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もやもやのクリスマスイヴ ③ 【✳︎R✳︎】
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無事にバイトが終わり、いつものように直史先輩と苳也先輩と一緒に帰る帰り道……。
「千景。今日の約束覚えてるか?」
「はへ? や、約束ですか!?」
俺が酔っ払ってやらかしてしまった夜の『約束』の事をこんなところで聞いてきたのかと思い焦っていると、苳也先輩は少しムスッとする。
「お前~今日仕事変わってやっただろ!」
「あ……そうでしたね! コーヒー! コーヒー買います!」
バイト前にした苳也先輩との約束をハッと思い出し、俺は慌てて近くにあった自販機を指差す。
「直史先輩もコーヒー飲みますか? 俺、買ってきますよ」
「じゃあ、お願いしようかな」
「千景~俺、ブラックな~」
バタバタと自販機へと向かい焦ってしまった気持ちを落ち着ける。
苳也先輩と俺の関係が変な感じになって、なんだか普通に接する事ができない。苳也先輩はいつもと変わらないけど……。
ハァ……と大きなため息を吐きながら三人分の缶コーヒーを買って、先輩達の元へと向かう。
苳也先輩と直史先輩にはブラックを渡し、俺はカフェオレをちびちびと飲む。
「あ、そういやお前の恋人……奏ちゃんだっけ? 体調大丈夫だったのか?」
「うん。風邪だから薬飲んだら朝には熱も下がってたよ。今日もこの後、様子見に行く予定なんだ」
「そっか。まぁ、恋人達には大切なクリスマスイヴだからな。早く行ってやれよ」
「ありがとう」
直史先輩と恋人との話を聞いているのに、昨日ほど胸が痛まないのはなんでだろう……。
チラリと苳也先輩の方へと視線を向ければ目が合い思わず逸らしてしまう。
あぁ……もう、何が何だか分かんないってぇ……。
整理がつかない頭のまま、先輩達と別れて家へと帰り着くなりベッドへとダイブする。
時計はもうすぐ0時を回ろうとしている……。
色々ありすぎて疲れているのに眠れなくて……モヤモヤしている気持ちを切り替える為に俺はベッド下に隠していた秘密の箱へと手をかける。
こんな気持ちの時は……オナニーに限るよな。
シャキーン!と、愛用のディルドとローションを手にして俺はジーパンとパンツを脱ぎ捨てる。
室温でひんやりとしたローションをディルドに垂らしゆっくりと尻に埋めていく……。
「んっ……ぁ……」
慣れているはずのディルドの無機質な感覚が今日はなんだか変に感じる。ぬちぬちと奥へ奥へと進めていき、前立腺をディルドの先端で擦っていくが……なんか物足りない……。
何でだろうと考えながらディルドを出し入れしながら、ちんこも扱いていると、ふとある人の声を思い出してしまう。
『千景……』
苳也先輩の声が頭の中に響くとそれに反応してキュンと奥が疼き、ディルドを締め付けるように中が痙攣する。
うそ……。俺……苳也先輩の声で感じてる……。
ハァハァ……と、俺の興奮した息とディルドを出し入れする音が響く。
先輩の声を思い出しながらオナニーするなんて意味わかんないのに、俺の意識とは反対に尻もちんこも気持ち良さそうディルドを締め付け涎を垂らす。
もう声を思い出すだけじゃ足りなくて……スマホに保存されていた苳也先輩の声を探す。
確か……誕生日の時に直史先輩がくれた動画あったよな……。
スクロールして誕生日に送られた動画を見つけて再生する。
『千景~誕生日おめでとう。俺の誕生日の時は盛大に祝えよ~』
意地悪そうに笑う苳也先輩の笑顔と声に何故だが興奮してしまう。
最悪……。
最悪なんだけど……めっちゃイイ……。
何度も何度も動画をリピートとしながら少し奥が物足りないけど前立腺を擦る。
今日……苳也先輩にどうやって擦ってもらったっけ……?
