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5 淫らな欲望 ★
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「フィンリー、ねぇ、触って」
「……分かった」
優しく微笑んだフィンリーが、そっと胸に手を伸ばす。 期待感に、メルヴィナは小さく息を詰めた。
「ん、あぁっ」
熱い手が胸に触れた瞬間、痺れるような快感が背筋を駆け上がっていった。少し硬い手のひらの感触は自分の手とは全然違う。
「すご、柔らか……」
「ふ、ぁ……もっと……」
柔らかさを堪能するかのようにやわやわと揉みしだくのがもどかしくて、メルヴィナは首を振ってフィンリーの手に自分の手を重ねた。
「どうして欲しい、メルヴィナ」
「ここ、触っ……て」
問いかけるフィンリーの声に従って、メルヴィナは硬く尖った胸の先を差し出すように背を反らした。
「いいよ。メルヴィナの望み通りに、何でもしてあげる」
その言葉と同時に指先で強く摘まれて、メルヴィナは白い喉を晒して喘いだ。
「あぁ……っん、気持ち、いい」
「もっと?」
「ん、もっと……して」
「こうやって指で触るだけで満足? それとも舐めて欲しい?」
「あ、……っん、舐めて欲し……っ」
耳元で響く低く甘い声に、頭の中がぐずぐずに溶けていく。もはやメルヴィナが望んでいるのか、フィンリーの言葉に従っているだけなのか、分からない。
だけど与えられる快楽は、過去に自慰で得たことのあるものよりもずっと強くてどれだけでも欲しくなる。
メルヴィナはひたすらに快楽を追い求めて、フィンリーに淫らな欲望をぶつけた。
何度も胸を吸われ、時には甘噛みされて、その刺激にメルヴィナはすすり泣くような甘い声をあげることしかできない。
身体の奥底に溜まった熱いものが、フィンリーに触れられるたびに小さく爆発する。
「すごいな、メルヴィナ。胸だけで何回イった?」
「んぁ……あぁっ、分かんな……っ」
きゅっと赤く腫れたような胸の先を摘まれて、メルヴィナはまた大きく身体を震わせる。身体中が敏感になっていて、どこを触れられても痺れるほどに気持ちがいい。
だけど小さな絶頂で発散させても、身体の奥には熱いものがどんどん溜まっていく。
「も……、こっちばっかり、嫌……っ」
胸を責められるのは確かに気持ちいいのだけど、それでは足りない。首を振って訴えると、フィンリーが小さく笑った。
「じゃあ、どこ触って欲しい? メルヴィナ、教えて」
「あ……ん、こっち、ここがいいの」
メルヴィナは、フィンリーの手をとると脚の間へと導いた。
そこはすでに大量の蜜を垂らしていて、触れられるのを待ち望んでいる。
「こんなにとろとろになって……、そんなに触ってほしかったんだ」
「んんっ……そう、もっとして、フィンリー」
「ここぞという時に名前呼ぶの、本当反則」
ため息まじりの声が聞こえて、どういう意味だろうとメルヴィナは眉をひそめる。だけど次の瞬間には彼の指が敏感な花芽を摘むようにするから、一瞬浮かんだ疑問なんてあっという間に快楽に塗り替えられていく。
蜜にまみれた花芽を指先で押し潰すようにしながら転がされて、メルヴィナの口からは意味をなさない喘ぎ声だけがひたすらにこぼれ落ちる。
「……分かった」
優しく微笑んだフィンリーが、そっと胸に手を伸ばす。 期待感に、メルヴィナは小さく息を詰めた。
「ん、あぁっ」
熱い手が胸に触れた瞬間、痺れるような快感が背筋を駆け上がっていった。少し硬い手のひらの感触は自分の手とは全然違う。
「すご、柔らか……」
「ふ、ぁ……もっと……」
柔らかさを堪能するかのようにやわやわと揉みしだくのがもどかしくて、メルヴィナは首を振ってフィンリーの手に自分の手を重ねた。
「どうして欲しい、メルヴィナ」
「ここ、触っ……て」
問いかけるフィンリーの声に従って、メルヴィナは硬く尖った胸の先を差し出すように背を反らした。
「いいよ。メルヴィナの望み通りに、何でもしてあげる」
その言葉と同時に指先で強く摘まれて、メルヴィナは白い喉を晒して喘いだ。
「あぁ……っん、気持ち、いい」
「もっと?」
「ん、もっと……して」
「こうやって指で触るだけで満足? それとも舐めて欲しい?」
「あ、……っん、舐めて欲し……っ」
耳元で響く低く甘い声に、頭の中がぐずぐずに溶けていく。もはやメルヴィナが望んでいるのか、フィンリーの言葉に従っているだけなのか、分からない。
だけど与えられる快楽は、過去に自慰で得たことのあるものよりもずっと強くてどれだけでも欲しくなる。
メルヴィナはひたすらに快楽を追い求めて、フィンリーに淫らな欲望をぶつけた。
何度も胸を吸われ、時には甘噛みされて、その刺激にメルヴィナはすすり泣くような甘い声をあげることしかできない。
身体の奥底に溜まった熱いものが、フィンリーに触れられるたびに小さく爆発する。
「すごいな、メルヴィナ。胸だけで何回イった?」
「んぁ……あぁっ、分かんな……っ」
きゅっと赤く腫れたような胸の先を摘まれて、メルヴィナはまた大きく身体を震わせる。身体中が敏感になっていて、どこを触れられても痺れるほどに気持ちがいい。
だけど小さな絶頂で発散させても、身体の奥には熱いものがどんどん溜まっていく。
「も……、こっちばっかり、嫌……っ」
胸を責められるのは確かに気持ちいいのだけど、それでは足りない。首を振って訴えると、フィンリーが小さく笑った。
「じゃあ、どこ触って欲しい? メルヴィナ、教えて」
「あ……ん、こっち、ここがいいの」
メルヴィナは、フィンリーの手をとると脚の間へと導いた。
そこはすでに大量の蜜を垂らしていて、触れられるのを待ち望んでいる。
「こんなにとろとろになって……、そんなに触ってほしかったんだ」
「んんっ……そう、もっとして、フィンリー」
「ここぞという時に名前呼ぶの、本当反則」
ため息まじりの声が聞こえて、どういう意味だろうとメルヴィナは眉をひそめる。だけど次の瞬間には彼の指が敏感な花芽を摘むようにするから、一瞬浮かんだ疑問なんてあっという間に快楽に塗り替えられていく。
蜜にまみれた花芽を指先で押し潰すようにしながら転がされて、メルヴィナの口からは意味をなさない喘ぎ声だけがひたすらにこぼれ落ちる。
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