32 / 86
第四章: アニマンデス
第六話
しおりを挟む
俺とカンナは驚きを隠せなかった。事件当時、その場にいた者なら同じリアクションをするだろう。この少女が寄生型使いと言うことを知ったら。
「お前がジャギを殺したのか」
「そうです。ちなみに、あなた方がカモフラージュ使いだと思っていた人も私が殺しましたです」
部屋に緊張が走った。この状況下では、下手したら武闘派のコンスタンティンよりコイツの能力の方が厄介かもしれない。
最初に動いたのはアーロンだった。瞬時にエマの横に行き、喉元に剣を当てた。一瞬の出来事に俺含め、誰も反応することが出来なかった。
「止めておいた方がいいです。私に危害を加えるとピィちゃんが動物たちを殺しますです」
「ピィちゃん?」
アーロンの苛つきがこっちにも伝わって来た。自分のビーストに名前を付けてる奴なんて初めて見たからな。ふざけた奴だとでも思ったんだろう。
「アーロン、ちょっと待て。コイツの言ってることはハッタリかもしれない」
そうだ。アニマンデスの動物たち全部にビーストを仕込むことなんて出来るのだろうか?仮に出来たとしても、膨大な量の魂が必要になるぞ。それに能力を使っていたなら、何でノアが気付かなかったんだ?
ノアはエマを凝視していた。自分が気付かないはずがない、と言うのが表情から見て受けられる。ノアが分からないなら、俺たちに分かるはずがない。そしてノアの顔からもう一つ分かったことがあった。それは、エマが嘘を付いていないと言うことだ。
つまり、本当にアニマンデスに住んでいる動物たちの中には、寄生型ビーストが植え付けられてると言うことだ。
「目が見えないのか」
ノアはエマに向けて言葉を発した。意図は分からなかったが、ノアは何かに気付いた様子だった。
「どう言うことだノア」
俺の方を見た後、ノアは続けた。
「あなたは目が見えない。でも普通に歩いている。それを可能にしているのがビーストだろう」
「ちょっと待ってくれ。話しが見えないんだが」
俺だけじゃない。カンナもアーロンも疑問に思っている風だ。ノアには全て聞こえてても、俺たちには何も伝わってこないからな。
「つまり、あなたはずっとビーストを使っているんだろう?」
「はいです。本当に何でも聞こえるんですね。正直驚きましたです」
ずっとビーストを使っている?言葉通り受け取ると、ビーストの寿命が永遠にあるってことか?そんなことが可能なのか?
「あなたはビーストを道具としてじゃなく、目として、そして友達として扱っている。ビーストに名前を付けているのはその証拠。あなたは能力を常時発動している。つまり、私が生まれる前に創られたんだろう、ピィちゃんと言うのは。そう考えると、私があなたの能力に気付かなかったのも納得がいく。何故なら、あなたがビーストを能力として認識していないからな」
ノアの説明を聞いてようやく理解出来た。ノアが生まれる前に創られたビーストなら気付かれることはない。でも、いったいどれだけの魂を注ぎ込んでるんだ?
ビーストはエレメントで作った物に魂を使って生命を吹き込む技だ。注いだ魂の量とビーストの寿命はイコールのはずだが、そのピィちゃんは何年生きてるんだ?
それに疑問はまだある。アニマンデスの全動物に寄生させたなら、それ相応の数のビーストが必要になる。そんな数のビーストを創ることが可能なんだろうか。
俺が思っていた疑問をぶつけたのはアーロンだった。
「全動物に寄生させたなら、それに見合う量の魂が必要になる。大量に創ったなら、寿命は短いんじゃないか?」
アーロンの言う通りだ。寿命が短いなら、そこまで恐れる必要はないからな。というか、エマに対しては人見知り拗らせないんだな。敵だからか?