先輩の長い指でこうやって……。
ディルドをクンッと腹側に押し込めば、いい感じに前立腺を押して……その刺激で俺は呆気なくイッてしまう。
気持ち良かった……けど……やっぱり物足りない……。
ディルドを突っ込み疼く奥とモヤる気持ちのまま、俺の20歳のクリスマスイヴは終わった……。
「千景。今日の約束覚えてるか?」
「はへ? や、約束ですか!?」
俺が酔っ払ってやらかしてしまった夜の『約束』の事をこんなところで聞いてきたのかと思い焦っていると、苳也先輩は少しムスッとする。
「お前~今日仕事変わってやっただろ!」
「あ……そうでしたね! コーヒー! コーヒー買います!」
バイト前にした苳也先輩との約束をハッと思い出し、俺は慌てて近くにあった自販機を指差す。
「直史先輩もコーヒー飲みますか? 俺、買ってきますよ」
「じゃあ、お願いしようかな」
「千景~俺、ブラックな~」
バタバタと自販機へと向かい焦ってしまった気持ちを落ち着ける。
苳也先輩と俺の関係が変な感じになって、なんだか普通に接する事ができない。苳也先輩はいつもと変わらないけど……。
ハァ……と大きなため息を吐きながら三人分の缶コーヒーを買って、先輩達の元へと向かう。
苳也先輩と直史先輩にはブラックを渡し、俺はカフェオレをちびちびと飲む。
「あ、そういやお前の恋人……奏ちゃんだっけ? 体調大丈夫だったのか?」
「うん。風邪だから薬飲んだら朝には熱も下がってたよ。今日もこの後、様子見に行く予定なんだ」
「そっか。まぁ、恋人達には大切なクリスマスイヴだからな。早く行ってやれよ」
「ありがとう」
直史先輩と恋人との話を聞いているのに、昨日ほど胸が痛まないのはなんでだろう……。
チラリと苳也先輩の方へと視線を向ければ目が合い思わず逸らしてしまう。
あぁ……もう、何が何だか分かんないってぇ……。
整理がつかない頭のまま、先輩達と別れて家へと帰り着くなりベッドへとダイブする。
時計はもうすぐ0時を回ろうとしている……。
色々ありすぎて疲れているのに眠れなくて……モヤモヤしている気持ちを切り替える為に俺はベッド下に隠していた秘密の箱へと手をかける。
こんな気持ちの時は……オナニーに限るよな。
シャキーン!と、愛用のディルドとローションを手にして俺はジーパンとパンツを脱ぎ捨てる。
室温でひんやりとしたローションをディルドに垂らしゆっくりと尻に埋めていく……。
「んっ……ぁ……」
慣れているはずのディルドの無機質な感覚が今日はなんだか変に感じる。ぬちぬちと奥へ奥へと進めていき、前立腺をディルドの先端で擦っていくが……なんか物足りない……。
何でだろうと考えながらディルドを出し入れしながら、ちんこも扱いていると、ふとある人の声を思い出してしまう。
『千景……』
苳也先輩の声が頭の中に響くとそれに反応してキュンと奥が疼き、ディルドを締め付けるように中が痙攣する。
うそ……。俺……苳也先輩の声で感じてる……。
ハァハァ……と、俺の興奮した息とディルドを出し入れする音が響く。
先輩の声を思い出しながらオナニーするなんて意味わかんないのに、俺の意識とは反対に尻もちんこも気持ち良さそうディルドを締め付け涎を垂らす。
もう声を思い出すだけじゃ足りなくて……スマホに保存されていた苳也先輩の声を探す。
確か……誕生日の時に直史先輩がくれた動画あったよな……。
スクロールして誕生日に送られた動画を見つけて再生する。
『千景~誕生日おめでとう。俺の誕生日の時は盛大に祝えよ~』
意地悪そうに笑う苳也先輩の笑顔と声に何故だが興奮してしまう。
最悪……。
最悪なんだけど……めっちゃイイ……。
何度も何度も動画をリピートとしながら少し奥が物足りないけど前立腺を擦る。
今日……苳也先輩にどうやって擦ってもらったっけ……?
先輩の長い指でこうやって……。
ディルドをクンッと腹側に押し込めば、いい感じに前立腺を押して……その刺激で俺は呆気なくイッてしまう。
気持ち良かった……けど……やっぱり物足りない……。
ディルドを突っ込み疼く奥とモヤる気持ちのまま、俺の20歳のクリスマスイヴは終わった……。
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