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本編

赤城ヒカルSide ④

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無事に敵も倒し僕達は優くんを連れて自宅へと帰る。


優くんが住んでいる地下基地の場所はもちろん知っているが、そんな場所に傷ついた優くんを一人で置いておけるはずがない。

あんな薄暗くてジメジメした場所…そもそも優くんには相応しくない。

優くんの家の事は色々と調べさせてもらった。

他人の家庭の事情に口を出すのは好きではないが…はっきり言って『青木家』はいけすかない。

『ヒーローを倒す事』

青木家ではそれこそが全て。
だから戦闘能力が低い優くんは最初から落ちこぼれだと蔑まれていた。
優くんには優秀な兄がいる為、常に比較されずっと辛い思いをしていたようだ…

だからそんな家に帰すより僕達の家で傷が癒えるまで滞在した方が絶対いいに決まっている。


……決して下心があるわけではない。


家に到着すると優くんを来客様の部屋へと連れていきベッドへと寝かせる。
優くんの着ていたスーツは血で汚れ所々破れていた。

「着替えた方がいいよね…」
「そう…だな…」

僕達はベッドでスヤスヤと無防備に眠る優くんを目の前に己の理性を抑え込むのに必死だった。

「兄さん…手だしたらダメだからね…」
「ヒカル…お前こそどさくさに紛れて変なことするなよ」

僕達は互いの行動を見張りながら一緒に優くんを着替えさせていく。
汚れた場所を温めたタオルで拭いていくと…優くんの可愛らしい乳首が僕を誘惑してくる。
体を拭いている腕は無意識に優くんの胸元へと向かってしまう。

…触りたい。

そう思った瞬間に頭を振り浮かんでくる欲望を振り払う。
一瞬でもそんな事を考えてしまうなんて…
あんなに危険な目に遭いながら僕を助けてくれた優くんに申し訳ない…

そう思い兄さんの方見ると、兄さんは優くんの乳首にちゅっとキスをしていた。

「はぁぁあ!?兄さん何やってるの!!」
「何って……はっ!!俺は何を…」
「無意識で乳首にキスとか…勘弁してよ…」
「すまない…。じっと見ていたらなんだかムラムラしてしまって…」
「いや…気持ちは分かるけどさぁ…」

兄さんは反省したのかそれ以降は大人しく優くんの着替えを行った。


✳︎


それから優くんの世話を2人でしていると自宅のチャイムが鳴る。

「誰だろう?」
「ヒカル。出なくていい」
「兄さんのお客さん?」
「どうでもいい客だ。気にするな」

兄さんはシカトしろと言うが何度も鳴らされるインターホン。最終的にはドンドンとドアを叩き兄さんの名前を何度も呼んでいる。

「星夜さん!いるんでしょ!?今年は絶対に会議に出てもらいますからね!!」

ドアを叩く女性の声が家の中にまで響き渡る。

「兄さんのこと呼んでるよ…」
「俺は行かない。優から離れたくない」

残念な事に兄さんは年に一度開かれる二泊三日のヒーロー会議の予定が入っていたようで優くんがいるから欠席する。と連絡を入れたところ主催者側から迎えが来たようだ。

会議など行きたくないと駄々をこねる兄さんに優くんが目覚めたら絶対連絡する事を約束してどうにか会議へと向かわせる。


ようやく静かになり僕はまた優くんの看病を再開した。

治療の甲斐あって少しずつ傷もよくなっている。
このまま順調にいけば跡も残らないはず…
優くんの綺麗な肌にあんな痛々しい傷跡は似合わないからね。

上半身の傷の治癒が終わり胸に包帯を巻いていると指先が乳首をかすめてしまう。
それと同時に優くんから「ん…」とゆう甘い声が漏れる…

「優くん…ここ痛い…?」

眠っている優くんの乳首にそっと触れながら声をかけてみるがもちろん返事はなく優くんはピクッと体を揺らし反応する。


今の反応では痛いのかなんて分からないけど…
もし痛みがあるなら治療しないといけないよね?
治療…これは治療行為だ…

僕は自分に言い訳をしながら優くんの乳首の治療を行うことにする。

少し小さめのピンク色の優くんの乳首…
見た感じは問題なさそう。
次は触って異常がないか確認しなきゃ…
優しく丁寧に何度も触っているとツンと上を向く様に乳首の先端が勃ってしまう…

あぁぁ…。薬……薬塗って…あげないと…

僕はハァハァと息を荒げながら乳首に傷薬を塗り込んでいく。
ヌルっとしたクリーム状のものをにゅるにゅると塗り込んでいくと、優くんが下半身をモジモジと動かしだす。

「優くん…乳首で感じてるんだね…。もぅ…エッチなんだから…」

モジモジと動かす下半身に目がいき、自然と下半身へと手が伸びていく。

あぁ…このまま優くんを襲ってしまいたい…



ピリリリリリリリリ…

そんな事を考えていると僕の携帯から着信音が鳴り響く。

発信者は……兄さん。

「はい…」
『ヒカル。優は目が覚めたか?』
「まだだよ。今は眠ってる」
『そうか…目が覚めたらすぐに連絡しろよ。そして…俺が帰ってくるまで絶対に家に帰すな』
「はいはい…」
『あと、抜け駆けするなよ』
「……分かってるって」
『じゃあな』


電話を切り、ふぅー…とため息をつく。
相変わらず兄さんの勘の鋭さは異常だ…
まさか…この部屋に監視カメラとかつけてないよね?

兄さんに邪魔をされ少しイラっとしたが、眠ったままの優くんを襲うのはやっぱりダメだよね…

僕はそう思い可愛い優くんの乳首を隠すように包帯を綺麗に巻き直した。
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