上 下
45 / 46
本編

本編26話

しおりを挟む
唇を重ねながら星夜のゴツゴツした指先がゆっくり俺の身体をなぞっていく。
身体をなぞられる感触にゾクゾクと身体が反応してピクリと震えてしまう。

「もう…挿れてもいいか?」

星夜は我慢できないといった顔で俺を見つめてくる。俺のお尻はすでにヒカルでグズグズにほぐされているので問題はない。
それに星夜のおチンチンはヒカルとしている時も我慢していたので、もうパツパツに反り返っている…

「あぁ…大丈夫だ。俺も星夜のを挿れてほしい」

俺がそう言えば、身体をくるりとうつ伏せに向けられお尻だけ高くなるように膝立ちさせられる。

「俺のはヒカルよりもデカいからな…後ろから挿れた方が楽だろう」
「ちょっと。一言余計なんだけど」

隣でヒカルが頬を膨らませ星夜に文句を言っている。
星夜はそんなヒカルをシカトして、すでに柔らかくなった俺の尻穴へと指を入れる。

「んっ…」

ぐにぐにとヒカルに広げられた場所を確かめるように触れ「いけそうだな…」と、一言呟くと俺の腰を掴み星夜のおチンチンが当てられる。

「くっ…あっぁぁ……」

確かにヒカルよりも大きな星夜のおチンチンを受け入れるのは辛く、どうしたらいいのか分からない俺はギュッとシーツを握りしめ耐える。

「優っ…くっ…キツイな…」
「ふっ…あっ、んん…せいや…おっきぃ……」

俺がそう言うと中に入ってきた星夜のおチンチンがさらに大きくなる。
俺は一体どうしたらいいんだ…

ハッハッと短く息を吐きながら眉間にシワを寄せ星夜のおチンチンを受け入れようと必死になる。

「ほら…優くん。兄さんの締めつけちゃダメだよ。リラックス…リラックス…」

俺が苦悩しているとヒカルが横から声をかけてくれる。シーツを握りしめていた手はヒカルの手で包み込まれる。

「こんなに握りしめたら力はいっちゃうよ…。」

耳元でヒカルに囁かれペロリと耳を舐められる。

「ひぁっ!」

思わず声をあげてしまうが、ヒカルのおかげで俺の無駄な力が抜けて星夜はグッと腰を進める。

「優…いい感じだぞ。先端は入ったからな…。さぁ奥に進めていくぞ」

星夜のおチンチンがズズズ…と中を掻き分けながら入っていくのが分かる。
亀頭部を受け入れてしまえばいくらか楽になる。
ヒカルは俺の耳をペチャペチャと舐めながら乳首を触り、俺がお尻に力を入れすぎないようにサポートしてくれる。

「ほら…頑張ったご褒美に優の好きなコリコリを擦ってやるぞ…」

星夜はそう言うと、おチンチンの先でコリコリ前立腺を擦ってくれる。
頭が痺れるような刺激に声も出ず腰を反らし思わずイってしまう。だが…精液は出ずお尻の中がキュンキュンと痙攣するように波打つ。

「凄いな優…俺のペニスで中イキするなんて…。まだまだ擦ってやるぞ」
「あ……せいやぁ…まって……」

星夜の嬉しそうな声が背後から聞こえるが、イったばかりの俺の身体は次の快楽を受け入れられそうにない…。
それなのに星夜はまたコリコリを突き上げ、ヒカルは執拗に乳首に刺激を与えてきて…

頭がおかしくなりそうだ…

「んぐ、あ、ん!あ”っ!んぁぁぁ…あ…ぁ…」
「あぁ…優…。可愛い…好きだ…好きだ…」

ゴツゴツと中をえぐられる度に漏れる悲鳴に近い喘ぎ声。
星夜は俺との行為に没頭しているのか、どんどん腰を奥へと進めていく。お尻に星夜の腰が打ち付けられると奥まで入った事を実感する。

「優…優……俺の優…」

ゴチュゴチュと奥を突き上げながら星夜は俺の背中へとのしかかり、うなじに歯をたてる。
思いっきり噛み付かれあまりの痛さに「いたぃ…」と、声を漏らす。

星夜は俺の声に我に返ったのか「すまん…」と、一言謝り今度は噛み付いた場所をペロペロと何度も舐める。
ジンジンと痛む噛み痕を舐められると、なんだが少し気持ちいいと感じてしまう…。

俺は星夜に何をされても気持ちいいと思ってしまうのだろうか…

そんな事を考えていると、ヒカルが俺の前にやってきて下を向いていた顔を上げられる。

「優くん…また勃っちゃった…。ねぇ舐めて…」


頬を赤く染めハァハァと息を荒げるヒカルはとても可愛らしく俺は答える前にヒカルのおチンチンをペロリと舐めた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

弱すぎると勇者パーティーを追放されたハズなんですが……なんで追いかけてきてんだよ勇者ァ!

灯璃
BL
「あなたは弱すぎる! お荷物なのよ! よって、一刻も早くこのパーティーを抜けてちょうだい!」 そう言われ、勇者パーティーから追放された冒険者のメルク。 リーダーの勇者アレスが戻る前に、元仲間たちに追い立てられるようにパーティーを抜けた。 だが数日後、何故か勇者がメルクを探しているという噂を酒場で聞く、が、既に故郷に帰ってスローライフを送ろうとしていたメルクは、絶対に見つからないと決意した。 みたいな追放ものの皮を被った、頭おかしい執着攻めもの。 追いかけてくるまで説明ハイリマァス ※完結致しました!お読みいただきありがとうございました!

腐男子ですが、お気に入りのBL小説に転移してしまいました

くるむ
BL
芹沢真紀(せりざわまさき)は、大の読書好き(ただし読むのはBLのみ)。 特にお気に入りなのは、『男なのに彼氏が出来ました』だ。 毎日毎日それを舐めるように読み、そして必ず寝る前には自分もその小説の中に入り込み妄想を繰り広げるのが日課だった。 そんなある日、朝目覚めたら世界は一変していて……。 無自覚な腐男子が、小説内一番のイケてる男子に溺愛されるお話し♡

配信ボタン切り忘れて…苦手だった歌い手に囲われました!?お、俺は彼女が欲しいかな!!

ふわりんしず。
BL
晒し系配信者が配信ボタンを切り忘れて 素の性格がリスナー全員にバレてしまう しかも苦手な歌い手に外堀を埋められて… ■ □ ■ 歌い手配信者(中身は腹黒) × 晒し系配信者(中身は不憫系男子) 保険でR15付けてます

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成) エロなし。騎士×妖精 ※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? いいねありがとうございます!励みになります。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

オメガに転化したアルファ騎士は王の寵愛に戸惑う

hina
BL
国王を護るαの護衛騎士ルカは最近続く体調不良に悩まされていた。 それはビッチングによるものだった。 幼い頃から共に育ってきたαの国王イゼフといつからか身体の関係を持っていたが、それが原因とは思ってもみなかった。 国王から寵愛され戸惑うルカの行方は。 ※不定期更新になります。

処理中です...