上 下
3 / 57

第3話 夜はまだ長い

しおりを挟む
 胸をしばらく揉んでから、メガネさんはすっかり硬くなった頂を口に含んだ。
 ちゅうちゅうと母乳なんて出るはずもない私の胸を吸う。

「えへへ……メガネさん、赤ちゃんみたい~」
「まだ、余裕ですね」

 メガネさんは口を離してそう言った。
 目がキラリと輝いた気がした。

「えいっ」

 メガネさんは次は、すでにはだけて太ももが丸見えの下半身のバスローブに手をかけた。
 一気にまくり上げられる。私のレースのショーツが丸見えになる。

「どれ」

 メガネさんは私の右太ももを持ち上げて、ショーツがよく見えるようにする。

「……もう濡れてる」

 その言葉には笑い声が含まれていた。

 ぐじゅっとショーツ越しにメガネさんが私の秘所を触る。

「きゃんっ!」

 私の体はベッドの上で跳ねた。

「いいですね、そうそう、そういう声が聞きたかった」

 そういうと、メガネさんはショーツをなぞり、私のクリトリスを探り当てた。

「ここの感覚は……どうでしょう?」
「あ……」

 そこをぐいと抓まれて、思わず膣が締まる。

「うん、いい反応」

 嬉しそうに笑うと、メガネさんはコリコリとクリトリスをいじる。

「うう……いや……あ……そこ……だめ……」

 頭が、頭が真っ白になっていく。
 目の前が見えない。

「……すごいな、一回イっときます?」

 そういうとメガネさんは私のショーツの腰の部分に手を向けた。
 一気にずり下ろされるショーツ。
 丸見えになる私の恥ずかしいところ。

「すっごいベタベタ」

 そう笑うとメガネさんは、私の膣の中に指をゆっくり挿し入れた。

「だ、だめえ……」
「駄目? でも、喜んでますよ、ナカ」

 メガネさんの言うとおりだ。
 私の膣はメガネさんの指を受け入れるように収縮を繰り返す。

「こんなに歓迎されちゃったら……抜けないなあ」

 そう言ってぐっと奥に指を押し込んだ。
 爪は切ってあるみたいで、痛みはない。
 私の奥に挿し込まれたメガネさんの指先は、そこ・・を探り当てた。

「あっ!」

 電流が走るような快楽が、私を突き刺し、体が跳ねる。

「あ、ここだ」

 メガネさんは嬉しそうに何度もそこをなぞる。

「あ……! あー! ああ!」

 喉から声が出る。恥ずかしい。ちょっと酒焼けしてる気がする。
 やっぱり今日は飲みすぎだ。だいたいなんで知らない人とホテルにいるのだ。
 冷静な思考はもうこの状況じゃ意味が無い。

「イっちゃいましょ、一回」

 楽しそうにメガネさんがそう言って、私のナカで激しく指が動く。

「んっ」

 私の目の前は真っ白になり、力が抜けた。

「あ……」

 目を覚ますと、メガネさんはバスローブを脱ぎ払っていた。
 立派な逸物が見える。その上にゴムがかけられていることに、私は安堵した。

「さて、どうしましょう。次は……あ、ほら、鏡がありますよ」

 メガネさんはベッドの足元にある鏡を指さした。
 やけに大きいそれが何のためにあるのか、よく分かった。

「いいですね、これ、使いましょう」

 メガネさんは私の上体を起こすと、後ろに回った。
 バスローブが半端にはだけた私を抱えて鏡の前まで連れて行く。

 そして彼は私の足をM字に開いた。
 私は一回、イった脱力で、されるがままだった。

「ほら、見てください。溢れてるの、分かる?」
「うう……分かる……」

 私はちゃんと見たことはなかった自分自身の秘所を鏡でじっくりと見させられる。
 その事実によりとろとろとした液が秘所から溢れてしまう。
 汚れたそこにメガネさんは後ろから触れた。

