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本編第一章
着せ替えごっこはご遠慮ください2
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「なんて美しい……いえ、神々しい……」
「奥様ナイスセレクト」
「やばい、鼻血でそう……」
「眼福……!」
そうして新しく着せられたのは、まるでウェディングドレスのような真っ白なドレスだった。白いシルクタフタにはうっすらと透かしたバラが埋め込まれ、胸の位置からは波打つドレープが流れ落ちる。子ども用のドレスなので裾は短めだが、長手袋や頭のティアラ、首元には真珠のネックレスと、ウェディングシーンを連想させる美しさだ。私のストロベリーブロンドはゆるくアップにされ、顔の淵に剃って一房だけはらりと垂れ落ちている。耳にも真珠のイヤリングをつけられ、小さな花嫁様の完成だった。なにこれ超絶可愛い、と鏡を見た自分が驚いたほどの出来だ。
かわいい、確かにかわいい。かわいいんだけど……これではパーティ会場に戻れない。これは目立ちすぎる。私が主役ならまだしも、今日はギルフォードの誕生会なのだ。
「あの、伯爵夫人、その、とても美しいドレスで大変ありがたいのですが、私には分不相応かと……」
ドレスを汚したのは自分。伯爵夫人はホストのため、そのような事態にも備えておられただろうが、これはさすがに申し訳ないレベルだ。
「あら、子どもは遠慮なんかしてはダメよ。もっとわがままになさいな。ほかの令嬢のようにね」
言いながらウインクするそのおちゃめな表情に、私は彼女がすべて見通していることを悟った。
「もし、もう会場に戻りたくないのなら、それでもかまわないわ。ギルフォードとミシェルを残してきたし。でも、戻りたいのなら案内するわよ」
「ありがとうございます。実は、ちょっと疲れてしまって。パーティが終わるまで、ここで待たせていただいてもよいでしょうか」
「かまわないわ。でもここは衣装部屋だから、移動しましょうか」
「はい」
「せっかくだし、ご両親にも見ていただきたいわね。誰か、ダスティン男爵夫妻をご案内して? 大事な御令嬢のことが心配で、心ここにあらずで待っていらっしゃると思うわ」
パトリシア様の命に若いメイドがうなずき、部屋を出ていった。
「それにしてもそのドレス、本当によく似合っているわ。よければプレゼントさせてもらえないかしら」
「そんな……! 滅相もない」
こんな高価なドレス、男爵家の門をくぐらせるのさえもったいないくらいだ(おとうさま、ごめん)
「うちにはもうドレスを着られる子がいないのよ。義兄のところの姪はみんな大きくなってしまったし、義弟のところも男の子ばかりだし。私は前回のお産で身体を痛めてしまって、もう次の出産は諦めた方がいいって言われてしまったから……ミシェルとギルフォードがいてくれるから十分なのだけど、でもやっぱり女の子がいてくれたら楽しかったでしょうね。だからカトレア様が羨ましいわ」
パトリシア様はそう言って私の頬に手をあてた。そこまで言われるとなんとも言えない。
「あの、両親に相談してからでもいいでしょうか」
「もちろんよ」
どう答えてよいかわからなかった私は、とりあえず父と継母に丸投げすることにした。
「さぁ殿下がお待ちよ」
私たちは衣装部屋を出て、殿下も案内されているという応接室に向かった。パトリシア様を筆頭に、その隣に私、後ろから数名のメイドがずらずらとついてくる。
「失礼いたします」
メイドのひとりが応接室の扉をノックし、私たちは部屋へと案内された。
「カイルハート殿下、大変お待たせいたしました。アンジェリカの用意が整いました」
「やぁ、アンジェリカ」
ソファから立ち上がって私を迎えてくれた殿下の格好に、思わず目を剥いた。
先ほどまでの殿下は、白の装飾が少ないブラウスに臙脂のボウタイ、カーキ色のベストに半ズボンという格好だった。このくらいの年の貴族の子弟によくある、そこまで派手ではない衣装だ。
それが今では、光沢のあるシルバーグレイのスリーピースのスーツに白のタイ、白の手袋、足下は黒の革靴といった、さらに高級感溢れる正装姿になっていた。胸元には薄い桃色のチーフ。まるで私の髪の色のようだ。
対する私は真っ白なシルクタフタのドレス。長手袋もローヒールの靴も白。頭にはティアラ、耳元と首元には白の真珠の首飾り。
(こ、これは……もしかしなくても……!)
蒼くなった私がパトリシア様を見上げるも、彼女とメイドの悲鳴のような声とどこからか伸びてきた腕に完全にかき消された。
「いやああああああああ! やっぱり素敵---!!!!!」
「本物の花嫁と花婿みたい~~~~~~~!!!!!」
パトリシア様はいそいそと、しかも有無を言わさぬ力で私を殿下の傍におしやろうとする。いや待て! それはやばい、何かよくわからんが、今この格好であの人の隣に立ったらいけない気がする!
そんな私の心情などおかまいなく、カイルハート殿下は天使もかくやの微笑みで私に近づきゆったりと宣った。
「アンジェリカも着替えたんだね。さっきのドレスも素敵だったけど、こっちもいいな。まるで花嫁様みたい」
「でででででで殿下! あまり近づかない方が……」
「どうして?」
「その、あの……、そう、あれです! 身分が違いますし!」
「アンジェリカ、最初に言ったよね。カイルハート殿下としてここにいるんじゃないから、ただのカイルって呼んでほしいな」
「むむむむむむむ無理です!! あのときもお断りしました!!!」
「むぅ……」
そんなかわいい顔でむくれてもダメなものはダメですから!
「アンジェリカ、僕のこと、きらい?」
今度は私より少し低い位置に腰を落として、上目遣いで聞いてくる。くそぅ! やっぱり計算だよな、このあざとかわいい感じ!
「めっそうもありません。殿下を嫌う者などこの国にはおりません」
私は視線を逸らしたまま言葉を口にする。視線を合わせると殺られる。鉄の意志ががらがらと崩れ落ちるか、あれだ、石になるヤツだ。
私は何がなんでも己の最後の砦を守ろうと、必死でこの心理戦を戦っていた。だがそれを土石流のごとく押し流そうとするのは殿下だけではなかった。
「あぁやっぱり思ったとおりだったわ。殿下のお衣装に合わせてアンジェリカを着替えさせてよかった」
満足そうに微笑むパトリシア様。そうか、さきほど何やら怒涛のごとく私に着替えを求めたのは、これをさせるためだったのか。パトリシア様ってば……。
「殿下のお衣装を決めたのは誰なの? まぁ、エミリ。あとで褒美をとらせるわ」
「ありがたき幸せに存じます」
なぜここで褒賞。伯爵家のボーナス査定方法はどうなってるんだ。私は目眩がして思わず宙を仰いだ。
「殿下、アンジェリカ、せっかくですのでちょっと手をとってみて……あぁ、そうです! 殿下さすがですわ。次はお互い見つめあって……ほら、アンジェリカ! 宙を見上げてないで殿下を見つめて!」
「無理です!!!」
「ほら、殿下が待っておいでよ」
「アンジェリカ? 伯爵夫人の言うとおりにした方がいいんじゃない?」
「~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」
ここに誰も私の味方はいない。二方向からの壮絶なる攻めに、あわれアンジェリカの砦は陥落してしまった。意を決した私はもうやけくそ!と言わんばかりに目を見開いて殿下を見た。こうなったらもう開き直って、天使のごとき激カワなご尊顔を間近でたっぷりと拝ませてもらおうじゃないの!
私は一転、かぶりを振って、そのきらきらしい顔と対峙した。
「奥様ナイスセレクト」
「やばい、鼻血でそう……」
「眼福……!」
そうして新しく着せられたのは、まるでウェディングドレスのような真っ白なドレスだった。白いシルクタフタにはうっすらと透かしたバラが埋め込まれ、胸の位置からは波打つドレープが流れ落ちる。子ども用のドレスなので裾は短めだが、長手袋や頭のティアラ、首元には真珠のネックレスと、ウェディングシーンを連想させる美しさだ。私のストロベリーブロンドはゆるくアップにされ、顔の淵に剃って一房だけはらりと垂れ落ちている。耳にも真珠のイヤリングをつけられ、小さな花嫁様の完成だった。なにこれ超絶可愛い、と鏡を見た自分が驚いたほどの出来だ。
かわいい、確かにかわいい。かわいいんだけど……これではパーティ会場に戻れない。これは目立ちすぎる。私が主役ならまだしも、今日はギルフォードの誕生会なのだ。
「あの、伯爵夫人、その、とても美しいドレスで大変ありがたいのですが、私には分不相応かと……」
ドレスを汚したのは自分。伯爵夫人はホストのため、そのような事態にも備えておられただろうが、これはさすがに申し訳ないレベルだ。
「あら、子どもは遠慮なんかしてはダメよ。もっとわがままになさいな。ほかの令嬢のようにね」
言いながらウインクするそのおちゃめな表情に、私は彼女がすべて見通していることを悟った。
「もし、もう会場に戻りたくないのなら、それでもかまわないわ。ギルフォードとミシェルを残してきたし。でも、戻りたいのなら案内するわよ」
「ありがとうございます。実は、ちょっと疲れてしまって。パーティが終わるまで、ここで待たせていただいてもよいでしょうか」
「かまわないわ。でもここは衣装部屋だから、移動しましょうか」
「はい」
「せっかくだし、ご両親にも見ていただきたいわね。誰か、ダスティン男爵夫妻をご案内して? 大事な御令嬢のことが心配で、心ここにあらずで待っていらっしゃると思うわ」
パトリシア様の命に若いメイドがうなずき、部屋を出ていった。
「それにしてもそのドレス、本当によく似合っているわ。よければプレゼントさせてもらえないかしら」
「そんな……! 滅相もない」
こんな高価なドレス、男爵家の門をくぐらせるのさえもったいないくらいだ(おとうさま、ごめん)
「うちにはもうドレスを着られる子がいないのよ。義兄のところの姪はみんな大きくなってしまったし、義弟のところも男の子ばかりだし。私は前回のお産で身体を痛めてしまって、もう次の出産は諦めた方がいいって言われてしまったから……ミシェルとギルフォードがいてくれるから十分なのだけど、でもやっぱり女の子がいてくれたら楽しかったでしょうね。だからカトレア様が羨ましいわ」
パトリシア様はそう言って私の頬に手をあてた。そこまで言われるとなんとも言えない。
「あの、両親に相談してからでもいいでしょうか」
「もちろんよ」
どう答えてよいかわからなかった私は、とりあえず父と継母に丸投げすることにした。
「さぁ殿下がお待ちよ」
私たちは衣装部屋を出て、殿下も案内されているという応接室に向かった。パトリシア様を筆頭に、その隣に私、後ろから数名のメイドがずらずらとついてくる。
「失礼いたします」
メイドのひとりが応接室の扉をノックし、私たちは部屋へと案内された。
「カイルハート殿下、大変お待たせいたしました。アンジェリカの用意が整いました」
「やぁ、アンジェリカ」
ソファから立ち上がって私を迎えてくれた殿下の格好に、思わず目を剥いた。
先ほどまでの殿下は、白の装飾が少ないブラウスに臙脂のボウタイ、カーキ色のベストに半ズボンという格好だった。このくらいの年の貴族の子弟によくある、そこまで派手ではない衣装だ。
それが今では、光沢のあるシルバーグレイのスリーピースのスーツに白のタイ、白の手袋、足下は黒の革靴といった、さらに高級感溢れる正装姿になっていた。胸元には薄い桃色のチーフ。まるで私の髪の色のようだ。
対する私は真っ白なシルクタフタのドレス。長手袋もローヒールの靴も白。頭にはティアラ、耳元と首元には白の真珠の首飾り。
(こ、これは……もしかしなくても……!)
蒼くなった私がパトリシア様を見上げるも、彼女とメイドの悲鳴のような声とどこからか伸びてきた腕に完全にかき消された。
「いやああああああああ! やっぱり素敵---!!!!!」
「本物の花嫁と花婿みたい~~~~~~~!!!!!」
パトリシア様はいそいそと、しかも有無を言わさぬ力で私を殿下の傍におしやろうとする。いや待て! それはやばい、何かよくわからんが、今この格好であの人の隣に立ったらいけない気がする!
そんな私の心情などおかまいなく、カイルハート殿下は天使もかくやの微笑みで私に近づきゆったりと宣った。
「アンジェリカも着替えたんだね。さっきのドレスも素敵だったけど、こっちもいいな。まるで花嫁様みたい」
「でででででで殿下! あまり近づかない方が……」
「どうして?」
「その、あの……、そう、あれです! 身分が違いますし!」
「アンジェリカ、最初に言ったよね。カイルハート殿下としてここにいるんじゃないから、ただのカイルって呼んでほしいな」
「むむむむむむむ無理です!! あのときもお断りしました!!!」
「むぅ……」
そんなかわいい顔でむくれてもダメなものはダメですから!
「アンジェリカ、僕のこと、きらい?」
今度は私より少し低い位置に腰を落として、上目遣いで聞いてくる。くそぅ! やっぱり計算だよな、このあざとかわいい感じ!
「めっそうもありません。殿下を嫌う者などこの国にはおりません」
私は視線を逸らしたまま言葉を口にする。視線を合わせると殺られる。鉄の意志ががらがらと崩れ落ちるか、あれだ、石になるヤツだ。
私は何がなんでも己の最後の砦を守ろうと、必死でこの心理戦を戦っていた。だがそれを土石流のごとく押し流そうとするのは殿下だけではなかった。
「あぁやっぱり思ったとおりだったわ。殿下のお衣装に合わせてアンジェリカを着替えさせてよかった」
満足そうに微笑むパトリシア様。そうか、さきほど何やら怒涛のごとく私に着替えを求めたのは、これをさせるためだったのか。パトリシア様ってば……。
「殿下のお衣装を決めたのは誰なの? まぁ、エミリ。あとで褒美をとらせるわ」
「ありがたき幸せに存じます」
なぜここで褒賞。伯爵家のボーナス査定方法はどうなってるんだ。私は目眩がして思わず宙を仰いだ。
「殿下、アンジェリカ、せっかくですのでちょっと手をとってみて……あぁ、そうです! 殿下さすがですわ。次はお互い見つめあって……ほら、アンジェリカ! 宙を見上げてないで殿下を見つめて!」
「無理です!!!」
「ほら、殿下が待っておいでよ」
「アンジェリカ? 伯爵夫人の言うとおりにした方がいいんじゃない?」
「~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」
ここに誰も私の味方はいない。二方向からの壮絶なる攻めに、あわれアンジェリカの砦は陥落してしまった。意を決した私はもうやけくそ!と言わんばかりに目を見開いて殿下を見た。こうなったらもう開き直って、天使のごとき激カワなご尊顔を間近でたっぷりと拝ませてもらおうじゃないの!
私は一転、かぶりを振って、そのきらきらしい顔と対峙した。
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