1 / 4
プロローグ ストーカー女神のプロポーズ
しおりを挟む
目覚めた直後、不思議な感覚に首を傾げる。
部屋が変とかじゃない。確かに、俺の写真ばっかり貼ってあって怖いけどそういうことじゃない。
二重人格の人間というのは、こういう気分なんだろうか?
俺であり、
わたしでもあるこの現状。
いや、二重人格は同時に別の人格が動く訳じゃないし、記憶も受け継がなかったような。それに、俺は記憶が二人分あるだけで人格はひとつに纏められているし。
ああ、体は俺のじゃなくてわたしのなんだ。
女側の記憶からしてみれば16年間連れ添った普通の体だけど、男側の記憶から見ればかなり整った容姿だと思う。特別何かした訳でもないのに肌は綺麗だし、日焼けしにくいのか色白で文学少女のようにも見える。
「……初めまして、優次。……それとも、優美?」
目の前に居る、わたしよりも小さな少女は俺の名前とわたしの名前を知っているらしい。その言い方からすると、この状態も彼女が関わっていると思っていいのだろうか。
「いい」
「……心が読めるの?」
「ん。ここは私の領域だから、普通の人間なら読める」
「それだとまるで、普通じゃない人間も居るみたいだな」
「居る」
いきなり心を読まれたのもあり、バッサリ嘘だと切り捨てる気にはなれなかった。かと言ってすぐに信じるわけにもいかないし、ここは試してみるのがいいだろう。
……あなたのスリーサイズを教えて下さい。
「……変態」
「本当に分かるとか……一応言っておくけど、冗談だよ?」
「それも分かってる」
そっか、実験してるっていうのも筒抜けか。だからそんなに怒った様子もなく、無表情で「変態」って返せたんだね。
……んー、口調が混ざるのはどうにかならないものかな。
一先ずそれは置いておくとして、俺はファンタジーだとか異世界だとかに詳しい方だ。わたしの方はさっぱりだけど。
何が言いたいのかと言うと、目の前の不思議な少女は普通の少女ではなく……神様的な存在なのかもしれないということだ。
「ん、正解。ご褒美に私をあげる」
「マジか。異世界で女神連れとか最強すぎない? 来てくれるならすごく嬉しいけど……」
「違う。恋人とか夫婦がいい」
そういう意味かな……とは思ったけど、あえて触れなかったんだよ。無表情で淡々と何をおっしゃっているのかなこのロリ女神様は。
「……いや?」
嫌なんてことはない。ちょっと幼くても、それを補って余りある美貌と神秘性。彼女いない歴=年齢だった俺からすれば嬉しい話ではある。
でも、今は女の子だし、性格面でも女神様には釣り合わないんじゃって思っちゃう。
「平気。私はあなたが好き。それで十分。だから、女神権限で私と夫婦になってもらう」
「え、いや、会ったばっかりだし、好きって言われても女の子な俺のどこが好きになったの……?」
「……優次のこと、ずっと見てた」
ぶわっと全身に鳥肌が立つ。
女神が言うずっと。それは、生まれた頃からずっととか、どこに居ても常に見ていたということじゃないだろうか。
そう考えた所で少女が目を伏せる。
心を読んで嫌われたと思ったのかもしれない。
「違うよ」
確かに、怖くないと言ったら嘘になる。
けど、そこまで好かれている事実と、女の子になっても好きだと言ってくれる人が居るんだということは嬉しかったんだ。
「その返事をする前に、わたしがこんなことになってる理由とか、異世界に行く理由を教えてくれない? そうじゃないと、君を信じていいのか分からないし……」
「分かった。それは仕方ない」
うっ、ちょっと寂しそう。
いいよって言ってあげたいけど、これでこの子が邪神でしたーとか言われても困るからな。
「まず、優次は……優美……? ん、優は死んでない」
どっちで呼ぶか迷った結果、同じ優の部分だけ呼ぶことにしたらしい。まぁ、それなら俺もわたしも違和感がなくていいと思う。
「優なら分かると思うけど……今回のこれは、勇者召喚という異世界から都合のいい戦力を呼び出す為の儀式」
身も蓋もない言い方だ……。
ただ、その通りだろうから余計なことは言わない。だろう、というのはその世界の勇者がどういう存在なのか知らないから。
「本来なら、優はクラスメイトと一緒に奴隷勇者としていいように利用される。……でも、私が介入して優だけは死なないようにしようとした」
まぁ、異世界から価値観が違う強い力を持った人間が来るってなったら、何かで縛ろうとするのもおかしな話じゃないのかもしれない。だったら最初から呼ぶなという話だけど。
「そして、失敗した」
「失敗?」
え? 俺がここに居るのは?
