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十四突き目 仲間
親父の言葉
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琴音の横に腰を下ろす蓮実は、安堵のため息を着く。
「まさる、私にも何か頂戴。走ってきたから喉が乾いたわ」
蓮実は、琴音と恵がピンク色の見慣れないお酒を飲んでいるのに気がついた。
「恵くんに琴音ちゃん。それ、何飲んでるの?なんだか、いい香りがするわね」
「ああ、これですか?桃のお酒です。これ、飲みやすくて美味しいですよ」
恵が、いつのまにか二杯目を頂いている。
蓮実が感心したようにまさるに視線を向ける。
「へえ、まさる。漬け込み酒まで始めたの?」
まさるは、横に並ぶとおるに視線を送る。
「いいえ、これは、とおるが作ったのよ」
桃酒を注いだグラスを蓮実に差し出すとおる。
「よかったら、どうぞ」
「へえ、とおるさんが?ありがとう、頂きます。綺麗な色」
蓮実は、グラスを照明の方にかざして、その色を楽しんでいる。
とおるが、何度も失敗しながら作ったお酒だった。
「良かったら、感想聞かせて下さいね。今度は柚子で作ってみようと思ってて」
グラスを口に当て傾ける蓮実は、口の中に流れ込む甘く癒してくれる味と香の虜になった。
「ああ、これ美味しい。私好きかも」
再び、ハイタッチをする、まさるととおる。
・
桃のお酒が、すっかり気に入った蓮実は、既に三杯目を飲み干そうとしていた。ほろ酔い状態で恵に絡みつく。
「恵ちゃん、もう二度と一人で無茶したらダメだからね」
「はい、もうしません」
恵の肩に置いた手を首に回す蓮実。
「約束だよ。嘘ついたら、この首、絞めてやるからね」
「はい」
「それにしても、なんでまた、こんな無茶したのかな?恵ちゃん」
お酒が回って小言が増える蓮実だった。
「蓮実」
カウンターの席から声が届き、その方に視線を送る蓮実。
「ん?」
一城が蓮実に声をかけると、恵の気持ちを代弁するかのように語り始めた。
「恵は、人として、すべきことをしただけだよ」
一城の言いたいことは、よくわかっている蓮実だったが
「それでも・・・」
「男として、大切な人を自分の手で守りたかった。その一心だ」
「それは、そうかもしれないけど・・・」
言葉に詰まる蓮実を見るまさるが、一城を覗き込む。
「そうね、でもね、一城ちゃん、大切な人を守ってあげたいって気持ちは、男も女も関係ないわよ」
まさるがグラスにウィスキーを注ぐと、それを手に取る一城がカラカラと氷を泳がせるのを見ている。
「まあな」
「現に蓮実も、こうして恵ちゃんのことが心配で、飛んで来てくれてるじゃない」
一城は、蓮実の足元を見てあることに気がつくと鼻で笑って言った。
「そのようだな、余程慌てて出て来たんだろうな?蓮実は」
「ど、どうして、私が慌てて出てきたなんて事がわかるのよ?」
蓮実は、自分が慌てて家を出て来たのが、なぜ一城にわかるのか不思議であった。
ちらりと足元を見る一城が蓮実を見て再び笑った。
「な、何よ?」
蓮実は、履いているズボンでも、どこか変なのか気になって、ポケットに手を差し入れたりしている。
「もっと下だよ。靴が色形が違う、左右別物だ」
言われて足元を見る蓮実は、靴が左右まったく違う靴を履いていることにようやく気が付くと、恥ずかしさから慌ててそれを脱ぎ始める。
「そ、そういうことは、こっそり教えてくれるものよ。普通」
ぷうと頬を膨らます蓮実。それをまさるがおどけた顔で覗き込む。
「あら、蓮実。まだ、一城ちゃんのこと、よくわかってないのね?」
「な、何がよ?」
唇を尖らせて、上目使いにまさるを睨む蓮実。
「ハッキリものを言うのが一城ちゃんなのよ」
「そ、そんなことくらい、知ってるわよ。私だって。本当に大変なんだから、色々と後処理が」
一城の社長秘書をしている蓮実は、顧客に対し、ハッキリものを言いすぎて何度となく、クレームを付けられていることを骨身に感じていた。
ブツブツと小言を言っている蓮実を平然とした顔で聞き流している一城。
それを見た涼介が含み笑いをするとポツリと言った。
「あと、やることもハッキリしてしますけどね」
それを聞いた蓮実は、身を乗り出すと人差し指を立てると一城の目の前にそれをかざしている。
「それよ、それ。やることがハッキリしすぎて困るのよ。この人は。人が止めるのなんて、まったく聞かないんだから」
