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2章
召喚の間 イクシオン視点
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夏強化の任務もそろそろ終わりに近づき、ミルネビアスから王宮の夜会前に警備の任務の配置確認をオレにも同行させると、王国騎士団に言ったようだ。
『召喚の間』には王族のみが入れる為に、王国騎士団も入れない為の措置だと説明をしたらしい。
ただ、国王の機嫌を損ねない為に、内密に……という事を、騎士団に言ってあるらしいが、それがどこまで通じるかは分からない。
「イクシオン殿下、怪しまれない様にお早めに……」
「ああ、分かっている」
ミルネビアスに小声で話し掛けられ、小さく頷いて『召喚の間』がある六角形の広間になっている白い部屋へ入る。白い床には召喚陣が描かれ、これが賢者や神子を召喚する為に作られた物らしい。
召喚陣にはおかしな点は見られず、召喚する為の呪文の紙は……相変わらず、雑な兄は大事な呪文の紙を鍵も掛けずに、白いガラス板に挟んで壁にある長細い長方形の窪みに入れているだけだった。
「オレも昔、一度目を通しただけだからな……」
子供の頃に兄の執拗な蔑みに、臣下達の期待に、誰でも良いから助けてほしくて、ここに救いを求めて来たことがある。
その時に目を通したのが、賢者召喚の呪文の紙と神子召喚の呪文の紙だった。
結局、賢者や神子が来たところで、兄に盗られて終わるだけだと思い、すごすごと元に戻して帰ってきた。
「あの時、召喚していたら……小さなリトに会えただろうか?」
いや、リトは生まれても居なかっただろうから、別の神子が来ただけか……
賢者の召喚呪文は……あの頃は変な紋章だと思っていたが、今なら判る紋章が白い紙に刻まれている『鴨』の文字。
そういえば、リトの祖父と父親が呼び出しても良いと言っていたな……それと、賢者は召喚を断る事も出来るとも言っていたが……
この呪文と魔法陣を覚えて、ヴァンハローで召喚が出来れば、リトも喜ぶだろうか?
手早く呪文を書き写し、魔法陣を描いていく。
まぁ、聖堂教会の人間のような魔力の高い者達でなければ、呼び出すのは難しいと言われているが、物は試しというし、やるだけやってみればいい。
「神子召喚か……」
神子召喚の呪文の紙は、他の王家も持っており、神子の召喚は預言者が予言した神子が現れる時期にどの王家が先に召喚出来るかで、争奪戦が起きる。
よって、預言の呪文の書もあるわけだが、予言の紙に少しの違和感があった。
白い紙がわずかに賢者の召喚と神子召喚の物と違い、真新しいところが引っ掛かる。
神子召喚の紙と見比べると、インクも明らかに違っている……が、数ヵ所、神子召喚の呪文と予言の呪文が似通っていた。
「……細工がされている? しかし、誰が……」
この細工こそが、リトがこの世界に召喚された理由かもしれない……明らかに、これは兄にバレては不味い物だ。リトが神子ならば、兄は確実にリトを手に入れようとするだろうからな。
コンコンとドアがノックされ、ミルネビアスが「お早く!」と、少し焦った声を上げていた為に、呪文の紙を元に戻し、召喚の部屋から出た。
「国王が気付いたようです」
「わかった。直ぐに他に移ろう」
足早にミルネビアスを連れて、他の王宮内の施設に移り、『王女のサロン』と呼ばれる、トレラスの花が咲き誇る母の管理していたガラスの庭園に入る。
薄紫色の花が咲き誇り、白いテーブルに椅子が二つ。
母が密会していた場所ともされているが、ここは王宮の上から丸見えの為に、恋人との逢瀬など出来ないと臣下達が父に言い、取り壊す事を免れた場所でもある。
ここならば母を嫌う兄は来ないと踏んでいたが、そうでも無かったらしい。
「イクシオン! 貴様が召喚の間の警備を見回す事を、私は許可した覚えはないぞ!」
「それは申し訳ないですね、兄上。王族しか入れない場所だったので、私が適任だと思い、宰相が困っていたので助けたのですが、要らぬ世話だった様ですね」
「ハッ、貴様はこの王宮から出ていった身、王族の入る場所に立ち入るなッ!」
「国王! イクシオン殿下は王族です! それは貴方様が、一番よくお判りでしょう!」
「ミルネビアス、いい。兄上、私はもう任務も終わりましたので立ち去ります」
まったく、ミルネビアスも兄の一番触ってはならない場所を突くのだから、底意地の悪い……
プルプルと顔を赤らめて怒りを露わにしている兄に、一礼してミルネビアスを伴って出ていくと、派手なガラスを割る音が後ろでしていた。
あのガラスの温室はそれなりに金の飛ぶ金額だというのに、直情型め……
「ミルネビアス、オレは帰ることになるが、兄をあまり苛めないでやってくれ」
「しかし、本来ならば、王族の立ち入れる場所はイクシオン殿下以外が入るなど、おこがましいにも程があります! それを王家でもない者が、王族面して立ち入り、殿下を王族では無いと言うなど……」
「血圧が上がるぞ? お前はこの国の宰相なのだから、口には気を付けてくれ」
「それは心得ておりますから、大丈夫ですよ」
「さて、帰る前に妻に土産を買って帰らなくてはな」
「それでしたら、若い女性に人気の店がありますので、孫娘に案内させましょう」
「すまないな。オレは女性への贈り物はしたことが無いから助かるよ」
「いえいえ、次にお会いする時は、お世継ぎの誕生のお話を期待していますよ」
「それは……まぁ、そのうちな」
