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無料アプリ Radiotalkが惜しい。

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最初にお断りしておきます。私は一時期ラジオをよく聴いていた事もありましたが、今はほとんどありません。つまりラジオ番組はもちろん業界・界隈に詳しいわけではありません。ですから批評するには大変おこがましい立場ではあるのですが、無料アプリ「Radiotalk」を数チャンネル聴いてみてどうしても言いたくなった事があり書いてしまいました。「ラジオビギナーがどんだけ偉そうなんだ」と思われるかもしれませんが、一つあたたかい目で見守ってやってください。

前置きが長くなりましたが、今回お話するのは音声配信アプリ「Radiotalk」についてです。「Radiotalk」とはずばり、誰でも無料で自分の声を発信できる、ラジオDJになった気分になれるアプリです。
利用していない為詳しい事は分かりませんが、アプリ登録後、自分の声をスマホで1回最大12分間録音してすぐに配信ができるようです。生配信ではなく、一度録音後編集して配信する事ができるそうなのでお手軽ですね。ただ著作権がありますので、一般のラジオ番組のようにアーティストのCDを自由にかけ放題、なんて事はできません。自分がしゃべっている背後でBGMを小さく流す、なんて場合もその曲を誰かが作っていれば必ず使用許諾が要ります(自分が作った曲ならばもちろん好きに流せます)。
と言うわけで、音楽を流す場合は注意が必要ですが、自分の音声配信だけなら非常に簡単にできるアプリなのです。DJってちょと憧れる、やってみたいと一度でも思った方は多いのではないでしょうか。私もその一人です。実際に試す前に現状はどんな感じなのか、聴取だけならアプリをダウンロードしなくてもできる為さっそく幾つか聴いてみました。
ですが。残念ながら積極的に聴きたいと思う番組はありませんでした。上から目線で大変申し訳ないのですが、素人の声は大変聞きずらいのです。

元々声質にこだわる性格なのかもしれませんが、ラジオは、パーソナリティーがDJ専門の方かNHKアナウンサーしか聴き続けられませんでした。歌手がDJをしている番組を何度か聴いたことはあったんですが、話が面白くても発声が気になって途中離脱しました。情報が音だけしかない為、画像と一緒に配信されるTV等とは違い、耳がすごく厳しくなるんですよね。画像付きでは気にならない声のこもり具合、発声、息継ぎの上手下手、発音等が気になる事気になる事。アナウンサー、専門DJ、声優などいわゆる声のプロの方がパーソナリティーであればそのような癖や発音は矯正されていますので違和感なく聴けると思います。ただ、素人の方はもちろんそこまでされていませんから違和感がてんこ盛りで数分聴いてリタイアしました。

少し聴き、これは面白そうだと思ったのは漫談家の方でした。声質はアナウンサーと比べると技術的に劣りますが話のリズムが上手い。長い話も途中で噛む、つっかかる事無く淀みなく話し、あっと驚くオチまでに話すスピードと声量で緩急をつけ聴衆者をラストまでぐっと引きつける。さすがだと思いました。
ただ、漫談家も話すプロです。ラジオという声だけの仕事は少ないかもしれませんが、講談で人を惹きつける話し方には慣れています。実際、数多くあるチャンネルの中で彼のチャンネルは聴取数が多い方でした。それ以外の素人の方のチャンネルは、手軽さからか乱立していましたがほとんど聴衆数はない状態でした。実際聴いてみても前述の理由で個人的に聴き続けられませんでしたし、他の聴衆者も同じ事を感じたのではないかと思います。
主催者のRadiotalk側がRadiotalkアプリ内でテーマ別コンテストをするとか、もっとイベントを増やさないと全くの素人のチャンネルは伸びないのではないか、そうなるとRadiotalkアプリそのものが活性化しないのではないかと感じました。

そういうわけで、結論として「Radiotalk」アプリは素人が気軽にラジオを配信できるのは良いが、まだ主催者側も発信者側も発展途上で惜しいという印象を受けました。
それならば全くの話の素人が発信しても勝ち目はないのか。人々に聴いてもらえないのか。
個人的には、声も話し方も内容も平凡な素人チャンネルが乱立しているので、人気が取れる方法はあると思います。実際、(おそらく)素人の方で聴取数が多かったチャンネルは、得意分野に特化したものであったり、別の活動で有名になった人が発信し、ファンが聴いている、という感じの物でした。

例えば得意分野で言うと、神社を巡ってそのリポートをされているチャンネルがありました。調べていない為、本職が神主の方なのかは分かりませんが、ぱっと聴いた感じではパーソナリティーの方は大変神社に詳しいようで訪れた神社について詳しく解説されていました。何かの分野でちょっと詳しいものがあれば、それに特化したチャンネルを作るのもありだと思います。
他には、属性を売っているチャンネルも強いようです。女子高生が話します、というチャンネルは、声も内容も平凡な割に聴取数が多かったです。内容は特に決まっておらず、「女子高生」というブランドを売りにしている。属性に対してのファンもいるでしょうから「漫画家が話す」「パイロットが話す」「警察官が話す」など職業を売りにしてもいいかと思います。一般人は知らない業界ネタを話せばユニークな職業+ユニークな内容として、人気も出るのではないかと思いました。
声も内容も凡庸なのに聴取数が多いチャンネルもありました。それは他の分野で人気になった人が話すチャンネルでした。とあるエッセーが人気になった素人の方がチャンネルを持っていましたが、聴取数が何千越えでした。エッセーファンの方なら作者の話を聴いてみたいと思うでしょう。別の分野で有名になってからチャンネルを持つと、ファンが聴いてくれるというのもあります。
得意分野もユニークな属性も極めて変わった話もない、という方で聴取数を取っていた人は、声が可愛かった、という例もあります。発声練習をし、話し方をプロに近づくよう極めれば「その声のファン」を獲れる可能性もあると思いました。

逆に難しいと感じたのが、特徴的な職業もユニークな背景も何もない、全くの一般人である僕私がなになにについて語りまーすみたいなチャンネル。失礼なことを承知でいいますが、人を惹きつける背景があるわけでもなく、声も話し方も凡庸で話の内容も大した事がない場合、聴き続ける事が苦行でしかありません。声か内容を改善しないと聴取数を取っていくのは今後難しいのではないかと感じました。

まとめると、一般人が聴取数を稼ぐには
・【声質勝負】
声質、話し方を磨いて「あなたの声、話し方」のファンを獲得する
・【内容勝負】
人よりちょっとよく知っている「得意分野」について語り、その分野のファンを獲得する
・【属性勝負】(その属性についての話もすれば内容でも勝負できる)
職業や属性(学生など)を売りにする
・【まずファンに聴いてもらう】
ブログなど他の分野で有名になってから発信し、まず自分のファンに聴いてもらう

かと思います。

個人的にはアルファポリスを利用されている方は小説を書いている方も多いと思うので、5分ほどで聴き終わる超短編を書いて、そこそこ声も磨き発信したら面白いのではと思います。
【自分の超短編を発信】イケボ(声がかっこいい事)又は萌え声(声が可愛い事)ならいけるような気がしますが、どうでしょうか。


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