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本編第二章
スカウトがはじまりました2
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「マリウムさんの職歴はライトとキャロルから聞いています。特に基礎化粧品の開発技術に優れていらっしゃるとか。ぜひうちの領に湧いた天然温泉を使って、新しい化粧品を開発してほしいんです」
憤るハムレット商会の双子たちをまぁまぁと収めつつ、私は金色のゴージャスな衣装に身を包んだマリウムを席に案内した。ちなみにこのドレスはハンドメイドだそうだ。裁縫好きのうちの継母と話が合うかもしれない。
単刀直入にビジネスの話を始めた私に、マリウムさんは一瞬訝しげな視線を見せたものの、すぐに切り替えた。
「天然温泉ねぇ。確かに自然由来の成分を化粧品に使うことはスタンダードだけど、温泉っていうからには化粧水とかを考えているのかしら」
「そうなんです! これがうちの温泉の成分分析表です。私は細かい成分のことまでは詳しくないのですが、解析をしてくれたスタッフが、化粧品に使うことは十分可能だと言ってくれました」
「あら、そうなの。でも実際に見てみないことには……」
「ちゃんと持ってきました!」
私は足元に用意していた紙袋から、瓶詰めの温泉水を取り出し、机にどん!と置いてみせた。
「あら、用意がいいじゃない」
マリウムは嬉々として瓶の蓋を開け、まずは匂いを嗅いだ。
「なんというか、あんまり良い匂いじゃないわね」
顔を顰めるとまではいかないものの、マリウムは目を細めた。
「異臭ってほどではないけどな」
「人の好みがわかれるかもしれませんね」
別の瓶を開けたライトとキャロルが同じような感想を述べる。
「硫黄成分の匂いなの。うちの領ではもうおなじみの匂いになってはいるけど」
「匂いは香料などでどうにかできるとして、問題は質よね」
マリウムは瓶から温泉水を垂らし、自分の手にすり込んだ。
「しっとりする感じは……あまりないわね。もしかしたら使い続けることで何か変化があるかもしれないけれど。まぁ、ここに別の保湿成分を加えて商品化ってこともできなくはないだろうけど」
マリウムは温泉水を布に浸したり匂いを嗅いだり絞ってみたりといろいろ触りつつ、「まぁいいわ」と顔を上げた。
「まずは実験してみようじゃないの。この温泉水もらえるかしら」
「もちろんです。あ、タウンハウスにもまだたくさんあるから、あとでお届けできます」
「それならありったけちょうだい。確認しておくけど、まずは化粧水ってことでいいのね」
「はい。それで大丈夫です。叶うならお肌がうるうるもちもちになるような化粧水が希望です。目指せ湯上がり卵肌で!」
「ゆあがりたまごはだ?」
「あああああのですね、温泉からあがると、なんだかお肌がつるりんとした感じになるんです。その肌が、まるでゆで卵の殻を剥いたときのようだな、と思って」
つい口に出た前世のキャッチコピーを、笑ってごまかす。マリウムは指先を顎にあてつつ「湯上がり卵肌ね」と頷いている。
「それいいじゃない、商品化できたら商品の謳い文句にできそうじゃない」
「そそそそそうですか? よかったです、あははははは」
困ったときは笑ってごまかせ!の精神で、私は乗り切ることにした。
「とりあえず、ちょっといろいろいじくってみるわ。結果はまた双子たちに伝えるってことでいいかしら」
「はい、かまいません。よろしくお願いします」
「それと」
「はい、何かほかにありますか」
「あたし、普段からこんな格好をしているわ。もちろん、開発中はエプロンをつけるし髪や顔も覆う。さすがにアクセサリもつけない。でも、間違ってもダサいシャツにズボンっていうようなお仕着せは着ないの」
「そうなんですね」
「………」
「………? あの、何か?」
「あなたは、それでもいいの?」
「へ?」
マリウムの問いの意味するところがわからずきょとんとしていると、ライトが助け舟を出してくれた。
「あの、アンジェリカ嬢、こいつ、こんな頓珍漢な格好してるけど、中身は男だぞ」
「えぇ、そうよね。だって声は男の人のそれだもの」
