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32話:大好きな人の香りを克服 ② 【R】
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なんだか嫌な予感がする……
「どうして? トイレ以外は離れない約束でしょ?」
「ト、トイレに行きたいんだ!」
「トイレは映画が始まる前に行ってたよね? 映画が始まって、まだ三十分だよ?」
時計を見ると、確かに長針はようやく半分回ったところだった。
意地悪なことを言うアラン。
でも、このままでいると下着どころかズボンやソファーまで汚してしまいそうだ。
ーーさすがに汚すのは嫌だ……
僕は顔を真っ赤にしながら離れたい訳を話す。
「アラン、実はね……下着が濡れてるんだ。だから、着替えさせて欲しい」
恥ずかしくて俯きながら小声で伝えると、アランの指先がするりと下半身に伸びた。
驚いて足を閉じるが間に合わず、僕の言葉を確かめるように指先で撫でられる。
「まだそんなに濡れてないから大丈夫だよ」
「こ、これから大丈夫じゃなくなるから言ってるんだよ」
「じゃあ、着替えないといけなくなってから着替えた方がいいんじゃない? 今の調子じゃ映画が終わるまでに何回も着替えないといけないよ。オレが教えてあげるから、このまま映画を見てて」
そんなの恥ずかしいとアランに訴えるが、僕を抱きしめるアランの腕は弱まらず結局着替えに行くことはできない。
密着した体勢により一層興奮してしまい、じわじわとお尻が濡れていく。
アランにはそれが分かっているのか指先が服越しにぐっと後孔を押し上げる。
「ひぁっ!」
「さっきよりも濡れてきたけど、まだ着替えなくて大丈夫かな」
「アラン、もう大丈夫じゃない。ソファー汚れちゃう」
「ソファーが汚れないならいいの? じゃあ、オレの膝の上においで」
「へっ?」
そう言って、アランはひょいと両膝の裏に手を入れて僕を膝の上に乗せる。
そのまま股を開かれて下半身を愛撫するように触れてくると、たまらず声が漏れてしまう。
「ふぁ、ん……」
濡れて気持ちが悪くて体をよじらせていると、アランが囁く。
「服の中が気持ち悪い?」
コクコクと涙目で頷くと、今度はアランの指先が直接下着の中へ……。
硬くなったらペニスを遊ぶように撫でられ、その先にある濡れた後孔にたどり着くと、状態を確かめるよう指先を動かしてくる。
トロリと溢れ出した愛液がアランの指先にまとわりつく。ひくついた後孔に指が触れると、パクリと指を咥えるように吸い付いた。
「ケイのここ、オレの指が欲しいんだって」
「ひゃっ、ん……ちが……」
「違うの? こんなに濡れているのに?」
囁き声が甘く僕を誘惑してくる。
指先も同じように吸い付いてくる後孔に答えるよう、爪先が中に入り込む。
意地悪なアランの行為がたまらなくて下唇を噛み締める。
「なんで今日はそんなに意地悪なの……」
僕の問いかけにアランは首筋に額を擦り付けてくる。
「だって、一週間ずっと我慢してたんだよ? 外に出た時は支障がないように近寄っちゃいけないって分かってはいるけどさ……。ケイを閉じ込めておけば、沢山触れられるのにって思う時だってあったんだよ。それに、ここを噛んでしまえば、オレ以外にケイのフェロモンを感じる奴なんていないのにって……」
首筋にアランの唇が触れ、ネックガードごしに歯が突き立てられる。
うなじを噛まれた感覚に全身で反応してしまう。
「ひゃぁっ!!」
きゅぅぅっと下腹部が痙攣するように締まり、硬くなっていた僕のモノはぴゅくりと熱を吐き出す。
後孔にいれられた指を締め付けると、僕の反応に合わせてアランの指が動く。
映画は静かなシーンが続き、部屋の中は僕の喘ぐ声とお尻をいじられる水音が響く。
このままだと、アランの香りに慣れるとかそういうことじゃなくて……エッチなことしてるだけになっちゃう!