「勘違いしないで下さいです。私はピィちゃん以外創ったことがありません。それにピィちゃんは分裂可能なのです」
また予想外な答えが返って来たな。分裂出来るときたか。だったら寿命は元のビースト一体と同じか。
うん?エマの横にいるヨハンが固まってるぞ。この状況に耐え切れないのか、瞬きを一回もしてない様にも見える。
「ヨハン、お前寄生型ビーストについて知ってたのか?」
固まってるヨハンを俺が追い詰める。
「し、知らないです!」
おいおい、エマの口調が移ってるじゃねえか。
「もし動物たちに寄生させていたことを知った上で、和平交渉とか言ってたのなら、どうなるか分かってるよな?」
「あひいいいい」
どう言う怯え方だよ、それ。敵でも何か罪悪感湧いてくるぞ。
「ヨハンは何も知らないです。この子、嘘つけないですので」
だろうな。ヨハンの顔を見たら分かる。コイツは嘘が下手くそな奴だって。
「で、どうするです?神の子全員の居場所を教えてくれたら、動物たちを解放するです。教えないなら、今殺すです」
「そんなことをやったら、君も死ぬぞ」
シリアスなトーンでアーロンが言った。目を見たら分かる、本当にエマを殺す気だ。
「私はそんなに弱くないです。でも悪い話じゃないと思うです。私たちは情報を得ることができ、そっちは動物が死ななくて済みますです。ここからは、純粋なレースの始まりです」
「レース?」
ヨハンを含めた皆んなが一斉に同じ言葉を発した。何だこの無駄な統一感は。
「はいです。誰が神の子に早く辿り着けるかです。サウス軍か、ノース軍か、です」
まあ、コイツらに居場所を教えたらそうなるな。でも今のこの状況、俺たちが圧倒的に不利だ。無駄な時間を費やしてるだけじゃなく、動物たちを人質に取られているんだ。コイツらの要求を呑まざるを得ないじゃねえか。
「動物たちを解放してくれ、頼む」
ノアがエマに向かって頭を下げている。アニマンデスのリーダーとして、この村が成り立つ上で必要な動物たちを見放すことが出来ないんだろう。俺たちもノアがノース軍の仲間になってくれた以上、この意見を尊重しないといけない。
「アーロン。要求を呑もう」
俺の考えが伝わったんだろう。アーロンはエマの喉元に押し付けていた剣を下ろした。
「では、交渉成立です。それでいいです?」
「ああ。早く解放してやれ」
この時、エマが実際に動物たちを解放させたかどうかをノアに聞こうと思っていたが、その必要はなかった。
エマが指をパチンと鳴らした瞬間、開いていた窓から数万、いや数億くらいの蚊が入ってきた。その蚊はエマの前でグルグルと回り始め、徐々に一匹の巨大な蚊ヘと形成されて行った。
カンナは「気持ち悪い!」と言いながら、怖かったのか、俺の腕にしがみ付いて来た。
「おい、カンナ。もう大丈夫だぞ。ちょっ、腕痛いんだけど」
腕を掴んでいたことに気付かなかったのか、気付いた瞬間、バッと俺を押すように離した。丸で俺が悪いことしてるみたいじゃねえか。
感心してる場合じゃないと思うが、ビーストは奥が深いんだな。ビーストに分裂能力を持たせることが出来たり、やりようによっては何でも出来る。
「これが蚊のピィちゃんです」
ピィちゃんって言うから、てっきり鳥かなんかだと思ってたぜ。これだったら俺が創ったイヌの方が百倍可愛いな。
「では、神の子の居場所を教えてくださいです」
ノアは元々俺たちのために用意してくれていた、神の子の居場所が記されている地図をエマに渡した。
「確かにです。では、私たちは失礼するです。行くですよ、ヨハン」
ヨハンはせっせと歩くエマに頑張って付いて行こうとしていたが、扉の所で一瞬立ち止まり、俺たちに深々とお辞儀をして帰った。
