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2章
守護獣が増えました
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十月を過ぎ、もう季節は十二月の半ばを過ぎた。
私、李都は十九歳になりまして、一つまた年を取りました。
なんというか、時間のズレが生じていたせいで、微妙な十八歳の時間ではあったけど、十九歳になったのだし、少しは大人に一歩近づいたと思う。
イクシオンは海に出てしまっているので、当分は帰ってこれないみたい。
今回は海の外海と言われる、外の大陸に大型魔獣が年末に現れるとかで、今回の大型魔獣は王様が『神子』探しに大忙しの為、『聖堂教会』の占いでちゃんとどんな魔獣が出るかを教えて貰ったから、対策は万全とのこと。
王様はちゃんと大事な情報を渡しとけって思う。
大型魔獣はお祖父ちゃんが先に倒すか、イクシオンが先に倒すかなんだけどね。
「ワシの方が先に決まっているだろう? シオンは大人しく帰る準備でもしておけ」
「一応、エイゾウ様が倒すまでは被害を出さないようにするのも軍部の務めですから」
そんな話を二人は秋の終わりにしていた。
お祖父ちゃんとお父さんは、ようやく帰ってきて、お母さんはそれより一日前に帰ってきていた為に、素知らぬ顔をして、お父さんに「日都留さんが居なくて寂しかったのよ」と、嘯いていた。
お父さんは賢者に一応はなったけど、お祖父ちゃんが賢者なので、お祖父ちゃんが賢者を辞めない限りは、薬師の『ネギ』で普段は過ごすそうだ。
あと、お父さんにも守護獣がついた。
真っ白な狐で、お父さんは「リンカ」と名前を付けていた。
まだ子供の子狐なので、姿がチマチマしていてとても可愛いのである。
お祖父ちゃんは自分の守護獣を旅先で連れて帰ってきて、「ワシの相棒のルドルフ」だと紹介した。
ちなみに、今まで気づかなかったんだけど、ルドルフは、不思議な地図にちゃんと表示されていた。
ルドルフの鹿マークで、お祖父ちゃんは探しに行ったんだとか。
リンカはまだ小さいから表記はされてないけど、そのうち育てば表記されるらしい。
あっ、ちゃんとデンちゃんのも表示されていて、白い犬マークはヴァンハロー領に記されていた。
私がヴァンハローに居るからなんだけどね。
ルドルフに挨拶をとりあえずしてみた。
「ルドルフ、よろしくね」
「……」
凄く無口。しかも、気に入らないことがあると、口から唾を吐いてくる。
「お前はラマかラクダか!!」と、お祖父ちゃんが怒っていたけど、やられているのはお祖父ちゃんだけなんだよね。
守護獣に気に入られてない賢者……お祖父ちゃん……
ちなみに、白い牡鹿のルドルフは、この世界の蛇口の鹿のモデルで、なんでも水を自由に操るらしい。
しかもこのルドルフ……空も飛べる……
「うちのデンちゃんもそれ出来るかな!?」って、食い込み気味にお祖父ちゃんに聞いたら、「守護獣は未知だから、ワシにはわからーん」と、言われた。
でも、それは可能性はゼロじゃないって事だから、少しワクワクしてる。
「デンちゃん、いつか空を飛べるといいねぇ」
「ワフ―?」
コテンと首を傾げてデンちゃんは、ふわふわになった冬毛をモッサリとさせて私の膝の上に前脚をのせる。
爪切りをする度に、チキンジャーキーをあげていたせいか……すっかり、おやつを催促する時は、前脚をだすようになってしまったデンちゃんだったりする。
デンちゃんの足をチョンチョンと切る真似だけして、ビーフジャーキーを瓶から出して一つだけあげておく。
ちゃんとコショウ抜きの犬用ジャーキーを作っておいたのですよ。
結構なお肉の量だったから贅沢ジャーキーなのである。
「アンッ!アンッ!」
「あら? 姫ちゃんも欲しいの?」
「ワンッ!」
「ボン助もかー。じゃあ、二匹とも、お手!」
お手をする二匹の可愛い事よ……冬毛のモフモフパラダイスはココにあるッ!!
姫ちゃんも随分大きくなって、ボン助より一回り小さいくらいかな?
二匹にジャーキーをあげると、デンちゃんがもふっとお手を私の頭の上にしてきて、ヨダレぽたぽた状態である。
「……デンちゃん、体を大きくしても、駄目だからね?」
「ワフッ!」
「元気よく言っても、駄目だから……」
「ワフゥ―……ワフッ!」
強弱を付けても駄目だというのに、『下さい!』のこの期待した目に負けたらいけない。
私とデンちゃんの攻防を見ながら、お祖父ちゃんは笑って「じゃあ、ワシは森に帰る」と、ルドルフとゲッちゃんを連れて、森の賢者の小屋に帰って行ってしまった。
あとね、お父さん達はヴァンハロー領に家を買って、そっちに住むことになった。
お金はどうしたか? それはイクシオンが貸してくれたんだよ。
「オレの義父母なのだから、金額は気にしないで欲しい」
「ダーメ。そんなことしたら、二人が肩身が狭くなるでしょ? 私も売り上げを増やせるようにジャンジャン商品開発するし、お母さんもお料理系はとっても上手だから何かアイデア持ってるかもしれない。お父さんは薬師『ネギ』として、これから薬局を開くんだから、『貸し』という事にしておいて」
そんな形で、イクシオンにお金を貸してもらっての購入になった。
勿論、ちゃんと返していくよ。旦那様におんぶに抱っこでは申し訳ないしね。
お父さん達の家は、薬局を開業して、本格始動は来年からという感じで、今はお祖父ちゃんや私が賢者の森で採ってきた薬草を管理してもらっている感じ。
そして、賢者の小屋にあった本や巻物も全部お父さんの家の書斎に入ったよ。
相変わらずの本の虫。図書館を開きたいのかな? という感じに昔より、本が多いかも?
お母さんは、ご近所の奥さんたちと仲良くなったようで、お料理教室もどきを始めて、ウィリアムさんもたまに参加している。
お母さんは料理上手だからね。しかも、色んな国を旅しただけあって、レパートリーが豊富なんだよね。
とりあえず、私達『鴨根家』の人々は、こうしてこの世界に馴染んでいっている。
私、李都は十九歳になりまして、一つまた年を取りました。
なんというか、時間のズレが生じていたせいで、微妙な十八歳の時間ではあったけど、十九歳になったのだし、少しは大人に一歩近づいたと思う。
イクシオンは海に出てしまっているので、当分は帰ってこれないみたい。
今回は海の外海と言われる、外の大陸に大型魔獣が年末に現れるとかで、今回の大型魔獣は王様が『神子』探しに大忙しの為、『聖堂教会』の占いでちゃんとどんな魔獣が出るかを教えて貰ったから、対策は万全とのこと。
王様はちゃんと大事な情報を渡しとけって思う。
大型魔獣はお祖父ちゃんが先に倒すか、イクシオンが先に倒すかなんだけどね。
「ワシの方が先に決まっているだろう? シオンは大人しく帰る準備でもしておけ」
「一応、エイゾウ様が倒すまでは被害を出さないようにするのも軍部の務めですから」
そんな話を二人は秋の終わりにしていた。
お祖父ちゃんとお父さんは、ようやく帰ってきて、お母さんはそれより一日前に帰ってきていた為に、素知らぬ顔をして、お父さんに「日都留さんが居なくて寂しかったのよ」と、嘯いていた。
お父さんは賢者に一応はなったけど、お祖父ちゃんが賢者なので、お祖父ちゃんが賢者を辞めない限りは、薬師の『ネギ』で普段は過ごすそうだ。
あと、お父さんにも守護獣がついた。
真っ白な狐で、お父さんは「リンカ」と名前を付けていた。
まだ子供の子狐なので、姿がチマチマしていてとても可愛いのである。
お祖父ちゃんは自分の守護獣を旅先で連れて帰ってきて、「ワシの相棒のルドルフ」だと紹介した。
ちなみに、今まで気づかなかったんだけど、ルドルフは、不思議な地図にちゃんと表示されていた。
ルドルフの鹿マークで、お祖父ちゃんは探しに行ったんだとか。
リンカはまだ小さいから表記はされてないけど、そのうち育てば表記されるらしい。
