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十四突き目 仲間
言葉の意味
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一城が、遠く思いを馳せた表情で語り始める。
「おもいやり・・・誰かが困っているのを見つけたら、大抵は、可哀想だな。大変そうだな。こんなことしてあげたい。こうしたらいいのに。そんな風に思いながらもその場をやり過ごしてしまう。これが当たり前なんだよ。皆、目的があって、その場にいるんだからな。構ってなんかいられないのが普通だよ」
蓮実は、父の言葉と聞いて、姿勢を正して一城を見る。
「そうね」
「どこかに行こうとしていても、忙しくても、それでも、そう思うんだったら、やればいいじゃないか。人が困っているなら助けてやれ。一城。予定なんて、どうでもいい。今何を優先すべきか、心で感じたまま動けばいいんだ。そう郷田の親父に言われてな」
「父が・・・そんなことを」
「ああ、何かをする時、したいと思ったら、すればいい。ただ、それだけだ。モタモタするな。さっさとやってしまえ。そう言ってな」
「思い立ったが吉日って、やつね」
まさるが、らしからぬことを言う。
両肘をテーブルに乗せたまま手に持ったグラスを見つめる蓮実は、遠く思いを馳せている。
「確かに言われてみれば、よく私も言われたな。考えているだけでも、時間は進むぞ。さっさと始めなさい。考えるのは後からでも、いくらでも出来るんだって」
「そうなんだよ。で、俺は考えた。で、思い切って清掃業を始めたんだ」
初めて聞く話に蓮実は、驚いている。
「そうなんだ。でも、なぜ?よりにもよって掃除の仕事だったの?」
そのことに、プッと吹き出したのは、まさるだった。
それを見た一城は、まさるが言おうとしている事に察しが付いた。
「まさる、余計なこと言うんじゃねえぞ?」
一城が止めるのを聞く気がないまさる。
「いいじゃないの、別に。一城ちゃんたらね、こう言ったのよ。俺が世の中のゴミを片付けてやる」
「お前は、黙れ」
「なに、それ?」
蓮実は、ぷっと吹き出すと首を傾げている。
「一城が、郷田さんに言われて何かを始めようと考えてた時に出た言葉よ」
「それで、掃除の仕事を?」
蓮実も、笑いを堪えようと口元を拳で押さえている。
「始めたきっかけはわかったわ。それにしては、よく昔の仲間を引き込まなかったわね」
蓮実が、不思議そうに一城を見る。
「仲間ったって、柄の悪い連中ばかりだろ。そんなのと仕事が出来るかよ。客が寄り付かねえよ」
「まあ、それもそうね」
「見た目がああだからな。さすがにな。実際は、そんなことはないんだけどな。根はいい奴ばかりだ。中にはスーツ着てきて、一緒にやりたいって、言ってた奴もいたよ。雇うのは簡単なんだけどな、今なら受け入れたんだんだろうけどな。あの頃は始めたばかりで無給って訳にもいかんしな」
「だったら、まさるを誘えば良かったのに」
まさるを見る一城。
「もちろん、こいつには、声を掛けたさ。始めた頃は無理無理現場に連れてったことがあるんだけどな。無給ってこともあったけど、こいつ、半日で帰っちまったよ」
「あら、まさる。ずいぶんと、辛抱がないのね」
「当たり前よ。無給なのは承知してたけどさ。どぶさらいなんか、出来ないわ」
「どぶさらい?」
蓮実は、道路の脇にある排水路を思い返していた。
「いや、こいつの言うどぶさらいってのは、違ってな。悪いことにグリストラップの清掃だったんだよ。ゴキブリの大群と油と食い物の腐った臭いが、イヤなんだとさ」
身震いをするまさる。
「臭いが体に染み付いて、落ちないんだから、やってられないわよ。髪はベタベタになるし」
「こいつったら、ゴキブリ見て飛び上がったてたよ。その後も、臭いで吐いちまうし。今だって自分の店のすら、やらねえんだぜ?」