私はマリウムをもう一度見つめる。髪の色はこげ茶、もちろん長く伸ばしていて、今日はそれを優雅に結いあげた上に、レース付きの帽子をちょこんとかぶっている。初対面のインパクトとマーメイドラインドレスの派手さから見落としていたが、顔の造作も決して悪くない。涼やかな一重の目元は薄い紅色に染まっていて、長くふちどられた睫毛や、色濃く塗られたルージュもよく似合っており、じっくり見ればきりっとした美女に仕上がっていた。それがまた、普通の女性にはない不思議な色香を醸し出している。
「基礎化粧品がご専門と聞いていましたけど、その他の化粧品に関しても造詣が深くていらっしゃるんですね。今日のお化粧もドレスにぴったりです」
背は高く、そこにヒール靴も履いているものだから、身長はゆうに180センチを超えている大型モデル体型。身体は細身なので、ドレスもよく映えている。たとえば東京やニューヨークの街を闊歩していたら皆が振り返るレベルだと思う。
そんなことを心の中で思っていると、キャロルがおずおずと口を挟んだ。
「その、アンジェリカ様はこの格好がご不快ではありませんの?」
「へ? 格好? なんで? 素敵だと思うわよ」
これだけの身長とスタイルの良さがなければマーメイドラインなんて着こなせない。私には無理だ。たぶん、成長しても無理だと思う。気骨的に。
私の発言に3人ともがぽかん、としたものの、何かに気がついたようにまずはライトが膝を軽く打った。
「さすがはアンジェリカ嬢、ずいぶん懐が深い」
「度量が広くていらっしゃるのですわ」
すぐさまキャロルも相槌を打つ。そして2人してマリウムを見つめた。
「ふ、ふん! あたしの美しさが理解できる人間がようやく現れたみたいね。でも、それとこれとは別よ。この温泉水がたいしたものじゃなかったら、そのときはこの話、断りますからね!」
「おいっ、おまえ何失礼なこと言ってんだよ! そもそも選んでいられる立場かよ!」
「そうですわ! あなたに選択の余地などなくってよ。なんなら生殺与奪の権利まですべてアンジェリカ様に差し上げる所存ですわ!」
「うるさい双子たちだわね。これは私とお嬢ちゃんとの契約の話なのよ。あんたたちはすっこんでなさい」
「おまえって奴は~~~~~!!」
「その口切り取ってやりたいですわ~~~~~!!」
またしても立ち上がる双子を宥めつつ、ひとまず初回の面談は終了した。
憤るハムレット商会の双子たちをまぁまぁと収めつつ、私は金色のゴージャスな衣装に身を包んだマリウムを席に案内した。ちなみにこのドレスはハンドメイドだそうだ。裁縫好きのうちの継母と話が合うかもしれない。
単刀直入にビジネスの話を始めた私に、マリウムさんは一瞬訝しげな視線を見せたものの、すぐに切り替えた。
「天然温泉ねぇ。確かに自然由来の成分を化粧品に使うことはスタンダードだけど、温泉っていうからには化粧水とかを考えているのかしら」
「そうなんです! これがうちの温泉の成分分析表です。私は細かい成分のことまでは詳しくないのですが、解析をしてくれたスタッフが、化粧品に使うことは十分可能だと言ってくれました」
「あら、そうなの。でも実際に見てみないことには……」
「ちゃんと持ってきました!」
私は足元に用意していた紙袋から、瓶詰めの温泉水を取り出し、机にどん!と置いてみせた。
「あら、用意がいいじゃない」
マリウムは嬉々として瓶の蓋を開け、まずは匂いを嗅いだ。
「なんというか、あんまり良い匂いじゃないわね」
顔を顰めるとまではいかないものの、マリウムは目を細めた。
「異臭ってほどではないけどな」
「人の好みがわかれるかもしれませんね」
別の瓶を開けたライトとキャロルが同じような感想を述べる。
「硫黄成分の匂いなの。うちの領ではもうおなじみの匂いになってはいるけど」
「匂いは香料などでどうにかできるとして、問題は質よね」
マリウムは瓶から温泉水を垂らし、自分の手にすり込んだ。
「しっとりする感じは……あまりないわね。もしかしたら使い続けることで何か変化があるかもしれないけれど。まぁ、ここに別の保湿成分を加えて商品化ってこともできなくはないだろうけど」
マリウムは温泉水を布に浸したり匂いを嗅いだり絞ってみたりといろいろ触りつつ、「まぁいいわ」と顔を上げた。
「まずは実験してみようじゃないの。この温泉水もらえるかしら」
