19 / 22
番外編 書籍化記念SS
休日は部下とお家でお料理を!
しおりを挟む
家のキッチンで作業台に座り、シャマランと向かい合う。
「シャマランって、目が赤いのね」
「んー? オウギ族だからね。うちは皆こんな目だよ」
「オウギ族?」
わたしは首を傾げつつ、手の中の枝豆を剥く作業を続ける。
シャマランも同じように、枝豆の皮を剥く作業を手伝ってくれている。
これは厨房の食材仕入れ業者さんが、夏にいっぱい採れたからと大量にくれたもので、ボウル一杯分だけ、わたしのお料理用に貰ったものだ。
ちなみにシャマランは、その料理を食べる権利を獲得するために、休日なのに我が家に来てお手伝いしている。
「正式にはオウギバト族。まぁ多少血は混じっているから、オウギ族だけが名前に残っている感じかなー?」
「オウギバト……」
頭の中には公園のハトが「くるっぽー」と、首を前後に動かす映像が流れてしまうけど、きっとこっちじゃないのだろう。
「僕はそうでもないけど、尾羽が扇の形をしているんだよ」
「ああ。扇子みたいに広がる感じね。クジャクみたいな?」
「クジャク族みたいに、あそこまで派手じゃないよー」
笑ってシャマランは剥き終えた枝豆を口に入れて、すすすっと何個か殻つきのまま持っていきプチプチと口の先に入れて食べている。
茹でてあるから食べてもいいけど……
「シャマラン。つまみ食いは禁止」
ぺちんと手を叩いて、注意する。
このままの勢いでは、殻付きどころか剥いた豆まで食べつくされそうな勢いだ。
「美味しくて! ついね!」
「もう。豆だけでお腹いっぱいにするつもり? せっかくご飯を作るのに」
「それは別腹!」
いやいや、同じ腹だから。
玄関の方からカタンと音がして、台所にグーエンが顔を出す。
「おかえりなさーい。グーエン」
「ただいま。ヒナ」
我が家は小さな一軒家だから、帰ってすぐに顔を合わせられる距離が、二人の距離のようでとても良い感じ。
グーエンがただいまのキスをわたしの頬にして、買ってきてもらったパンを受け取る。
「お買い物ありがとう。あっ、ちゃんとパンの耳も切って貰ったんだね。しかも切った耳も貰ってる。グーエン偉い!」
「ふふっ、褒めて下さい……と、言いたいところですが、パン屋のマギーが『ヒナちゃんなら、パンの耳も下さいって言うわよ』と、入れてくれたのですよ」
流石、わたしがご贔屓しているパン屋のマギーさんである。
買ってきてもらったのは、食パンで、サンドイッチ用の薄切りの物だ。
わたしは冷蔵庫から、下処理をした剥きエビを取り出す。
「ヒナコ。パンに海老って、何作るの?」
「ふふーっ。わたしの世界の郷土料理だよ。長崎って場所の食べ物なの」
「ナガサキ? それでなにが出来るの?」
「ハトシって料理だよ。わたしも長崎には住んだことは無いのだけど、友達に教えてもらってね。パンとオカズが一緒に食べられる揚げパンみたいな感じかな?」
『海老と枝豆のハトシ』
海老の殻と背わたはすでに処理済み! 片栗粉をまぶして、塩で良く揉んでおいたの。冷蔵庫でそれを冷やしていた訳です。(大体十五分ほどで大丈夫)
水で洗い流し、ザルにあげて水気をよく切っておく。
水気を切ったら、みじん切りにする。
ボウルに卵白、片栗粉、料理酒、塩、白コショウ少々を入れて、エビのみじん切りと豆をよく揉みこむ。
食パンを広げて真ん中に具材を置き、上から食パンで挟み込んで端っこを押さえていく。
(キッチリやりたい人は、フォークやスプーンを使って、パンの端を押さえてね)
包み込んだら、半分に切る。
油で五分ほど揚げれば完成!!
ここでのポイントは、塩加減はお好みで。
あと、残った卵黄は色を気にしないのであれば、一緒に入れ込んでしまっても構わない。
今回は使わなかったので、デザート用のカスタードクリームに使用。
デザートは、パンの耳!!
