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第二十一章
718 トラウマ根深い
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( リーフ )
多分俺の今の気持ちは、母親が初めて息子のエチチ本を発見したときと一緒。
” まぁ~あの子も成長したもんね~! ”
ーーーな~んて穏やかな気持ちを抱いたままペラっとページをめくった瞬間、目に写るのは・・
スーパーハード・ド鬼畜SMプレイ!!
あふれるほどの人数で入り乱れた大乱交!!
そして登場人物全てがガチムチチ~のゲイ本だった!!ーーーのと同じ感じぃ~?
好きなら別に良いけど、 せめてそこにいくまでワンテンポ置いて欲しかった・・ と思うやつ。
突然のテロの犯行予告の様な発言に加え、脅迫までしたレオンにびっくり仰天!
これは困ったな、どうしよう・・。
結構重要な局面に突然立たされ、俺はう~ん・・?と考え込む。
確かに毎日何かしらゴネてはいるが、ここまで酷い反抗は初めてで流石に戸惑いながらその原因を探った。
優しさ100%のレオンが本心でこんな事を言うはずない。
だから絶対何か原因がある。
う~ん、う~んと唸りながら考えている俺の視界に、フッ・・とドレスの裾が目に入りーー
ピンッ!ときた。
もしかして恥ずかしいから怒って誤魔化そうとしている・・?
これだ!と言える原因を見つけ、俺はニタリと笑った。
” 男の子なのにお人形遊びが好きなの、恥ずかしいな・・。”
” 引かれちゃったかな?気持ち悪いって思われた? ”
ーーーが根幹にあった中、ちょっと力の加減を間違えて即死ホールド!
死にかけた俺が ” いやいや~ ” したため、俺が気持ち悪がったと勘違いしてガガーーン!とショックを受ける。
” や、やっぱり気持ち悪いと思っていて・・だから嫌がった!? ”
ショックと恥ずかしさから、犯行予告からの~脅迫!
要はーーー
” 誰かにこのことを喋って俺のイメージを壊さないでくださいね?
じゃないと俺、恥ずかしくて死んじゃうから。 ”
ーーーって事かぁ~・・・
あ~・・・と、ありがちなパターンに大いに納得させられた。
正直人のちょっと変わった趣向など9割くらいの人間がへぇ~程度だが、(多分)本人にしては死活問題。
それにーーー・・
困った様に眉を下げ、レオンの悲しい過去を思い出す。
レオンは多分母親の件以降 ” 捨てられる ” という事に敏感なんじゃないかな・・?
その心情を考えるとしんみりとしてしまった。
実はあの死ぬほど気持ちいいマッサージもそれを恐れての回避策の一つなのかもと密かに思っている。
” 気持ちいい ” で役にたっている内は捨てられない。
そう考えてるんじゃないか思ったから、その不安な気持ちを利用したくなくて自分で洗おうとしたのに・・
あっという間にド修羅場だったよ。うん。
トラウマって根深い。
だから変わった趣向もきっと捨てられる可能性を生み出すと思って必死に隠そうとしている。
ジッと見つめてくるレオンをチラッと見た後、レオンが大好きな白いドレスを見下ろし、そのままドレスの裾をペロペロ~と捲って弄ぶと、レオンが猫じゃらしを見た猫の様にその裾をジッと凝視した。
その様子を見て本当にドレス好きなんだな~と思いながら、沢山の ” もしも ” を考えてみる。
もしもレオンがこれからドレスしか着ないって宣言してムキムキ女装しだしても
ブクブクに太っちゃってぽっちゃり英雄様になっても
カッパさん剥げになっちゃって髪の毛がなくなっても
ハードSMゲイプレイが大好きだと暴露されても
手とか足とか無くなって一人で動けなくなっても
目とか鼻とか全部なくなってレオンがレオンって視認できない状態になってもーーー
やっぱり俺のレオンへの想いって何も変わらないんだよ、増えていくだけで。
嫌いになんてなるはずがない。
だから別にそういうの、隠さなくても大丈夫なのにな。
ペロンペロンと裾を動かし続けると、それをひたすら目で追い続けるレオンを見て、また一つレオンへの想いが増えて優しい気持ちが芽生える。
何だかんだで、にゃんにゃんレオンはまだまだ可愛いものよ。
フォッフォッフォ~と笑いだす俺をムッ!として軽く睨んでくるレオンだが、うっすら赤い首元、そしてチラチラッとこちらを気にする素振りからも隠しきれない罪悪感が滲み出ているな~?という感じ。
俺がニコッと笑顔を見せるとレオンはキョトンとした顔をして俺を見返してきたので、首の後ろに手を回しグッと引き寄せると、すかさずレオンの上半身を前にお辞儀の様に倒した。
そしてレオンが驚いた隙に俺は地に足をつけ、もう片方の手を素早くレオンの膝裏へ差し入れるとそのままレオンを上にポーーーン!と放り投げた!
空中でポカンとした驚く顔をするレオンは凄く可愛い。
それに心がホワッとしながら、俺はそのまま落ちてくるレオンをお姫様抱っこでキャッチ。
そして可愛い顔をしたまま俺を見上げる・・いや大きさ的には見下ろしてくるレオンを見ながら、その体をゆっすゆすと揺らす。
多分俺の今の気持ちは、母親が初めて息子のエチチ本を発見したときと一緒。
” まぁ~あの子も成長したもんね~! ”
ーーーな~んて穏やかな気持ちを抱いたままペラっとページをめくった瞬間、目に写るのは・・
スーパーハード・ド鬼畜SMプレイ!!
あふれるほどの人数で入り乱れた大乱交!!
そして登場人物全てがガチムチチ~のゲイ本だった!!ーーーのと同じ感じぃ~?
好きなら別に良いけど、 せめてそこにいくまでワンテンポ置いて欲しかった・・ と思うやつ。
突然のテロの犯行予告の様な発言に加え、脅迫までしたレオンにびっくり仰天!
これは困ったな、どうしよう・・。
結構重要な局面に突然立たされ、俺はう~ん・・?と考え込む。
確かに毎日何かしらゴネてはいるが、ここまで酷い反抗は初めてで流石に戸惑いながらその原因を探った。
優しさ100%のレオンが本心でこんな事を言うはずない。
だから絶対何か原因がある。
う~ん、う~んと唸りながら考えている俺の視界に、フッ・・とドレスの裾が目に入りーー
ピンッ!ときた。
もしかして恥ずかしいから怒って誤魔化そうとしている・・?
これだ!と言える原因を見つけ、俺はニタリと笑った。
” 男の子なのにお人形遊びが好きなの、恥ずかしいな・・。”
” 引かれちゃったかな?気持ち悪いって思われた? ”
ーーーが根幹にあった中、ちょっと力の加減を間違えて即死ホールド!
死にかけた俺が ” いやいや~ ” したため、俺が気持ち悪がったと勘違いしてガガーーン!とショックを受ける。
” や、やっぱり気持ち悪いと思っていて・・だから嫌がった!? ”
ショックと恥ずかしさから、犯行予告からの~脅迫!
要はーーー
” 誰かにこのことを喋って俺のイメージを壊さないでくださいね?
じゃないと俺、恥ずかしくて死んじゃうから。 ”
ーーーって事かぁ~・・・
あ~・・・と、ありがちなパターンに大いに納得させられた。
正直人のちょっと変わった趣向など9割くらいの人間がへぇ~程度だが、(多分)本人にしては死活問題。
それにーーー・・
困った様に眉を下げ、レオンの悲しい過去を思い出す。
レオンは多分母親の件以降 ” 捨てられる ” という事に敏感なんじゃないかな・・?
その心情を考えるとしんみりとしてしまった。
実はあの死ぬほど気持ちいいマッサージもそれを恐れての回避策の一つなのかもと密かに思っている。
” 気持ちいい ” で役にたっている内は捨てられない。
そう考えてるんじゃないか思ったから、その不安な気持ちを利用したくなくて自分で洗おうとしたのに・・
あっという間にド修羅場だったよ。うん。
トラウマって根深い。
だから変わった趣向もきっと捨てられる可能性を生み出すと思って必死に隠そうとしている。
ジッと見つめてくるレオンをチラッと見た後、レオンが大好きな白いドレスを見下ろし、そのままドレスの裾をペロペロ~と捲って弄ぶと、レオンが猫じゃらしを見た猫の様にその裾をジッと凝視した。
その様子を見て本当にドレス好きなんだな~と思いながら、沢山の ” もしも ” を考えてみる。
もしもレオンがこれからドレスしか着ないって宣言してムキムキ女装しだしても
ブクブクに太っちゃってぽっちゃり英雄様になっても
カッパさん剥げになっちゃって髪の毛がなくなっても
ハードSMゲイプレイが大好きだと暴露されても
手とか足とか無くなって一人で動けなくなっても
目とか鼻とか全部なくなってレオンがレオンって視認できない状態になってもーーー
やっぱり俺のレオンへの想いって何も変わらないんだよ、増えていくだけで。
嫌いになんてなるはずがない。
だから別にそういうの、隠さなくても大丈夫なのにな。
ペロンペロンと裾を動かし続けると、それをひたすら目で追い続けるレオンを見て、また一つレオンへの想いが増えて優しい気持ちが芽生える。
何だかんだで、にゃんにゃんレオンはまだまだ可愛いものよ。
フォッフォッフォ~と笑いだす俺をムッ!として軽く睨んでくるレオンだが、うっすら赤い首元、そしてチラチラッとこちらを気にする素振りからも隠しきれない罪悪感が滲み出ているな~?という感じ。
俺がニコッと笑顔を見せるとレオンはキョトンとした顔をして俺を見返してきたので、首の後ろに手を回しグッと引き寄せると、すかさずレオンの上半身を前にお辞儀の様に倒した。
そしてレオンが驚いた隙に俺は地に足をつけ、もう片方の手を素早くレオンの膝裏へ差し入れるとそのままレオンを上にポーーーン!と放り投げた!
空中でポカンとした驚く顔をするレオンは凄く可愛い。
それに心がホワッとしながら、俺はそのまま落ちてくるレオンをお姫様抱っこでキャッチ。
そして可愛い顔をしたまま俺を見上げる・・いや大きさ的には見下ろしてくるレオンを見ながら、その体をゆっすゆすと揺らす。
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