「もちろんです。あ、タウンハウスにもまだたくさんあるから、あとでお届けできます」
「それならありったけちょうだい。確認しておくけど、まずは化粧水ってことでいいのね」
「はい。それで大丈夫です。叶うならお肌がうるうるもちもちになるような化粧水が希望です。目指せ湯上がり卵肌で!」
「ゆあがりたまごはだ?」
「あああああのですね、温泉からあがると、なんだかお肌がつるりんとした感じになるんです。その肌が、まるでゆで卵の殻を剥いたときのようだな、と思って」
つい口に出た前世のキャッチコピーを、笑ってごまかす。マリウムは指先を顎にあてつつ「湯上がり卵肌ね」と頷いている。
「それいいじゃない、商品化できたら商品の謳い文句にできそうじゃない」
「そそそそそうですか? よかったです、あははははは」
困ったときは笑ってごまかせ!の精神で、私は乗り切ることにした。
「とりあえず、ちょっといろいろいじくってみるわ。結果はまた双子たちに伝えるってことでいいかしら」
「はい、かまいません。よろしくお願いします」
「それと」
「はい、何かほかにありますか」
「あたし、普段からこんな格好をしているわ。もちろん、開発中はエプロンをつけるし髪や顔も覆う。さすがにアクセサリもつけない。でも、間違ってもダサいシャツにズボンっていうようなお仕着せは着ないの」
「そうなんですね」
「………」
「………? あの、何か?」
「あなたは、それでもいいの?」
「へ?」
マリウムの問いの意味するところがわからずきょとんとしていると、ライトが助け舟を出してくれた。
「あの、アンジェリカ嬢、こいつ、こんな頓珍漢な格好してるけど、中身は男だぞ」
「えぇ、そうよね。だって声は男の人のそれだもの」
私はマリウムをもう一度見つめる。髪の色はこげ茶、もちろん長く伸ばしていて、今日はそれを優雅に結いあげた上に、レース付きの帽子をちょこんとかぶっている。初対面のインパクトとマーメイドラインドレスの派手さから見落としていたが、顔の造作も決して悪くない。涼やかな一重の目元は薄い紅色に染まっていて、長くふちどられた睫毛や、色濃く塗られたルージュもよく似合っており、じっくり見ればきりっとした美女に仕上がっていた。それがまた、普通の女性にはない不思議な色香を醸し出している。
「基礎化粧品がご専門と聞いていましたけど、その他の化粧品に関しても造詣が深くていらっしゃるんですね。今日のお化粧もドレスにぴったりです」
背は高く、そこにヒール靴も履いているものだから、身長はゆうに180センチを超えている大型モデル体型。身体は細身なので、ドレスもよく映えている。たとえば東京やニューヨークの街を闊歩していたら皆が振り返るレベルだと思う。
そんなことを心の中で思っていると、キャロルがおずおずと口を挟んだ。
「その、アンジェリカ様はこの格好がご不快ではありませんの?」
「へ? 格好? なんで? 素敵だと思うわよ」
これだけの身長とスタイルの良さがなければマーメイドラインなんて着こなせない。私には無理だ。たぶん、成長しても無理だと思う。気骨的に。
私の発言に3人ともがぽかん、としたものの、何かに気がついたようにまずはライトが膝を軽く打った。
「さすがはアンジェリカ嬢、ずいぶん懐が深い」
「度量が広くていらっしゃるのですわ」
すぐさまキャロルも相槌を打つ。そして2人してマリウムを見つめた。
「ふ、ふん! あたしの美しさが理解できる人間がようやく現れたみたいね。でも、それとこれとは別よ。この温泉水がたいしたものじゃなかったら、そのときはこの話、断りますからね!」
「おいっ、おまえ何失礼なこと言ってんだよ! そもそも選んでいられる立場かよ!」
「そうですわ! あなたに選択の余地などなくってよ。なんなら生殺与奪の権利まですべてアンジェリカ様に差し上げる所存ですわ!」
「うるさい双子たちだわね。これは私とお嬢ちゃんとの契約の話なのよ。あんたたちはすっこんでなさい」
「おまえって奴は~~~~~!!」
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またしても立ち上がる双子を宥めつつ、ひとまず初回の面談は終了した。
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