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アメリカのハロウィンが合理的
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私は学生時代にアメリカに留学していたのですが、かの地のハロウィンで、あ、なるほど、合理的だなと納得した事があります。
ハロウィンと言えば、小さな子供が仮装をしてよその家を訪問し、「トリックオアトリート」と言ってお菓子をもらう行事です。
ここで、【よその】を強調した理由は、
①日本よりもずっと治安が悪いアメリカなのに、他人の家を小さな子供達が訪れるなんて大丈夫なんだろうかと言う事と、
②例え治安が良くても、お菓子をくれる家とくれない家をどうやって見分けるのか、それともハロウィンは全員強制参加なのかと思ったからです。
私は留学中ホームステイしていたのですが、その家は独身女性が住んでいて「ハロウィンはしない」お宅でした。そして彼女が①と②について答えてくれました。ちなみに私は彼女の「せっかくアメリカに来たのだしハロウィン行事をしたいだろうから」という好意で、ハロウィン当日は彼女の友人宅に連れて行ってもらいイベントを楽しみました。彼女の友人宅がある住宅街はハロウィン行事をする家が多かったので、朝から友人宅でお菓子を袋詰めする作業から手伝い、夕方からお菓子をもらいに来る子供達に配ってとても楽しい1日を過ごしました。
話が逸れましたがまず①について。親も知っている知人宅のみを訪れるのならいいのですが、ただ「同じ町内だから」「ご近所だから」という理由だけで知らない家を訪ねるリスクはないのだろうか、という疑問ですが、やはりそれはあるそうです。
私のホストマザーいわく、中にはお菓子をもらいに来た子供を傷つける変質者みたいな人もいると。恐ろしいですね。そのため、子供だけでは行かせず、親同伴の場合もあると言う事です。
実際私が友人宅で出迎えた子供たちの中には、親同伴の子もちらほらいました。ただ、その住宅街は治安がいいようで子供達だけのグループも結構来ましたが、これは地域ごとで異なるようです。
それでは②についてですが、ハロウィンは全員強制参加ではありません。中には私のホストマザーのようにやりたくない人もいます。その場合、子供達はハロウィンをしている=お菓子をくれる家をどのように見分けるのか、という事ですが、玄関がハロウィンの飾りつけをしている家=ハロウィン歓迎=お菓子をもらいに来ていいよ、という意味だそうです。逆に、全くハロウィンの飾りつけをしていない家はハロウィン不歓迎なので行ってはいけません。
では、ハロウィンの飾りつけってどんなのよ、という事ですが、向こうはシンプルな飾り付けが多いです。大体買ってきた大きなカボチャをくりぬいてジャック・オー・ランタンを作り、玄関にそれをどんと置いて終わり、という所がほとんどでした。友人宅も小さなジャック・オー・ランタンを飾っていました。全体的にクリスマスのイルミネーションほど頑張っていない感じでしたね。
ちなみに私のホストマザーですが、彼女も昔は「ハロウィン歓迎」だったそうなんですね。ただある年、ハロウィンコスプレで着飾ってハイになっている大学生達が来た事があってすごく怖い思いをしたそうなんですよ。彼らに悪気はなかったでしょうが女性一人ですからやはり警戒しますよね。お菓子をもらいに来るのは普通は小さい子供なんですが、まれにそんなハプニングもあるようです。
ちなみに私はお菓子をあげる側で、もらう側ではないのに楽しめるんだろうかと思っていましたが杞憂に終わりました。あげる立場がこんなに楽しいとは!気分はまるでサンタクロース。はっはっは、もっと欲しがりなさいってな気分です。また子供たちの仮装が可愛くて可愛くて。男の子はバットマンもいましたが、大体皆オーソドックスにお化けや魔女の格好をしていました。扮装もメイクも本格的で楽しめました。許可を取ってはカメラで写真を撮りまくっていました。
それにしてもアメリカ人は幼少時からニクいです。小さな女の子にお菓子をあげたら、英語で「あなたの国の言葉でありがとうはなんて言うの?」と聞かれたので「ありがとうだよ」と答えると、「アリガトウ」と言って風のように去って行きました。心を鷲掴みにされた瞬間でした。
ハロウィンと言えば、小さな子供が仮装をしてよその家を訪問し、「トリックオアトリート」と言ってお菓子をもらう行事です。
ここで、【よその】を強調した理由は、
①日本よりもずっと治安が悪いアメリカなのに、他人の家を小さな子供達が訪れるなんて大丈夫なんだろうかと言う事と、
②例え治安が良くても、お菓子をくれる家とくれない家をどうやって見分けるのか、それともハロウィンは全員強制参加なのかと思ったからです。
私は留学中ホームステイしていたのですが、その家は独身女性が住んでいて「ハロウィンはしない」お宅でした。そして彼女が①と②について答えてくれました。ちなみに私は彼女の「せっかくアメリカに来たのだしハロウィン行事をしたいだろうから」という好意で、ハロウィン当日は彼女の友人宅に連れて行ってもらいイベントを楽しみました。彼女の友人宅がある住宅街はハロウィン行事をする家が多かったので、朝から友人宅でお菓子を袋詰めする作業から手伝い、夕方からお菓子をもらいに来る子供達に配ってとても楽しい1日を過ごしました。
話が逸れましたがまず①について。親も知っている知人宅のみを訪れるのならいいのですが、ただ「同じ町内だから」「ご近所だから」という理由だけで知らない家を訪ねるリスクはないのだろうか、という疑問ですが、やはりそれはあるそうです。
私のホストマザーいわく、中にはお菓子をもらいに来た子供を傷つける変質者みたいな人もいると。恐ろしいですね。そのため、子供だけでは行かせず、親同伴の場合もあると言う事です。
実際私が友人宅で出迎えた子供たちの中には、親同伴の子もちらほらいました。ただ、その住宅街は治安がいいようで子供達だけのグループも結構来ましたが、これは地域ごとで異なるようです。
それでは②についてですが、ハロウィンは全員強制参加ではありません。中には私のホストマザーのようにやりたくない人もいます。その場合、子供達はハロウィンをしている=お菓子をくれる家をどのように見分けるのか、という事ですが、玄関がハロウィンの飾りつけをしている家=ハロウィン歓迎=お菓子をもらいに来ていいよ、という意味だそうです。逆に、全くハロウィンの飾りつけをしていない家はハロウィン不歓迎なので行ってはいけません。
では、ハロウィンの飾りつけってどんなのよ、という事ですが、向こうはシンプルな飾り付けが多いです。大体買ってきた大きなカボチャをくりぬいてジャック・オー・ランタンを作り、玄関にそれをどんと置いて終わり、という所がほとんどでした。友人宅も小さなジャック・オー・ランタンを飾っていました。全体的にクリスマスのイルミネーションほど頑張っていない感じでしたね。
ちなみに私のホストマザーですが、彼女も昔は「ハロウィン歓迎」だったそうなんですね。ただある年、ハロウィンコスプレで着飾ってハイになっている大学生達が来た事があってすごく怖い思いをしたそうなんですよ。彼らに悪気はなかったでしょうが女性一人ですからやはり警戒しますよね。お菓子をもらいに来るのは普通は小さい子供なんですが、まれにそんなハプニングもあるようです。
ちなみに私はお菓子をあげる側で、もらう側ではないのに楽しめるんだろうかと思っていましたが杞憂に終わりました。あげる立場がこんなに楽しいとは!気分はまるでサンタクロース。はっはっは、もっと欲しがりなさいってな気分です。また子供たちの仮装が可愛くて可愛くて。男の子はバットマンもいましたが、大体皆オーソドックスにお化けや魔女の格好をしていました。扮装もメイクも本格的で楽しめました。許可を取ってはカメラで写真を撮りまくっていました。
それにしてもアメリカ人は幼少時からニクいです。小さな女の子にお菓子をあげたら、英語で「あなたの国の言葉でありがとうはなんて言うの?」と聞かれたので「ありがとうだよ」と答えると、「アリガトウ」と言って風のように去って行きました。心を鷲掴みにされた瞬間でした。
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