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アリス、不思議な世界に落ちる。
ⅩⅠ 本当のプロローグ
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準備……と言っても、私とフィリスは何も準備すること無かった。ほら、持ち物はポーチに入ってるし、モンスターとかが居るわけじゃないから武器も必要無いし……
「魔獣なら居ますよ?」
「「え? 居るの?」」
「はい。マナの影響で身体能力が強化されていて、特殊な攻撃をしてくる場合も……御伽噺のような竜も、ごく稀に現れます」
ねぇ、ここってホントにパラレルワールド?
完全にファンタジーな世界じゃん。やっぱり、マナがあるから色々と違うのかな……歩いてる人達も髪の色がおかしいし。
青とかピンクって凄くない?
街の第一印象は、〝近未来〟かな。
そこまでSFチックではないんだけど、現代日本と比べるならこっちの方が上。歩いてる人がちょいちょい武器を持ってるのはファンタジーだけど……動物(?)っぽいのも居るね。
「ああいうのも魔獣なの?」
「そうですね、魔獣を躾れば従魔……ペットのようなものとして飼う事も出来ますよ」
「もふもふした子を飼いたい!」
今見てたのは大きめの鳥だったけど、狼とかのもふってした子もどこかに居るはず。
「アリスが居れば十分ね」
「えっ? 私、フィリスのペット?」
「そうじゃないわよ。もふもふがどうとかって話」
私はもふもふしてないけど……フィリスは「というかペットって……ありね」とか言ってるけど、無しだからね? まあ、女の子のペットなら興奮するかも……とはいえ、恋人がいいからプレイだけにして下さい。
それならいつでもオッケーです。(真顔)
「……変なことを考えてませんか?」
「ペットっていいなって思っただけだよ?」
別に嘘は言ってないでしょ。ペットを飼うのか、自分が飼われるかの違いはあるとしても。
「それにしてもフィリス、この街見てると上京してきた田舎者の気分にならない? 」
「ええ、なるわね。車からエンジン音はしない、ビルが多い上に高いし、一番高いところは雲を突き抜けてる……常識が崩れそう」
「もう崩れてるけどね……」
科学とファンタジー、混ぜるな危険。
ユニオンからして意味不明だよ。こんな細いブレスレットみたいなの付けただけで、視界に色々表示されるし、個人情報もあるもん。
「……うん? あれが姫将学園?」
「はい。複雑な道ではありませんし、二人だけでも行けそうでしょうか?」
「大丈夫! ……たぶん」
「本当に大丈夫ですか……?」
「私が覚えてるから平気よ」
私ってそんなに信用ないの?
いや、分かってるよ。お姉ちゃんとして心配してくれてるのは分かってるんだけど、それでも不安そうな目で見られたらヘコむ。
「……怒ってます?」
「ううん、別に怒ってないよ。それよりもさ、敷地がやたらと広いよね」
「え? ……確かに広いかもしれません。姫章持ちが少ないので、育成に全力を注いでいる状態なんです」
「じゃあ、特待生は貴族みたいになっちゃうね」
なんちゃって、みたいな感じで続けようとしたんだけど……お姉ちゃんの言葉で固まった。
「実際そうですよ?」
「「えっ」」
特待生ってそんなに凄いんだぁ……
ちょっとフィリスに小声で相談。
「フィリス、どうしよう? 私達って普通の一般人だし、貴族令嬢とかに妬まれないかな?」
「嬉しそうな顔で聞かれてもね……」
「テンプレの予感!」
調子に乗るな的な事を言われて、実力を見せつけちゃうんだよね。まあ、ないとは思うけど。ホントに絡まれても……美少女じゃなかったらうざいかな。
「生徒ではない二人は入れませんし、それ以前に休みなので次に行きましょう」
そうそう、暦は同じなんだっけ。
今日が土曜日だから明日試験を受けて、寮に行って、月曜日から学園に通うと。試験というより、実力検査的な意味合いが強いんだろうね。
そんなこんなで向かったのは……下着屋さん。
……そっか、遂にこの時が来てしまったんだ。ゲームの時は18歳未満だと下着なんて変えられなかったから、服を脱いでも色気のない地味な下着しか見えなかったんだよね。
ただ、下着姿で街を歩く〝オネエ〟さんなら居たよ。
胸のサイズをお姉ちゃんに測ってもらって――
「お、お姉ちゃん……? 触り方が、おかしいと、ひぅ……いうか、ね?」
「なんの事ですか? 私はただ、大きさを測っているだけですよ?」
「は、測るだけなら揉む必要は……」
という出来事はあったけど、無事にCカップだと確認出来ましたとさ。うん、まあ、声を我慢する必要があるくらいには気持ちよかった。
……さて、買い物買い物っと。
「……アリス、なんで黒ばっかりなのよ」
「へ? ちゃんと黒以外も買ってるけど?」
「あのね、そうじゃなくて……やっぱりなんでもない」
「? 変なフィリス」
黒。地味だし汚れは目立たない。
女の子の下着で高めのやつだから可愛いのとかオシャレな感じだけど、黒なのには代わりないから。
でも、この空間は耐え難いよね……分かるかな、下着売り場のマネキンとか見ちゃって目を逸らす感じ。あの場所で自分が買い物してるんだよ? もう、なんとも言えない気分です。
「……ガーターベルト」
「……欲しいの?」
「うーん、フィリスがつけてる所は見たいけど、自分が使いたいかって聞かれると微妙」
「そう……私がつけてる所を、見たいのね」
「………(じーっ)」
「お、お姉ちゃんのも見てみたいかなっ」
だから、近距離で無言の訴えをするのはやめて下さい!
というか、ここってエッチな感じのも取り扱ってるみたいだけど……買うべき? ほら、お姉ちゃんとのお泊まりに備えないと。
「ベビードール? オープンショーツ? パール付きショーツ? ……紐パンは普通にありかな」
ベビードールは前が開いた透け透けのやつにするとして……オープンショーツって、重要な部分が開くようになったパンツ? エッチするためだけにある下着でしょこれ。パール付きショーツは、なんか特殊なプレイにも使えそうな……
「まあ、全部買えばいっか……」
「「買うの(ですか)!?」」
「きゃ!? お、驚かせないでよ。だって、こういうのがあれば飽きられたりしないかなーって……」
恥ずかしくて二人の顔が見れない……チラッ。
あ、良かった。嬉しそうににやにやしてる。
「え、えっと……二人は買うもの決めたの?」
「私は特にありませんでした……」
「こっちは色々と良い物があったわよ」
という事らしいので、会計に……行ったら驚かれた。まあ、14歳の女の子がこんなの買ってたら驚くよね。買うとしても通販とかでしょ。王女様が来てるのもあってパニック状態。ちょっと可哀想かも。
次は服だーって楽しみにしてたんだけど、凄く疲れました! 着せ替え人形のように色んな服を着せられて……ゴスロリとか、メイド服なんかもプレゼントされました。
……貰ったからには着ないと。
コスプレまでさせたがるのはなにゆえー?
「でも……やっぱり楽しい」
「ん? 何か言った?」
帰り道で買ったアイスを食べながらの一言に、抹茶アイスを食べていたフィリスが反応する。
「うん、今日は楽しかったねって」
「向こうに比べれば何億倍も楽しいわね」
「えー、私とゲームしてた時もそんな風に思ってたんだ?」
「あ、アリスと一緒の時以外よ!?」
落ち込んだフリだから、そんなに慌てなくていいのに。むしろ、そんな風に思ってたら付き合おうだなんて考えないって。
「む、また二人がイチャイチャしてます……」
「してないわよっ!」
「え? してないの?」
「うっ、して……なくもないかもしれないわ」
うんうん、フィリスは面白いねー。
「でもさ……確かに、こっちの方が何億倍も楽しいね」
私達がこんな場所に来るとは思ってなかったし、最初は殺されかけてどうなるかと思った。
けど、王女様がお姉ちゃんになったり、フィリスと恋人になったり、特別な力を持っていたり……なんだかんだで良い部分の方が多い。
きっと、これからは辛い事や悲しい出来事もたくさんあると思う。何でも自分に都合よく動く訳じゃないって分かってる。
それでも、自分が生きてるって思える場所に来れて、大切な人が二人も出来た。
うん、私はこの世界に来れて良かったよ。
今まで何者でもなかった私は、アリスという少女になった。もう、誰かを演じる事はない。自分の気持ちを抑えることもない。やりたい事をやって、悔いのないように過ごさないと。
もちろん、犯罪になるようなことはしないよ?
――私の人生は、ここから始めよう。
「魔獣なら居ますよ?」
「「え? 居るの?」」
「はい。マナの影響で身体能力が強化されていて、特殊な攻撃をしてくる場合も……御伽噺のような竜も、ごく稀に現れます」
ねぇ、ここってホントにパラレルワールド?
完全にファンタジーな世界じゃん。やっぱり、マナがあるから色々と違うのかな……歩いてる人達も髪の色がおかしいし。
青とかピンクって凄くない?
街の第一印象は、〝近未来〟かな。
そこまでSFチックではないんだけど、現代日本と比べるならこっちの方が上。歩いてる人がちょいちょい武器を持ってるのはファンタジーだけど……動物(?)っぽいのも居るね。
「ああいうのも魔獣なの?」
「そうですね、魔獣を躾れば従魔……ペットのようなものとして飼う事も出来ますよ」
「もふもふした子を飼いたい!」
今見てたのは大きめの鳥だったけど、狼とかのもふってした子もどこかに居るはず。
「アリスが居れば十分ね」
「えっ? 私、フィリスのペット?」
「そうじゃないわよ。もふもふがどうとかって話」
私はもふもふしてないけど……フィリスは「というかペットって……ありね」とか言ってるけど、無しだからね? まあ、女の子のペットなら興奮するかも……とはいえ、恋人がいいからプレイだけにして下さい。
それならいつでもオッケーです。(真顔)
「……変なことを考えてませんか?」
「ペットっていいなって思っただけだよ?」
別に嘘は言ってないでしょ。ペットを飼うのか、自分が飼われるかの違いはあるとしても。
「それにしてもフィリス、この街見てると上京してきた田舎者の気分にならない? 」
「ええ、なるわね。車からエンジン音はしない、ビルが多い上に高いし、一番高いところは雲を突き抜けてる……常識が崩れそう」
「もう崩れてるけどね……」
科学とファンタジー、混ぜるな危険。
ユニオンからして意味不明だよ。こんな細いブレスレットみたいなの付けただけで、視界に色々表示されるし、個人情報もあるもん。
「……うん? あれが姫将学園?」
「はい。複雑な道ではありませんし、二人だけでも行けそうでしょうか?」
「大丈夫! ……たぶん」
「本当に大丈夫ですか……?」
「私が覚えてるから平気よ」
私ってそんなに信用ないの?
いや、分かってるよ。お姉ちゃんとして心配してくれてるのは分かってるんだけど、それでも不安そうな目で見られたらヘコむ。
「……怒ってます?」
「ううん、別に怒ってないよ。それよりもさ、敷地がやたらと広いよね」
「え? ……確かに広いかもしれません。姫章持ちが少ないので、育成に全力を注いでいる状態なんです」
「じゃあ、特待生は貴族みたいになっちゃうね」
なんちゃって、みたいな感じで続けようとしたんだけど……お姉ちゃんの言葉で固まった。
「実際そうですよ?」
「「えっ」」
特待生ってそんなに凄いんだぁ……
ちょっとフィリスに小声で相談。
「フィリス、どうしよう? 私達って普通の一般人だし、貴族令嬢とかに妬まれないかな?」
「嬉しそうな顔で聞かれてもね……」
「テンプレの予感!」
調子に乗るな的な事を言われて、実力を見せつけちゃうんだよね。まあ、ないとは思うけど。ホントに絡まれても……美少女じゃなかったらうざいかな。
「生徒ではない二人は入れませんし、それ以前に休みなので次に行きましょう」
そうそう、暦は同じなんだっけ。
今日が土曜日だから明日試験を受けて、寮に行って、月曜日から学園に通うと。試験というより、実力検査的な意味合いが強いんだろうね。
そんなこんなで向かったのは……下着屋さん。
……そっか、遂にこの時が来てしまったんだ。ゲームの時は18歳未満だと下着なんて変えられなかったから、服を脱いでも色気のない地味な下着しか見えなかったんだよね。
ただ、下着姿で街を歩く〝オネエ〟さんなら居たよ。
胸のサイズをお姉ちゃんに測ってもらって――
「お、お姉ちゃん……? 触り方が、おかしいと、ひぅ……いうか、ね?」
「なんの事ですか? 私はただ、大きさを測っているだけですよ?」
「は、測るだけなら揉む必要は……」
という出来事はあったけど、無事にCカップだと確認出来ましたとさ。うん、まあ、声を我慢する必要があるくらいには気持ちよかった。
……さて、買い物買い物っと。
「……アリス、なんで黒ばっかりなのよ」
「へ? ちゃんと黒以外も買ってるけど?」
「あのね、そうじゃなくて……やっぱりなんでもない」
「? 変なフィリス」
黒。地味だし汚れは目立たない。
女の子の下着で高めのやつだから可愛いのとかオシャレな感じだけど、黒なのには代わりないから。
でも、この空間は耐え難いよね……分かるかな、下着売り場のマネキンとか見ちゃって目を逸らす感じ。あの場所で自分が買い物してるんだよ? もう、なんとも言えない気分です。
「……ガーターベルト」
「……欲しいの?」
「うーん、フィリスがつけてる所は見たいけど、自分が使いたいかって聞かれると微妙」
「そう……私がつけてる所を、見たいのね」
「………(じーっ)」
「お、お姉ちゃんのも見てみたいかなっ」
だから、近距離で無言の訴えをするのはやめて下さい!