パンの耳を残った油でカラッと揚げて、熱々のうちに砂糖をまぶしておく。
食べる時にカスタードを付けて食べてもオッケー。
まぁ、体重は気にしちゃいけないのよ?
「はぁーい。ハトシの完成!!」
「おおー! なんか前にヒナコが作ってたサツマアゲ? とかいうのに見た目が似てる」
「薩摩揚げも郷土料理ではあるね。薩摩と長崎は近いからねぇ」
わたしとシャマランが話していると、グーエンが横で青パパイヤを細切りにして豚肉と一緒に炒め始めた。
確かにハトシだけじゃご飯が足りないからね。グーエンもお料理が出来て我が家は安泰だ。
『パパイヤと豚の炒め物』
青パパイヤの皮を剥き、中の種を取り出して、細切りにしていき、薄い豚バラ肉を適度な大きさに切る。
後は炒めて、塩コショウとお醤油とみりんで味付け。
シンプルな野菜炒めかな?(わたしなら、面倒くさいから麺つゆでやってしまうところだ)
「あー、じゃあ僕もサラダぐらいは作ります!」
「おお! シャマランの手料理!」
「まぁ、構いませんけど。私としては、ヒナの可愛い手が料理を作ってくれるのを見ている方が、楽しいですけどね」
「グーエン隊長……僕が泣いてもいいんですか?」
「ヒナが泣かないのであれば、貴方が泣こうと喚こうと平気ですね」
「もぉー。グーエン、部下に優しくでしょ?」
わたし以外に塩対応なんだから、困った旦那様だ。
グーエンの塩対応に苦笑いしながら、シャマランが舌をペロッと出してキュウリとベーコンを冷蔵庫から取り出した。
どんな料理になるのだろう? と、ワクワクしながらシャマランの手料理を眺める。
『キュウリのベーコン巻き』
キュウリを三センチ幅に切り、半分に切る。
それをベーコンで巻きつける。
フライパンにマヨネーズを入れて、ベーコン巻きのキュウリを焼く。
そして黒コショウ。
完成。
「え? シャマラン……これサラダ?」
「どうせ冷えてから食べるんだから、サラダでしょ?」
「それをサラダと言い切れるのは、どうかと思いますけどね。ヒナもそう思いますよね?」
残念ながら、グーエンに同意してしまう。
これはサラダじゃないと思う。でも、味は悪くない。
うん。お酒のパパッとおつまみって感じ。
「何というか……シャマランらしいね」
「隊長。宿舎の男所帯に料理を求めないでください」
「ああ……あそこでは、そういう料理ですよね」
うんうんと、シャマランが頷き、グーエンも半目をしている。
一体宿舎の男性陣は、普段どんな事をしているのか気になる所ではある……が、足を踏み入れたら大変なことになりそうなので、そっとしておこう。
見ないでいいものってきっとあると思うの。
三人で料理を庭に運び、庭に用意した木のテーブルの上に並べる。
グーエンが冷たい飲み物を用意して、それぞれ椅子に座ると乾杯して食べ始める。
「うわっ! ヒナコ! これサクサクで中はモッチリしててうまっ!」
「枝豆がそれとなく、夏を思わせますね」
「えへへ。グーエンのパパイヤ炒めも美味しいし、シャマランのキュウリベーコンも美味しいよ。なんか、こう……お酒が飲みたい! って人の気分がわかるね」
「お酒いっちゃう? 僕飲めますよ!」
シャマランは十七歳、わたしは十九歳。
この国では十六歳で成人なので、一応飲めることは飲めるけど、わたしは二十歳を成人と思っているからパスだ。
ふたりは、ワインと麦の発砲酒で「美味しいですね」と舌つづみを打っている。
「こうした休日も、たまにはいいですね」
庭で食べて、心地よく風がなびくのを感じながら、グーエンにわたしとシャマランは「そうだね」と言って、青い空を見上げた。
そのうち他の人をもっと呼んで、庭でバーベキューや持ち寄りの料理でパーティーをするのも良いかもしれない。