「あら、売り上げに貢献してあげてるだけよ。人聞きの悪いこと言わないでくれる?」
「よく言うぜ、まったく。毎日、やれば汚くなんかならねえんだよ」
涼介が、取り残された気分で会話に参加してくる。
「初耳ですね。俺は、誘ってもらってませんけど?」
「お前には、向かねえよ。こういう仕事はな。第一、あの時は、仕事どころじゃなかったじゃねえか」
恵が、その理由を知りたかった。
確かに今の涼介では、清掃業など似つかわしくないのはわかる気がしていた。
「あの時って、何かあったんですか?」
「その頃、涼介は働ける状態じゃなかったんだよ」
「え?」
「入院してたんだ」
涼介が自分から口を開いた。
「入院?病気だったんですか?」
「いや、怪我だ」
「怪我?涼介さんが?交通事故か何かですか?」
喧嘩の強い涼介が、怪我をするなど、事故としか考え付かなかった。
「恵、もう、そのくらいにしとけ」
一城が、これ以上は詮索するな。と、言わんばかりであった。
恵も一城の意図することが分かると乗り出した身を引き戻していた。
「あ、わかりました。一城さん」
「いいんですよ。一城さん」
「いいのか?涼介。思い出したくないんじゃ」
「思い出したくはないですが、忘れたことなんか、ありませんから」
「そうか、なら、まかせる」
空気を読んだのか、恵が遠慮がちに二人に割り込む。
「あ、あの、涼介さん、どうしてもって訳じゃないので」
「いいんだ、恵。俺は平気だ」
「あ、はい、でしたら。なぜ、怪我を?」
「闇討ちにあったんだ」
「闇討ち?不意打ちってことですか?」
「夜の闇に紛れて襲われたんだよ。涼介は」
「俺は、あの頃、まだまだチンピラに過ぎなかった」
「涼介は、今でこそ、何社も抱える社長業をしているけどな。若い頃は、喧嘩ばっかしててな」
「え?ちょ、涼介さん、社長さんなんですか?」
「おかしいか?」
「いや、そうじゃないんですけど、てっきりヤクザかと」
「ヤクザさ。ヤクザってな。上納金収めなきゃならないからな」
「はあ、そうなんですか。よくわかりませんが」
「わからなくていい」
「だから、やめろって言ってるのに聞かないんだよ。こいつは」
一城が、上納金の為にお金を稼がなければならないことに疑問を抱いていた。自分の生活費はもちろん、組のためにお金を作らなくてはならない。組は看板を貸すだけで何もしてくれない矛盾さを感じていた。むしろ、今の涼介なら組を抜けても生活には何の支障もなかった。何故、そうしないのか疑問であった。
「俺は、好きだからやってるだけです。それじゃ、いけませんか?一城さん」
「どこが、いいんだろうな。ヤクザの。実際のところ、組の看板なんか抱えてないだろ?看板は、使ってなんぼじゃねえのか?」
「看板使うのは若中のうちですよ。今俺が抱えてるのは、その若中なんです。養って行かなきゃならないんですよ。一城さんならわかるでしょ?」
「だったら、尚更、組にいる必要がないんじゃないのか?それとも他に組を守らなくちゃならない訳でもあるのか?」
一城は、黙り込んでいる涼介を見ている。
「涼介、あんたまさか・・・」
まさるが何かを思い出したような口振りだ。
「まさかって何だよ?まさる」
涼介とまさるが口籠ってしまうのを見た一城は、あることを思い出した。
「まさかって・・・おい、涼介。他に組を守らなくちゃならない理由と言えば」
一城が何かを言いかけるのを聞いて急に立ち上がる涼介は、内ポケットから財布を取り出すと、数枚の一万円札を抜き取るとカウンターに置いた。
「まさるさん、ご馳走様でした。俺、そろそろ行きます」
一城も立ち上がると涼介の肩を掴んだ。
「待てよ、涼介。まだ、話は済んでねえ」
「一城さん、俺には俺の生き方があります。だから」
涼介は、軽く頭を下げると入り口のドアに向かった。
「涼介・・・」
一城は、それ以上は何も言えなかった。
涼介は、立ち止まると恵を見た。
「恵、無茶は二度とするなよ。それが、一城さんへの気遣いにもなるんだからな」
「あ、はい」
涼介は、店を出て行った。
「おもいやり・・・誰かが困っているのを見つけたら、大抵は、可哀想だな。大変そうだな。こんなことしてあげたい。こうしたらいいのに。そんな風に思いながらもその場をやり過ごしてしまう。これが当たり前なんだよ。皆、目的があって、その場にいるんだからな。構ってなんかいられないのが普通だよ」
蓮実は、父の言葉と聞いて、姿勢を正して一城を見る。
「そうね」
「どこかに行こうとしていても、忙しくても、それでも、そう思うんだったら、やればいいじゃないか。人が困っているなら助けてやれ。一城。予定なんて、どうでもいい。今何を優先すべきか、心で感じたまま動けばいいんだ。そう郷田の親父に言われてな」
「父が・・・そんなことを」
「ああ、何かをする時、したいと思ったら、すればいい。ただ、それだけだ。モタモタするな。さっさとやってしまえ。そう言ってな」
「思い立ったが吉日って、やつね」
まさるが、らしからぬことを言う。
両肘をテーブルに乗せたまま手に持ったグラスを見つめる蓮実は、遠く思いを馳せている。
「確かに言われてみれば、よく私も言われたな。考えているだけでも、時間は進むぞ。さっさと始めなさい。考えるのは後からでも、いくらでも出来るんだって」
「そうなんだよ。で、俺は考えた。で、思い切って清掃業を始めたんだ」
初めて聞く話に蓮実は、驚いている。
「そうなんだ。でも、なぜ?よりにもよって掃除の仕事だったの?」
そのことに、プッと吹き出したのは、まさるだった。
それを見た一城は、まさるが言おうとしている事に察しが付いた。
「まさる、余計なこと言うんじゃねえぞ?」
一城が止めるのを聞く気がないまさる。
「いいじゃないの、別に。一城ちゃんたらね、こう言ったのよ。俺が世の中のゴミを片付けてやる」
「お前は、黙れ」
「なに、それ?」
蓮実は、ぷっと吹き出すと首を傾げている。
「一城が、郷田さんに言われて何かを始めようと考えてた時に出た言葉よ」
「それで、掃除の仕事を?」
蓮実も、笑いを堪えようと口元を拳で押さえている。
「始めたきっかけはわかったわ。それにしては、よく昔の仲間を引き込まなかったわね」
蓮実が、不思議そうに一城を見る。
「仲間ったって、柄の悪い連中ばかりだろ。そんなのと仕事が出来るかよ。客が寄り付かねえよ」
「まあ、それもそうね」
「見た目がああだからな。さすがにな。実際は、そんなことはないんだけどな。根はいい奴ばかりだ。中にはスーツ着てきて、一緒にやりたいって、言ってた奴もいたよ。雇うのは簡単なんだけどな、今なら受け入れたんだんだろうけどな。あの頃は始めたばかりで無給って訳にもいかんしな」
「だったら、まさるを誘えば良かったのに」
まさるを見る一城。
「もちろん、こいつには、声を掛けたさ。始めた頃は無理無理現場に連れてったことがあるんだけどな。無給ってこともあったけど、こいつ、半日で帰っちまったよ」
「あら、まさる。ずいぶんと、辛抱がないのね」
「当たり前よ。無給なのは承知してたけどさ。どぶさらいなんか、出来ないわ」
「どぶさらい?」
蓮実は、道路の脇にある排水路を思い返していた。
「いや、こいつの言うどぶさらいってのは、違ってな。悪いことにグリストラップの清掃だったんだよ。ゴキブリの大群と油と食い物の腐った臭いが、イヤなんだとさ」
身震いをするまさる。
「臭いが体に染み付いて、落ちないんだから、やってられないわよ。髪はベタベタになるし」
「こいつったら、ゴキブリ見て飛び上がったてたよ。その後も、臭いで吐いちまうし。今だって自分の店のすら、やらねえんだぜ?」
「あら、売り上げに貢献してあげてるだけよ。人聞きの悪いこと言わないでくれる?」
「よく言うぜ、まったく。毎日、やれば汚くなんかならねえんだよ」
涼介が、取り残された気分で会話に参加してくる。
