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起
25 ミッチャク
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「プロテクターが完成した。装備してくれ」
「この小さいのが?」
メンバーはサイズの異なる銀色の金属のパーツを二種類、2つずつ渡された。
「まずはそれぞれ更衣室で全裸になってくれ。下着など着てても悪いわけではないが裸の方が密着性があるだろう」
「もしかして結構エッチな格好??」
セリアが眉を垂らして不安そうに言った。
「残念ながらそこまでではないな。裸になったら短い方のパーツを手にはめ込み、長い方のパーツに乗ってくれ。後は向こうで分かるだろう」
「じゃあ行こうかセト君。ボクらは男子だもんさ」
「もうユウくーん!じゃなくてユウちゃん!ユウちゃんはこっちだよ?」
「えー」
「未だ自分のことを男だと思っているようだな」
女子更衣室へと移動した、エム、セリア、メリル、ユウは早速服を脱ぎ始める。
「メリルはその、オムツ履いたままで」
「うわーまるで赤ちゃんみたいだねーおっぱいの大きい赤ちゃん」
「うぅ」
「こら!メリちゃんにそんなこと言っちゃダメ!」
ユウの言葉にメリルが恥ずかしそうに顔をすくめ、セリアの後ろに隠れる。こちらも中々大きいモノを持っている。
「ユウちゃんだって男の子なのにそんな立派な胸してるじゃん!」
「その通りなのですぅ骨盤だって女性的ですぅ」
「ボクは女性の体をしている男性なのさー」
「なあ!胸の話…やめね?」
エムが他の3人と自分の胸を見比べてバツが悪そうに言った。
「この上に乗ればいいんだったよね?」
手に金属をはめたセリアが靴べらのような金属の上に足を乗せる。
「えぇ?これって」
前回目にした黒い粘液が金属から出てきて脚に纏わりついてくる。
「ウチらも乗るか」
「ちょっと怖いのです…」
その粘液は彼女たちと一体化を望むように肉肌隅々まで包み込む。
「ひゃん!ひんやりする~」
鏡を見ると立派な黒いスーツになっていた。
「アゲハさん、そんなにエッチじゃないって言ってたけど」
「身体のラインが見え見えですぅ」
「あの変態メガネ!覚えてろ!」
「んー?ボクは軽くて好きだけどなー」
「確かに、何も着てないみたい!」
「これなら動きやすくて敵をボッコしやすいな!」
*
「どうだセト。プロテクターの着心地は?」
「まるでピタッてしてて不思議な感じだけど悪くないよ」
「女子組も来たな」
メリルとセリアが恥ずかしそうに手で身体を隠すようにやってきた。
「さて、叛逆を始めるか。現場へ向かうぞ」
**
現場は風力や太陽光などの発電機が無数に置かれたパワージェネレーションエリアだった。
「どの区でも発電機が目に入ることが多いが此処は特に集中しているな」
「目的の建物はどれかなー?」
「斜め右にある縦長のコンクリートだ」
「おし!そうと決まればぶっ倒しにいくしかねえなあ!!!」
エムがガントレット、アイアンキッカーを展開し、全力疾走で中へ入っていく。
「元気がいいのですぅ」
みんなの後ろに隠れながらメリルが言った。
「僕達も行こう」
建物の前まで行くとドローンの部品が落ちてきた。
ー ドガ ー
ー ボシュン ー
「おいツインテール貴様!怪我したらどうする!」
アゲハの声がして、上の穴から下を眺め
「てめえは怪我しねえだろ!隠居メガネェ!!」
エムの怒鳴り声が返って来た。ついでに吐息も。また飛ばしすぎて疲れているらしい。
「俺のことではない!仲間を怪我させる馬鹿が何処にいる!!」
「それは!すまね!え!」
ー ドガン ー
ドローンと再び刃を交えているようだ。
「もし怪我したり具合悪くなったら私に言ってね!」
「もちろうさー。あー良かった。今日はちゃんと弾持ってきたのさ」
ライフルとハンドガンに弾を詰める。
階段のドローンはエムが破壊したようだった。
「まるで迷路みたいだ」
自動ドアが開くと狭い空間が何処かへと続いていた
「うわっこんなところに!」
ー ボン ー
死角からドローンが現れては毎度驚く。
「ボクは後ろから敵が来ないか見張っておくねー」
「おいみんな!親玉見つけたぞ!!」
インカムからエムの大声が聞こえてきてくすぐったかった。
「今そっちに向かって援護するよ」
モニターを眺め、アゲハはボソッとこう言った。
「こいつらも、なんの指示なしに動けるようになってきたな。良い兆候だ。だが油断大敵」
上のフロアに行くとチーフドローンは居た。
縦長のひし形の頭部に左に赤い目が2つ光っている。たくましい逆三角形の胴体にパイプの4本脚と4本の巨大な刃物のような腕を付けていた。
「…見るからに強そう」
「言ってる場合か、攻撃してくるぞ」
「腕がクネクネしなってるんだけどこれ大丈夫?」
刃の腕はおおよそ10の関節が独立しており、触手の様に自在に動かせる。
「うぅ…あんなの無理ですぅ」