「アラン、映画……見れ、ない」
「ケイは映画見てたの? 最初からソワソワしてたから見てないかと思ってたよ。でも、こんな状態じゃ映画は見れないでしょ?」
そう言ってアランは僕の体を軽々と抱きかかえると自室へと向かっていく。
部屋に入った瞬間、むせかえるようなアランの香りが襲ってきて全身が反応する。
きゅっと下唇を噛み締めて、香りに飲み込まれないように我慢していると柔らかな唇が触れる。
「三日間ずっとここにいたら、オレの香りになれるかもね」
「ふぇ?」
この部屋に三日もいることを想像すると、じゅくっと後孔から蜜が溢れ出してくる。
「僕……おかしくなっちゃうかも」
思わずこぼした言葉に、アランは満足したように微笑む。
「オレでおかしくなるんだったら嬉しい」
そう言ってアランは僕をベッドに寝かせると、深いキスをくれる。
舌を絡めとられ、僕も必死にアランの行為に答える。
ちゅくちゅくと唾液が混ざり、溢れ出してしまう前にコクリと飲み込む。
アランの唾液を甘く感じてしまうのはフェロモンのせいだろうかと、フワフワした頭で考えていると、ぐっしょりと濡れたズボンと下着が剥ぎ取られた。
骨ばったアランの指がまた僕の中へ入ってくると、ズクズクと下腹部が疼きだす。
無意識にアランの指をきゅっと締め付けてしまう。
「もっと中を触ってあげるね」
僕の反応を見ながらアランが気持ちよくしてくれる。
頭の中はアランの香りでふわふわして、気持ちいいと恥ずかしいが混じり興奮してしまう。
考えることを放棄した僕は、そのまま快楽の波にどっぷりと浸ってしまったのだった……
「どうして? トイレ以外は離れない約束でしょ?」
「ト、トイレに行きたいんだ!」
「トイレは映画が始まる前に行ってたよね? 映画が始まって、まだ三十分だよ?」
時計を見ると、確かに長針はようやく半分回ったところだった。
意地悪なことを言うアラン。
でも、このままでいると下着どころかズボンやソファーまで汚してしまいそうだ。
ーーさすがに汚すのは嫌だ……
僕は顔を真っ赤にしながら離れたい訳を話す。
「アラン、実はね……下着が濡れてるんだ。だから、着替えさせて欲しい」
恥ずかしくて俯きながら小声で伝えると、アランの指先がするりと下半身に伸びた。
驚いて足を閉じるが間に合わず、僕の言葉を確かめるように指先で撫でられる。
「まだそんなに濡れてないから大丈夫だよ」
「こ、これから大丈夫じゃなくなるから言ってるんだよ」
「じゃあ、着替えないといけなくなってから着替えた方がいいんじゃない? 今の調子じゃ映画が終わるまでに何回も着替えないといけないよ。オレが教えてあげるから、このまま映画を見てて」
そんなの恥ずかしいとアランに訴えるが、僕を抱きしめるアランの腕は弱まらず結局着替えに行くことはできない。
密着した体勢により一層興奮してしまい、じわじわとお尻が濡れていく。
アランにはそれが分かっているのか指先が服越しにぐっと後孔を押し上げる。
「ひぁっ!」
「さっきよりも濡れてきたけど、まだ着替えなくて大丈夫かな」
「アラン、もう大丈夫じゃない。ソファー汚れちゃう」
「ソファーが汚れないならいいの? じゃあ、オレの膝の上においで」
「へっ?」
そう言って、アランはひょいと両膝の裏に手を入れて僕を膝の上に乗せる。
そのまま股を開かれて下半身を愛撫するように触れてくると、たまらず声が漏れてしまう。
「ふぁ、ん……」
濡れて気持ちが悪くて体をよじらせていると、アランが囁く。
「服の中が気持ち悪い?」
コクコクと涙目で頷くと、今度はアランの指先が直接下着の中へ……。
硬くなったらペニスを遊ぶように撫でられ、その先にある濡れた後孔にたどり着くと、状態を確かめるよう指先を動かしてくる。
トロリと溢れ出した愛液がアランの指先にまとわりつく。ひくついた後孔に指が触れると、パクリと指を咥えるように吸い付いた。
「ケイのここ、オレの指が欲しいんだって」
「ひゃっ、ん……ちが……」
「違うの? こんなに濡れているのに?」
囁き声が甘く僕を誘惑してくる。
指先も同じように吸い付いてくる後孔に答えるよう、爪先が中に入り込む。
意地悪なアランの行為がたまらなくて下唇を噛み締める。
「なんで今日はそんなに意地悪なの……」
僕の問いかけにアランは首筋に額を擦り付けてくる。
「だって、一週間ずっと我慢してたんだよ? 外に出た時は支障がないように近寄っちゃいけないって分かってはいるけどさ……。ケイを閉じ込めておけば、沢山触れられるのにって思う時だってあったんだよ。それに、ここを噛んでしまえば、オレ以外にケイのフェロモンを感じる奴なんていないのにって……」
首筋にアランの唇が触れ、ネックガードごしに歯が突き立てられる。
うなじを噛まれた感覚に全身で反応してしまう。
「ひゃぁっ!!」
きゅぅぅっと下腹部が痙攣するように締まり、硬くなっていた僕のモノはぴゅくりと熱を吐き出す。
後孔にいれられた指を締め付けると、僕の反応に合わせてアランの指が動く。
映画は静かなシーンが続き、部屋の中は僕の喘ぐ声とお尻をいじられる水音が響く。
このままだと、アランの香りに慣れるとかそういうことじゃなくて……エッチなことしてるだけになっちゃう!
「アラン、映画……見れ、ない」
「ケイは映画見てたの? 最初からソワソワしてたから見てないかと思ってたよ。でも、こんな状態じゃ映画は見れないでしょ?」
そう言ってアランは僕の体を軽々と抱きかかえると自室へと向かっていく。
部屋に入った瞬間、むせかえるようなアランの香りが襲ってきて全身が反応する。
きゅっと下唇を噛み締めて、香りに飲み込まれないように我慢していると柔らかな唇が触れる。
「三日間ずっとここにいたら、オレの香りになれるかもね」
「ふぇ?」
この部屋に三日もいることを想像すると、じゅくっと後孔から蜜が溢れ出してくる。
「僕……おかしくなっちゃうかも」
思わずこぼした言葉に、アランは満足したように微笑む。
「オレでおかしくなるんだったら嬉しい」
そう言ってアランは僕をベッドに寝かせると、深いキスをくれる。
舌を絡めとられ、僕も必死にアランの行為に答える。
ちゅくちゅくと唾液が混ざり、溢れ出してしまう前にコクリと飲み込む。
アランの唾液を甘く感じてしまうのはフェロモンのせいだろうかと、フワフワした頭で考えていると、ぐっしょりと濡れたズボンと下着が剥ぎ取られた。
骨ばったアランの指がまた僕の中へ入ってくると、ズクズクと下腹部が疼きだす。
無意識にアランの指をきゅっと締め付けてしまう。
「もっと中を触ってあげるね」
僕の反応を見ながらアランが気持ちよくしてくれる。
頭の中はアランの香りでふわふわして、気持ちいいと恥ずかしいが混じり興奮してしまう。
考えることを放棄した僕は、そのまま快楽の波にどっぷりと浸ってしまったのだった……
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