「シャマランって、目が赤いのね」
「んー? オウギ族だからね。うちは皆こんな目だよ」
「オウギ族?」
わたしは首を傾げつつ、手の中の枝豆を剥く作業を続ける。
シャマランも同じように、枝豆の皮を剥く作業を手伝ってくれている。
これは厨房の食材仕入れ業者さんが、夏にいっぱい採れたからと大量にくれたもので、ボウル一杯分だけ、わたしのお料理用に貰ったものだ。
ちなみにシャマランは、その料理を食べる権利を獲得するために、休日なのに我が家に来てお手伝いしている。
「正式にはオウギバト族。まぁ多少血は混じっているから、オウギ族だけが名前に残っている感じかなー?」
「オウギバト……」
頭の中には公園のハトが「くるっぽー」と、首を前後に動かす映像が流れてしまうけど、きっとこっちじゃないのだろう。
「僕はそうでもないけど、尾羽が扇の形をしているんだよ」
「ああ。扇子みたいに広がる感じね。クジャクみたいな?」
「クジャク族みたいに、あそこまで派手じゃないよー」
笑ってシャマランは剥き終えた枝豆を口に入れて、すすすっと何個か殻つきのまま持っていきプチプチと口の先に入れて食べている。
茹でてあるから食べてもいいけど……
「シャマラン。つまみ食いは禁止」
ぺちんと手を叩いて、注意する。
このままの勢いでは、殻付きどころか剥いた豆まで食べつくされそうな勢いだ。
「美味しくて! ついね!」
「もう。豆だけでお腹いっぱいにするつもり? せっかくご飯を作るのに」
「それは別腹!」
いやいや、同じ腹だから。
玄関の方からカタンと音がして、台所にグーエンが顔を出す。
「おかえりなさーい。グーエン」
「ただいま。ヒナ」
我が家は小さな一軒家だから、帰ってすぐに顔を合わせられる距離が、二人の距離のようでとても良い感じ。
グーエンがただいまのキスをわたしの頬にして、買ってきてもらったパンを受け取る。
「お買い物ありがとう。あっ、ちゃんとパンの耳も切って貰ったんだね。しかも切った耳も貰ってる。グーエン偉い!」
「ふふっ、褒めて下さい……と、言いたいところですが、パン屋のマギーが『ヒナちゃんなら、パンの耳も下さいって言うわよ』と、入れてくれたのですよ」
流石、わたしがご贔屓しているパン屋のマギーさんである。
買ってきてもらったのは、食パンで、サンドイッチ用の薄切りの物だ。
わたしは冷蔵庫から、下処理をした剥きエビを取り出す。
「ヒナコ。パンに海老って、何作るの?」
「ふふーっ。わたしの世界の郷土料理だよ。長崎って場所の食べ物なの」
「ナガサキ? それでなにが出来るの?」
「ハトシって料理だよ。わたしも長崎には住んだことは無いのだけど、友達に教えてもらってね。パンとオカズが一緒に食べられる揚げパンみたいな感じかな?」
『海老と枝豆のハトシ』
海老の殻と背わたはすでに処理済み! 片栗粉をまぶして、塩で良く揉んでおいたの。冷蔵庫でそれを冷やしていた訳です。(大体十五分ほどで大丈夫)
水で洗い流し、ザルにあげて水気をよく切っておく。
水気を切ったら、みじん切りにする。
ボウルに卵白、片栗粉、料理酒、塩、白コショウ少々を入れて、エビのみじん切りと豆をよく揉みこむ。
食パンを広げて真ん中に具材を置き、上から食パンで挟み込んで端っこを押さえていく。
(キッチリやりたい人は、フォークやスプーンを使って、パンの端を押さえてね)
包み込んだら、半分に切る。
油で五分ほど揚げれば完成!!
ここでのポイントは、塩加減はお好みで。
あと、残った卵黄は色を気にしないのであれば、一緒に入れ込んでしまっても構わない。
今回は使わなかったので、デザート用のカスタードクリームに使用。
デザートは、パンの耳!!
