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鯉ではなく恋
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突然だが、私の目の前にはとてつもない黒髪で琥珀色の目なクールビューティーイケメンがいる。
しかも口をパクパクさせて。鯉ですか?
この状況が5分前から続いている。
あっ、やっと話し始めた。
「~~~」
「えっ?」
なんだって???
「~~お前のことが…気になっている。もしよければ…俺と付き合ってくれないか?」
はぁ…はぁ?
私、一応男なんですけど??
鯉ではなくて恋だったみたいです。
なんでこうなったの??
いつもだったら寮に帰ってレイと落描き大会するつもりだったのに…
ーーーーーーーーーーーーー
こうなる前の10分前いや、口パクパクのプラス5分で15分だな…
15分前
私は授業が終わって隣の席にいる前世からの友人のレイに話しかけた。
「よしっ、授業終わったし寮に帰るか!!」
うちの学校はいわゆる魔法学校というもので平民も貴族も通えてあとは…うんちゃらかんちゃらで寮制だ。
「帰ったらまた僕の部屋で落描き大会しよーぜ」
レイは教科書をさっさと片付けウキウキしながら言ってくる。
「そうだな!あっ…でもまた暴走すんなよ。お前が奇声あげるから隣の部屋のやつが可哀想だ。」
「しょうがないじゃん。この世界BLどころが漫画すらないから自作したやつでも、ものすごくテンション上がるだよ。」
「それでもなぁ~」
「わかったよ。防音魔法かければいいじゃん」
「まぁ、それもそうだな。」
とせっかく魔法が使えるのにそんなことにしか使わないほどの残念なオタクである。
漫画のないこのオタクにとって致命的な世界でも絵が描けて妄想の激しい友人は有り難い。なんと言っても自作漫画を作って見せてくれた。たまにBLが混ざっていて困る時があったが。
ま、私の方が絵は上手いのだがな。なので今は私が作画をやっている。レイは原作プラスネームまでだ。
私は腐女子ではない。至ってノーマルな方だ。夢女ではあったけど。
前世の性別は男ではなく女であった。
あれ?今は腐男子か…じゃあ私は夢男か?なんて言うんだ?
まあ、なんでもいっか。てなわけで男であっても私たちオタクは通常運転だった。
「とりあえず帰ろ。」
とレイに話したその時だった。
周りがザワザワとし始めた。周りと言うより主にドアのほうから…
なんかやだなとを持っているとこだった、
「トウリ・クルーエルはいるか?」
そんな声が聞こえた。
えーめっちゃいい声だなあ。なんかいいことありそうかも?
今日はとっても楽しかったね
明日はもーっと楽しくなるよねっ!ハ○太郎!
へけっ!
なんてその時はポジティブシンキングだった。その声の相手を見る前は…
そこからあれよあれよとことが進み今に至る。
くそっ!誰だよいいことありそうだなんて言ったやつっ!!楽しくねぇよ馬鹿野郎!
私かっ!そして言ってない!!思っただけだった…
まあそんな回想で現実逃避をしていたら、前のイケメンクールビューティー男がソワソワし始めた。
やっぱり返事しないとだよねぇ…
いや、別に私は断れない子じゃない。嫌だと思ったらきちんとノーと言える子だ。
だが流石に空気を読まないといけない時もあるよね。そう時と場合と人によるのだ。
うちの学校には私みたいな平民はもちろんレイみたいな貴族も通っている。
えっ?レイが貴族なのは初耳だって?いやぁ~そうなんですよ。と言うことはとりあえず置いといて。
そう、貴族になんか言われたとしても私は大抵のことなら断れる。
ただ今回の相手はもちろん平民ではない。かと言ってそんじゃそこらの貴族でもない。
と言うことはもうあれしかない。
そう…殿下なのである。しかも第二王子…
オワタ。もうどうすんのこれ?
今日どころか明日も楽しくなれねぇよっ!な!ハ○太郎!