「初耳ですね。俺は、誘ってもらってませんけど?」
「お前には、向かねえよ。こういう仕事はな。第一、あの時は、仕事どころじゃなかったじゃねえか」
恵が、その理由を知りたかった。
確かに今の涼介では、清掃業など似つかわしくないのはわかる気がしていた。
「あの時って、何かあったんですか?」
「その頃、涼介は働ける状態じゃなかったんだよ」
「え?」
「入院してたんだ」
涼介が自分から口を開いた。
「入院?病気だったんですか?」
「いや、怪我だ」
「怪我?涼介さんが?交通事故か何かですか?」
喧嘩の強い涼介が、怪我をするなど、事故としか考え付かなかった。
「恵、もう、そのくらいにしとけ」
一城が、これ以上は詮索するな。と、言わんばかりであった。
恵も一城の意図することが分かると乗り出した身を引き戻していた。
「あ、わかりました。一城さん」
「いいんですよ。一城さん」
「いいのか?涼介。思い出したくないんじゃ」
「思い出したくはないですが、忘れたことなんか、ありませんから」
「そうか、なら、まかせる」
空気を読んだのか、恵が遠慮がちに二人に割り込む。
「あ、あの、涼介さん、どうしてもって訳じゃないので」
「いいんだ、恵。俺は平気だ」
「あ、はい、でしたら。なぜ、怪我を?」
「闇討ちにあったんだ」
「闇討ち?不意打ちってことですか?」
「夜の闇に紛れて襲われたんだよ。涼介は」
「俺は、あの頃、まだまだチンピラに過ぎなかった」
「涼介は、今でこそ、何社も抱える社長業をしているけどな。若い頃は、喧嘩ばっかしててな」
「え?ちょ、涼介さん、社長さんなんですか?」
「おかしいか?」
「いや、そうじゃないんですけど、てっきりヤクザかと」
「ヤクザさ。ヤクザってな。上納金収めなきゃならないからな」
「はあ、そうなんですか。よくわかりませんが」
「わからなくていい」
「だから、やめろって言ってるのに聞かないんだよ。こいつは」
一城が、上納金の為にお金を稼がなければならないことに疑問を抱いていた。自分の生活費はもちろん、組のためにお金を作らなくてはならない。組は看板を貸すだけで何もしてくれない矛盾さを感じていた。むしろ、今の涼介なら組を抜けても生活には何の支障もなかった。何故、そうしないのか疑問であった。
「俺は、好きだからやってるだけです。それじゃ、いけませんか?一城さん」
「どこが、いいんだろうな。ヤクザの。実際のところ、組の看板なんか抱えてないだろ?看板は、使ってなんぼじゃねえのか?」
「看板使うのは若中のうちですよ。今俺が抱えてるのは、その若中なんです。養って行かなきゃならないんですよ。一城さんならわかるでしょ?」
「だったら、尚更、組にいる必要がないんじゃないのか?それとも他に組を守らなくちゃならない訳でもあるのか?」
一城は、黙り込んでいる涼介を見ている。
「涼介、あんたまさか・・・」
まさるが何かを思い出したような口振りだ。
「まさかって何だよ?まさる」
涼介とまさるが口籠ってしまうのを見た一城は、あることを思い出した。
「まさかって・・・おい、涼介。他に組を守らなくちゃならない理由と言えば」
一城が何かを言いかけるのを聞いて急に立ち上がる涼介は、内ポケットから財布を取り出すと、数枚の一万円札を抜き取るとカウンターに置いた。
「まさるさん、ご馳走様でした。俺、そろそろ行きます」
一城も立ち上がると涼介の肩を掴んだ。
「待てよ、涼介。まだ、話は済んでねえ」
「一城さん、俺には俺の生き方があります。だから」
涼介は、軽く頭を下げると入り口のドアに向かった。
「涼介・・・」
一城は、それ以上は何も言えなかった。
涼介は、立ち止まると恵を見た。
「恵、無茶は二度とするなよ。それが、一城さんへの気遣いにもなるんだからな」
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