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番外編
いい夫婦の日 3
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イーヴの膝の上に座った状態で、シェイラは食事を終えた。
この体勢で食事をとることはよくあるが、今日はイーヴが一口食べるたびに大げさなほど喜びや味の感想を伝えてくれるので、妙に照れてしまう。
確かに自分でもよくできたと思ってはいたが、味つけはアルバンなのだから美味しくないわけがないのだ。
それでもイーヴは、シェイラが作ったという事実だけでいつもの倍は美味しいと絶賛してくれた。
あっという間に完食したイーヴは、デザートとして更に盛りつけられたフルーツを指さした。
「シェイラも食べるだろう?」
「うん。これ甘くて大好き」
「知ってる」
くすくすと笑いながら、イーヴが赤い果実を指先で摘まみ上げるとシェイラの口元に持ってきた。ぱくりと頬張れば、口の中に甘酸っぱい味が広がって幸せな気持ちになる。
彼に手ずから食べさせてもらうのは少し照れるけれど、大切にしてもらっているような気がして嬉しくもある。
気がつけば、皿の上にあったほとんどをシェイラが食べてしまっていた。
「私ばっかり食べてるし、イーヴも食べて」
「俺はいいよ。美味しそうに食べるシェイラの顔を見てるだけで充分だ」
甘い表情で見つめられて、シェイラは思わず熱を持った頬を押さえてうつむいた。いつだって彼は、こうして不意に甘い言葉でシェイラを動揺させる。
「せっかくだから、イーヴも食べればいいのに」
照れ隠しに早口でそう言って、今度は自分で果実を口に運ぶ。すると、イーヴが手を伸ばしてシェイラの頬に触れた。
「そうだな、せっかくだから食べようかな」
「ん……んん!?」
皿に盛られたものを食べるのかと思いきや、何故かイーヴはシェイラに唇を重ねてきた。あっという間に滑り込んできた舌が、シェイラの口の中から果実を奪い取る。お互いの舌の間で果実が潰れて、甘い味が口の中に広がった。
果汁ごと味わうように執拗に舌を絡められ、ようやく唇が離れていく頃には、シェイラはぐったりとイーヴに身体を預けていた。
「うん。確かに美味いな」
満足げに舌を舐める仕草が艶めいていて、シェイラは身体が熱くなるのを自覚しつつ、顔を見られないようにイーヴの胸に顔を埋めた。
この体勢で食事をとることはよくあるが、今日はイーヴが一口食べるたびに大げさなほど喜びや味の感想を伝えてくれるので、妙に照れてしまう。
確かに自分でもよくできたと思ってはいたが、味つけはアルバンなのだから美味しくないわけがないのだ。
それでもイーヴは、シェイラが作ったという事実だけでいつもの倍は美味しいと絶賛してくれた。
あっという間に完食したイーヴは、デザートとして更に盛りつけられたフルーツを指さした。
「シェイラも食べるだろう?」
「うん。これ甘くて大好き」
「知ってる」
くすくすと笑いながら、イーヴが赤い果実を指先で摘まみ上げるとシェイラの口元に持ってきた。ぱくりと頬張れば、口の中に甘酸っぱい味が広がって幸せな気持ちになる。
彼に手ずから食べさせてもらうのは少し照れるけれど、大切にしてもらっているような気がして嬉しくもある。
気がつけば、皿の上にあったほとんどをシェイラが食べてしまっていた。
「私ばっかり食べてるし、イーヴも食べて」
「俺はいいよ。美味しそうに食べるシェイラの顔を見てるだけで充分だ」
甘い表情で見つめられて、シェイラは思わず熱を持った頬を押さえてうつむいた。いつだって彼は、こうして不意に甘い言葉でシェイラを動揺させる。
「せっかくだから、イーヴも食べればいいのに」
照れ隠しに早口でそう言って、今度は自分で果実を口に運ぶ。すると、イーヴが手を伸ばしてシェイラの頬に触れた。
「そうだな、せっかくだから食べようかな」
「ん……んん!?」
皿に盛られたものを食べるのかと思いきや、何故かイーヴはシェイラに唇を重ねてきた。あっという間に滑り込んできた舌が、シェイラの口の中から果実を奪い取る。お互いの舌の間で果実が潰れて、甘い味が口の中に広がった。
果汁ごと味わうように執拗に舌を絡められ、ようやく唇が離れていく頃には、シェイラはぐったりとイーヴに身体を預けていた。
「うん。確かに美味いな」
満足げに舌を舐める仕草が艶めいていて、シェイラは身体が熱くなるのを自覚しつつ、顔を見られないようにイーヴの胸に顔を埋めた。
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