「ぐちゃぐちゃ……いいですね……」

 しみじみと呟くと、彼は私を抱き上げ、膝の上に載せた。
 私のお尻に硬いものが当たっている。

「い、挿れるの……?」

 私は恐る恐る訊いていた。

「挿れたいな」

 メガネさんが耳元で囁く。甘い声にまた液が垂れる。

「……駄目?」
「……駄目じゃない」
「やった」

 そういうと、メガネさんはペニスを私の前に差し出した。

「ねえ、持ってくれますか?」
「は、はい……」

 言われるがままにゴム越しのそれに恐る恐る触れる。
 ゴムの感触越しに、肉の感覚がある。

「ゆっくりでいいです。挿れて」
「はい……」

 鏡を見ながら、私はメガネさんのペニスを自分のナカに挿れる。
 先が秘所の入り口に触れるだけで、ペニスに愛液がかかっていく。

「大丈夫、ゆっくりゆっっくり」

 ぐいぐいとしばらくご無沙汰で狭苦しい私のナカにそれが入ってくる。
 指よりも太く存在感のあるそれに私のナカは押し広げられていく。
 それを鏡で見ている。

 恥ずかしくなって、目をそらすと、メガネさんが肩越しに覗き込んでいる姿が見えた。
 愛しげに楽しげに彼はそこが入っていく様を見下ろしていた。

「全部、入りましたね」

 弾むような声に、私は震える。
 挿れてしまった。受け容れてしまった。
 名前も知らない人と、私は今、繋がっている。

 夜はまだ長い。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

結婚なんてお断りです! ─強引御曹司のとろあま溺愛包囲網─

立花 吉野
恋愛
25歳の瀬村花純(せむら かすみ)は、ある日、母に強引にお見合いに連れて行かれてしまう。数時間後に大切な約束のある花純は「行かない!」と断るが、母に頼まれてしぶしぶ顔だけ出すことに。  お見合い相手は、有名企業の次男坊、舘入利一。イケメンだけど彼の性格は最悪! 遅刻したうえに人の話を聞かない利一に、花純はきつく言い返してお見合いを切り上げ、大切な『彼』との待ち合わせに向かった。 『彼』は、SNSで知り合った『reach731』。映画鑑賞が趣味の花純は、『jimiko』というハンドルネームでSNSに映画の感想をアップしていて、共通の趣味を持つ『reach731』と親しくなった。大人な印象のreach731と会えるのを楽しみにしていた花純だったが、約束の時間、なぜかやって来たのはさっきの御曹司、舘入利一で──? 出逢った翌日には同棲開始! 強引で人の話を聞かない御曹司から、甘く愛される毎日がはじまって──……

【完結】maybe 恋の予感~イジワル上司の甘いご褒美~

蓮美ちま
恋愛
会社のなんでも屋さん。それが私の仕事。 なのに突然、企画部エースの補佐につくことになって……?! アイドル顔負けのルックス 庶務課 蜂谷あすか(24) × 社内人気NO.1のイケメンエリート 企画部エース 天野翔(31) 「会社のなんでも屋さんから、天野さん専属のなんでも屋さんってこと…?」 女子社員から妬まれるのは面倒。 イケメンには関わりたくないのに。 「お前は俺専属のなんでも屋だろ?」 イジワルで横柄な天野さんだけど、仕事は抜群に出来て人望もあって 人を思いやれる優しい人。 そんな彼に認められたいと思う反面、なかなか素直になれなくて…。 「私、…役に立ちました?」 それなら…もっと……。 「褒めて下さい」 もっともっと、彼に認められたい。 「もっと、褒めて下さ…っん!」 首の後ろを掬いあげられるように掴まれて 重ねた唇は煙草の匂いがした。 「なぁ。褒めて欲しい?」 それは甘いキスの誘惑…。