涼介が、グラスを見たまま、再びポツリと言った。
「あの部屋の扉の修理、大変だったんですよ」
それを聞いた一城は、首を傾げると、けげんそうに涼介を見る。
「ん?部屋の扉?扉ってなんだよ。涼介」
恵が何のことか思い出すと、可笑しくなって吹き出した。
「確かに。僕たちを助け出そうと飛び込んできた一城さん。扉を思い切り蹴破ってましたね」
更に身を乗り出す蓮実。
「はあ?今度は扉まで壊したの?」
「おいおい、今度はって、人聞きが悪いな。まるで、しょっちゅう物を壊してるみたいじゃないか」
「何をするにも、見境がなさ過ぎなのよ。一城は」
遠く何かを思い返していた恵が、蓮実のイラついた気持ちを沈めるかのように、目を輝かせて蓮実の目を見た。
「確かに見境がないのかもしれないけど、僕には到底真似が出来ない。そう、あの時の一城さんの行動には驚かされました」
恵はあることを思い出して、思いを馳せている。
「あること?」
蓮実は、恵の生き生きとした瞳を見て、何かを期待せずにいられなかった。
一城は、他人事のようにグラスを傾けている。
恵は、少し遠くなった過去を思い返している。歩のアパートでの出来事を。
「歩が、首を吊ったあの時です」
「え?」
蓮実は、現場を見たわけでもなく、話でしか聞いていなかったことで、その現状を知らなかった。
「僕は、宙吊りになった歩を見た時、もうダメだと思いました。そう思ったら足がすくんで動けなかったんです」
「それを言うなら私だって同じ。親友が・・・ううん。人のそんな姿を見たら、私だって、いえ、誰だって足がすくんで動けなくなると思うわ」
「そうですよね。普通、人って、ああいった場面に出くわしたら、動けなくなりますよね?でも、一城さんは違ったんです。迷うこともなく歩に駆け寄ると、動かなくなっている歩を抱き上げてました」
「え、一城が?」
「はい、で、僕に喝を入れたんです」
まさるが、興味津々に恵と蓮実の間に入り込む。
「一城ちゃんが喝ね、でなんて言ったの?」
恵は、嬉しそうに微笑むと一城に視線を向ける。
「勝手に、殺してんじゃねえぞって、諦めるなと」
「へえ、一城ちゃんらしいわね」
まさるも、拉致られた時の一城の行動を思い返して微笑ましい気持ちになっていた。
「思ったら、迷わず動くのが一城ちゃんよね」
一城は、照れ臭そうにタバコを咥えると、知らん顔をしている。
「・・・普通だよ、そんなの」
「普通じゃないですよ。僕には、一城さんと同じようなことなんて、出来ないです」
「そうね、普通なら尻込みしたり、迷ってしまって、動けないものよね」
蓮実の言葉を聞いた涼介も、思い当たることがあった。
「そういえば、俺も昔、ある事で悩んで何も出来ずにいた時、一城さんに言われたことがあったな」
まさるは、一城と涼介の間に起こったが気になった。
「へえ、何を言われたのよ?」
涼介は、口元に拳を当てると、コホンと咳払いをするとチラリと一城の顔を見てから遠慮がちに話し始めた。
「・・・おもいやりっていうのはな」
「おもいやり?おもいやりって、あのおもいやり?重い槍のことじゃないわよね?」
まさるが、一城にしては、似つかわしくない言葉に思わず耳を疑って、わざとふざけてみせた。
「はい、重い槍でなく、思いやりです。思いやりっていうのは、思ったらやるから、おもいやりって言うんだぞってね」
恵も、初めて聞くことに感心していた。
「なるほど、おもいやりって単なる感情みたいなものだと思ってました。思いやるんじゃなくて。思い、やる。なんですね」
「へえ、一城ちゃんもなかなか言うじゃないの」
まさるも、知らなかったことで感心している。
蓮実もまた、いつしか酔いが覚め、素直な気持ちになっていた。
「一城の優しさの源は、そこなの?」
蓮実の澄んだ瞳を見た一城は、目をパチクリさせると、遠くを見据えたままポツリと言った。
「や、優しいかどうかなんて知らねえよ。俺も、ただ人から教わったことで、それを常に念頭に置いてるだけだ」
まさるが、あごをつまむと眉間に皺を寄せている。
「一城の知り合いにそんな事が言える奴っていたかしら?」
蓮実もまた、喧嘩ばかりする荒くれな連中しか付き合いのない一城からは、思い当たる人物が思い浮かばなかった。
「一城?誰がそんな立派なこと言ったの?」
一城は、覗き込む蓮実の目をまともに見れずに、視線を外すと言った。
「お前の親父だよ。蓮実。郷田さんの言葉だよ」