と首を傾げて気づいた。
俺はともかく、わたしの体とか記憶の方はどうしてあるのかと。それが失敗の中身なのかも、と思い続きを待つ。
「そう、優次は助けられた。でも、召喚する予定だった優次が居なくなり、召喚陣は優次によく似た優美……平行世界の優次を召喚した」
平行世界ってあるのか。
それに、この状況もなんとなく分かった。
要は、俺を助けた後にわたしも助けたら、平行世界の自分と魂が混ざっちゃったとかそういう事じゃないだろうか。
「ん、さすが私の優次。略してさす優」
「……ん? 普通に流しそうになったけど、さり気なく〝私の〟って付けなかった?」
「親よりも見てたから仕方ない」
そうか、それなら仕方ない……のかな?
「それから、召喚陣は優美のクラスメイトも召喚した。優次のクラスメイト、優美のクラスメイト、どちらも召喚したことになる。それが原因で座標もずれ、召喚場所はランダムに変わった」
つまり、あれかな。
「女神様のせいで色々おかしくなったと。……奴隷になるのを回避してくれたから、お陰とも言うけどね」
「……怒らない?」
「まぁ、異世界とか女神様の介入とか、現実離れし過ぎて怒る気にはなれないね。……ちなみに、女神様はその世界の神様?」
「一応、そう。召喚程度のことに中途半端な介入しか出来ない、衰えた神」
自嘲気味にそんなことを言われると、ちっちゃい女神様を抱きしめたくなる。命の恩人で告白までしてくれてんだし。
すると、少し空いていた距離を詰めて言う。
「ん……どうぞ」
両手を伸ばしてきた意味が分からないほど鈍感ではないので、頬をほんのり赤く染めた彼女を抱きしめる。温かい華奢な体を、そっと優しく。
女の子を抱きしめる機会なんて無かったし、ぎこちなかった気もするけど。
「女の子だけど、それでもいいのか?」
「……優次も優美も、私の愛しい優」
「でも、その、色々と困るだろうし……」
「女神に不可能は無い。……あんまり」
「全く無いって言えないのが悲しいね」
既に介入して失敗しちゃってるから。
「生殖器くらいなら、どうとでもなる」
「す、凄いけど……それだと……いや、なんでもない」
わたしが受けに回ることもあるんじゃ? とか怖くて言えなかった。どうせこれも読まれてるのは分かっているけどさ。答えを聞くのは怖いというか。
「最後に名前を教えてくれ」
「私は……色欲の女神、クローティア」
……おや? 今、なんて言ったのかな。
「クローティア」
「そこじゃねぇよ?」
「私は……」
「さすがにそこ聞き直さないって」
「……色欲の女神?」
「それしかないよね? ね?」
いや、本人からするとおかしなことじゃないから分からないのか。男の夢で女の子の敵みたいな神様だけど、女の子だってえっち大好きな子は居るし、かなり需要はあると思う。
本人はそういうの好きなのかなぁ……。
「好き。……一人でするのは」
「初めてってことですね分かります」
「ん、貰って?」
「耳元で囁くのはやばいだからやめてね。しかも、俺が受け入れるの前提で話してない?」
「……断る?」
「当然、夫……妻? として頑張るけども!」
抱き合ったままクローティアが体を擦りつけてくる。マーキングのようで嬉しい気がしないでもない。私のモノって言ってくれてる訳だから。
「優、呼ぶならティアでいい」
「そう? ……ティア、よろしくな」
「ん、よろしくお願いします」
パクっとわたしの耳を咥えるティア。
変な声が出てしまったお返しに、ティアの脇をくすぐったりして遊んで……息が切れた頃、怒らせないようやめておくことにした。
「……行く?」
「説明とかは今じゃなくて平気なの?」
「ん、魔獣が居ても優なら余裕」
「過大評価が過ぎるねー」
「そんなことない。早速、出発」
この人俺の話聞いてないわ。
好かれるのは嬉しいけど、ちょっと期待が重いかも。
応えられるか不安だなぁ……。
「一緒に、頑張る」
「……そうだね」
そんな訳で、女神が嫁になりました。
部屋が変とかじゃない。確かに、俺の写真ばっかり貼ってあって怖いけどそういうことじゃない。
二重人格の人間というのは、こういう気分なんだろうか?