というか…
おいっ!見えてんぞ!親友!!助けろ馬鹿野郎!!
あとネタにすんな!!
しかも口をパクパクさせて。鯉ですか?
この状況が5分前から続いている。
あっ、やっと話し始めた。
「~~~」
「えっ?」
なんだって???
「~~お前のことが…気になっている。もしよければ…俺と付き合ってくれないか?」
はぁ…はぁ?
私、一応男なんですけど??
鯉ではなくて恋だったみたいです。
なんでこうなったの??
いつもだったら寮に帰ってレイと落描き大会するつもりだったのに…
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こうなる前の10分前いや、口パクパクのプラス5分で15分だな…
15分前
私は授業が終わって隣の席にいる前世からの友人のレイに話しかけた。
「よしっ、授業終わったし寮に帰るか!!」
うちの学校はいわゆる魔法学校というもので平民も貴族も通えてあとは…うんちゃらかんちゃらで寮制だ。
「帰ったらまた僕の部屋で落描き大会しよーぜ」
レイは教科書をさっさと片付けウキウキしながら言ってくる。
「そうだな!あっ…でもまた暴走すんなよ。お前が奇声あげるから隣の部屋のやつが可哀想だ。」
「しょうがないじゃん。この世界BLどころが漫画すらないから自作したやつでも、ものすごくテンション上がるだよ。」
「それでもなぁ~」
「わかったよ。防音魔法かければいいじゃん」
「まぁ、それもそうだな。」
とせっかく魔法が使えるのにそんなことにしか使わないほどの残念なオタクである。
漫画のないこのオタクにとって致命的な世界でも絵が描けて妄想の激しい友人は有り難い。なんと言っても自作漫画を作って見せてくれた。たまにBLが混ざっていて困る時があったが。
ま、私の方が絵は上手いのだがな。なので今は私が作画をやっている。レイは原作プラスネームまでだ。
私は腐女子ではない。至ってノーマルな方だ。夢女ではあったけど。
前世の性別は男ではなく女であった。
あれ?今は腐男子か…じゃあ私は夢男か?なんて言うんだ?
まあ、なんでもいっか。てなわけで男であっても私たちオタクは通常運転だった。
「とりあえず帰ろ。」
とレイに話したその時だった。
周りがザワザワとし始めた。周りと言うより主にドアのほうから…
なんかやだなとを持っているとこだった、
「トウリ・クルーエルはいるか?」
そんな声が聞こえた。
えーめっちゃいい声だなあ。なんかいいことありそうかも?
今日はとっても楽しかったね
明日はもーっと楽しくなるよねっ!ハ○太郎!
へけっ!
なんてその時はポジティブシンキングだった。その声の相手を見る前は…
そこからあれよあれよとことが進み今に至る。
くそっ!誰だよいいことありそうだなんて言ったやつっ!!楽しくねぇよ馬鹿野郎!
私かっ!そして言ってない!!思っただけだった…
まあそんな回想で現実逃避をしていたら、前のイケメンクールビューティー男がソワソワし始めた。
やっぱり返事しないとだよねぇ…
いや、別に私は断れない子じゃない。嫌だと思ったらきちんとノーと言える子だ。
だが流石に空気を読まないといけない時もあるよね。そう時と場合と人によるのだ。
うちの学校には私みたいな平民はもちろんレイみたいな貴族も通っている。
えっ?レイが貴族なのは初耳だって?いやぁ~そうなんですよ。と言うことはとりあえず置いといて。
そう、貴族になんか言われたとしても私は大抵のことなら断れる。
ただ今回の相手はもちろん平民ではない。かと言ってそんじゃそこらの貴族でもない。
と言うことはもうあれしかない。
そう…殿下なのである。しかも第二王子…
オワタ。もうどうすんのこれ?
今日どころか明日も楽しくなれねぇよっ!な!ハ○太郎!
というか…
おいっ!見えてんぞ!親友!!助けろ馬鹿野郎!!
あとネタにすんな!!
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