今回は半ば強制的だったが、話し合いで事が済んだ。だが、次はそうは行かないだろう。ヨハンみたいな子に会ったら、この世界も、地上でも全てが話し合いで済めばいいと思ってしまう。
でも実際には、そんなに甘い話じゃないんだろうな。
「お前がジャギを殺したのか」
「そうです。ちなみに、あなた方がカモフラージュ使いだと思っていた人も私が殺しましたです」
部屋に緊張が走った。この状況下では、下手したら武闘派のコンスタンティンよりコイツの能力の方が厄介かもしれない。
最初に動いたのはアーロンだった。瞬時にエマの横に行き、喉元に剣を当てた。一瞬の出来事に俺含め、誰も反応することが出来なかった。
「止めておいた方がいいです。私に危害を加えるとピィちゃんが動物たちを殺しますです」
「ピィちゃん?」
アーロンの苛つきがこっちにも伝わって来た。自分のビーストに名前を付けてる奴なんて初めて見たからな。ふざけた奴だとでも思ったんだろう。
「アーロン、ちょっと待て。コイツの言ってることはハッタリかもしれない」
そうだ。アニマンデスの動物たち全部にビーストを仕込むことなんて出来るのだろうか?仮に出来たとしても、膨大な量の魂が必要になるぞ。それに能力を使っていたなら、何でノアが気付かなかったんだ?
ノアはエマを凝視していた。自分が気付かないはずがない、と言うのが表情から見て受けられる。ノアが分からないなら、俺たちに分かるはずがない。そしてノアの顔からもう一つ分かったことがあった。それは、エマが嘘を付いていないと言うことだ。
つまり、本当にアニマンデスに住んでいる動物たちの中には、寄生型ビーストが植え付けられてると言うことだ。
「目が見えないのか」
ノアはエマに向けて言葉を発した。意図は分からなかったが、ノアは何かに気付いた様子だった。
「どう言うことだノア」
俺の方を見た後、ノアは続けた。
「あなたは目が見えない。でも普通に歩いている。それを可能にしているのがビーストだろう」
「ちょっと待ってくれ。話しが見えないんだが」
俺だけじゃない。カンナもアーロンも疑問に思っている風だ。ノアには全て聞こえてても、俺たちには何も伝わってこないからな。
「つまり、あなたはずっとビーストを使っているんだろう?」
「はいです。本当に何でも聞こえるんですね。正直驚きましたです」
ずっとビーストを使っている?言葉通り受け取ると、ビーストの寿命が永遠にあるってことか?そんなことが可能なのか?
「あなたはビーストを道具としてじゃなく、目として、そして友達として扱っている。ビーストに名前を付けているのはその証拠。あなたは能力を常時発動している。つまり、私が生まれる前に創られたんだろう、ピィちゃんと言うのは。そう考えると、私があなたの能力に気付かなかったのも納得がいく。何故なら、あなたがビーストを能力として認識していないからな」
ノアの説明を聞いてようやく理解出来た。ノアが生まれる前に創られたビーストなら気付かれることはない。でも、いったいどれだけの魂を注ぎ込んでるんだ?
ビーストはエレメントで作った物に魂を使って生命を吹き込む技だ。注いだ魂の量とビーストの寿命はイコールのはずだが、そのピィちゃんは何年生きてるんだ?
それに疑問はまだある。アニマンデスの全動物に寄生させたなら、それ相応の数のビーストが必要になる。そんな数のビーストを創ることが可能なんだろうか。
俺が思っていた疑問をぶつけたのはアーロンだった。
「全動物に寄生させたなら、それに見合う量の魂が必要になる。大量に創ったなら、寿命は短いんじゃないか?」
アーロンの言う通りだ。寿命が短いなら、そこまで恐れる必要はないからな。というか、エマに対しては人見知り拗らせないんだな。敵だからか?