あっ、ちゃんとデンちゃんのも表示されていて、白い犬マークはヴァンハロー領に記されていた。
私がヴァンハローに居るからなんだけどね。
ルドルフに挨拶をとりあえずしてみた。
「ルドルフ、よろしくね」
「……」
凄く無口。しかも、気に入らないことがあると、口から唾を吐いてくる。
「お前はラマかラクダか!!」と、お祖父ちゃんが怒っていたけど、やられているのはお祖父ちゃんだけなんだよね。
守護獣に気に入られてない賢者……お祖父ちゃん……
ちなみに、白い牡鹿のルドルフは、この世界の蛇口の鹿のモデルで、なんでも水を自由に操るらしい。
しかもこのルドルフ……空も飛べる……
「うちのデンちゃんもそれ出来るかな!?」って、食い込み気味にお祖父ちゃんに聞いたら、「守護獣は未知だから、ワシにはわからーん」と、言われた。
でも、それは可能性はゼロじゃないって事だから、少しワクワクしてる。
「デンちゃん、いつか空を飛べるといいねぇ」
「ワフ―?」
コテンと首を傾げてデンちゃんは、ふわふわになった冬毛をモッサリとさせて私の膝の上に前脚をのせる。
爪切りをする度に、チキンジャーキーをあげていたせいか……すっかり、おやつを催促する時は、前脚をだすようになってしまったデンちゃんだったりする。
デンちゃんの足をチョンチョンと切る真似だけして、ビーフジャーキーを瓶から出して一つだけあげておく。
ちゃんとコショウ抜きの犬用ジャーキーを作っておいたのですよ。
結構なお肉の量だったから贅沢ジャーキーなのである。
「アンッ!アンッ!」
「あら? 姫ちゃんも欲しいの?」
「ワンッ!」
「ボン助もかー。じゃあ、二匹とも、お手!」
お手をする二匹の可愛い事よ……冬毛のモフモフパラダイスはココにあるッ!!
姫ちゃんも随分大きくなって、ボン助より一回り小さいくらいかな?
二匹にジャーキーをあげると、デンちゃんがもふっとお手を私の頭の上にしてきて、ヨダレぽたぽた状態である。
「……デンちゃん、体を大きくしても、駄目だからね?」
「ワフッ!」
「元気よく言っても、駄目だから……」
「ワフゥ―……ワフッ!」
強弱を付けても駄目だというのに、『下さい!』のこの期待した目に負けたらいけない。
私とデンちゃんの攻防を見ながら、お祖父ちゃんは笑って「じゃあ、ワシは森に帰る」と、ルドルフとゲッちゃんを連れて、森の賢者の小屋に帰って行ってしまった。
あとね、お父さん達はヴァンハロー領に家を買って、そっちに住むことになった。
お金はどうしたか? それはイクシオンが貸してくれたんだよ。
「オレの義父母なのだから、金額は気にしないで欲しい」
「ダーメ。そんなことしたら、二人が肩身が狭くなるでしょ? 私も売り上げを増やせるようにジャンジャン商品開発するし、お母さんもお料理系はとっても上手だから何かアイデア持ってるかもしれない。お父さんは薬師『ネギ』として、これから薬局を開くんだから、『貸し』という事にしておいて」
そんな形で、イクシオンにお金を貸してもらっての購入になった。
勿論、ちゃんと返していくよ。旦那様におんぶに抱っこでは申し訳ないしね。
お父さん達の家は、薬局を開業して、本格始動は来年からという感じで、今はお祖父ちゃんや私が賢者の森で採ってきた薬草を管理してもらっている感じ。
そして、賢者の小屋にあった本や巻物も全部お父さんの家の書斎に入ったよ。
相変わらずの本の虫。図書館を開きたいのかな? という感じに昔より、本が多いかも?
お母さんは、ご近所の奥さんたちと仲良くなったようで、お料理教室もどきを始めて、ウィリアムさんもたまに参加している。
お母さんは料理上手だからね。しかも、色んな国を旅しただけあって、レパートリーが豊富なんだよね。
とりあえず、私達『鴨根家』の人々は、こうしてこの世界に馴染んでいっている。
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