 多分パジャマの下だ。そんなことを見極めている場合か。
 あらわになったボクサーパンツが膨らんでいる。
 そしてその中から一昨日散々私のナカを蹂躙したペニスが現れた。

「えーっとゴム……」

 荷物にしゃがみ込んで、探し出す瀬川さん。
 この隙に逃げてしまいたかったけれど、体に力が入らなかった。
 舌だけで散々感じさせられてしまったらしい。

「ありました。よかったよかった」

 ゴムをつけている音がする。

 瀬川さんがこちらを向く。
 ゴムのついたペニスは立ち上がりかけていた。

「……元気にさせてくれます?」
「は、はい……」

 何を頷いているのだろう。
 瀬川さんが私の胸の真下に跨がる。
 私の胸の間に瀬川さんのペニスが鎮座する。

「し、失礼します……」

 私は胸を持ち上げて、ゴム越しのペニスに擦りつけた。
 肌とゴムの擦れる音が聞こえる。
 頑張って胸を寄せてあげる。
 瀬川さんのペニスはどんどん硬く大きくなっていく。

「あ……うん……」

 瀬川さんからも蕩けるような声が聞こえた。

「せ、瀬川さん、そろそろ……」
「そうですね、もう十分です。ありがとうございます」

 私は胸から手を離した。
 だらんと胸が下がる。
 瀬川さんの解放されたペニスが顎下にあった。

 瀬川さんは膝立ちになって移動する。
 幸い、この部屋には鏡がない。
 酔っている時ですらあんなに恥ずかしかったのだ。
 シラフの今あれをやられたら恥ずかしすぎて死んでしまう。

 そう考えている内に瀬川さんは私の足の間にペニスを置いた。

「挿れますね」

 ズブリと濡れた私のナカに入ってくる瀬川さん。

「んあっ……」

 私はのけぞった。

「んん……!」

 声、我慢しなくちゃ。
 漏れないように、私はシーツを噛んだ。
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