狡くて甘い偽装婚約

本郷アキ
恋愛
旧題:あなたが欲しいの~偽りの婚約者に心も身体も囚われて~ エタニティブックス様から「あなたが欲しいの~偽りの婚約者に心も身体も囚われて」が「狡くて甘い偽装婚約」として改題され4/14出荷予定です。 ヒーロー視点も追加し、より楽しんでいただけるよう改稿しました! そのため、正式決定後は3/23にWebから作品を下げさせて頂きますので、ご承知おきください。 詳細はtwitterで随時お知らせさせていただきます。 あらすじ 元恋人と親友に裏切られ、もう二度と恋などしないと誓った私──山下みのり、二十八歳、独身。 もちろん恋人も友達もゼロ。 趣味といったら、ネットゲームに漫画、一人飲み。 しかし、病気の祖父の頼みで、ウェディングドレスを着ることに。 恋人を連れて来いって──こんなことならば、彼氏ができたなんて嘘をついたりしなければよかった。 そんな時「君も結婚相手探してるの? 実は俺もなんだ」と声をかけられる。 芸能人みたいにかっこいい男性は、私に都合のいい〝契約〟の話を持ちかけてきた! 私は二度と恋はしない。 もちろんあなたにも。 だから、あなたの話に乗ることにする。 もう長くはない最愛の家族のために。 三十二歳、総合病院経営者 長谷川晃史 × 二十八歳独身、銀行員 山下みのり 切ない大人の恋を描いた、ラブストーリー ※エブリスタ、ムーン、ベリーズカフェに投稿していた「偽装婚約」を大幅に加筆修正したものになります。話の内容は変わっておりません。

【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜

湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」 30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。 一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。 「ねぇ。酔っちゃったの……… ………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」 一夜のアバンチュールの筈だった。 運命とは時に残酷で甘い……… 羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。 覗いて行きませんか? ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・R18の話には※をつけます。 ・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。 ・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。 だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。 車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。 あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。

誤算だらけのケイカク結婚 非情な上司はスパダリ!?

奏井れゆな
恋愛
夜ごと熱く誠実に愛されて…… 出産も昇進も諦めたくない営業課の期待の新人、碓井深津紀は、非情と噂されている上司、城藤隆州が「結婚は面倒だが子供は欲しい」と同僚と話している場面に偶然出くわし、契約結婚を持ちかける。 すると、夫となった隆州は、辛辣な口調こそ変わらないものの、深津紀が何気なく口にした願いを叶えてくれたり、無意識の悩みに 誰より先に気づいて相談の時間を作ってくれたり、まるで恋愛結婚かのように誠実に愛してくれる。その上、「深津紀は抱き甲斐がある」とほぼ毎晩熱烈に求めてきて、隆州の豹変に戸惑うばかり。 そんな予想外の愛され生活の中で子作りに不安のある深津紀だったけど…

隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません

如月 そら
恋愛
旧題:隠れドS上司はTL作家を所望する! 【書籍化】 2023/5/17 『隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません』としてエタニティブックス様より書籍化❤️ たくさんの応援のお陰です❣️✨感謝です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) 🍀WEB小説作家の小島陽菜乃はいわゆるTL作家だ。  けれど、最近はある理由から評価が低迷していた。それは未経験ゆえのリアリティのなさ。  さまざまな資料を駆使し執筆してきたものの、評価が辛いのは否定できない。 そんな時、陽菜乃は会社の倉庫で上司が同僚といたしているのを見てしまう。 「隠れて覗き見なんてしてたら、興奮しないか?」  真面目そうな上司だと思っていたのに︎!! ……でもちょっと待って。 こんなに慣れているのなら教えてもらえばいいんじゃないの!?  けれど上司の森野英は慣れているなんてもんじゃなくて……!? ※普段より、ややえちえち多めです。苦手な方は避けてくださいね。(えちえち多めなんですけど、可愛くてきゅんなえちを目指しました✨) ※くれぐれも!くれぐれもフィクションです‼️( •̀ω•́ )✧ ※感想欄がネタバレありとなっておりますので注意⚠️です。感想は大歓迎です❣️ありがとうございます(*ᴗˬᴗ)💕

性欲の強すぎるヤクザに捕まった話

古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。 どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。 「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」 「たまには惣菜パンも悪くねぇ」 ……嘘でしょ。 2019/11/4 33話+2話で本編完結 2021/1/15 書籍出版されました 2021/1/22 続き頑張ります 半分くらいR18な話なので予告はしません。 強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。 誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。 当然の事ながら、この話はフィクションです。

処理中です...