「でも少し面白そうだね!」
ー ダン ダン ダン ー
ユウがライフルで各部を撃つ。
「この小さいのが?」
メンバーはサイズの異なる銀色の金属のパーツを二種類、2つずつ渡された。
「まずはそれぞれ更衣室で全裸になってくれ。下着など着てても悪いわけではないが裸の方が密着性があるだろう」
「もしかして結構エッチな格好??」
セリアが眉を垂らして不安そうに言った。
「残念ながらそこまでではないな。裸になったら短い方のパーツを手にはめ込み、長い方のパーツに乗ってくれ。後は向こうで分かるだろう」
「じゃあ行こうかセト君。ボクらは男子だもんさ」
「もうユウくーん!じゃなくてユウちゃん!ユウちゃんはこっちだよ?」
「えー」
「未だ自分のことを男だと思っているようだな」
女子更衣室へと移動した、エム、セリア、メリル、ユウは早速服を脱ぎ始める。
「メリルはその、オムツ履いたままで」
「うわーまるで赤ちゃんみたいだねーおっぱいの大きい赤ちゃん」
「うぅ」
「こら!メリちゃんにそんなこと言っちゃダメ!」
ユウの言葉にメリルが恥ずかしそうに顔をすくめ、セリアの後ろに隠れる。こちらも中々大きいモノを持っている。
「ユウちゃんだって男の子なのにそんな立派な胸してるじゃん!」
「その通りなのですぅ骨盤だって女性的ですぅ」
「ボクは女性の体をしている男性なのさー」
「なあ!胸の話…やめね?」
エムが他の3人と自分の胸を見比べてバツが悪そうに言った。
「この上に乗ればいいんだったよね?」
手に金属をはめたセリアが靴べらのような金属の上に足を乗せる。
「えぇ?これって」
前回目にした黒い粘液が金属から出てきて脚に纏わりついてくる。
「ウチらも乗るか」
「ちょっと怖いのです…」
その粘液は彼女たちと一体化を望むように肉肌隅々まで包み込む。
「ひゃん!ひんやりする~」
鏡を見ると立派な黒いスーツになっていた。
「アゲハさん、そんなにエッチじゃないって言ってたけど」
「身体のラインが見え見えですぅ」
「あの変態メガネ!覚えてろ!」
「んー?ボクは軽くて好きだけどなー」
「確かに、何も着てないみたい!」
「これなら動きやすくて敵をボッコしやすいな!」
*
「どうだセト。プロテクターの着心地は?」
「まるでピタッてしてて不思議な感じだけど悪くないよ」
「女子組も来たな」
メリルとセリアが恥ずかしそうに手で身体を隠すようにやってきた。
「さて、叛逆を始めるか。現場へ向かうぞ」
**
現場は風力や太陽光などの発電機が無数に置かれたパワージェネレーションエリアだった。
「どの区でも発電機が目に入ることが多いが此処は特に集中しているな」
「目的の建物はどれかなー?」
「斜め右にある縦長のコンクリートだ」
「おし!そうと決まればぶっ倒しにいくしかねえなあ!!!」
エムがガントレット、アイアンキッカーを展開し、全力疾走で中へ入っていく。
「元気がいいのですぅ」
みんなの後ろに隠れながらメリルが言った。
「僕達も行こう」
建物の前まで行くとドローンの部品が落ちてきた。
ー ドガ ー
ー ボシュン ー
「おいツインテール貴様!怪我したらどうする!」
アゲハの声がして、上の穴から下を眺め
「てめえは怪我しねえだろ!隠居メガネェ!!」
エムの怒鳴り声が返って来た。ついでに吐息も。また飛ばしすぎて疲れているらしい。
「俺のことではない!仲間を怪我させる馬鹿が何処にいる!!」
「それは!すまね!え!」
ー ドガン ー
ドローンと再び刃を交えているようだ。
「もし怪我したり具合悪くなったら私に言ってね!」
「もちろうさー。あー良かった。今日はちゃんと弾持ってきたのさ」
ライフルとハンドガンに弾を詰める。
階段のドローンはエムが破壊したようだった。
「まるで迷路みたいだ」
自動ドアが開くと狭い空間が何処かへと続いていた
「うわっこんなところに!」
ー ボン ー
死角からドローンが現れては毎度驚く。
「ボクは後ろから敵が来ないか見張っておくねー」
「おいみんな!親玉見つけたぞ!!」
インカムからエムの大声が聞こえてきてくすぐったかった。
「今そっちに向かって援護するよ」
モニターを眺め、アゲハはボソッとこう言った。
「こいつらも、なんの指示なしに動けるようになってきたな。良い兆候だ。だが油断大敵」
上のフロアに行くとチーフドローンは居た。
縦長のひし形の頭部に左に赤い目が2つ光っている。たくましい逆三角形の胴体にパイプの4本脚と4本の巨大な刃物のような腕を付けていた。
「…見るからに強そう」
「言ってる場合か、攻撃してくるぞ」
「腕がクネクネしなってるんだけどこれ大丈夫?」
刃の腕はおおよそ10の関節が独立しており、触手の様に自在に動かせる。
「うぅ…あんなの無理ですぅ」
「でも少し面白そうだね!」
ー ダン ダン ダン ー
ユウがライフルで各部を撃つ。
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