王太子様、丁寧にお断りします!


「……美しいご令嬢、名前を聞いても?」



王太子であり、容姿にも恵まれた。

国中の女性にはモテたし、勿論男にも好かれている。

そんな王太子が出会った絶世の美女は少し変……?




「申し訳ありません、先程落としてしまって」


((んな訳あるかぁーーー!!!))



「あはは、面白い冗談だね。俺の事を知ってる?」


「はい、多分王太子殿下ではないかと……」


「……うん、あたりだね」


「じゃあ、落とし物を探して参りますので……さようなら」


「え"っ!?無礼とか、王太子殿下だ、とか考えない?」


「ワーオウタイシサマダ、ステキ……では失礼致します」





「……決めた、俺は彼女を妻にする」


「お断りします」





ちょっと天然なナルシ王太子×塩対応公爵令嬢


「私は平和で落ち着いた愛を育みたいので」

「俺は、キミと愛を育みたいよ」

「却下!」








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