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一人帰りを待つ夜は……。① 【R】
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無事に恋人同士になった俺達は、それからもなんら変わらない日常を過ごす。
大学で授業を受けて、空き時間が合えば二人でカフェに行ったり一緒に課題したり、サークルに顔を出して、バイトに行って、二人で先輩の部屋に帰り眠りにつく。
そして、目が覚めたら大好きな先輩がいて、抱きしめあって、キスして笑い合って、また幸せな一日が始まる。
ほんとにほんとに幸せで、苳也先輩が俺のことを大事にしてくれてるってのは分かってるんだけど……ちょっぴり物足りない。
そんな事を言えば贅沢だって怒られちゃいそうだけど、俺はもっと先輩に触れたいし……エッチなこともしたい。
そんな不埒な事を考えながら俺は先輩の帰りを一人部屋で待つ。
今日はラストまでって言ってたから、十一時は過ぎるんだろうな……。
時計はちょうど九時を指していた。
風呂に入るか悩みながら、ベッドの上でゴロゴロしていると先輩が脱ぎ捨てたパーカーを発見する。
そのパーカーを抱きしめ顔を埋めると、先輩の匂いで胸がいっぱいになる。同じ洗剤と柔軟剤を使っているのに、先輩が着た後の服は俺のとは少し違う香りがする。
俺はこの香りが大好きだ。
スーハースーハーと変態じみた行為をしていると、少し興奮してきてしまう。
苳也先輩の部屋に入り浸るようになってから、いつも一緒にいたので性欲が発散できてないせいか、先輩の匂いを嗅いだだけで俺の下半身は熱を持つ。
「……久しぶりにしよっかな」
風呂に入る前だったし、ちょうどいいやと思った俺は先輩のパーカーを手にしたまま短パンをずらす。
緩く勃ち上がった自分のモノに触れながら、パーカーに顔を埋めると、なんだか変な気持ちになって興奮した。
「苳也先輩……」
上下に扱きながら先輩の名前を呼びながらパーカーを抱きしめ、クリスマスイブの日の事を思い出す。
あの日、酔っ払ってヤッちゃった時の記憶は曖昧だけど、目を覚ました後に先輩に抜かれた時の事は鮮明に覚えてる。
大きな手で俺のモノを扱いてくれて、先輩のゴツゴツした指で中もぐちゅぐちゅにされて……。
思い出すとお尻も疼いたので、抱きしめていたパーカーをはむっと口で咥え、もう片方の手でお尻も慰める。自分の先走りを潤滑剤にして、ゆっくり中に指を入れていく。
『ここ千景の好きなとこだもんなぁ』
うん……。先輩……俺、そこ好き……。
目を閉じて苳也先輩の言葉を思い浮かべながら前立腺辺りをクニクニと触れる。俺の短い指じゃ上手いこと届かなくて少し物足りない。腰を浮かせながら気持ちのいい場所に指先が当たるように動かしていけば、指先が前立腺をかすめキュンと中が締まる。
『昨日も沢山擦ってやったから……まだ、ぷっくりと腫れてるなぁ……』
先輩……。もっと……もっと擦って……。
へこへこと腰を揺らしながら、中をくちくちと指で愛撫して、俺は苳也先輩の声や言葉を思い出しながらオナニーに夢中になる。
カウパーがタラリと指先を濡らし、両手を交互に動かしながら咥えていたパーカーに顔を埋める。パーカーの一部は俺の唾液でぐっしょりと濡れていて、洗濯コースまっしぐらだ。
そして、射精感も高まりイキそう……と、思った時、ガチャガチャと鍵が開く音と共に先輩の声が響き渡る。
「ただいま~」
「——ッッ!?!?!?」
パッと時計を見れば……時計は九時を指したまま止まっていた。
大学で授業を受けて、空き時間が合えば二人でカフェに行ったり一緒に課題したり、サークルに顔を出して、バイトに行って、二人で先輩の部屋に帰り眠りにつく。
そして、目が覚めたら大好きな先輩がいて、抱きしめあって、キスして笑い合って、また幸せな一日が始まる。
ほんとにほんとに幸せで、苳也先輩が俺のことを大事にしてくれてるってのは分かってるんだけど……ちょっぴり物足りない。
そんな事を言えば贅沢だって怒られちゃいそうだけど、俺はもっと先輩に触れたいし……エッチなこともしたい。
そんな不埒な事を考えながら俺は先輩の帰りを一人部屋で待つ。
今日はラストまでって言ってたから、十一時は過ぎるんだろうな……。
時計はちょうど九時を指していた。
風呂に入るか悩みながら、ベッドの上でゴロゴロしていると先輩が脱ぎ捨てたパーカーを発見する。
そのパーカーを抱きしめ顔を埋めると、先輩の匂いで胸がいっぱいになる。同じ洗剤と柔軟剤を使っているのに、先輩が着た後の服は俺のとは少し違う香りがする。
俺はこの香りが大好きだ。
スーハースーハーと変態じみた行為をしていると、少し興奮してきてしまう。
苳也先輩の部屋に入り浸るようになってから、いつも一緒にいたので性欲が発散できてないせいか、先輩の匂いを嗅いだだけで俺の下半身は熱を持つ。
「……久しぶりにしよっかな」
風呂に入る前だったし、ちょうどいいやと思った俺は先輩のパーカーを手にしたまま短パンをずらす。
緩く勃ち上がった自分のモノに触れながら、パーカーに顔を埋めると、なんだか変な気持ちになって興奮した。
「苳也先輩……」
上下に扱きながら先輩の名前を呼びながらパーカーを抱きしめ、クリスマスイブの日の事を思い出す。
あの日、酔っ払ってヤッちゃった時の記憶は曖昧だけど、目を覚ました後に先輩に抜かれた時の事は鮮明に覚えてる。
大きな手で俺のモノを扱いてくれて、先輩のゴツゴツした指で中もぐちゅぐちゅにされて……。
思い出すとお尻も疼いたので、抱きしめていたパーカーをはむっと口で咥え、もう片方の手でお尻も慰める。自分の先走りを潤滑剤にして、ゆっくり中に指を入れていく。
『ここ千景の好きなとこだもんなぁ』
うん……。先輩……俺、そこ好き……。
目を閉じて苳也先輩の言葉を思い浮かべながら前立腺辺りをクニクニと触れる。俺の短い指じゃ上手いこと届かなくて少し物足りない。腰を浮かせながら気持ちのいい場所に指先が当たるように動かしていけば、指先が前立腺をかすめキュンと中が締まる。
『昨日も沢山擦ってやったから……まだ、ぷっくりと腫れてるなぁ……』
先輩……。もっと……もっと擦って……。
へこへこと腰を揺らしながら、中をくちくちと指で愛撫して、俺は苳也先輩の声や言葉を思い出しながらオナニーに夢中になる。
カウパーがタラリと指先を濡らし、両手を交互に動かしながら咥えていたパーカーに顔を埋める。パーカーの一部は俺の唾液でぐっしょりと濡れていて、洗濯コースまっしぐらだ。
そして、射精感も高まりイキそう……と、思った時、ガチャガチャと鍵が開く音と共に先輩の声が響き渡る。
「ただいま~」
「——ッッ!?!?!?」
パッと時計を見れば……時計は九時を指したまま止まっていた。
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