「勘違いしないで下さいです。私はピィちゃん以外創ったことがありません。それにピィちゃんは分裂可能なのです」
また予想外な答えが返って来たな。分裂出来るときたか。だったら寿命は元のビースト一体と同じか。
うん?エマの横にいるヨハンが固まってるぞ。この状況に耐え切れないのか、瞬きを一回もしてない様にも見える。
「ヨハン、お前寄生型ビーストについて知ってたのか?」
固まってるヨハンを俺が追い詰める。
「し、知らないです!」
おいおい、エマの口調が移ってるじゃねえか。
「もし動物たちに寄生させていたことを知った上で、和平交渉とか言ってたのなら、どうなるか分かってるよな?」
「あひいいいい」
どう言う怯え方だよ、それ。敵でも何か罪悪感湧いてくるぞ。
「ヨハンは何も知らないです。この子、嘘つけないですので」
だろうな。ヨハンの顔を見たら分かる。コイツは嘘が下手くそな奴だって。
「で、どうするです?神の子全員の居場所を教えてくれたら、動物たちを解放するです。教えないなら、今殺すです」
「そんなことをやったら、君も死ぬぞ」
シリアスなトーンでアーロンが言った。目を見たら分かる、本当にエマを殺す気だ。
「私はそんなに弱くないです。でも悪い話じゃないと思うです。私たちは情報を得ることができ、そっちは動物が死ななくて済みますです。ここからは、純粋なレースの始まりです」
「レース?」
ヨハンを含めた皆んなが一斉に同じ言葉を発した。何だこの無駄な統一感は。
「はいです。誰が神の子に早く辿り着けるかです。サウス軍か、ノース軍か、です」
まあ、コイツらに居場所を教えたらそうなるな。でも今のこの状況、俺たちが圧倒的に不利だ。無駄な時間を費やしてるだけじゃなく、動物たちを人質に取られているんだ。コイツらの要求を呑まざるを得ないじゃねえか。
「動物たちを解放してくれ、頼む」
ノアがエマに向かって頭を下げている。アニマンデスのリーダーとして、この村が成り立つ上で必要な動物たちを見放すことが出来ないんだろう。俺たちもノアがノース軍の仲間になってくれた以上、この意見を尊重しないといけない。
「アーロン。要求を呑もう」
俺の考えが伝わったんだろう。アーロンはエマの喉元に押し付けていた剣を下ろした。
「では、交渉成立です。それでいいです?」
「ああ。早く解放してやれ」
この時、エマが実際に動物たちを解放させたかどうかをノアに聞こうと思っていたが、その必要はなかった。
エマが指をパチンと鳴らした瞬間、開いていた窓から数万、いや数億くらいの蚊が入ってきた。その蚊はエマの前でグルグルと回り始め、徐々に一匹の巨大な蚊ヘと形成されて行った。
カンナは「気持ち悪い!」と言いながら、怖かったのか、俺の腕にしがみ付いて来た。
「おい、カンナ。もう大丈夫だぞ。ちょっ、腕痛いんだけど」
腕を掴んでいたことに気付かなかったのか、気付いた瞬間、バッと俺を押すように離した。丸で俺が悪いことしてるみたいじゃねえか。
感心してる場合じゃないと思うが、ビーストは奥が深いんだな。ビーストに分裂能力を持たせることが出来たり、やりようによっては何でも出来る。
「これが蚊のピィちゃんです」
ピィちゃんって言うから、てっきり鳥かなんかだと思ってたぜ。これだったら俺が創ったイヌの方が百倍可愛いな。
「では、神の子の居場所を教えてくださいです」
ノアは元々俺たちのために用意してくれていた、神の子の居場所が記されている地図をエマに渡した。
「確かにです。では、私たちは失礼するです。行くですよ、ヨハン」
ヨハンはせっせと歩くエマに頑張って付いて行こうとしていたが、扉の所で一瞬立ち止まり、俺たちに深々とお辞儀をして帰った。
今回は半ば強制的だったが、話し合いで事が済んだ。だが、次はそうは行かないだろう。ヨハンみたいな子に会ったら、この世界も、地上でも全てが話し合いで済めばいいと思ってしまう。
でも実際には、そんなに甘い話じゃないんだろうな。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる