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「え…俺聖女なん?」

「う~ん、なんか違うみてぇだな。よし、帰っていいぞ☆」

「……は?」

ど う や っ て 帰 れ と ?


…てか、ここどこよ?

そんな会話をする25時間前俺は、ごく普通の市立図書館にきていた。

◇◆◇

その日はくそほど暑い日だった。大学生である俺は上京して一人暮らしをしていて、節電(バイトしたくないがため)にエアコンを消していた。

「あっつ、熱い、地球がとけるんじゃ??とけるとろけるかまんべーる…あっつ!!」
いけるぞ!!やればできるぞ!!扇風機!!がんばれ!!と踏ん張っていたが流石に扇風機さんも熱風はどうにもならないみたいで熱風を仰いでくるし、死にそうなので諦めた。

そしてあきらめた俺は、図書館に行くという強行手段に出た(バイトはしたくない)。ついでに図書館は徒歩30分。
ついたころには、シャワーしてきたぐらいの汗出てた。やっぱり家にいればよかった。あほか俺。そしてそれは今に始まったことではなかった。

こうして図書館の入り口で後悔して25時間後にまた後悔するとは思ってもみなかったんだけどねぇ。

そうして疲れた俺は、人が寄ってこないような場所を選び適当に本を見繕って読んでいたのだが
まあ暑さで最近眠れなかった俺には、天国だったのさ、罪な図 書 館 ♡…
はい、ごめんなさい。ギルティは俺です。寝ちゃったんだよね。

そして一時間たったくらいかな、俺の周りめっちゃうるさかったん。だけどあいにく俺は、寝起きがめちゃクチャ悪くて意地でも起きなかった。

それで満足するぐらい寝て起きたら知らないベットの上でした。どこよここ。

「おまっ、、やっっっっと起きた!!どんだけ寝とんのや!?汗臭いし!!」

あー、はい。自分でも理解しとります。そりゃあな。マジで体中の水分出してまで天国図書館に行ったからな。

「てか誰。」俺は、あの天国図書館にいたはず…まだ夢の中か??

目の前には見目麗しい金髪で後ろ髪をしばっているイケメンが
「わーおめめがエメラルドグリーン…えぐり取って売ったら高そうだね」
そしたら電気代ケチんなくてすむのに…

「あー、はいはい。って怖えよばかー!!!はぁ、もう後で説明するからとりあえずついてこい!!」

この俺をこの極上ベットから追い出そうということね!!そうはいかないわ!!

「うるせっー!!黙ってろ!!このカマ野郎」

あ、はいごめんなさい。やだ、この子エスパーよ。

「~~~!!!!」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」

どうやらこの軽口はやめたほうがよさそうだった。顔を真っ赤にして怒られた。そして現実で本当にほっぺたふくらまして怒るタイプ初めて見た。美形がやるとかわいⅰ…おっと、これ以上はやめるんだった。

変態になりかねん。俺は整った顔は好きだがホモではないのでな。
と心の中で呟きながらベットから降りた。あ…また睨まれた。


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