蓮実は、目を丸くして一城を見ている。
「へ?・・・父が?そんなことを?」
「まさる、私にも何か頂戴。走ってきたから喉が乾いたわ」
蓮実は、琴音と恵がピンク色の見慣れないお酒を飲んでいるのに気がついた。
「恵くんに琴音ちゃん。それ、何飲んでるの?なんだか、いい香りがするわね」
「ああ、これですか?桃のお酒です。これ、飲みやすくて美味しいですよ」
恵が、いつのまにか二杯目を頂いている。
蓮実が感心したようにまさるに視線を向ける。
「へえ、まさる。漬け込み酒まで始めたの?」
まさるは、横に並ぶとおるに視線を送る。
「いいえ、これは、とおるが作ったのよ」
桃酒を注いだグラスを蓮実に差し出すとおる。
「よかったら、どうぞ」
「へえ、とおるさんが?ありがとう、頂きます。綺麗な色」
蓮実は、グラスを照明の方にかざして、その色を楽しんでいる。
とおるが、何度も失敗しながら作ったお酒だった。
「良かったら、感想聞かせて下さいね。今度は柚子で作ってみようと思ってて」
グラスを口に当て傾ける蓮実は、口の中に流れ込む甘く癒してくれる味と香の虜になった。
「ああ、これ美味しい。私好きかも」
再び、ハイタッチをする、まさるととおる。
・
桃のお酒が、すっかり気に入った蓮実は、既に三杯目を飲み干そうとしていた。ほろ酔い状態で恵に絡みつく。
「恵ちゃん、もう二度と一人で無茶したらダメだからね」
「はい、もうしません」
恵の肩に置いた手を首に回す蓮実。
「約束だよ。嘘ついたら、この首、絞めてやるからね」
「はい」
「それにしても、なんでまた、こんな無茶したのかな?恵ちゃん」
お酒が回って小言が増える蓮実だった。
「蓮実」
カウンターの席から声が届き、その方に視線を送る蓮実。
「ん?」
一城が蓮実に声をかけると、恵の気持ちを代弁するかのように語り始めた。
「恵は、人として、すべきことをしただけだよ」
一城の言いたいことは、よくわかっている蓮実だったが
「それでも・・・」
「男として、大切な人を自分の手で守りたかった。その一心だ」
「それは、そうかもしれないけど・・・」
言葉に詰まる蓮実を見るまさるが、一城を覗き込む。
「そうね、でもね、一城ちゃん、大切な人を守ってあげたいって気持ちは、男も女も関係ないわよ」
まさるがグラスにウィスキーを注ぐと、それを手に取る一城がカラカラと氷を泳がせるのを見ている。
「まあな」
「現に蓮実も、こうして恵ちゃんのことが心配で、飛んで来てくれてるじゃない」
一城は、蓮実の足元を見てあることに気がつくと鼻で笑って言った。
「そのようだな、余程慌てて出て来たんだろうな?蓮実は」
「ど、どうして、私が慌てて出てきたなんて事がわかるのよ?」
蓮実は、自分が慌てて家を出て来たのが、なぜ一城にわかるのか不思議であった。
ちらりと足元を見る一城が蓮実を見て再び笑った。
「な、何よ?」
蓮実は、履いているズボンでも、どこか変なのか気になって、ポケットに手を差し入れたりしている。
「もっと下だよ。靴が色形が違う、左右別物だ」
言われて足元を見る蓮実は、靴が左右まったく違う靴を履いていることにようやく気が付くと、恥ずかしさから慌ててそれを脱ぎ始める。
「そ、そういうことは、こっそり教えてくれるものよ。普通」
ぷうと頬を膨らます蓮実。それをまさるがおどけた顔で覗き込む。
「あら、蓮実。まだ、一城ちゃんのこと、よくわかってないのね?」
「な、何がよ?」
唇を尖らせて、上目使いにまさるを睨む蓮実。
「ハッキリものを言うのが一城ちゃんなのよ」
「そ、そんなことくらい、知ってるわよ。私だって。本当に大変なんだから、色々と後処理が」
一城の社長秘書をしている蓮実は、顧客に対し、ハッキリものを言いすぎて何度となく、クレームを付けられていることを骨身に感じていた。
ブツブツと小言を言っている蓮実を平然とした顔で聞き流している一城。
それを見た涼介が含み笑いをするとポツリと言った。
「あと、やることもハッキリしてしますけどね」
それを聞いた蓮実は、身を乗り出すと人差し指を立てると一城の目の前にそれをかざしている。
「それよ、それ。やることがハッキリしすぎて困るのよ。この人は。人が止めるのなんて、まったく聞かないんだから」
涼介が、グラスを見たまま、再びポツリと言った。
「あの部屋の扉の修理、大変だったんですよ」
それを聞いた一城は、首を傾げると、けげんそうに涼介を見る。