というか、ここってエッチな感じのも取り扱ってるみたいだけど……買うべき? ほら、お姉ちゃんとのお泊まりに備えないと。
「ベビードール? オープンショーツ? パール付きショーツ? ……紐パンは普通にありかな」
ベビードールは前が開いた透け透けのやつにするとして……オープンショーツって、重要な部分が開くようになったパンツ? エッチするためだけにある下着でしょこれ。パール付きショーツは、なんか特殊なプレイにも使えそうな……
「まあ、全部買えばいっか……」
「「買うの(ですか)!?」」
「きゃ!? お、驚かせないでよ。だって、こういうのがあれば飽きられたりしないかなーって……」
恥ずかしくて二人の顔が見れない……チラッ。
あ、良かった。嬉しそうににやにやしてる。
「え、えっと……二人は買うもの決めたの?」
「私は特にありませんでした……」
「こっちは色々と良い物があったわよ」
という事らしいので、会計に……行ったら驚かれた。まあ、14歳の女の子がこんなの買ってたら驚くよね。買うとしても通販とかでしょ。王女様が来てるのもあってパニック状態。ちょっと可哀想かも。
次は服だーって楽しみにしてたんだけど、凄く疲れました! 着せ替え人形のように色んな服を着せられて……ゴスロリとか、メイド服なんかもプレゼントされました。
……貰ったからには着ないと。
コスプレまでさせたがるのはなにゆえー?
「でも……やっぱり楽しい」
「ん? 何か言った?」
帰り道で買ったアイスを食べながらの一言に、抹茶アイスを食べていたフィリスが反応する。
「うん、今日は楽しかったねって」
「向こうに比べれば何億倍も楽しいわね」
「えー、私とゲームしてた時もそんな風に思ってたんだ?」
「あ、アリスと一緒の時以外よ!?」
落ち込んだフリだから、そんなに慌てなくていいのに。むしろ、そんな風に思ってたら付き合おうだなんて考えないって。
「む、また二人がイチャイチャしてます……」
「してないわよっ!」
「え? してないの?」
「うっ、して……なくもないかもしれないわ」
うんうん、フィリスは面白いねー。
「でもさ……確かに、こっちの方が何億倍も楽しいね」
私達がこんな場所に来るとは思ってなかったし、最初は殺されかけてどうなるかと思った。
けど、王女様がお姉ちゃんになったり、フィリスと恋人になったり、特別な力を持っていたり……なんだかんだで良い部分の方が多い。
きっと、これからは辛い事や悲しい出来事もたくさんあると思う。何でも自分に都合よく動く訳じゃないって分かってる。
それでも、自分が生きてるって思える場所に来れて、大切な人が二人も出来た。
うん、私はこの世界に来れて良かったよ。
今まで何者でもなかった私は、アリスという少女になった。もう、誰かを演じる事はない。自分の気持ちを抑えることもない。やりたい事をやって、悔いのないように過ごさないと。
もちろん、犯罪になるようなことはしないよ?
――私の人生は、ここから始めよう。
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