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第三章 巻き込まれる
とは言え
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レオンルートの全貌を聞いて頭を抱えたくなった。いや、俺にはハードルが高すぎる。恥ずかしいセリフのオンパレード。
口にするのも躊躇うレベル。字面やべえ。意味がわからない。考えた奴出てこいやあ。
丸きり棒読みになるのは、許して欲しい。恥ずかしさで、死にそう。レオン様は、ツンデレキャラらしいのに、ツンどこいった?
しかも監修がアンネちゃんと言う。罰ゲームですか?
いや、そうは言ってられない。聖女が正式に決まってしまうまでに、あの女性を偽ではなく、本当の聖女に仕立てなければいけないのだから。
彼女を本物の聖女にして、夕実を奪い返し、そのまま、元いた世界に戻れば一件落着。ってことで、本物のレオン様がいないことをいいことに俺が偽レオンとして、偽聖女を聖女に仕立て上げようとしている。
ばあちゃん曰く、聖女を召喚したと言っても、神官長に認めてもらえて初めて聖女を名乗ることができ、聖女の力も確認しなければならないため、今すぐにどうにかできるものではないらしい。
夕実に聖女の力なんてない、と思う。だから、偽物と罵られる前にどうにかしたい。
牢にいた女性が聖女の力を持っているかどうかはわからないが、ばあちゃんが手伝ってくれると言うから、何とかなるはずだ。
俺は因みに、魔法は使えないらしい。何か異世界特典とかあるのかと、ワクワクしていたが、そんなものはないらしかった。
ばあちゃんの旦那さんの魔道具コレクションを見せてもらう。嬉々として、一つ一つ紹介してくれる様子は良い人そうで、孫として安心した。ばあちゃんと結婚するぐらいだから、良い歳だろうに、無邪気な少年のような様子に自然に笑顔になってしまう。
物心ついた時には既にじいちゃんはいなかったから、何か不思議な感覚だ。アンネちゃんと少し似ている気もする。まあ、こちらはこちらで、血は繋がっているからな。
アンネちゃんは、俺とアリサさんが会うことは嫌そうにしていたが、夕実のために、最後は納得してくれた。
そういえば、最近知らない人が家の周りを彷徨いていると言う。
アンネちゃん曰く、王子の側で見たことのある顔だとのこと。咄嗟にアンネちゃんのことがバレたのかと思ったが、そう言うわけでもないらしい。
と言うより、……あれ?標的、俺?
俺が移動する度に、追いかけてくるんだけども。ムキムキの男にストーカーされたことがなくて、それだけで恐ろしかったのだが。
夕実に会った時の王子の形相を思い出して、納得した。何だか怖い顔をして睨まれていたのは記憶にある。俺は知らないところで、胡散臭い奴認定されてしまっていたらしい。
あの様子なら偽聖女に会ったことも知られているだろう。
もしかしたら、厄介な人に敵認定されてしまったのでは?
アンネちゃんを、帰さないと決めた辺りから薄々こうなることはわかっていたけれど、どうやら俺は王子と全面的に争わなきゃいけないらしい。
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丸きり棒読みになるのは、許して欲しい。恥ずかしさで、死にそう。レオン様は、ツンデレキャラらしいのに、ツンどこいった?
しかも監修がアンネちゃんと言う。罰ゲームですか?
いや、そうは言ってられない。聖女が正式に決まってしまうまでに、あの女性を偽ではなく、本当の聖女に仕立てなければいけないのだから。
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ばあちゃん曰く、聖女を召喚したと言っても、神官長に認めてもらえて初めて聖女を名乗ることができ、聖女の力も確認しなければならないため、今すぐにどうにかできるものではないらしい。
夕実に聖女の力なんてない、と思う。だから、偽物と罵られる前にどうにかしたい。
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俺は因みに、魔法は使えないらしい。何か異世界特典とかあるのかと、ワクワクしていたが、そんなものはないらしかった。
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そういえば、最近知らない人が家の周りを彷徨いていると言う。
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あの様子なら偽聖女に会ったことも知られているだろう。
もしかしたら、厄介な人に敵認定されてしまったのでは?
アンネちゃんを、帰さないと決めた辺りから薄々こうなることはわかっていたけれど、どうやら俺は王子と全面的に争わなきゃいけないらしい。
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