ミルネビアスに見送られ王宮を出て、夏が終わるのか……と、陽が落ちかけた景色を見る。
神子召喚と予言の呪文……リトを兄から守らなければいけない理由がまた一つ増えた気がした。
『召喚の間』には王族のみが入れる為に、王国騎士団も入れない為の措置だと説明をしたらしい。
ただ、国王の機嫌を損ねない為に、内密に……という事を、騎士団に言ってあるらしいが、それがどこまで通じるかは分からない。
「イクシオン殿下、怪しまれない様にお早めに……」
「ああ、分かっている」
ミルネビアスに小声で話し掛けられ、小さく頷いて『召喚の間』がある六角形の広間になっている白い部屋へ入る。白い床には召喚陣が描かれ、これが賢者や神子を召喚する為に作られた物らしい。
召喚陣にはおかしな点は見られず、召喚する為の呪文の紙は……相変わらず、雑な兄は大事な呪文の紙を鍵も掛けずに、白いガラス板に挟んで壁にある長細い長方形の窪みに入れているだけだった。
「オレも昔、一度目を通しただけだからな……」
子供の頃に兄の執拗な蔑みに、臣下達の期待に、誰でも良いから助けてほしくて、ここに救いを求めて来たことがある。
その時に目を通したのが、賢者召喚の呪文の紙と神子召喚の呪文の紙だった。
結局、賢者や神子が来たところで、兄に盗られて終わるだけだと思い、すごすごと元に戻して帰ってきた。
「あの時、召喚していたら……小さなリトに会えただろうか?」
いや、リトは生まれても居なかっただろうから、別の神子が来ただけか……
賢者の召喚呪文は……あの頃は変な紋章だと思っていたが、今なら判る紋章が白い紙に刻まれている『鴨』の文字。
そういえば、リトの祖父と父親が呼び出しても良いと言っていたな……それと、賢者は召喚を断る事も出来るとも言っていたが……
この呪文と魔法陣を覚えて、ヴァンハローで召喚が出来れば、リトも喜ぶだろうか?
手早く呪文を書き写し、魔法陣を描いていく。
まぁ、聖堂教会の人間のような魔力の高い者達でなければ、呼び出すのは難しいと言われているが、物は試しというし、やるだけやってみればいい。
「神子召喚か……」
神子召喚の呪文の紙は、他の王家も持っており、神子の召喚は預言者が予言した神子が現れる時期にどの王家が先に召喚出来るかで、争奪戦が起きる。
よって、預言の呪文の書もあるわけだが、予言の紙に少しの違和感があった。
白い紙がわずかに賢者の召喚と神子召喚の物と違い、真新しいところが引っ掛かる。
神子召喚の紙と見比べると、インクも明らかに違っている……が、数ヵ所、神子召喚の呪文と予言の呪文が似通っていた。
「……細工がされている? しかし、誰が……」
この細工こそが、リトがこの世界に召喚された理由かもしれない……明らかに、これは兄にバレては不味い物だ。リトが神子ならば、兄は確実にリトを手に入れようとするだろうからな。
コンコンとドアがノックされ、ミルネビアスが「お早く!」と、少し焦った声を上げていた為に、呪文の紙を元に戻し、召喚の部屋から出た。
「国王が気付いたようです」
「わかった。直ぐに他に移ろう」
足早にミルネビアスを連れて、他の王宮内の施設に移り、『王女のサロン』と呼ばれる、トレラスの花が咲き誇る母の管理していたガラスの庭園に入る。
薄紫色の花が咲き誇り、白いテーブルに椅子が二つ。
母が密会していた場所ともされているが、ここは王宮の上から丸見えの為に、恋人との逢瀬など出来ないと臣下達が父に言い、取り壊す事を免れた場所でもある。
ここならば母を嫌う兄は来ないと踏んでいたが、そうでも無かったらしい。
「イクシオン! 貴様が召喚の間の警備を見回す事を、私は許可した覚えはないぞ!」
「それは申し訳ないですね、兄上。王族しか入れない場所だったので、私が適任だと思い、宰相が困っていたので助けたのですが、要らぬ世話だった様ですね」
「ハッ、貴様はこの王宮から出ていった身、王族の入る場所に立ち入るなッ!」
「国王! イクシオン殿下は王族です! それは貴方様が、一番よくお判りでしょう!」
「ミルネビアス、いい。兄上、私はもう任務も終わりましたので立ち去ります」
まったく、ミルネビアスも兄の一番触ってはならない場所を突くのだから、底意地の悪い……
プルプルと顔を赤らめて怒りを露わにしている兄に、一礼してミルネビアスを伴って出ていくと、派手なガラスを割る音が後ろでしていた。
あのガラスの温室はそれなりに金の飛ぶ金額だというのに、直情型め……
「ミルネビアス、オレは帰ることになるが、兄をあまり苛めないでやってくれ」
「しかし、本来ならば、王族の立ち入れる場所はイクシオン殿下以外が入るなど、おこがましいにも程があります! それを王家でもない者が、王族面して立ち入り、殿下を王族では無いと言うなど……」
「血圧が上がるぞ? お前はこの国の宰相なのだから、口には気を付けてくれ」
「それは心得ておりますから、大丈夫ですよ」
「さて、帰る前に妻に土産を買って帰らなくてはな」
「それでしたら、若い女性に人気の店がありますので、孫娘に案内させましょう」
「すまないな。オレは女性への贈り物はしたことが無いから助かるよ」
「いえいえ、次にお会いする時は、お世継ぎの誕生のお話を期待していますよ」
「それは……まぁ、そのうちな」
ミルネビアスに見送られ王宮を出て、夏が終わるのか……と、陽が落ちかけた景色を見る。
神子召喚と予言の呪文……リトを兄から守らなければいけない理由がまた一つ増えた気がした。
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