9 / 234
そのプロフィール、要りますか?
しおりを挟む
最近TVを見ていて気付いた事があります。気付いた瞬間、ほぼ同時に疑問も浮かび、疑問が疑惑へと変わり、なんだかモヤモヤしてしまいました。そこで大変勝手ではありますが、皆さまにもモヤモヤしてもらおうと思いこの記事を書いたわけです。では、本題へ参りましょう。
皆さんもTVでコメンテーターなどの出演者が出る時に、テロップで表示されるその出演者のプロフィールを見たことがあるでしょう。あれ、最近やたらと家族構成が出ませんか?
例を挙げてみましょう。あなたがTVを見ていると、弁護士の鈴木花子さんがゲストとして出演されたとします。
司会者:「それでは本日、弁護士の鈴木先生におこしいただきました。今日はよろしくお願いいたします」
鈴木さん:「よろしくお願いします」(ここで鈴木さんが画面に写り、同時にテロップで2行ほどのプロフィールが表示されます。)
【鈴木花子弁護士:サービス残業など個人と会社間の労働問題を多く手掛ける。夫と子供1人の3人家族】←はい、ここです!!
何故これが出るんでしょうか。そもそも、表示はいりますか?誰へ何のアピールでしょうか。いえ、実は分かっています。誰へ、どういう主張なのか、TV側の意図は分かっていますがそれは後述するとして。
そもそも、何故この表示にモヤっとしたかと言うと、この家族構成が表示されるのは、大体女性ゲストが多いんです。男性の場合は、職業又は専門分野だけか、せいぜい今までどういう事をされていたかと言う仕事内容が多いんです。こちらも簡単な例を挙げましょう。
司会者:「それでは本日、〇〇大学経済学部教授の山本先生におこしいただきました。今日はよろしくお願いいたします」
山本さん:「よろしくお願いします」
【山本太郎教授:〇〇大学経済学部教授。労働者派遣法と偽装請負に詳しい】
あら不思議。家族構成なんか微塵も出てこないじゃありませんか。
なぜ女性ゲストだけわざわざ家族構成が表示されるのか。ちなみに、女性ゲストと言ってもテロップ表示のない芸能人は除きます。何かの議題に対してコメントを求められる専門家、有識者と言った、どちらかと言えば堅い職業にテロップが多い気がします。ではここでTV側の意図を推測しましょう。
それはずばり、『視聴者に親しみを感じてもらう』ためだからだと思います。
例えば先の例の女性弁護士がTVで出た時に、視聴者が「弁護士なんてすごいなあ」と無意識で壁を作った時にプロフィールに「夫と子供1人の3人家族」と出ると、「ああ、この人もフツーの人なのね」と無意識に壁を下げるのではないか、と言う事です。
でもこれは怖い事です。何が怖いって「それを表示した事で何がこの先に起こるか考えないマスコミの先見の明のなさ」と「ジャーナルスタンダードをマスコミが無意識に作り出す」事に、です。
TV関係者に言わせれば『視聴者が親しみやすさを感じるため』なんてのたまいそうですが、「親しみやすさを感じる」と言う事は「一般的」だからです。つまり、暗に、「独身者や既婚子供なしは一般的ではないから載せないよん」と言っている事と同義なんです。『いやいやそんな事ないよ。ただ、わざわざプロフィールテロップで‛独身’とか‛夫と二人家族’なんて表示するのは失礼でしょう?プライバシー侵害にあたるし』
そうですね、余計なお世話です。では、わざわざ既婚で子供が何人かなんて表示するのはプライバシー侵害にはあたらないんですか?外国人ゲストが出演する時は、プライベートだからって表示を拒否されるでしょう。そもそも海外のTV番組見て下さいよ。ゲストが出る時に表示されるのは名前くらいでしょう?家族構成まで表示されるところあります?
まあ、100歩ゆずって、表示OKにしましょう。それなら男性も表示すべきです。女性だけ表示してるなんて、仕事をしていても結局既婚で子供がいないと大人として不完全と言われてるようなものです。
『怖いなあ。日本のTV番組見てる人は大抵日本人だからそんなところまで皆気にしてないし考えてないよ!』
いや、普段なにげなく目にするものだからもっと気を使って欲しいんですよ。毎日なんとなく目にしていて、そのテロップ表示に慣れると「既婚で子供が〇人」いる事がスタンダードだと刷り込みされてしまうんです。その日本的標準が、日本人を気付かないうちに苦しめ、【なんとなく生きづらい社会】にしている事をなんで分からないんでしょうねぇ。LGBTや女性、障がい者への理解を進めようという活動が活発になっているのに、マスコミがこれじゃあねぇ、だから若者のTV離れが進むんだよと、今回はかなり辛口になってしまいました。
皆さんもTVでコメンテーターなどの出演者が出る時に、テロップで表示されるその出演者のプロフィールを見たことがあるでしょう。あれ、最近やたらと家族構成が出ませんか?