俺であり、
わたしでもあるこの現状。
いや、二重人格は同時に別の人格が動く訳じゃないし、記憶も受け継がなかったような。それに、俺は記憶が二人分あるだけで人格はひとつに纏められているし。
ああ、体は俺のじゃなくてわたしのなんだ。
女側の記憶からしてみれば16年間連れ添った普通の体だけど、男側の記憶から見ればかなり整った容姿だと思う。特別何かした訳でもないのに肌は綺麗だし、日焼けしにくいのか色白で文学少女のようにも見える。
「……初めまして、優次。……それとも、優美?」
目の前に居る、わたしよりも小さな少女は俺の名前とわたしの名前を知っているらしい。その言い方からすると、この状態も彼女が関わっていると思っていいのだろうか。
「いい」
「……心が読めるの?」
「ん。ここは私の領域だから、普通の人間なら読める」
「それだとまるで、普通じゃない人間も居るみたいだな」
「居る」
いきなり心を読まれたのもあり、バッサリ嘘だと切り捨てる気にはなれなかった。かと言ってすぐに信じるわけにもいかないし、ここは試してみるのがいいだろう。
……あなたのスリーサイズを教えて下さい。
「……変態」
「本当に分かるとか……一応言っておくけど、冗談だよ?」
「それも分かってる」
そっか、実験してるっていうのも筒抜けか。だからそんなに怒った様子もなく、無表情で「変態」って返せたんだね。
……んー、口調が混ざるのはどうにかならないものかな。
一先ずそれは置いておくとして、俺はファンタジーだとか異世界だとかに詳しい方だ。わたしの方はさっぱりだけど。
何が言いたいのかと言うと、目の前の不思議な少女は普通の少女ではなく……神様的な存在なのかもしれないということだ。
「ん、正解。ご褒美に私をあげる」
「マジか。異世界で女神連れとか最強すぎない? 来てくれるならすごく嬉しいけど……」
「違う。恋人とか夫婦がいい」
そういう意味かな……とは思ったけど、あえて触れなかったんだよ。無表情で淡々と何をおっしゃっているのかなこのロリ女神様は。
「……いや?」
嫌なんてことはない。ちょっと幼くても、それを補って余りある美貌と神秘性。彼女いない歴=年齢だった俺からすれば嬉しい話ではある。
でも、今は女の子だし、性格面でも女神様には釣り合わないんじゃって思っちゃう。
「平気。私はあなたが好き。それで十分。だから、女神権限で私と夫婦になってもらう」
「え、いや、会ったばっかりだし、好きって言われても女の子な俺のどこが好きになったの……?」
「……優次のこと、ずっと見てた」
ぶわっと全身に鳥肌が立つ。
女神が言うずっと。それは、生まれた頃からずっととか、どこに居ても常に見ていたということじゃないだろうか。
そう考えた所で少女が目を伏せる。
心を読んで嫌われたと思ったのかもしれない。
「違うよ」
確かに、怖くないと言ったら嘘になる。
けど、そこまで好かれている事実と、女の子になっても好きだと言ってくれる人が居るんだということは嬉しかったんだ。
「その返事をする前に、わたしがこんなことになってる理由とか、異世界に行く理由を教えてくれない? そうじゃないと、君を信じていいのか分からないし……」
「分かった。それは仕方ない」
うっ、ちょっと寂しそう。
いいよって言ってあげたいけど、これでこの子が邪神でしたーとか言われても困るからな。
「まず、優次は……優美……? ん、優は死んでない」
どっちで呼ぶか迷った結果、同じ優の部分だけ呼ぶことにしたらしい。まぁ、それなら俺もわたしも違和感がなくていいと思う。
「優なら分かると思うけど……今回のこれは、勇者召喚という異世界から都合のいい戦力を呼び出す為の儀式」
身も蓋もない言い方だ……。
ただ、その通りだろうから余計なことは言わない。だろう、というのはその世界の勇者がどういう存在なのか知らないから。
「本来なら、優はクラスメイトと一緒に奴隷勇者としていいように利用される。……でも、私が介入して優だけは死なないようにしようとした」
まぁ、異世界から価値観が違う強い力を持った人間が来るってなったら、何かで縛ろうとするのもおかしな話じゃないのかもしれない。だったら最初から呼ぶなという話だけど。
「そして、失敗した」
「失敗?」
え? 俺がここに居るのは?