「ん?部屋の扉?扉ってなんだよ。涼介」
恵が何のことか思い出すと、可笑しくなって吹き出した。
「確かに。僕たちを助け出そうと飛び込んできた一城さん。扉を思い切り蹴破ってましたね」
更に身を乗り出す蓮実。
「はあ?今度は扉まで壊したの?」
「おいおい、今度はって、人聞きが悪いな。まるで、しょっちゅう物を壊してるみたいじゃないか」
「何をするにも、見境がなさ過ぎなのよ。一城は」
遠く何かを思い返していた恵が、蓮実のイラついた気持ちを沈めるかのように、目を輝かせて蓮実の目を見た。
「確かに見境がないのかもしれないけど、僕には到底真似が出来ない。そう、あの時の一城さんの行動には驚かされました」
恵はあることを思い出して、思いを馳せている。
「あること?」
蓮実は、恵の生き生きとした瞳を見て、何かを期待せずにいられなかった。
一城は、他人事のようにグラスを傾けている。
恵は、少し遠くなった過去を思い返している。歩のアパートでの出来事を。
「歩が、首を吊ったあの時です」
「え?」
蓮実は、現場を見たわけでもなく、話でしか聞いていなかったことで、その現状を知らなかった。
「僕は、宙吊りになった歩を見た時、もうダメだと思いました。そう思ったら足がすくんで動けなかったんです」
「それを言うなら私だって同じ。親友が・・・ううん。人のそんな姿を見たら、私だって、いえ、誰だって足がすくんで動けなくなると思うわ」
「そうですよね。普通、人って、ああいった場面に出くわしたら、動けなくなりますよね?でも、一城さんは違ったんです。迷うこともなく歩に駆け寄ると、動かなくなっている歩を抱き上げてました」
「え、一城が?」
「はい、で、僕に喝を入れたんです」
まさるが、興味津々に恵と蓮実の間に入り込む。
「一城ちゃんが喝ね、でなんて言ったの?」
恵は、嬉しそうに微笑むと一城に視線を向ける。
「勝手に、殺してんじゃねえぞって、諦めるなと」
「へえ、一城ちゃんらしいわね」
まさるも、拉致られた時の一城の行動を思い返して微笑ましい気持ちになっていた。
「思ったら、迷わず動くのが一城ちゃんよね」
一城は、照れ臭そうにタバコを咥えると、知らん顔をしている。
「・・・普通だよ、そんなの」
「普通じゃないですよ。僕には、一城さんと同じようなことなんて、出来ないです」
「そうね、普通なら尻込みしたり、迷ってしまって、動けないものよね」
蓮実の言葉を聞いた涼介も、思い当たることがあった。
「そういえば、俺も昔、ある事で悩んで何も出来ずにいた時、一城さんに言われたことがあったな」
まさるは、一城と涼介の間に起こったが気になった。
「へえ、何を言われたのよ?」
涼介は、口元に拳を当てると、コホンと咳払いをするとチラリと一城の顔を見てから遠慮がちに話し始めた。
「・・・おもいやりっていうのはな」
「おもいやり?おもいやりって、あのおもいやり?重い槍のことじゃないわよね?」
まさるが、一城にしては、似つかわしくない言葉に思わず耳を疑って、わざとふざけてみせた。
「はい、重い槍でなく、思いやりです。思いやりっていうのは、思ったらやるから、おもいやりって言うんだぞってね」
恵も、初めて聞くことに感心していた。
「なるほど、おもいやりって単なる感情みたいなものだと思ってました。思いやるんじゃなくて。思い、やる。なんですね」
「へえ、一城ちゃんもなかなか言うじゃないの」
まさるも、知らなかったことで感心している。
蓮実もまた、いつしか酔いが覚め、素直な気持ちになっていた。
「一城の優しさの源は、そこなの?」
蓮実の澄んだ瞳を見た一城は、目をパチクリさせると、遠くを見据えたままポツリと言った。
「や、優しいかどうかなんて知らねえよ。俺も、ただ人から教わったことで、それを常に念頭に置いてるだけだ」
まさるが、あごをつまむと眉間に皺を寄せている。
「一城の知り合いにそんな事が言える奴っていたかしら?」
蓮実もまた、喧嘩ばかりする荒くれな連中しか付き合いのない一城からは、思い当たる人物が思い浮かばなかった。
「一城?誰がそんな立派なこと言ったの?」
一城は、覗き込む蓮実の目をまともに見れずに、視線を外すと言った。
「お前の親父だよ。蓮実。郷田さんの言葉だよ」
蓮実は、目を丸くして一城を見ている。
「へ?・・・父が?そんなことを?」
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