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突然はっとする殿下のお顔

マリア様に諭されようやく気づいたご様子でその顔をこちらへと向ける

「困らせていたのか?」と顔に書いてある

私は静かに頷いた

みるみるうちに殿下の顔色が悪くなる

なぜ?どこが?そんな言葉が聞こえてきそうなほどに狼狽えていく

「殿下、私何度も申し上げましたよね?イジメられてなどいないと。何か証拠はございましたか?いつも近寄ってはマリアにイジメられているのだろうと決めつけて…ヒロイン=イジメられるの構図はどうにかしていただきたいですわ。むしろ私殿下にイジメられていた気分でしたのよ?好意を持ってない婚約者でもない方が近くに居ては私の立場が悪くなるのを考えてはくださらなかったのですか?そんな方にどうして恋心を抱けますのでしょう?」

「これ以上マリア様を悪者にしないでいただけないでしょうか?これは冤罪ですよ?罪の捏造ですよ?一国の王子がしていいことではございません。臣下が出過ぎた真似を言いますが学園主催の集まりなので多少は許して頂ますよう御了承くださいませ」

そして私は今までの中で一番と言えるカーテシーをしてみせた
(さっき素晴らしいお手本見たから//)

「なっ…!そんな…」

と言って殿下は膝を付く


へい!ウィーナー!カンカンカンカーン
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