例を挙げてみましょう。あなたがTVを見ていると、弁護士の鈴木花子さんがゲストとして出演されたとします。
司会者:「それでは本日、弁護士の鈴木先生におこしいただきました。今日はよろしくお願いいたします」
鈴木さん:「よろしくお願いします」(ここで鈴木さんが画面に写り、同時にテロップで2行ほどのプロフィールが表示されます。)
【鈴木花子弁護士:サービス残業など個人と会社間の労働問題を多く手掛ける。夫と子供1人の3人家族】←はい、ここです!!
何故これが出るんでしょうか。そもそも、表示はいりますか?誰へ何のアピールでしょうか。いえ、実は分かっています。誰へ、どういう主張なのか、TV側の意図は分かっていますがそれは後述するとして。
そもそも、何故この表示にモヤっとしたかと言うと、この家族構成が表示されるのは、大体女性ゲストが多いんです。男性の場合は、職業又は専門分野だけか、せいぜい今までどういう事をされていたかと言う仕事内容が多いんです。こちらも簡単な例を挙げましょう。
司会者:「それでは本日、〇〇大学経済学部教授の山本先生におこしいただきました。今日はよろしくお願いいたします」
山本さん:「よろしくお願いします」
【山本太郎教授:〇〇大学経済学部教授。労働者派遣法と偽装請負に詳しい】
あら不思議。家族構成なんか微塵も出てこないじゃありませんか。
なぜ女性ゲストだけわざわざ家族構成が表示されるのか。ちなみに、女性ゲストと言ってもテロップ表示のない芸能人は除きます。何かの議題に対してコメントを求められる専門家、有識者と言った、どちらかと言えば堅い職業にテロップが多い気がします。ではここでTV側の意図を推測しましょう。
それはずばり、『視聴者に親しみを感じてもらう』ためだからだと思います。
例えば先の例の女性弁護士がTVで出た時に、視聴者が「弁護士なんてすごいなあ」と無意識で壁を作った時にプロフィールに「夫と子供1人の3人家族」と出ると、「ああ、この人もフツーの人なのね」と無意識に壁を下げるのではないか、と言う事です。
でもこれは怖い事です。何が怖いって「それを表示した事で何がこの先に起こるか考えないマスコミの先見の明のなさ」と「ジャーナルスタンダードをマスコミが無意識に作り出す」事に、です。
TV関係者に言わせれば『視聴者が親しみやすさを感じるため』なんてのたまいそうですが、「親しみやすさを感じる」と言う事は「一般的」だからです。つまり、暗に、「独身者や既婚子供なしは一般的ではないから載せないよん」と言っている事と同義なんです。『いやいやそんな事ないよ。ただ、わざわざプロフィールテロップで‛独身’とか‛夫と二人家族’なんて表示するのは失礼でしょう?プライバシー侵害にあたるし』
そうですね、余計なお世話です。では、わざわざ既婚で子供が何人かなんて表示するのはプライバシー侵害にはあたらないんですか?外国人ゲストが出演する時は、プライベートだからって表示を拒否されるでしょう。そもそも海外のTV番組見て下さいよ。ゲストが出る時に表示されるのは名前くらいでしょう?家族構成まで表示されるところあります?
まあ、100歩ゆずって、表示OKにしましょう。それなら男性も表示すべきです。女性だけ表示してるなんて、仕事をしていても結局既婚で子供がいないと大人として不完全と言われてるようなものです。
『怖いなあ。日本のTV番組見てる人は大抵日本人だからそんなところまで皆気にしてないし考えてないよ!』
いや、普段なにげなく目にするものだからもっと気を使って欲しいんですよ。毎日なんとなく目にしていて、そのテロップ表示に慣れると「既婚で子供が〇人」いる事がスタンダードだと刷り込みされてしまうんです。その日本的標準が、日本人を気付かないうちに苦しめ、【なんとなく生きづらい社会】にしている事をなんで分からないんでしょうねぇ。LGBTや女性、障がい者への理解を進めようという活動が活発になっているのに、マスコミがこれじゃあねぇ、だから若者のTV離れが進むんだよと、今回はかなり辛口になってしまいました。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
島猫たちのエピソード2025
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。
石垣島は野良猫がとても多い島。
2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。
「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。
もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。
本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。
スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。
見込みスコアがずっとゼロでショックです
コーヒーブレイク
エッセイ・ノンフィクション
久しぶりにアルファポリスに連載を投稿したら、ポイントはついているのに、見込みスコアがまったくつかないので、落ち込んだという話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる