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第二章

58 資質とスキルと

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( リーフ )

そもそも< スキル >とは、【 資質 】を持つ者達が各々使える必殺技みたいなものなのだが、では【 資質 】とはそもそもなんぞや?と言う話になる。


これは一言で言えば< 才能 >というやつで、人が生まれながらに持っている秘めたる可能性の事である。


はるか昔、この【 資質 】を持っていなかった頃の人型種は、圧倒的強さを持つモンスター達に成すすべもなく蹂躙され続け絶滅の危機を迎えた。

その時、天から白銀の髪をなびかせた神イシュルが地へ降臨し弱き人型種を憐れみ力を与えてくれた────と、教会の伝承の様なものではそう伝えられていて、その力こそが【 資質 】であると言われている。


まあ、そんな大げさにいうと凄いモノの様に感じるが、結局は ” 勉強が得意な子 ” ” スポーツが得意な子 ” などなど、大なり小なりあるそれぞれ得意不得意がものすご~く顕著になっているというイメージ。


そういう感じで人型種であれば必ず一人一つずつ、この【 資質 】を持って生まれてくるのだが、これは生まれてくるまで何の資質を持っているのか分からない。

ただ遺伝によるものが大きい様で家族内で同じ系統の資質になることが多く、貴族などは学院に入る前より予想された資質に見合った教育を施すのが常識なのだそうだ。


資質は発現できるスキルの強さと希少性などを総合して大きく4つにランク分けされていて、上から────

< 特級資質 > 

< 上級資質 > 

< 中級資質 > 

< 下級資質 >

下に行けば行くほど同じ資質を持つ者が多く、覚える< スキル >も微力であるとされていて、その逆に上に行けば行くほど希少かつ強力な< スキル >を使える可能性がある。


そして、その紛れもないトップ< 特級資質 >である【 英雄 】は、勿論凄い可能性を秘めたる資質なわけだが……残念ながらどんなに凄い資質でも、持っているだけではなんの役にも立たない。


要は、才能あっても努力なしには開花せず!


血のにじむような努力により、ある一定以上の実力が身につかなければその能力は発揮されず、更にはそれプラス特殊な発現条件というものまで満たさなければ< スキル >は発現しないのだ。


そんな、努力!根性!おまけにもう一つ努力!によって発現した< スキル >は、その【 資質 】を持っていなければ発現しないものを────

 
《 固有スキル 》


どの資質でも発現可能とされているものを────


《 ノーマルスキル 》


さらには、固有スキルに多く見られ発現条件が全く不明なものを──── 


《 ユニークスキル 》


特定のスキルを発現していなければ発現しないものを────


《 シークレットスキル 》


────と呼んでいる。




物語の中でレオンが発現させたスキルは4つ


① 〈 叡智 〉

これはもう既に発現しているはず。

母親からぶつけられた酷い言葉の意味を知りたい。

そう強く思った事で発動したこのスキル、一言でいえばめちゃくちゃ頭が良くなるよ!というスキルなわけだが────実はそれ以外にも魔法に関してかなりの恩恵を受ける事ができる。

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