パンの耳を残った油でカラッと揚げて、熱々のうちに砂糖をまぶしておく。
食べる時にカスタードを付けて食べてもオッケー。
まぁ、体重は気にしちゃいけないのよ?
「はぁーい。ハトシの完成!!」
「おおー! なんか前にヒナコが作ってたサツマアゲ? とかいうのに見た目が似てる」
「薩摩揚げも郷土料理ではあるね。薩摩と長崎は近いからねぇ」
わたしとシャマランが話していると、グーエンが横で青パパイヤを細切りにして豚肉と一緒に炒め始めた。
確かにハトシだけじゃご飯が足りないからね。グーエンもお料理が出来て我が家は安泰だ。
『パパイヤと豚の炒め物』
青パパイヤの皮を剥き、中の種を取り出して、細切りにしていき、薄い豚バラ肉を適度な大きさに切る。
後は炒めて、塩コショウとお醤油とみりんで味付け。
シンプルな野菜炒めかな?(わたしなら、面倒くさいから麺つゆでやってしまうところだ)
「あー、じゃあ僕もサラダぐらいは作ります!」
「おお! シャマランの手料理!」
「まぁ、構いませんけど。私としては、ヒナの可愛い手が料理を作ってくれるのを見ている方が、楽しいですけどね」
「グーエン隊長……僕が泣いてもいいんですか?」
「ヒナが泣かないのであれば、貴方が泣こうと喚こうと平気ですね」
「もぉー。グーエン、部下に優しくでしょ?」
わたし以外に塩対応なんだから、困った旦那様だ。
グーエンの塩対応に苦笑いしながら、シャマランが舌をペロッと出してキュウリとベーコンを冷蔵庫から取り出した。
どんな料理になるのだろう? と、ワクワクしながらシャマランの手料理を眺める。
『キュウリのベーコン巻き』
キュウリを三センチ幅に切り、半分に切る。
それをベーコンで巻きつける。
フライパンにマヨネーズを入れて、ベーコン巻きのキュウリを焼く。
そして黒コショウ。
完成。
「え? シャマラン……これサラダ?」
「どうせ冷えてから食べるんだから、サラダでしょ?」
「それをサラダと言い切れるのは、どうかと思いますけどね。ヒナもそう思いますよね?」
残念ながら、グーエンに同意してしまう。
これはサラダじゃないと思う。でも、味は悪くない。
うん。お酒のパパッとおつまみって感じ。
「何というか……シャマランらしいね」
「隊長。宿舎の男所帯に料理を求めないでください」
「ああ……あそこでは、そういう料理ですよね」
うんうんと、シャマランが頷き、グーエンも半目をしている。
一体宿舎の男性陣は、普段どんな事をしているのか気になる所ではある……が、足を踏み入れたら大変なことになりそうなので、そっとしておこう。
見ないでいいものってきっとあると思うの。
三人で料理を庭に運び、庭に用意した木のテーブルの上に並べる。
グーエンが冷たい飲み物を用意して、それぞれ椅子に座ると乾杯して食べ始める。
「うわっ! ヒナコ! これサクサクで中はモッチリしててうまっ!」
「枝豆がそれとなく、夏を思わせますね」
「えへへ。グーエンのパパイヤ炒めも美味しいし、シャマランのキュウリベーコンも美味しいよ。なんか、こう……お酒が飲みたい! って人の気分がわかるね」
「お酒いっちゃう? 僕飲めますよ!」
シャマランは十七歳、わたしは十九歳。
この国では十六歳で成人なので、一応飲めることは飲めるけど、わたしは二十歳を成人と思っているからパスだ。
ふたりは、ワインと麦の発砲酒で「美味しいですね」と舌つづみを打っている。
「こうした休日も、たまにはいいですね」
庭で食べて、心地よく風がなびくのを感じながら、グーエンにわたしとシャマランは「そうだね」と言って、青い空を見上げた。
そのうち他の人をもっと呼んで、庭でバーベキューや持ち寄りの料理でパーティーをするのも良いかもしれない。
10
お気に入りに追加
2,894
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。