と首を傾げて気づいた。
俺はともかく、わたしの体とか記憶の方はどうしてあるのかと。それが失敗の中身なのかも、と思い続きを待つ。
「そう、優次は助けられた。でも、召喚する予定だった優次が居なくなり、召喚陣は優次によく似た優美……平行世界の優次を召喚した」
平行世界ってあるのか。
それに、この状況もなんとなく分かった。
要は、俺を助けた後にわたしも助けたら、平行世界の自分と魂が混ざっちゃったとかそういう事じゃないだろうか。
「ん、さすが私の優次。略してさす優」
「……ん? 普通に流しそうになったけど、さり気なく〝私の〟って付けなかった?」
「親よりも見てたから仕方ない」
そうか、それなら仕方ない……のかな?
「それから、召喚陣は優美のクラスメイトも召喚した。優次のクラスメイト、優美のクラスメイト、どちらも召喚したことになる。それが原因で座標もずれ、召喚場所はランダムに変わった」
つまり、あれかな。
「女神様のせいで色々おかしくなったと。……奴隷になるのを回避してくれたから、お陰とも言うけどね」
「……怒らない?」
「まぁ、異世界とか女神様の介入とか、現実離れし過ぎて怒る気にはなれないね。……ちなみに、女神様はその世界の神様?」
「一応、そう。召喚程度のことに中途半端な介入しか出来ない、衰えた神」
自嘲気味にそんなことを言われると、ちっちゃい女神様を抱きしめたくなる。命の恩人で告白までしてくれてんだし。
すると、少し空いていた距離を詰めて言う。
「ん……どうぞ」
両手を伸ばしてきた意味が分からないほど鈍感ではないので、頬をほんのり赤く染めた彼女を抱きしめる。温かい華奢な体を、そっと優しく。
女の子を抱きしめる機会なんて無かったし、ぎこちなかった気もするけど。
「女の子だけど、それでもいいのか?」
「……優次も優美も、私の愛しい優」
「でも、その、色々と困るだろうし……」
「女神に不可能は無い。……あんまり」
「全く無いって言えないのが悲しいね」
既に介入して失敗しちゃってるから。
「生殖器くらいなら、どうとでもなる」
「す、凄いけど……それだと……いや、なんでもない」
わたしが受けに回ることもあるんじゃ? とか怖くて言えなかった。どうせこれも読まれてるのは分かっているけどさ。答えを聞くのは怖いというか。
「最後に名前を教えてくれ」
「私は……色欲の女神、クローティア」
……おや? 今、なんて言ったのかな。
「クローティア」
「そこじゃねぇよ?」
「私は……」
「さすがにそこ聞き直さないって」
「……色欲の女神?」
「それしかないよね? ね?」
いや、本人からするとおかしなことじゃないから分からないのか。男の夢で女の子の敵みたいな神様だけど、女の子だってえっち大好きな子は居るし、かなり需要はあると思う。
本人はそういうの好きなのかなぁ……。
「好き。……一人でするのは」
「初めてってことですね分かります」
「ん、貰って?」
「耳元で囁くのはやばいだからやめてね。しかも、俺が受け入れるの前提で話してない?」
「……断る?」
「当然、夫……妻? として頑張るけども!」
抱き合ったままクローティアが体を擦りつけてくる。マーキングのようで嬉しい気がしないでもない。私のモノって言ってくれてる訳だから。
「優、呼ぶならティアでいい」
「そう? ……ティア、よろしくな」
「ん、よろしくお願いします」
パクっとわたしの耳を咥えるティア。
変な声が出てしまったお返しに、ティアの脇をくすぐったりして遊んで……息が切れた頃、怒らせないようやめておくことにした。
「……行く?」
「説明とかは今じゃなくて平気なの?」
「ん、魔獣が居ても優なら余裕」
「過大評価が過ぎるねー」
「そんなことない。早速、出発」
この人俺の話聞いてないわ。
好かれるのは嬉しいけど、ちょっと期待が重いかも。
応えられるか不安だなぁ……。
「一緒に、頑張る」
「……そうだね」
そんな訳で、女神が嫁になりました。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
キリの異世界探検( Kiri's Otherworldly Exploration)
無似死可
ファンタジー
冒険者(黒魔導士)に助けられ、共に異世界で生きていくことになった。
前世での知識・経験を活かし、快適な異世界冒険をする。
コンピュータネットワークと同等のシステムを魔力(マナ)を基盤として構築していく。また、コンピュータを利用したロボット兵士(ゴーレム)も作り上げる。
【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました
桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて…
小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。
この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。
そして小さな治療院で働く普通の女性だ。
ただ普通ではなかったのは「性欲」
前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは…
その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。
こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。
もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。
特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。
【R18】お嫁さんスライム娘が、ショタお婿さんといちゃらぶ子作りする話
みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。
前話
【R18】通りかかったショタ冒険者に襲い掛かったスライム娘が、敗北して繁殖させられる話
https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/384412801
ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
ほらやっぱり、結局貴方は彼女を好きになるんでしょう?
望月 或
恋愛
ベラトリクス侯爵家のセイフィーラと、ライオロック王国の第一王子であるユークリットは婚約者同士だ。二人は周りが羨むほどの相思相愛な仲で、通っている学園で日々仲睦まじく過ごしていた。
ある日、セイフィーラは落馬をし、その衝撃で《前世》の記憶を取り戻す。ここはゲームの中の世界で、自分は“悪役令嬢”だということを。
転入生のヒロインにユークリットが一目惚れをしてしまい、セイフィーラは二人の仲に嫉妬してヒロインを虐め、最後は『婚約破棄』をされ修道院に送られる運命であることを――
そのことをユークリットに告げると、「絶対にその彼女に目移りなんてしない。俺がこの世で愛しているのは君だけなんだ」と真剣に言ってくれたのだが……。
その日の朝礼後、ゲームの展開通り、ヒロインのリルカが転入してくる。
――そして、セイフィーラは見てしまった。
目を見開き、頬を紅潮させながらリルカを見つめているユークリットの顔を――
※作者独自の世界設定です。ゆるめなので、突っ込みは心の中でお手柔らかに願います……。
※たまに第三者視点が入ります。(タイトルに記載)
壁の花令嬢の最高の結婚
晴 菜葉
恋愛
壁の花とは、舞踏会で誰にも声を掛けてもらえず壁に立っている適齢期の女性を示す。
社交デビューして五年、一向に声を掛けられないヴィンセント伯爵の実妹であるアメリアは、兄ハリー・レノワーズの悪友であるブランシェット子爵エデュアルト・パウエルの心ない言葉に傷ついていた。
ある日、アメリアに縁談話がくる。相手は三十歳上の財産家で、妻に暴力を働いてこれまでに三回離縁を繰り返していると噂の男だった。
アメリアは自棄になって家出を決行する。
行く当てもなく彷徨いていると、たまたま賭博場に行く途中のエデュアルトに出会した。
そんなとき、彼が暴漢に襲われてしまう。
助けたアメリアは、背中に消えない傷を負ってしまった。
乙女に一生の傷を背負わせてしまったエデュアルトは、心底反省しているようだ。
「俺が出来ることなら何だってする」
そこでアメリアは考える。
暴力を振るう亭主より、女にだらしない放蕩者の方がずっとマシ。
「では、私と契約結婚してください」
R18には※をしています。
オトメン男子高生だったけど異世界にTS召喚された挙げ句汚い豚貴族におちんぽで快楽堕ちさせられちゃいました
第三世界
ファンタジー
異世界に女体化召喚されて性奴隷にされた元男の子が変態貴族に肉体を開発されおちんぽで快楽堕ちをさせられちゃう話です※この作品はノクターンノベルズ、pixiv、ハーメルンにも投稿をしています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる