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9 絶対レビュー書くと決めた。

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「ごめん、調子に乗りすぎました」
 意識を飛ばしそうになりながらシーツに沈んだ美梨を抱き寄せて、貴士が眉を下げる。
「美梨可愛いし、めちゃくちゃ気持ちよかったし、歯止めがきかなくて」
「ん……、大丈夫」
 呼吸を整えつつ、少し掠れた声を自覚して咳払いをしながら美梨は貴士を見つめた。まだ少し下がったままの眉を見て小さく笑いながらキスをすると、ようやく眉が元通りになった。
「すごく、気持ち良かったから」
「本当に? 良かった……」
「でも、貴士ってベッドでは案外意地悪だね」
「美梨の恥ずかしがる顔とか見てたら、つい」
「ふふ、確かに恥ずかしいけど、意地悪な貴士も嫌いじゃない……かも」
「そんなこと言うから、止められなくなるんだけどな」
 くすくすと笑い合いながら触れるだけのキスを交わしているうちに、それはだんだんとまた深さを増す。
「もう一回、する?」
「少し休んでから、ね」
 再び胸に伸びてきた手を止めて笑いかけると、渋々といった様子で貴士がうなずいた。その表情が可愛く見えて、美梨はやっぱりまたすぐ抱かれてもいいかな、なんて思ってしまった。

 酔った勢いの衝動買いと、思いがけない誤配送のおかげで二人の距離が縮まったのだから、この下着に感謝かもしれない。
 だけど、宛先に商品名を堂々と記載するのだけはやめてほしいと、レビューを書くことを決めた美梨だった。
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